『今すべてを斬る』(2021.2.20)

《粗筋》 
 

 鬼岩城の王間――玉座に座したハドラーは、なぜ自分が蘇ったのか、疑問を感じていた。
 ヒュンケルにより、殺されたと記憶しているだけにハドラーは悩む。

 そんな彼に声をかけたのは、ミストバーン。
 大魔王バーンの暗黒闘気により、ハドラーは死んだとしても前よりも強い肉体を持って蘇る――それを告げたミストバーンは、再び戦場へと戻っていく。
 終始無言のはずの男のおしゃべりを、不敵な顔をもって見送るハドラー。
 





 一方、ダイは勝利を確信して剣を鞘に収めたところだった。
 核が壊れたことにより、フレイザードの炎と氷の身体がバランスを崩し、維持しきれなくなってきた。
 二つに分かれたフレイザードを見て、ヒュンケルがポップへと声をかける。

 それに応じ、ベギラマを打ち出すポップ。
 閃熱の呪文は一瞬でフレイザードの氷半身を溶かし、消滅させてしまった。残った炎の半身も、二度と復元できないよう粉々に砕くと剣を構えるヒュンケル。

 怯えを見せるフレイザードに、勢いよく斬りかかるヒュンケル――が、突然の怪しい光がヒュンケルの身体を弾き飛ばした。
 倒れるフレイザードを庇うように立っていたのは、ミストバーンだった。
 すがりつくように助けを求めるフレイザードに、ミストバーンは無言のまま空を指す。

 すると、そこには不思議な力が寄り集まり、球状の鎧が出現した。
 それは魔影軍団最強の鎧だと言うミストバーン。だが、それを受けとると言うことは、ミストバーンの部下になるも同然……反発するフレイザードを、無言のまま見つめるミストバーン。

 一瞬の躊躇の後、フレイザードはその鎧と一体化すれば本当に勝てるのかと、念を押す。

ミストバーン「敵はない……」

 わずかに迷い、それでも決心したフレイザードに、ミストバーンは手をかざす。
 その瞬間、フレイザードの肉体から黒い炎が分離し、空中の鎧へと吸い込まれていく。残った岩石は音もなく崩れ去った。

 一方、炎が入り込んだ鎧はまるで魂が入ったように動き出し、手足が伸び、人型となる。
 そして、鎧の隙間から覗く目は、フレイザードのそれを同じだった。
 地上に降り立ったフレイザードは、力がみなぎると新しい力に歓喜していた。

 そこへやってきたのは、自称パプニカの大剣豪・バダックとゴメちゃんだった。
 だが、そこにいるフレイザードの姿を見て、腰を抜かす。
 最悪のタイミングで飛び込んできた彼らに、拳を振り上げるフレイザード。

 それを庇う形でクロコダインが割り込むが、体格差は歴然。
 巨漢のクロコダインを一回りも二回りも上回るフレイザードの拳を、受け止めるだけで精一杯だ。
 踏ん張る足下の地面にヒビが入り、陥没してしまう。それに巻き込まれ、クロコダインもろとも崖下に放り出されるバダックとゴメちゃん。

 クロコダインとバダックを心配し、駆け寄るポップとヒュンケル。
 それに向き直り、タックルを仕掛ける勢いで走り込んでくるアーマード・フレイザード。

 ヒャダルコを放つポップだが、それは全く聞いた様子はなかった。
 表情を引き締め、あらためて身構えるヒュンケル。
 が、それでさえフレイザードの突進は阻めず、ヒュンケルは鎧を砕かれ、ポップごと後ろへと跳ね飛ばされてしまう。

 自分の身体となった鎧の力の素晴らしさに、浮かれるフレイザード。
 だが、そんな中でも、鋭い視線をミストバーンへと向けているフレイザード。

フレイザード「いずれ、てめえの寝首もかいてやるぜ」

 しかし、その前にダイへと向き直るフレイザード。
 まだマァムに支えられているダイだが、彼は自分を庇おうとするマァムを突き放した。

 まだ目についた血糊も拭っておらず、目を瞑ったままのダイは、それでもマァムに離れていろと言う。
 もう戦う力が無いと心配するマァムだが、ダイの決意の表情を見て口をつぐむ。

 フレイザードはそんなダイに対して、一発であの世に送ってやると炎をまとわせた拳を放った。
 それに大きく跳ね飛ばされたダイだが、彼は危なげなく体勢を整えて着地する。

 マァムに心配はいらないと言うダイは、フレイザードには負ける気はしないと言い放つ。
 それを聞いて、激昂するフレイザード。
 その様子を、ポップやヒュンケル、バダックを背負って崖を登ってきたクロコダインも見守っていた。

 怒りに燃えたフレイザードの攻撃の連続を、ダイは目を閉じたまま難なく躱す。
 その姿に、ヒュンケルは技の完成を悟る。

 空裂斬を会得したことで、ダイはアバン流刀殺法を全て習得した。それは、彼がアバンの技全てを受け継いだと言うこと。
 それを確信したからこそ、ダイは勝利を確信したのだとヒュンケルは語る。
 同門の兄弟子だからこそ、それが理解できるのだ。

 フレイザードの攻撃を躱し続ける中、ダイはタイミングを掴んだのか反撃を織り交ぜるようになる。
 顎部分を砕かれ、フレイザードは困惑を隠せなかった。
 紛れもなく最強のはずの鎧……それをもらったのに、なぜ押されるのか。これで負けたらバカだと、フレイザードは渾身の力を込めてダイへ襲いかかる。

 しかし、その時、ダイは剣を逆手に構える独特の姿勢を取っていた。
 彼が思い浮かべるのは、これまでアバンから習った修行。
 大地を斬り、海を斬り、空を斬る……そして、全てを斬るのがアバンの教えてくれた技。

 空裂斬が出来たことで自信を持ち、今度こそ完成形のアバンストラッシュを放つダイ。
 その一撃は、アーマードフレイザードを一刀両断にした。

ミストバーン「素晴らしい……」

 歓喜する勇者一行に混じり、ミストバーンがこぼしたその一言を、この時は誰も知らなかった。
 全ての力を使い切り、倒れるダイに駆け寄るマァム。
 ポップ達も駆け寄るが、そこには砕け散った鎧の欠片の中、未だに意志の感じられるフレイザードの目と、そのすぐ側に佇むミストバーンの姿があった。

 ほんの欠片だけになったフレイザードは、ミストバーンを嘘つきだと非難する。
 しかし、ミストバーンは動揺の欠片すら見せない。
 あの鎧は真実、魔影軍団最強の物であり、壊されたのは相手の力が勝っていただけだととりつく島もない。

 もはや瀕死のフレイザードは、最後のチャンスを求めてミストバーンに懇願するが、彼は足でフレイザードの残滓を踏みつけ、踏みにじった。
 その容赦の無いやり口に、ハッと息をのむマァム。
 が、次の瞬間、フレイザードは消えた。

 あまりにも非常なやり口に、ポップはひどいことをしやがるとぼやく。
 しかし、同じ光景を見つめながらも、ヒュンケルはミストバーンがダイの力を試すためにフレイザードを利用したのではないかと推察し、あらためて彼の恐ろしさを感じ取っていた。

 マァムはレオナを気にして先んじて塔へと向かい、クロコダインも続く。同じく塔に向かいながらも、ポップはフレイザードを気の毒に思い、破片を集めて墓ぐらい作るかと提案していた。
 が、ヒュンケルはそれを却下する。

ヒュンケル「……いらんよ。あれが、ヤツの墓標だ……」

 ヒュンケルが振り返った先には、壊れ、焼け焦げた暴魔のメダルがあった――。





 夕闇の迫る塔の頂上、そこには未だに氷に覆われたままのレオナの姿があった。
 氷に触れたヒュンケルが、それが溶け始めたことを確認する。
 だが、遅すぎた……フレイザードが死亡して禁呪が解けたとはいえ、レオナにはその戒めから戻るだけの生命力が残されていない――。

 ショックを受けて、レオナの名を呼ぶバダック。
 夕日を振り返ったマァムは、姫の命は日没までだと宣言したフレイザードをまざまざと思い出す。

 凍ったレオナに、ギラをぶつけるポップ。だが、ほとんど溶けない。
 疲れ切った様子ながら、それでも続いてベギラマを放つポップ。しかし、やはり効果は無い。

 それなら、一か八かと斧で砕こうと近づくクロコダイン。だが、バダックが両手を広げてそれを止める。レオナまで砕けてしまうことを心配しているのだ。
 
 他に手はないのか、と問うクロコダイン。
 そこで、思いついたのがマァムだった。
 魔弾銃の弾を手に、呪文を追加で込めて威力を倍増させることを提案する。しかし、それでは銃そのものが壊れてしまうかもしれないと反対するポップ。

 レオナの命がかかっているとポップに食ってかかるバダックだが、ポップも譲らない。魔弾銃はただの道具ではなく、アバンの形見だと泣かんばかりに訴える。
 さすがに言葉をなくすバダックだが、マァムが決意したように宣言する。

 先生への信頼を語り、銃が破損することを承知で、人助けを優先しようと決めた所持者・マァムの言葉に、ポップも承知した。
 這いずりながら、マァムの元へと向かうポップ。

 差し出したポップの手に魔弾銃が渡されるもののの、その手が握りしめられるよりも早く、弾は床に転げ落ちて固い音を立てた。
 それを呆然と見つめたポップの身体が揺らぎ、べしゃりと床にて折れ込んでしまう。

 本人自身も何が起こったのか分からず、戸惑っている様子だが、魔法力が尽きたのは明白だった。
 ポップに励ましの言葉をかけるバダック。
 その中、転がっていた弾を握りしめる手があった。
 振り返ったマァムは、ダイが弾を握りしめ起き上がるのを見た。

 弾を握りしめたダイは、祈るように思う。
 もし、自分にみんなが言うような不思議な力があるのなら、レオナの命を救うために力を貸してくれ、と。

 ダイの額に、龍の紋章が輝く。
 それを初めて見るヒュンケルは驚くが、すでにダイの不思議な力を体感したクロコダインは、ダイの神秘の力を軽く解説する。
 それをよく知っているポップやマァムは、ダイの紋章が怒りが起爆ではなく、戦い以外のことに反応したのに驚いていた。

 ベギラマを弾に込めることに成功したダイは、マァムを呼ぶ。
 ダイが手を差し伸べたときには、すでに駆け寄っていたマァムは弾を受けとり、銃へと込めて狙いを定める。

マァム「神様……っ」

 打つと同時に、凄まじい光と共に砲身が砕け散った。
 塔全体が輝くような光の後、足し込める水蒸気越しに見えたのは、氷もなしに佇むレオナの姿。

 レオナの名を叫び、駆け寄るダイ。
 支えを失ったレオナの身体が、膝をつき、ゆらりと前に倒れ込む。だが、そのまえに駆けつけたダイは彼女の身体を抱え込んだ。
 レオナが生きていると確信し、その喜びをみんなに伝えるダイ。

 手放しに涙を流し、喜ぶバダックや、涙ぐむポップ。
 その後ろでは、壊れた魔弾銃を見つめるマァムの姿があった。見る影もなく大破した魔弾銃に、まるで人間に対するように謝るマァム。その声には、涙が混じっていた。

 だが、彼女に後悔はない。
 振り返った視線の先には、レオナの無事を喜び合う仲間達がいるのだから――。
 





 そして、バルジの塔に気球船がやってくる。
 生きているかと呼びかけてくる声は、マトリフの物だ。気球船を見上げたポップは、エイミや兵士達、マトリフの姿を見つける。






 日が沈んだ夜、人々が集まって宴の準備をしていた。
 勝利の宴だと、一際張り切って仕切りまくっているのはバダック。
 勝利の立役者であるダイ、ポップ、マァムの三人は、隅の方でマトリフと会話していた。

 ダイ達の活躍により、パプニカの連中が集まってきているのだという。今まで各地に散っていたが、姫が無事だと分かった意味は大きい。
 それを聞いて、照れるように笑うダイ。
 ポップは、マトリフが気球を修理して迎えに来てくれたことへ礼を言う。

 そんな賑やかな中、ヒュンケルは一人離れた場所で、壁により掛かるように佇んでいた。それを気にするように、彼を見つめるマァム――。

 そんな中、姫と歓声を上げる声が響く。
 アポロやエイミ、バダックを従えたレオナが宴の場に登場したのだ。
 レオナの元に駆けつけ、手を握り締めて無事を喜ぶダイ。

ダイ「よかった、無事だったんだね、レオナ。ダイオウイカみたいに真っ白な顔してたから、心配してたんだよ!」

 だが、その反応は芳しくない。
 怒りまくったような目で見下ろされ、わけが分からずに戸惑うダイの腕を振り払い、レオナは彼のデリカシーのなさを責める。
 せっかくのお姫様と勇者の再会のシーンなのにもっと雰囲気を考えてと、おかんむりだ。

 ええーと驚くダイやすねるレオナを、バダックを初めとした仲間達は微笑ましい物でもみたかのように笑う。






 そして、乾杯から宴が始まる。
 レオナの挨拶を、静粛して聞く一同。アバンの使徒であるダイ達を褒め、ダイにアバンの家庭教師を頼んだ父親の目の確かさを誇るレオナ。

 バダックは、パプニカ王……レオナの父がすでに戦いの中で死亡し、レオナが変わってみんなを指揮してきたことをダイ達にそっと耳打ちする。それを、耳にしているヒュンケル。

 その時、レオナもまた、ヒュンケルに目をとめる。
 彼にアバンの使徒なのかと問われ、動揺するダイ達。ヤバいと焦るポップに、慌てつつも肯定するダイ。
 お礼を言おうと近づくレオナに、ヒュンケルは告白する。

 自分は、元魔王軍不死騎団長だと。
 自分達の国を攻めた相手と知り、動揺する兵士達。アポロやエイミまでもが驚く中で、マトリフだけは鋭い眼光でそのやりとりを見守っていた。

 それは本当のことかと問うレオナ。ダイとマァムがヒュンケルを庇おうとするが、ヒュンケルは罰を受けなければならないと剣を投げ捨て、レオナの裁きを望む。それが、この場で切り捨てられる物でもいい、と――。

 レオナは、ヒュンケルの望み通り、彼への裁きを下す。
 これから先、ずっとアバンの使徒として生きるように、と。自己を卑下せず、過去に囚われずにそうするように命じるレオナは、彼の心の問題を見切っていたのだ。

 判決の後、いかがかしら、と明るく笑うレオナ。
 涙を一滴こぼしたヒュンケルは、承知したと告げる。パプニカのみんなへ呼びかけるレオナに対して、一同は拍手を持って応じる。
 それを見たマトリフは、レオナのなかなかの器を認め、パプニカが持ち直すかもと考えていた。





 そして、宴の場から大きく外れた場所で、クロコダインは一人、杯を傾けていた。
 そこへやってきたのは、バダックと連れの兵士達。

 クロコダインをわざわざ探しに来たバダック達だが、クロコダインは怪物が宴に交わってはいけないと自粛していた。
 が、それを強く否定するバダック。

 勝利の立役者に、怪物も人間もないと力強く言い切るバダック。姫の恩人に、と担いできたタルを差し出す兵士達。
 それを一息に飲み干し、美味いと喜ぶクロコダイン――。






 宴の中心部では、マトリフがポップとダイを両脇に抱え、大はしゃぎしていた。それを見て身内の恥であるかのようにように謝るマァムだが、レオナは頓着する様子もない。
 むしろ、マァムに対して姫と呼ぶなら『マァムさん』と呼ぶわよ、と、言ってのける始末。
 それは困ります、と苦笑いをするマァム。





 夜も更けた頃、神殿から離れていくヒュンケルとクロコダインに、マァムがどこに行くのかと声をかける。
 黙っていくつもりだったが、彼らは鬼岩城へ行くつもりだ。
 魔王軍の本拠地に行き、彼らの動向を探るという。

 それならみんなで行けばいいと言うマァムだが、ヒュンケル達は身軽さを優先するという。
 それ以上引き留められず、二人を見送るマァム。





 その頃――ドラゴンの群れがが火を吹き、一国を壊滅状態に追い込んでいた。
 それを、ワインを片手に静かに見やっているのは、バラン。
 その傍らにいるザボエラは、彼のの化け物ぶりを実感していた。強力な騎士を有したカール王国をたった五日間で壊滅させてしまったのだ。

 だが、バランの関心は目の前の王国の壊滅などではなく、魔王軍の総掛かりをはね除けたダイという少年に向けられていた。
 詳しく話を聞き、ダイの額に紋章が浮かんていたことを知った途端、ワイングラスを思わず壊してしまう程激昂するバラン。

 激情のままに立ち上がり、ハドラーの企みが読めたと、叫ぶバランの声が燃え逝く王国の中に響き渡った――。


《感想》

 ハドラーの復活シーン、いろいろと手を抜かれていたような……(笑)
 まあ、ガーゴイルH&I達の出番がなくなったところで、それを嘆くファンは少なそうですね。
 
 顔の黒い模様が大きくなった、という台詞も省略済み。
 ワイングラスに顔を映し、自分で自分の顔を確認するシーンをもう少し目立つようにやって欲しかったのでこれはちょっと残念。
 でも、ハドラーとミストバーンの会話は迫力や、案に含んだ思惑を感じさせる物騒さがあって、いい感じでした♪

 その迫力に押されて、ダイの冒頭シーンが繰り返しだと忘れそうっ。いや、忘れていませんが(笑)

 フレイザードの身体が二つに割れるシーン、原作では自らの意志で二つに別れたとばかり思っていたのですが、アニメでは限界を超えて割れてしまった印象を受けました。
 上半身は別れて下半身は繋がっている辺りも、完全分割しちゃっていた原作とは違っていましたし。

 それにしても、ヒュンケルの後ろに座り込んでいるマァムが、妙に女の子っぽく色っぽい座り方ですな♪
 そして、ポップの呪文の後でハッとしたように走り出したマァムが、ダイを支えるシーンが好きです。

 原作でもマァムはダイを支えているのですが、いつの間にか場所移動していた感じだったのに、アニメではそれを動きとして表現しているのがいいですね。
 それに、フレイザードが苦悩している隅で、ダイがふらついている描写を入れていたのも、心憎い演出。
 マァムが敵ではなく、味方のダイの方に注目していたというのがよく分かります!

 フレイザードとミストバーンのやりとりも、いいです!
 フレイザードの葛藤が、随所に滲んでる感じ。原作ではミストバーンは、フレイザードの反応が悪いとすぐに背を向けていたのが、アニメではじっと見ているのが印象的でした。
 その方が彼らしい気がしますね。

 フレイザードとクロコダインの力比べは、圧巻♪
 巨体同士ががっつりと組み合っての力勝負、相撲みたいで迫力があります!
 しかし、原作を見返しつつ今更のように思ったのですが……クロコダインとバダックさんは分かります、けど、空を飛べるはずのゴメちゃんまでなんで一緒に落下してるの?(笑) もうっ、ゴメちゃんったら付き合いがいいんだからっ。

 フレイザードにヒャダルコをしかけて、効果が無いのに驚くポップは原作通りですが、ヒュンケルは警戒心を強めている改変もいい感じ。
 原作では二人そろって驚いていましたが、魔法がダメなら剣で対抗しなければと考えて身構える方が、ヒュンケルに合っている気がします。

 あそこでもう少し余裕があるのなら、ポップに逃げるように言って欲しい気もしますが、まだこの時点だと二人の間に兄弟弟子の感覚は希薄だったし、ヒュンケルもフレイザードの突進を受け止められると過信していたのかもしれませんね。

 そう言えば、フレイザードの台詞が

原作「クロコダインよりも強く〜ヒュンケルの鎧同様に〜」

アニメ「元よりも強く〜」

 と、改変されていました。えっ、クロコダインやヒュンケルの名前がカット?
 フレイザードが同僚の長所にこっそり注目していた感じがあって好きだったのですが、アニメではそこらへんが省かれていますね。
 ちょっと残念ですが、フレイザードの下剋上宣言はきっちり残っていたので言うことなしです♪

 マァムを庇うダイに、そんなダイを心配するマァムのシーン!
 ここでも、地味ですがダイを心配する台詞の後で、マァムがダイの表情を見てハッとするシーンが改変されています。
 原作ではこの時のマァムは、ただダイを心配しているだけなので、アニメでのこのシーンはダイの底力を感じ取っている気がしますね。

 ダイを心配したり、無事を喜ぶカットも追加されているのは、マァムファンとしては嬉しいところ。
 んでもって、注目度ナンバーワンは、ダイが片目だけ薄く開いて、こいつには負ける気はしない発言をするカットです!

 原作にもあるシーンですが、原作では左向けだったのがアニメでは右向きになり、より猛々しい感じが増していてワイルドさが強まっています♪
 可愛いダイも好きですが、時折覗かせる竜の騎士っぽさがまた、いいですねえ〜っ。

 その後の、フレイザードの猛攻を躱す様子も最高ですっ。
 足の軸線をずらしてスッと避ける描写が、いかにも最小限の動きで見切っている感があって、ブロキーナ老師の動きはこんなかなと思ってしまいました。
 つくづく、今回のアニメはバトルシーンがいいです!

 ダイがアバンストラッシュを放つ時、目を開けますが、その時の半眼もまたしびれました。ダイは時々、大人びた表情を見せるのも魅力なのですが、アニメ版では半眼ダイがめっちゃカッコイイですっ、断然推しますよ!

 フレイザードが足で踏み潰されるシーン、原作では全員が驚いているのに、アニメではマァム単体にっ。
 なんか、今回マァムが贔屓されている!? 

 しかし、原作ではこのシーンではマァムはダイに肩を貸して支えていたのに、アニメではすでにおんぶ済み。
 うーむ、さりげなくアニメでは仕事が早いです(笑)

 後、フレイザードの消え方がルーラの消え方と違いますね。
 アニメではルーラやキメラの翼が、妙に移動前に軌跡が派手に動くので、差がはっきりと分かります。

 塔に向かうシーンでの、ポップのセリフは好きなシーンですが、もう少し後ろを振り向いたりとか、フレイザードを気にする様子を付け加えてほしかったです〜。

 特に、暴魔のメダルのアップを入れるぐらいなら、それを一人だけ足を止めてみているポップの姿とか、表情がみたかったのに〜っっっ!
 塔に向かうシーンではポップは最初、先頭を走っているのに、最後は一番最後になっているのを、アニメでも是非表現して欲しかったです……っ!

 しかし、夕日に染まった塔の絵面が美しいです〜。
 塔を登っている間に、すっかりと昼から夜になったっぽいですね。まあ、これだけ大きな塔なら、階段で上るのは時間がかかりそうです。

 凍りついたレオナにすがりつくバダックさん、ギャグさが抜けて一気にシリアスに! それは、魔法を使い終わった後のポップもそうですが、ギラが効果ないならベギラマと放つシーンがカッコいい!

 クロコダインが斧でなんとかしようとするシーンも、いい改変♪
 ええ、原作でも力尽くでなんとかできないかと思ってみていましたから。バギは使えるんだし、削ってなんとかできないものですかね? 少なくとも、ポップと違って魔法力切れはないんだし。

 魔弾銃が壊れるかもしれないと反対するポップとバダックのやり取りも、一気にシリアス度が上がっていました!
 マァムの話を聞いている時のポップの真剣な表情や、這いずってマァムの元に向かう姿が好きです。まあ、そこまで距離があるならマァムに来てもらえよ、とも突っ込みたくなりましたけどね(笑)

 特に、魔法力がきれて倒れるシーンがいいですねえ♪
 弾を受けとったはずなのに落としてしまい、信じられないようにそれをみやってからふらつく動きの細かさがいいです!

 多分、ポップは気を張りすぎて自分の魔法力の残量や体力が分かっていなかったんでしょうね。
 うーん、好きなシーンです。

 ……けどっ。
 力尽きたポップがマァムに膝枕されるシーンわっ!? なぜにここを削ってしまったのか!
 ヒュンケルが膝枕されるシーンは、抱きかかえるシーンまで追加してまでしっかりとやっていたのに、なぜにポップの膝枕シーンはまるっとカット!?
 膝枕は規制に入らないでしょッ!?

 好きな娘の膝枕を味わいつつ、死んだ目をしているポップや、その天国から身を乗り出してまで弾を掴み、頑張ろうとした姿を見たかったのにーーっ!

 マァムのガンアクションや狙い定めるシーンはしっかりと時間をかけていたのにっ、いや、あれが魔弾銃最後のアクションかと思えば、見れて嬉しいのですが、それでもなんだか納得いかなーーいっ。

 それに比べ、レオナとダイの抱擁シーンは贔屓されているような気が。
 原作ではダイは這いずってレオナの所へ向かっていますが、アニメではかけよっています。さすがに元気!

 後、レオナの倒れ方に微妙に差が。
 原作ではフラッと前に倒れていますが、アニメでは膝をついてから前に倒れています。彼女の膝のダメージが、ちょっと心配。
 っていうか、あの足のガーター、膝当てもつけとくべきでは?

 そして残念でならないのが、マァムがみんなを振り返った時に、レオナを抱きしめたダイが照れるシーン、それをポップがからかうシーンがなかったこと!
 アニメだと、ここは間を感じられなかったせいか、ポップがいつの間にここまで這い寄ったのかと思っちゃいましたよ(笑)

 ついでに言うなら、ヒュンケル。
 おまえ、なぜにこの平和なシーンに剣を持っている?(笑) 原作では素手だったのに、アニメではこんな事態でさえ剣を手放していませんよ、この男! いや、感動のシーンなんだからさあ、物騒さを少しは抑えようとは思わないんですかね?

 ちなみにマトリフ達が来るシーンでも、ヒュンケルは剣を握りしめたまま離しませんでした(笑)
 まあ、彼にしてみればマトリフともエイミさんとも会っていないんだから、彼らも気球も「正体不明の接近者」としか思えないでしょうし、警戒しつつ様子見して当然でしょうけどね。

 ここでマトリフの迎えを入れたのは言い改変とは思いますが、途中経過のエイミさんが気球の修理を頑張るシーンやら、セクハラシーンカットが悲しいです。

 でも、パプニカの戦勝の宴をナレーション抜きで説明したのはお見事! 今回のアニメは、どうやらナレーションは抜き方針みたいですね。
 仕切り屋なバダックさんがいい味出してました♪

 ダイとレオナの再会シーン、ダイオウイカ発言もあって実に楽しかったです!
 なんと言っても、レオナのあの、蔑んだジト目がたまりませんね。あの目は、ある意味でご褒美……(笑)

 まあ、欲を言えば、ダイがレオナの手を握った時の反応が薄かったのが無念。最初、ダイに会って無邪気に喜び、話を聞いた後で表情が変化したところを見たかったですよ〜っ。

 レオナの裁きのシーンに、もう少し間と言うか余韻が欲しかったところ。ここはレオナの表情を見せないで背中で語らせるのではなく、裁く前にヒュンケルやレオナの表情を対比させることで両者の迷いを感じたかった。

 そして、人々がヒュンケルを疎んじる雰囲気に満ちていたのが、レオナの言葉で思い直すシーンも欲しかったですよ! 即座に受け入れて拍手できるほど、国を滅ぼされた恨みは軽くはないでしょう。アポロかエイミなど、先頭に立って戦った人間が最初に賛同し、初めて続けるものだと思います。

 裁きもその後も、少し軽く感じるような気がします。……ポップがホッとしているシーンは、カットされていましたしね!(泣)

 また、酒を飲んでいるという表現が一切無くなっていましたね(笑) 原作ではレオナがワインとしっかり言い切っていたのに、無かったことになっている!
 クロコダインでさえ、美味い酒とは言っていない!

 まあ、バダックさんとクロコダインのやり取りがちゃんと入っていたのは、大いによかったのですが。
 『マァムさん』と呼ぶと脅すレオナのジト目がよかったです(二回目) 原作とはまた違う、企んでいそうな半眼でニヤリと笑うレオナが、悪女可愛い♪
 酔ってはしゃぐレオナが見られなかったのは残念ですが、これもご時世……。

 マァムの『それは困ります』の改変、悪くないです。原作だと呆れたようにしていて、ヒュンケルがいつの間にかいなくなっていることに気がつくのですが、アニメだと完全に宴の後って雰囲気になっていますね。

 ただ、時間経過が分からないので突然感がいなめなせん。なぜマァムだけ気がついたのか、の説明もないし。
 鬼岩城の位置の説明は原作寄り詳しかったですが、背景に地図を入れて欲しいというのは贅沢ですかね?

 色々と詰め込まれた話でしたが、最後の最後のバランパパンの迫力に、全て持って行かれた感じです。

 そして、予告ではマトリフのセクハラ未遂やら、ポップとの特訓、なによりもキルバーンが目立っていました。彼の登場が楽しみ♪
 スマホゲームのCMも入っていたのは嬉しいですが、日付はまだ明確にされていないんですね。

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