『ふたりのライディン』(2020.12.19)
《粗筋》 
 

 気絶から目を覚ましたマァムは、自分がミイラ男に運ばれていることに気づき、驚く。そんなマァムに、モルグは今、地底魔城へ向かっている途中だと説明する。その名の通り、地の底まで続くような深い螺旋階段を降りていく彼ら。

 地底魔城に就いたモルグは、マァムを牢獄に閉じ込めたことを玉座にいるヒュンケルに報告する。
 そして、悪魔の目玉を通じてハドラーが地底魔城に尋ねてくることも――。






 一方、バダックと名乗った兵士に手当されたダイとポップは、彼からレオナは無事だと聞かされる。が、神殿が襲われた際、はぐれてしまったので彼女が今どこにいるかは分からないが、レオナがダイを信じていることだけは確かだ。

 ダイとポップが人間に助けられるのを待っていたかのように、大人しく付き添っていたガルーダは飛び去って行く。
 ゴメちゃんともいつの間にかはぐれ、ポップと二人きりになってしまったとしょんぼりするダイ。

 そんなダイに、ポップはなぜヒュンケルとの戦いで紋章の力を使わなかったのかと問う。
 ヒュンケルに同情し、共感してしまったからこそ戦えなかったことを吐露するダイに、ポップはマァムやレオナを助けるために戦うよう、一緒に戦おうと強く呼びかける。






 その頃、ハドラーはザボエラとお供のアークデーモンを引き連れ、地底魔城を訪れていた。彼にとっては15年振りに訪れる古巣だ。
 かつて、ここはハドラーの居城だった。
 が、そんなハドラーを廊下で迎えるのは現当主のヒュンケル。

 玉座で待つこともなく、進んでハドラーの元にやってきたヒュンケルは、ダイ討伐を案ずるハドラーに対してひどく挑発的に振る舞う。無礼さに怒り狂うザボエラに対し、ハドラーは特に怒る様子を見せず、クロコダインを知らないかと尋ねる。

 蘇生液から抜け出したクロコダインの行方を尋ねるハドラーに対し、ヒュンケルは知らないと答える。
 父・バルトスを失った責任がハドラーにもあると考えるヒュンケルは、彼に対して反感しかない。
 敵意を隠したまま、背を向ける男達。

 ザボエラはバーンに厚遇されているヒュンケルに怒りを感じているが、ハドラーは主君の思惑に思いをはせる。

 彼が回想するのは、六団長がそろった時のこと。
 人間であるヒュンケルが六団長に入っていることを納得できず、反対するバーンにヒュンケルを気に入った理由を説明した。
 その理由に納得しきったわけではない。ハドラーはバーンの思惑をはかり切れていないが、拘泥するつもりはない。

 ヒュンケルがダイ討伐に失敗することを望むハドラーは、そうなった場合、ヒュンケルを処分するつもりだった――。






 翌朝。
 目を覚ましたダイに、バダックは自分の使い古しの鎖帷子を与える。それを受けとりながら、ダイはポップの居場所を聞く。
 普段ならダイよりも寝坊なポップは、森の方へ行ったらしい。
 
 その時、森の方から光の輝きが見えた。
 狭い魔法円に佇むポップは、新しい魔法を契約し終えたところだった。それは、ポップなりのヒュンケルへの対策だ。
 剣では勝てないなら、呪文で勝つしかない。
 
 ポップは、ラナリオンという呪文と契約した。天候を操る呪文の中で一番初歩的なもので、雨雲を呼ぶ呪文だ。
 一晩中考えて、ポップはヒュンケルに利く呪文を思いついた。
 魔法を弾く鎧とは言え、金属製なのは間違いない。ならば、金属に伝わる雷撃系の呪文――ライディンなら効果はあるはずだという。

 だが、ライディンは勇者の呪文。ポップには無理だし、今のダイには使えない。
 が、ポップはふたりなら使えると言う。
 ポップが雨雲を呼ぶことで、雷を落としやすくすれば、普段のダイでもライディンが使えるはず――その説明を聞いて、途端にやる気になるダイ。

 ポップにとって少しレベルの高い呪文だっただけに苦労した物の、雨雲を呼ぶことに成功。そして、ダイのライディンもちゃんと発動した。
 が、問題は命中率だと、ダイを叱責するポップ。
 狙い通りの場所に雷を落とせるよう、二人は特訓を始めた。






 その頃、牢獄に閉じ込められたマァムはなんとか後ろ手にされた縄をほどけないかともがいていた。
 そこへ、ヒュンケルがやってくる。

 ヒュンケルはマァムに、彼女を殺す気は無いと告げに来た。
 しかし、彼女は自分の身を案じるのではなく、ヒュンケルの過去を気にしている。父の死に拘るヒュンケルに同情し、必至に説得しようとするマァム。

 が、そんな彼女の優しさは、ヒュンケルをいらだたせるだけだ。
 ヒュンケルに殴られ、床に転がるマァム。彼女に見向きもせず、そのまま立ち去るヒュンケル。
 だが、それでもマァムはなお、ヒュンケルを案じていた――。






 一方、ダイとポップの特訓は続く。
 半日近くも続けて、命中率は上がりつつあった。






 場面は、再び地底魔城。
 苛立ちからマァムに手を上げてしまったヒュンケルは、自責の念を感じていた。その苛立ちをさらに強めるのが、馴れ馴れしく近づいてきたザボエラ。

 彼は、マァムを惚れさせる呪文をかけてやろうかと囁いてくる。下劣な誘いに激昂し、ザボエラをぶん殴るヒュンケル。
 捨て台詞を残して去って行くザボエラに見向きもせず、ヒュンケルは迷いを振り捨てる。
 もはや、彼は誰の意見にも耳を貸さず、戦うつもりだった――。






 雨の中、ダイとポップの特訓は続く。
 やっと、思い通りにライディンを命中させられるようになったダイ……彼は、振り返ってポップに笑いかける。
 それに応じるポップも、満足そうだ。
 力を使い果たし、倒れ込む二人の顔は笑顔が浮かんでいた。






 翌日、地底魔城へとやってきたダイ、ポップ、バダック。
 意気込むバダックをポップはなんとかいいくるめ、ダイとポップだけで地底魔城へと向かう。

 地下に向かう途中、ポップは自分の決意をダイに話す。
 ヒュンケルに同情すべき過去があったとしても、彼を肯定する気は無い。そして、ヒュンケルと戦っている時、怖くてたまらなかったけれど、マァムやダイのためにと思って頑張れたことも――。

 それをダイが軽口でひやかし、それにポップが照れるという一幕もあったが、二人ともマァムを助けるために敵地へと乗り込んでいく。 
 





 ダイ達の侵入に気づいた怪物達が騒ぎ出したことを聞いたマァムは、なんとか逃げ出せないかと悩む。
 と、そこに登場したのがゴメちゃん。
 ずっとマァムの服の中に潜り込んでいた小さなナイトに、軽いキスをするマァム。
 ゴメちゃんに自分の装備を取ってきてもらうように、頼む。






 その間も、ダイとポップは地下迷宮を進んでいた。しかし、ミイラ男に見つかってしまう。






 同じ頃、魔弾銃を使って壁を壊しマァムは牢獄から脱出する。






 敵に見つかったダイとポップは、もはや普通に走って逃げていた。増える追っ手に誘導されるように、追っ手が少ない方、少ない方へと逃げていく。






 その頃、マァムは狭い通風口の中を無理矢理進んでいた。きっと出口があるはずと信じて。






 逃げるダイ達は階段を上がり、光の出口へと進む。それを見た怪物達が笑っていたことを、彼らは知らない。
 出口の先は、闘技場になっていた。

 そこで待ち構えていたのは、ヒュンケル。
 最初から武装しているヒュンケルは、戦う気満々だ。ダイを倒した後ならマァムを離してやると告げるヒュンケルは、自信に満ちあふれている。

 その自信通り、ヒュンケルは強かった。
 剣を振りかざすタイミングに合わせて攻撃しようと打ち合わせたダイとポップだったが、ヒュンケルは舐めているのか剣を抜かない。鞭のように振り回すだけだ。

 変則的な動きを見せる鞭を、ダイ達は避けるだけで精一杯だ。
 そこで作戦を変え、ダイがヒュンケルを引きつけ、その間にポップが雷雲を呼ぶことにした。

 剣を抜き、ヒュンケルに斬りかかるダイ。前よりも動きが良くなっているダイが粘る間、ポップはラナリオンの呪文を唱え出す――。






 一方、マァムは隠し部屋へと辿り着いた。宝箱があるのを見て、用心しつつも開けてみるマァム。
 開いた途端、光が漏れ出し、マァムは驚きの声を漏らす――。






 曇り空が広がる中、ダイとヒュンケルの戦いは続く。
 動きが良くなったダイは、服の下に仕込んだ鎖帷子で防御力も上げていた。そんなダイに業を煮やしたのか、ついにヒュンケルが剣を抜いて高々と構えた。

 今がチャンスだと、ポップに呼びかけるダイ。
 ポップのラナリオンが一面の暗雲を呼び、すかさずダイのライディンが決まった。
 雷にまともに打たれ、膝をついた姿勢で動かなくなるヒュンケル。

 ポップはそれを見て、やったと喜ぶが、ダイは油断なくヒュンケルを見つめ続けていた――。


《感想》 

『ダイとポップの共同魔法……そうっ、そうだよっ、これが見たかったんだぁあああ!』

 と、叫びまくりたい心境です♪
 特に、特訓終了後に雨が降り注ぐ夕日の中、ダイがポップを振り返るシーンがめっちゃ好き!

 光の柱に包まれるポップの魔法契約といい、暗雲を呼ぶラナリオンから稲妻の落ちるライディンの演出と言い、すっごくいい感じ!

 『ふたりのライディン』というタイトルもいいですね♪ これまで原作に近い端的なタイトルを使うことが多かっただけに、オリジナリティを感じます。

 しかし、細かなところで演出が変化しているのには少々戸惑います。
 場面のカットや挿入が、よくよく見ると原作とちがーう! まあ、今回は会話の多い回だったので、動きを挟むために演出を変えたのかな、と思いましたが。

 でも、ダイとポップ、それにマァムの同時進行辺りなどは演出が細かく切り替えすぎな気がします。もう少し、各自の動きをそれぞれで見たかったですねー。

 モルグさん、台詞を大幅に削られかりませんかっ!? 人の良さそうな彼が、人質にすぎないマァムに対して丁寧に説明したり、『あなたは我々と向かって生きているのだから〜』と少しユーモアを見せるシーンとか大好きだっただけに残念無念!
 あ、でも、鈴の音色、思っていたよりもいい音ですね。

 バダックさんも台詞改変が多いキャラですね。
 原作では元気さ、前向きさが目立っていたキャラなのに、なんだかアニメ版では無駄に背中で語るシーンが付け加えられていて、驚きです。渋くていシーンですが……バダックさんのギャグっぽさ、人の良さが好きだっただけに、なんだか別人になったような戸惑いが先に立ちますよ!?

 っていうか、原作ではボサボサ頭と額の皺が目立っていただけに、その特徴が消えるとまるで別人のような気が……っ。
 アニメ版バダックさんって、年齢も原作と同じなんでしょうかね?

 後、悩むのが妙なところで見せる演出に拘る点。
 ガルーダがいつの間にかいなくなってしまったという説明の代わりに、彼が飛び去るシーンを加えたのは、まあ、いいです。ガルーダの出番が増えたこと自体は嬉しいので。

 でも、ゴメちゃんもいなくなっていて、自分とポップしかいないと呟くシーン。
 バダックさんに助けられてすぐ、そう言っていますが……嘆くの早くね?
 
 ハドラーとザボちゃんの地底魔城訪問は、実によかったのですが♪
 腹に一物を持つ男同士が会話をすると言うこのシーン、実に格好いいです! 若さ故か挑発的なヒュンケルに対して、ハドラーの大物感がすごい! 

 ヒュンケルがハドラーを皮肉る時の台詞に『栄枯盛衰』が増えているっ。ラ
ーハルトの向こうを張って、四字熟語に力を入れていくスタイル?(笑)
 っていうか、ほぼ全てのキャラが台詞削除されている感じなのに、なぜか一言でも台詞を増やされているヒュンケルって、優遇されている気がしてなりません。

 バーン様とミストバーンが並んで立っているシーン。ちょっ、そっくりすぎっ(笑) バーン様、本当に正体を隠す気あったんですかね〜? ミストバーンにおしゃべりを我慢させる前に、バーン様自身も気をつけるべきところがあるのでは?

 原作では見上げることさえ首が痛くなるほど、ものすごーーく高い階段だったのに、アニメではたった4段程度の高さですし。
 ……ってか、この部屋、床に絨毯も敷いてあるし原作後期のバーンの玉座の部屋になっている?

 アニメではバーンの居場所を固定するつもりなんでしょうかね?
 原作では、バーン様の居場所ってその時々で違う気がしたのですが。特にハドラーに対しては、最初、めっちゃ距離を取っていましたよね。
 とりあえず、バーン様とハドラーの会話もよかったです〜。悪役同士の会話が聞き応えありますね、バーン様の笑い方も悪役っぽさ満載でしたし!

 そういや、ハドラーからバーンの話を聞いて、ザボエラが首を傾げるシーン、ちゃんとありました!
 ………………って、こんなシーンは残すんかいっ!? このシーンこそ削ってもよくね、と思っちゃいましたよ、ええっ。
 
 翌日になってから、ダイの寝起きのあくび、可愛い〜。
 しかし、バダックさんから鎖帷子をもらったことを直接見せたのはわかりやすいとは言え、なぜあのタイミングでいきなり渡す……!? せめて、ダイから何か防具はないか尋ねられた、とか演出を加えるとか!

 んでもって、ダイ君!
 原作では、ラナが天候系呪文だって知っていたのに、アニメ版では知らないことになっている! ……うん、ちょっとおバカさが増していたって知ってた(泣)

 でも、ラナリオンの説明をして空を見上げるポップの、猫っぽいドヤ顔が可愛い! 

 そういえば、ポップの杖。
 真ん中辺りが青くなっているのが、原作と旧アニメとは違っている! 契約の魔法円もただの円ではなく、なにやら模様が増えていたっぽいです。全体像を見たかった〜っ。
 
 ヒュンケルがマァムを叩くシーン、省略されちゃいましたね。暴力イクない発想でしょうか? 音で表現しているから、同じことのような気もしますが。 でも、その音に骸骨達が反応しているのにビックリ。意外と人情味ありますね、骸骨達!

 しかし……しかしですな、ああやって隠されちゃうとかえって、怪しげな妄想が発動しちゃいそう! 後ろ手に縛られて、倒れたまま涙するマァムの姿にいけない妄想をしてしまいそう! 
 その直後に、怪しげな薬を進めてきたザボちゃんに共感してしまいそうなシーンでした(笑)

 知的系敵役のイメージが強かったザボちゃんが、今回小物っぷりを発揮し、負け犬の遠吠えをしていたのは嬉しいところ。でも、声が低めのせいか、ヒステリックな感じにはならないんだなぁと妙に感心しました。

 しかし、残念なのが間を徹底して省略する演出。
 バダックさんが剣を抜き放つシーンを略したのは、まあ、分かるとしても……。

 ポップがダイに、逃げたかったけど頑張って戦ったことを告げるシーン……本来ならば夜、寝る前に交わしていた会話だったのが、戦い直前に変わっている……ここも、ちょっと違う感じがするんですが。

 原作では寝る前……つまり、かなり余裕のある時間帯にダイと一緒にいたポップが、彼にまだ戦いにためらいがあるんじゃないかと考え、そんなダイの迷いを打ち消すために自分の意見を言っている、という展開でした。

 が! アニメではポップがそれを言っているのは、戦い寸前……! これだと、ポップが戦い前の緊張感から自分の心理を告白しているように聞こえる〜っ。いや、その解釈もアリかなとは思うので、そこはそこでいいかなとも思うのですが。

 けどっ、ダイがポップの話を聞いて、即からかうのは……なんか違うっ!
 あのシーンは、ダイがポップから本音を聞いてその考えに納得し、ヒュンケルに対しての同情をふっきるきっかけをもらうシーンであって欲しかった!

 ポップの本音を受け止めて、ダイはいつもの自然体の自分を取り戻せた。だから、ポップにもいつものポップに戻って欲しくて、ちょっとからかってみた……と、そんな感じに、からかう前に一拍でもいいから間が欲しかったですねー。

「ポップ」とシリアス目に呟き、穏やかな表情を見せる。
それから、ニヤッと笑うからかいの表情。
戦いを前にした、決意の表情。

 と、三段階変化を見せて欲しかった〜っ。

 そう言えば、台詞が基本的に説明的方向に整理されていますね。
 ヒュンケルについて語るポップが、原作では少し子供っぽい口調だったのが、アニメ版では『パプニカにひどいことしていいって理屈にならない』的な具体的な台詞に変わっていました。

 地底魔城の怪物達も、原作と違っていますね。原作では骸骨剣士とミイラ男ばっかと思っていたら、アニメでは妙にカラフルだったり、スカルライダーまでいようとは思いませんでした(笑) 意外と可愛い部下がいたんですね、ヒュンケル。

 マァムのダイエットしておけばよかったの台詞がカットされていたのは、割と残念。マァムにとっては数少ない、わずかにでも女子力を感じさせる台詞だったのに〜。
 
 ヒュンケルとのやり取りで、ポップの「ありがた迷惑だよ」はいいとして「バッカ野郎」が省略されたのも悲しいところ。うう〜、ポップの台詞、削られ率高くないですか!?

 けど、バトルシーンは相変わらずいいです!
 ヒュンケルが鞭状剣を振り回すシーン、動きがいいですね〜。特に、波打つような動きを見せるシーンとか、感心しちゃいました。ダイがきちんと鞭の動きを見つつヒラッと交わしている感じなのに、ポップは頭を抱えたりしてワタワタ逃げているので、勘で避けていそうですね(笑)

 最後に「やったー♪」と喜んでいるポップは、モロにフラグ臭が漂っていますが、油断しないダイの表情がいい感じ♪
 原作では、この時のダイはそれほど警戒していなかった感じでしたが、アニメ版では戦いに油断しない姿勢が強調されていますね。


 

《おまけ・新装版コミックス6〜8巻》

 おおっ、今回の表紙もびゅーりほーっ♪♪♪ バラン編が一気に出ましたよっ。
 まず、6巻の表紙が素晴らしい! 背景はテラン湖の周の神殿ですね。水の底を思わせる背景にいるバランのアップが、渋いの一言! 敢えてバランの色合いを一段暗くしたせいで、目の色がより光って見えるし、迫力も増して見えますね。

 そして、ダイとポップが並んで身構えている図に歓声を上げちゃいましたとも! ダイが前に出て、ポップが少し後ろに構えている構図なのですが、二人ともベンガーナデパート時の装備ですね。惜しむらくは、マトリフのベルトの絵柄が略されていること。この大きさなら、模様を書き込んでほしかったのに〜。

 ポップが輝きの杖をちょっと面白い持ち方をしているのが気になります。
 たいていの場合、ポップは輝きの杖は柄の一番下の部分を持っていたと思うのですが、今回はなぜか伸ばした輝きの杖の上の辺りを握っていますね。この持ち方だと、攻撃と言うよりも杖術で敵の攻撃を避ける時専門の持ち方って感じで、警戒心が強いイメージです。

 うわぁ、これまでの書き下ろしでダイとポップはいても、並んでいたのを見ていなかっただけに嬉しさが止まりません……っ! 
 絶望的な戦力差に立ち向かう勇者と魔法使い……うわーっ、ぞくぞくします。

 七巻は竜騎衆3人組とヒュンケル! ……と言いつつ、メインはヒュンケルとラーハルトですね(笑) 背景は妙にデジタル風な青空と見せかけて、下の方にはおそらくテラン城と見える建物が。

 鎧化した二人をカラーで見ることが出来るとはッ!
 ブラッディースクライドの構えを取るヒュンケルが、めっちゃカッコイイ!
 おお……、こうしてみてみると、ヒュンケルの鎧の魔剣とラーハルトの鎧の魔槍って同じ銀色でも輝き方が違うんですね。

 なんとなくですが、ラーハルトの方が新しそうに見えます。もしかして、鎧の魔剣の方が古くに作られたんですかね? それとも、使用頻度の差かな?
 
 そして、8巻は拳に竜の紋章を光らせた怒りのダイ! 記憶喪失が戻った直後のシャツのみの格好ですね。バンダナなしなのがちょっと残念。ここは是非、ポップのバンダナを手に持っている姿で見てみたかった……!

 しかし、ダイのシャツが黄色だったのにビックリ。ずーーっと白だと思い込んでいましたよ!
 思えば、この時期のシャツのみのシーンって二色カラーだけだったから、配色不明だったんですよね。

 でも、こうやってコミックスでまとめて振り返ると、フルカラーが少なかったんだなぁと実感します。二色カラーの割合の方が多かったんですね。
 
 そう言えば、タイトルの色が6巻から緑に変化していました! 1〜5巻までは青だったので、昔と違うなとは思っていたんですが、全25巻なことも考えるとどうやらアバンの使徒達の色に変化させる予定みたいですね♪

 端っこの方に超魔ザムザらしき一部が見えているので、次こそ武闘家マァム登場かとワクワクしています。

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