『ヒュンケル対ハドラー』(2021.2.6)
《粗筋》 
 

 氷魔塔を砕き、気を失ったマァムを抱きかかえて登場したヒュンケル――生きていたのかと驚くポップと、驚きから立ち直り、怒りを露わにするハドラー。

 ハドラーの怒りを感じたポップはそそくさと側から逃げ、代わりのようにガーゴイル達がハドラーに付き従う。

 そして、目を覚ましたマァムはヒュンケルを見て、これが夢か、それとも死んでしまったのかと呟く。
 しかし、ヒュンケルが応えたことでこれが現実だと気づき、感極まったように彼に抱きつく。

 ヒュンケルの生存を素直に喜び、涙をこぼすマァム。自分を抱きしめるマァムを、ヒュンケルも優しく抱き返す。
 が、その光景はポップにはいささか衝撃的だった。

 やけ気味のように、こっちにも怪我人がいるからなんとかしとろケチをつけると、ヒュンケルは薬草の入った小袋を投げつける。
 不機嫌そうに、それをムシャムシャと食べるポップ。

 ハドラーは、ヒュンケルが地底魔城の崩壊に巻き込まれて死んだはずではないのか、と問いかける。

ヒュンケル「そう、死んだはずだった……。だが、オレはある男によって死の寸前で救われていたのだ」 

 マグマが噴きこぼれるように、ヒュンケルは過去を回想する。
 ダイ達が避難した直後、ガルーダで飛んできたクロコダインは、真空の斧で真空魔法を呼び起こしてマグマの中に突入し、全身大火傷を負ったヒュンケルを抱きかかえ、マグマから飛び出してきた。

 手当てされたヒュンケルは、クロコダインが生きていた事実を静かに受け入れていた。
 だが、ヒュンケルは自分がクロコダインを殺そうとしたのに、なぜ自分を助けたのかが分からず、苛立ちを感じる。

 しかし、クロコダインはヒュンケルが自分の手当てを命じたことを、情けと受け止め、情けには情けを返すのが当然だと言い切る。それに、ヒュンケルがダイ達の助けになることを願ってもいた。

 が、ヒュンケルはそう簡単には割り切れない。
 過去に縛られた自分の弱さを自覚したヒュンケルは、生き恥をさらすぐらいならいっそ死んだ方がマシだったとさえ思った。

 だが、そんなヒュンケルにクロコダインは自分の価値観を語る。

クロコダイン「ヒュンケルよ……オレは男の価値というのは、どれだけ過去への拘りを捨てられるかで決まると思っている」

 万人に蔑まれても、己の信じる道を行けばいいと言い切るクロコダインに迷いはない。
 クロコダインは、クロコダインの信念に従ってダイ達に加勢するつもりでいる。

 武人の誇りを思い出させてくれたダイ達に恩義を感じるが故に、己の埃のままに生きようとするクロコダイン。
 言うだけのことを言うと、クロコダインはヒュンケルに背を向けてバルジ島に向かおうとする。

 が、ヒュンケルはそれを呼び止める。
 立ち上がったヒュンケルは、もう過去へのしがらみから脱しようとしていた。
 死んで償えるほど、自分の罪は軽くはないと考えるヒュンケル。

 そして、自分のために泣いてくれたマァムやクロコダインへの恩義……それらが、ヒュンケルを再び戦いへと導く。
 そんな彼の決意に応じるように、一陣の光と共に鎧の魔剣が空から降ってきた。

 地底魔城の崩壊時に失われたはずの鎧の魔剣が戻ってきたことに、驚くヒュンケル。
 しかも、魔剣には傷一つ無い。

 クロコダインは真の武具は人を選ぶと口にする。鎧の魔剣がヒュンケルを選び、主人と認めたのだろう、と。
 ヒュンケルが魔剣を手にすると、魔剣は鎧に変化して彼を包み込む。
 魔剣戦士ヒュンケル、復活……彼が闘志を失わない限り、鎧もまた不死身だった。
 互いにがっちりと握手交わすヒュンケルとクロコダイン――。






 しかし、それを聞いてもハドラーは、すぐにはその話を信じようとしなかった。ヒュンケルはともかく、クロコダインがダイ達に寝返るとは信じられない、と。

 だが、ヒュンケルは落ち着き払って、クロコダインが炎魔塔を砕くのを聞けば、嫌でも信じると言い返す。
 マァムを下ろしたヒュンケルは、ここは自分が引き受けるから、マァムはポップと共に中央塔に向かうようにと指示を出す。

 すぐにダイも駆けつけると聞いても、ヒュンケルを心配してその場を去りがたく思うマァム。
 が、そこに調子よく割り込んできてマァムの肩を抱き、おまえも頑張れといいながら走り出すポップ。

 まだヒュンケルが心配なマァムは、そんなポップの強引さに文句をつけるが、ポップは本人が言ってるんだからほっとけと言い放つ。
 内心では、ヒュンケルとマァムがいい感じなのが気にくわなくて、焼き餅を焼いているのだが……。

 走り去る兄弟弟子を見守るヒュンケルの口元に、かすかな笑みが浮かぶ。
 しかし、その時、風を切り裂くように鉄球が飛び、ヒュンケルの身体をがんじがらめに絡め取った。

 二体のアークデーモンが得意げに笑う中、ハドラーが裏切り者は死あるのみと、ヒュンケルを嬲り殺そうとする。
 しかし、ヒュンケルは全く動じない。
 力を込め、絡みついた鎖を弾き飛ばし、さらにはその鎖を掴んで強く引き、二体のアークデーモンを鉢合わせ、倒してしまう。

 自分を殺したいのなら、命がけで挑んでこいと魔王を挑発するヒュンケル。
 不遜にも程のあるその態度に、ハドラーは怒りを露わにした――。






 一方、炎魔塔では彷徨う鎧の群れにクロコダインが突っ込み、豪快に斧を振るっていた。
 ザボエラはクロコダインをこれ以上炎魔塔に近づけさせないように指示を出し、魔法の構えに入る妖魔士団。

 それを見たクロコダインは、バダックに下がっていろと指示を出し、腕に闘気を込め、必殺技である獣王痛恨撃を放つ。
 魔道士達を蹴散らし、吸い込まれるように炎魔塔に放たれた一撃は、物の見事に炎魔塔を破壊した。





 二つの塔が破壊されたことで、島全体を覆っていたバリアー状の物が消滅する。
 森を走っていたダイは、身体が軽くなったと気づき、結界が消えたと大喜びで大きく跳ね回る。
 





 同じ頃、炎魔塔に残っていたバダックは、クロコダインの技に素直に感心していた。だが、痛恨撃という物騒な響きにダメ出しをし、獣王会心撃に改名することを勧める。
 愉快そうにそれを受け止め、礼を述べるクロコダイン。






 そして、バルジの塔ではフレイザードが結界が消えたことをぼやいていた。
 自分の創造主であるハドラーに対し、なっていないとケチをつけるフレイザード。






 ヒュンケルと対峙していたハドラーは、炎魔塔の砕ける音を聞き、怒りに打ち震えていた。
 どこまでも不敵なヒュンケルと戦おうとするガーゴイルを、ハドラーは押しとどめる。

 自分の強さを見せつけてやると言い放ち、部下を押しのけて進みでるハドラー。

 ヒュンケルも、自分の手でハドラーを倒したい理由があった。
 アバンの使徒と名乗るのはおこがましいので、師の敵討ちとは言わないが、父親であったバルトスを殺したハドラーを許す気は無い。

 その言い分に激昂し、いきなりイオナズンを繰り出すハドラー。
 凄まじい破壊音が鳴り響き、爆発が巻き起こる。己の自慢の魔法の成果に満足した笑みを浮かべたハドラーだったが、その表情が不意に引きしまる。

 爆煙の向こうに見えたのは、無傷のヒュンケル。
 彼の鎧は、いかなる攻撃呪文も受け付けない。剣を構え、一直線にハドラーに向かうヒュンケル。

 ハドラーはイオラを連発するが、雨あられと被弾してもヒュンケルはお構いなしに突き進む。
 斬りかかるヒュンケルの剣に驚き、反射のように腕で受け止めるハドラー。

 並の魔族ならその腕を切り落とされるところだが、ハドラーには鋼鉄を越える硬度の爪……ヘルズ・クローが備わっている。
 ヒュンケルの剣をがっちりと受け止め、反対側の爪で攻撃を仕掛けるハドラー。

 とっさに後ろに下がって躱すが、かすっただけなのに鎧にヒビが入っていた。
 それを見て、自信を取り戻したようにハドラーは宣言する。

ハドラー「オレのヘルズ・クローに貫けるものなどないわ!」

 無敵を誇る鎧も、魔王ハドラーの前では絶対防御となるわけではないと悟るヒュンケル。
 だが、それをむしろ喜ぶかのように、ヒュンケルは言い放つ。

「……面白い。そうこなくてはな……!」






 同時刻、森を走っていたダイはポップやマァムと合流する。
 しっかりと手を握りあい、無事を喜び合う三人。ヒュンケルが味方だったことを喜び、レオナを助けるために塔に向かうダイ達。
 その中で、マァムはまだ気がかりな様子でヒュンケルがいる方向を振り向きながら走っていた。






 一方、ヒュンケルとハドラーの戦いは激化していた。
 文字通り火花を散らしながら、剣と爪が何度も打ち合わされる。互角か、ややヒュンケルの方が有利と見える打ち合いをアークデーモン達は息をのんで見守っていた。

 戦っている当の本人達も、肩で息をしながら互いに相手の強さを思い知る。
 特にハドラーは、魔法が通じない不利さを痛感していた。鎧が邪魔だと考えるハドラーは、とあることを思いつき、最後の攻撃を仕掛ける。

 だが、最大の攻撃の時にこそ、最大の隙が生まれる。
 ヒュンケルは己の全てを込めたブラッディースクライドを放ち、ハドラーの胸を貫いた。
 悲鳴を上げ、大の字に倒れるハドラー。

 主君が倒されたこといに動揺するアークデーモン達を無視して剣を納め、ハドラーの死を確認するかのように死体に近づくヒュンケル。
 その時、白目を剥いていたハドラーがカッと目を見開き、爪をヒュンケルの胸に突き立てた。

 驚愕し、なぜ動けるのかと問うヒュンケル。
 それに対し、ハドラーはしてやったりとばかりに笑う。心臓を二つ持つハドラーは、一つの心臓を潰されても致命傷にはならない。
 ヒュンケルが油断するのを待っていたのである。

 そして、鎧に開けた穴からメラゾーマを流し込むハドラー。
 魔法を弾く鎧とは言え、破損部分から魔法を流し込まれればひとたまりも無い。炎が噴き荒れ、身体を焼く苦痛にヒュンケルは耐えきれずに呻き声をあげる。


 

 そんなこともしらず、必死に走るダイ達。
 しかし、マァムだけは吹き抜ける風の音になにかを感じたのか足を止め、小さくヒュンケルの名を呟いた――。

  





 鎧の隙間から黒い煙を上げるヒュンケルの身体を投げ捨てたハドラーは、勝利を確信していた。炎の魔法を得意とするハドラーのメラは、一度燃えはじめたら全身を焼き尽くすまで消えることはない。
 なんとか起き上がるヒュンケルだったが、その動きは緩慢であり、ありありとしたダメージが見て取れる。

 ろくに動けなくなったヒュンケルに対し、容赦なく切り札を使うハドラー。拳を打ち合わせる独特のアクションから生み出される、極大閃熱呪文・ベギラゴン。
 それをまともにくらい、今度こそ倒れるヒュンケル。

 ハドラーの勝利を喜び、集まってくるアークデーモン達。
 自分を心配する部下達に、心臓が一つ潰れただけだから問題は無いといい、このままダイ達の追撃をすると宣言するハドラー。
 部下を引き連れ、凱旋するかのように歩き出す。

 倒れたヒュンケルは、それに焦りを感じていた。
 ダイ達のためにも、ハドラーを食い止めたい。だが、もうヒュンケルには戦う術が残っていない。
 どうすればいいのか迷うヒュンケルの耳に、懐かしい師の声が蘇った。

アバン「生命ですよ」

 それは、まだヒュンケルが子供でアバンについて学んでいた頃……。
 アバンは闘気を集中させて放つ技を、ヒュンケルの前で実演して見せた。呪文が使えない剣士が剣を封じられた時、自らの生命エネルギーを武器とする方法を教えてくれたのだ。

 しかし、当時のヒュンケルはそんな技なんか必要ないと突っぱねてしまった……それを思い出し、師に心の中で詫びながら、ヒュンケルは力を振り絞って起き上がる。
 今なら、その技が使える、と。

 ハドラーから見れば、瀕死のヒュンケルが立ち上がったところで驚きはしても、恐れる理由などない。
 もはやハドラーの手を煩わすまでもないと、アークデーモン達が前に進みでる。

 それを見ているはずのヒュンケルは、剣を兜に納めなおす。
 観念したのかと考えたハドラーだったが、ヒュンケルは腰を落として身構え、闘気を高め出す。

 ヒュンケルの額にものすごいエネルギーが集中していくのを、感じ取るハドラー。

 ヒュンケルはただ、ただ一途に、闘気を高めていく。
 ここでハドラーを食い止められるのなら、命も投げ捨てる覚悟で高められた闘気は、眩いばかりの光を放つ。
 危険を察知し、離れるようにと叫ぶハドラー。

 だが、それは一歩遅かった。
 ヒュンケルの額から放たれたグランドクロスはその場にいた者を一掃し、凄まじい光を放った――。
 






 その光やエネルギーは、走っていたダイ達からも感じ取れるものだった。
 振り返り、驚愕する三人。
 特にダイとポップは、その光がアバンが最後に使った呪文……メガンテに似ていると感じていた。

 アバンの死亡時のことを思い出るポップ――光が消えるのを見て、ダイは逆走しようとする。
 ポップがそれを止めるが、ダイはヒュンケルを助けに行くと言い張る。

 ポップはヒュンケルがそう簡単にやられるとは思えないこと、彼が魔法をつけないからメガンテでは有り得ないと言い、説得しようとする。
 だが、ダイはあれはただ事ではないと心配している。
 レオナはいいのかとポップに言われても、日没までまだ時間があるからと、ヒュンケルの所へ戻りかけるダイ。

 揉めるダイとポップに、マァムが毅然とした口調で先に進もうと呼びかける。
 ヒュンケルを見捨てるのかとくってかかるダイに、マァムはびくともしない。

マァム「それが、彼の望みだからよ……!」

 レオナを助けるため――ヒュンケルもクロコダインも、そのためにダイに力を貸してくれた。
 それを無駄にしないためにも、レオナを助けに行くべきだと考えるマァム。ヒュンケルも、そのために命をかけるのは本望だろうから、と。

 使命感を持って主張するマァムだが、その手が強く握りしめられ、かすかに震えていることにポップは気がついた。
 マァムやヒュンケルに強さを思い知り、敵わないと俯くポップ。

 そして、ダイはマァムのその言葉を聞いて決意する。
 今は、レオナを助けに行くことが自分の役目だと納得したのだ。心の中で、ヒュンケルやクロコダインへ感謝し、無事を祈りながら走るダイ――。





 同じ頃、死者累々の氷魔塔跡地で、倒れているアークデーモンを放り投げてハドラーが立ち上がった。
 とっさに部下を盾に、彼だけは生き残ったのだ。
 ハドラーは、地面に大きく穿たれた十字の大きさに驚く。

 凄まじい技に驚き、その発信源であるヒュンケルを見やるハドラー。
 まるで座禅でもしているかのように座り込んでいるヒュンケルは、ハドラーが近づいてもビクリとも動かない。
 それを見て、ハドラーはこの技が未完成だと悟る。

 全闘気を放出してしまい、身動きも出来なくなっているヒュンケルに止めを刺そうとするハドラー。
 高笑い、アバンやバルトスのところへ送ってやると爪を振り上げるハドラー。

 しかし、その言葉は無意識化のヒュンケルに届いていた。
 ヒュンケルにとって、もっとも身近だった存在……最初の師と父を思い出すヒュンケルの精神は、幼い子供の頃に戻っていた。

 容赦なく、ヒュンケルに爪を振り下ろすハドラー。
 その時、一瞬、目を見開いたヒュンケルの意思に応じてか、額の剣が直立し、ハドラーの心臓を貫いた。

 完全に闘気を使い果たしていたはずなのに、反射的に動いたヒュンケルに驚愕するハドラー。
 それが最後の力だったのか、ヒュンケルの兜から自動的に剣が外れ、その表紙に兜も脱げて転げ落ちる。
 
 だが、その時にはもう、ヒュンケルは目を閉じ、動かなくなっていた。
 無意識下でも最後の問う気を失わないヒュンケルを、見事だと褒め称え、今度こそ絶命するハドラー。

 両者が意識を失った際、ミストバーンがその場に現れる。
 なにかを確認するかのように、空に浮いたまま彼らを見下ろすミストバーン。
 だが、気絶したままのヒュンケルはそれを知ることはなかった――。






 そして、バルジの塔ではフレイザードが、ハドラー様も使えないと貶していた。
 しかし、その割には機嫌が良さそうなのは、魔王軍総掛かりでも倒せなかったことでダイの格があがったと考えているからだ。
 
 ここで自分がダイを倒せば、自分の大金星だとフレイザードは得意げに言い放った――。


《感想》

『これぞ、まさにヒュンケル回っ』

 と、言いたくなるほど、最初から最後までヒュンケルメインな回でしたね♪
 マァムのお姫様抱っこシーンは繰り返しでしたが、ここは大事なので念を押したいところですね♪ ええ、筆者はポプマ派ですが。

 しかし、笑っちゃったのが、ハドラーとポップが仲良く並んで驚いていたシーン。ポップ、その立ち位置だとハドラー側の仲間っぽいですよ〜。
 で、それに気づいたのかポップがそそくさと逃げるシーンがさらに笑えました。

 ついでに、ガーゴイルさん達、相変わらずアルファベットが服や顔に刻んであるのですね。
 
 ヒュンケルがポップに薬草を与えるシーン、再現されていて嬉しいものの『男女差別だ』の台詞はどうやらカットされている模様。
 口に草を含んで聞こえにくいながらも『男女平等じゃねえなー、まったくぅ!』とぼやいているっぽいですね。

 行動自体は変わっていないのに、台詞だけ整えれば問題は無い、と? えー、TVの倫理ってそーゆーものなんですかねえ?

 ヒュンケルを助けるクロコダインの図、アニメ版ではダイ達が逃げた後で助けたということで納得できますが、原作ではマァムがその場でずっと泣き続けていたんだから、ダイ、ポップとそろって三人とも見逃していた……と、考えるしかないのでしょうか(笑)

 うわ、すっごい目が節穴……ま、まあ、マァムは泣きまくって前が見えていなかったのかもだし、ポップはそんなマァムに注目していたから見逃していたと考えれば、そう不自然でもない……のかな? ダイは、戦闘後で疲れていたから……うん、多分、そう!

 それはそうと、手当てされたヒュンケルが目覚めるシーン、まるっとカットされとりましたな。よく見ると、原作ではヒュンケルの近くにたき火を焚いた後があったので、クロコダインは長時間手当てした感じだったのですが、アニメではそうではないみたいです。

 ついでに言うなら、原作ではヒュンケルはクロコダインが生きていたと驚いていたのに、アニメではずいぶんと落ち着いて受け入れた感じでした。

 後、ガルーダ君、なんか贔屓されていません!?
 いや、原作でもこの場面で出てきますし、翼を上に上げたジェスチャーを見せるのですが、鳴き声がちょいちょい入るせいか、存在感が大きいですね。

 ダイ達が何処に向かったのか、クロコダインに教えたのもガルーダ君みたいですし、なんて有能!
 でも、ガルーダの鳴き声って……なんか、カラスっぽい気がしてなりません(笑)

 クロコダインの名台詞が全部、出てきたのは嬉しい〜。
 まあ、個人的には『オレに武人の誇りを思い出させてくれた〜』の下りで、ポップの回想シーンを入れて欲しかったですけど!

 ヒュンケルの鎧化のシーンは、やっぱりどこか禍々しさを感じる無骨さがいいですね〜。
 なにより、ヒュンケルとクロコダインの握手シーンにじーんとしました……!

 で、ふと原作と見比べて気がついたのですが……あれれ、原作ではヒュンケルが画面右で顔を正面を向けており、左側に居るクロコダインが横顔を向けているという構図でした。

 で、アニメでは……クロコダインが画面右で顔を正面に向けており、左側にいるヒュンケルは思いっきり後ろ姿……ど、どこまでクロコダイン優遇されているの!?

 ハドラーもヒュンケルの裏切りはすんなり認めたのに、クロコダインのことは信じていましたしね。
 うーむ、信頼度がまるで違うっ(笑)

 ところで、ヒュンケルが「マァム……立てるか?」と聞くシーン、あれ、どう見ても地面に下ろした後で聞いていませんか?
 いや、尋ねてから地面に下ろしてあげましょうよ!
 調子よく去って行くポップと、見送るヒュンケルの笑みはイメージ通りで嬉しい限り♪

 でも、ヒュンケルが鉄球で絡め取られるシーンを見て、ふと気がついたのですが……ゲームのアークデーモンの武器って、三つ叉の槍でしたよね。あんな風に鎖部分の長い鉄球を持っていたのは、鉄球魔神だったような気が。

 そして、ハドラー様、裏切り者には死あるのみと言っていますが、バーン様は失敗も裏切りも三度までは許してくれるのがルールだったのでは?(笑)
 まったく、軍規が一致していませんね。これだから魔王軍は。

 ところで、アニメ版では少しカットと流れが変わっていますが、クロコダインが炎魔塔を砕く際、バダックに対して原作では「ふせろ」がアニメでは「下がっていろ」になっていました。

 そして、見ました! ええっ、筆者は見逃しませんとも。
 アニメで炎魔塔が崩れる時……魔道士達が、ザボエラより先に逃げ出しているのをっ(笑) 振り返りもしないし、危ないとも言っていませんよっ、ましてやマァムのようにためらうなんてもっての外。上司を置き去りにして脱兎のごとく逃げていますよ!
 うむ、やっぱりザボちゃんには人望はないようです(笑)

 結界が消えて、ぴょんぴょん跳ねるダイの動きがよかったです♪ 原作では正面からのシーンでしたが、アニメでは背中側からだったので、ダイの身軽さがよく分かるシーンになりました。

 …………ただ、マトリフとエイミさんが塔の結界の消滅を見ていたシーンが削られたのは、納得いきませんが!
 でも、フレイザードのぼやきを挟んできたのはいい感じですね。ガーゴイルを押しのけ、ハドラーが自らの手でヒュンケルを倒すと言うシーンもつけくわえられていましたし。

 ……どう見ても、人間側よりも魔王軍贔屓だとは思いますが(笑)
 ダイ達が合流するシーンでは、アバン先生を回想するカットも省かれていましたしね。青空に浮かぶアバン先生のシーン、ちょっとでいいから見たかったのに〜。

 ヒュンケルとハドラー戦、重量級同士のぶつかり合いって感じで見応えがありました! ダイの動きはジャンプを多用して、スピードで攪乱するスタイルなのに対し、ヒュンケルは典型的なプルファイターって感じですね。
 敵の攻撃は避けるのではなく、受ける感じでしたし。

 しかし、ハドラーが負けた(と思った)時、アークデーモン達は動揺していましたし、勝った時も喜んでいましたし、それなりに人望があるっぽいです。少なくとも、ザボちゃんよりは尊敬されていそう。

 回想シーンでの幼いヒュンケルが可愛い……そして、回想のアバン先生の格好良いこと! 
 最後のギャグ顔をカットしたなと思っていましたが、よく聞いたら『闘気は〜(略)ベリーベリー難しい』と、原作にはなかったアバン語を差し込んでいました(笑)

 ダイ達がヒュンケルのグランドクロスを見て、アバン先生の死亡シーンを回想するシーンはよかったです♪
 ダイとポップの言い争いも楽しかったですし♪ ポップが、ヒュンケルがやられたとは限らないと言う時、ちょっと目を泳がせているのが実に細かい!

 もしかしたら……と、ポップが不安を感じている雰囲気が良く出ていました。そして、魔法を使えないからメガンテしてない説は、ダイの目を見返しながらしっかりと言い返している差が面白いです。

 「日没まで時間がある」と言うセリフは、アニメでの改変ですね。
 敵の言葉が真実だと、まるっと信じているダイが可愛いです♪ 原作ではポップがダイを後ろから抱え込もうとしているのに、アニメでは互いに前を向き合って手を握り合っている感じなのも、楽しい改変。

 特に、ダイがポップのほっぺたに手を押しやって離れさせようとしているところの、ポップの変顔が楽しくって楽しくって♪

 最後のハドラーが止めを刺そうとするシーン、ヒュンケルがアバンやバストルに呼びかけるのは原作通りでしたが、あそこでなぜ子供の姿になっていたのかが疑問です。
 まあ、可愛いから文句はありませんが(笑)

 にしても、最後にミストバーンがヒュンケルとハドラーを見に来るシーン、よくよく見たら原作にはなかった改変シーンだったんですね。さりげなく出番が増えているーっ。

 んでもって、フレイザードが最後に美味しいところをもっていく(笑)
 微妙な台詞改変も彼が一番増えているっぽいですし、やはりスタッフ様は魔王軍信望者ですね♪


 


《おまけ・新装版コミックス11巻・12巻感想》

 11巻の表紙は、レオナ! 
 後期デザインの王家の服を着て佇む彼女の背後にいるのは、なぜかヒムちゃん(笑)
 え、原作ではレオナとヒムちゃんの絡みなんてないっしょ?

 背景は、上側が青空に世界会議の会場だったパプニカの大神殿が。下側には血のように赤い死の大地。赤と岩山の黒さの対比が、実にいい感じです。
 11巻はフルカラー&二色カラーの回が一回、入っていました。第二回キャラ人気投票も載っていたが、他のコミックスよりもやや薄めな印象でしたね。

 12巻の表紙は、最終掃除でメドローアを放つポップ! おおっ、カッコイイ♪
 ほぼピンクだったはずのマントが、赤くなっていました(笑)

 背後にアルビナスとブロックがいましたが、親衛隊のうち3人だけ? まあ、次のコミックスで出てくるのかもしれませんね。
 フルカラー&二色カラーも二回分入っているので、お得感があります。

 そう言えば背表紙の色がピンクになっていて、やっぱりアバンの使徒カラーで変えるつもりのようですね。

19に進む
17に戻る
アニメ道場に戻る
トップに戻る

inserted by FC2 system