『竜騎衆大接近』(2021.4.3)

《粗筋》

 数年ぶりの、バランと竜騎衆三人の集合――それは、息子であるディーノを奪還するのが目的だと語るバラン。
 勇者ダイこそがディーノだったと知り、皮肉な巡り合わせに驚くラーハルト。

 バランはディーノ奪還を優先するので、竜騎衆にはダイの仲間達をあてがう予定でいるという。
 ボラホーンやガルダンディーは勇者一行を侮っている様子だが、忠誠心の厚いラーハルトは油断なく対応する気のようだ。

 傷を癒やすため、バランはアルゴ岬の奇跡の泉を前に佇む。
 泉の中に、バランは最愛の妻――ソアラの面影を見いだす。必ず息子を連れ戻すことを誓うバラン。
 
 ドラゴンに乗ったバランと竜騎衆は、テラン王国に向けて出撃する。
 我が子ディーノを奪還し、超竜軍団を完全無敵とするのだと檄を飛ばすバラン。ドラゴン達は、勢いよく走り出した――。






 その頃、レオナはテラン城を訪れていた。
 ナバラはレオナの正体がパプニカ王女と知って、驚いている。しかし、その身分があるからこそ、小国とは言え一国の王との面会が叶ったのだ。

 城の兵士が城門を開け、面会の許可を伝える。
 ただし、テラン王の体調が優れないため、寝室での対面になるという。非公式かつ、非礼な面会になるが、レオナはあっさりと承知し、歩を進める。
 が、クロコダインは中に入らず、話がつくまで外で待つという。
 
 





 テラン王の寝室に通されたダイ達。
 話を聞いたテラン王は、ダイが記憶を奪われたのは思念波のせいかもしれないと説明する。
 レオナは記憶を取り戻す方法はないかと尋ねるが、竜の騎士を神と崇めるテランにも、その知識の全てが伝わっているわけではないと王は首を横に振る。

 落胆しつつも、レオナはダイをかくまうためにテラン城を使わせて欲しいと希望する。
 飽くまで戦うのか、と覚悟を問うように尋ねるテラン王。

 それに対し、レオナは戦いの決意を明言する。
 テランの民と違い、レオナはバランの行動を天罰ではなく侵略と捉えている。
 侵略に対しては戦うと宣言するレオナ。

 気丈なレオナに感心するテラン王だが、具合が悪くなったのか苦しそうに咳き込む。
 慌てて世話をしようとする侍女を制止し、テラン王は兵士に、レオナに協力するようにと命じる。

 その後、テラン王はナバラへと目をやる。
 名高い占い師である彼女を、王は知っていた。その隣にいるのがナバラの孫と知り、テラン王はじっと彼女を見つめる。

 メルルの中に祖母を上回る力が秘められているのを見切ったテラン王は、メルルにこの先、その能力故に辛いものを見るだろうがくじけないようにと、励ましの言葉をかける。

 不安そうながらも、その言葉に頷くメルル。
 だが、その瞬間、メルルは呻きながら頭を抑える。憎悪のエネルギーがこの国にめがけてやってくることを感知したのだ。

 バランがもう来たのかと、危惧するレオナやポップ。
 だが、メルルはバランだけではなく、同じようなエネルギーが他に三つあると気づいていた――。





 軋んだ音を立てて、錆びた鉄の柵が閉められる。
 その中に閉じ込められたダイは、泣きながら柵にしがみつき、出してとせがむ。
 ここは、テラン城の地下牢……レオナ達は、ダイを牢屋へと閉じ込めた。

 それを、痛ましそうに見つめるメルル。彼女は、ダイを牢屋に閉じ込めるのはやりすぎだと感じている様子だ。
 だが、テランの兵士は、ここがテラン城で一番堅固な場所だと言う。

 納得し切れていない様子のメルルに、クロコダインは鳥の刷り込みについて語る。
 卵から出たひな鳥は、最初に見たものに無条件に懐く……バランはそれを狙い、ダイを白紙の状態にした。

 今、ダイとバランを会わせれば、同じ紋章という証拠があるため、ダイは素直に彼を父親として受け入れてしまうだろう。
 それを防ぐために、可哀相だけれどこうするしかないというレオナ。
 レオナは付き添ってくれた兵士に後は自分達でやるからと言い、王の警護を頼む。

 兵士が去った後、クロコダインがダイに呼びかけるが、彼は背を向けたまま返事もせず、動かない。
 が、その時、ナバラが手にしていた水晶球が輝きだした。
 
 彼女はバラン達がどこから来るのか、探知したのだ。
 水晶玉には、竜に乗ったバランと三人の魔族の姿があった。水晶玉越しにでも感じ取れる迫力……中でも、一番驚きが大きかったのはクロコダインだった。

 彼はバラン配下の竜騎衆の名も、その実力も知っていた。
 竜に乗った彼らは、魔王軍軍団長に匹敵するという……自分達の力では凌ぎきれないかもしれないと、弱気になるクロコダイン。
 せめて、ヒュンケルがいてくれれば――と、クロコダインは檻の中にいるダイに目をやる。

 それを聞いて、呆然とするポップ――が、すぐに何かを決心したような顔になる。

 不安そうな表情で、ただダイを見つめているレオナとメルル……その時、場違いに明るい笑い声が響く。
 あっけにとられるみんなに対して、ポップは軽い調子で、勝ち目がないからトンズラするとあっけらかんと言ってのける。

 いきなりのポップの発言に、動揺するレオナやクロコダイン。
 ポップの心変わりに対して怒鳴るクロコダインの声を恐れるように、寝転んだままのダイは耳を塞ぐ。

 軽い口調ながらも、ポップは敵の強さや現状の不利さから絶対に勝てないし、それなのに戦うなんて正気の沙汰じゃないと言う。
 クロコダインはアバンの使徒の信条を口にして説得しようとし、レオナは親友のダイを見捨てるのかと責める。

 が、それを鼻で笑うポップ。
 ダイは人間じゃないし、奴らの仲間だと言うポップの言葉に、ハッと表情を変えるレオナ。

 連中に返してもいいと、無責任に笑うポップに、レオナは目を据える。つかつかと彼に近づいたレオナは、平手打ちをした。

レオナ「いいわ……どこへでも消えなさい。あなたのような人の力は借りません」

 ポップと目も合わせず、淡々と突き放すように言うレオナ。
 それに対して、皮肉な口調で礼を言い、マントを翻して走り去るポップ。その後を、追うメルル。

 クロコダインもポップを追おうとするが、レオナは「追ってはなりません」と彼を制止する。
 クロコダインにはこの場を守ってもらうと断言するレオナに反論しようとするクロコダインだが、ほっそりとしたその手が震えているのに気がつく。

 レオナは、アバンやアバンの使徒に憧れていたという。ポップもアバンの使徒だから、きっと頑張ってくれると思っていた、と――。
 涙を必死に堪えるレオナ。

 そんなレオナの話の最中に、檻の中のダイは静かに耳から手を離していた。

 だが、クロコダインはそれに気づかない。レオナの気持ちを尊重してこの場にとどまりながらも、クロコダインはポップの豹変を受け入れきれずにいた。

クロコダイン「おまえの勇気はどこに失せてしまったんだ……ポップ……!」

ダイ「ポップ……?」

 牢屋の中で、ダイは小さくその名を呟く。だが、その途端頭痛を感じ、頭を抱え込んでしまった。
 それでも、ダイはなおも呟く。

ダイ「ポップ……だれ?」






 城の裏口から外へと出たポップは、メルルに呼び止められる。
 よほど必死に走ってきたのか、苦しそうなメルルだったが、彼女は息を整えると同時に、ポップの真意を問いただす。

 ポップが、ダイが怪物でも仲間だと言ったことや、あの時の涙のこと――。
 だが、その質問にポップは答えず、背中を向けてしまう。
 それに、ショックを受けたような顔をするメルル。
 俯いたその目には、涙が滲んでいた。

メルル「わたし……嫌いです。……あなたのこと、嫌いになりました!」

 泣きながらそう叫んだメルルは、身を翻して城の中へと戻った。
 それを見送ったポップは、気まずそうに自分の頬を指で掻き――フッと笑った。

ポップ「……そういや昔、マァムにもぶん殴られて、嫌われちまったことがあったなぁ」

 そう呟いた後、ポップはまた、走り出す。その目には、迷いは無かった。
 あの時と違い、今のポップは逃げる気など無い。最初から、一人でバランの所へ行くつもりだったのだ。

 だが、正直に話せば止められると思い、一芝居を打った。みんなにはダイを守ってもらいたいと思い、自分は差し違えてでも……力及ばずとも、一人でも二人でも敵を減らすつもりだった。

 そんなポップの真意も知らず、城の扉のすぐ影で、膝を抱えて蹲るメルル。地下牢では、レオナも涙を拭っていた。

 そして、ポップは全身を魔法力で光らせ、地面を蹴って空に跳び上がる。ナバラに聞いた方角へ、飛んでいくポップ。





 土煙を巻き上げ、ドラゴンを駆って竜騎衆は走る。
 疾走の最中、バランは、気配を感じて顔を上げた。
 張り出した崖の上に降りたって制止の声をかけたのは、ポップだった。

 一応、竜の足を止めた竜騎衆達だったが、ガルダンディーはポップを見て侮りを隠しもしない。ボラホーンやラーハルトは伏兵を警戒するが、その様子はない。

 彼を知るバランは、ポップが見た目によらず強力な魔法を使うと警告するが、油断しきったガルダンディーが地面に降りた瞬間、ポップはベタンの呪文を発動させた。

 途端に、その場に凄まじい重圧がかかる。
 全力で魔法を放ちながら、つぶれちまってくれと、祈るように叫ぶポップ。
 ――が、巨大な尻尾がポップを跳ね飛ばした。その衝撃で杖が飛ばされ、呪文が中断されて、ポップは崖下にたたき落とされる。

 崖の上には、スカイドラゴンにぶら下がってはしゃぐガルダンディーの姿があった。飛行系怪物であるスカイドラゴンには、地面の上にいるものに発動されるベタンも、効き目が無かったのだ。
 
 よろめきながら身を起こそうとしたポップは、クレーターの中からドラゴンを持ち上げて立ち上がるボラホーンを発見する。クロコダインをも上回るような怪力を発揮したボラホーンに、驚くポップ。

 彼らの足だったドラゴン達は、飛龍を除いて仕留めることは出来た……が、肝心のバラン達はピンピンしている。
 しかも、ポップの挑戦など意に介した様子もない。

 ポップの行動を足止めと見抜き、ラーハルトはバランに先に行くようにと忠言する。
 それを承知しつつも、油断するなと重ねて告げるバラン。

ラーハルト「窮鼠猫を噛む。追い詰められた鼠は、何をするのか分からない……やつら、人間のことわざでしたね」

 ラーハルトのその返答に満足したバランは、先に行くと言い、瞬間移動呪文を発動させる。それを見たポップも同じ呪文を唱えるが、空に跳び上がったポップの足に鎖鎌が絡みつき、引き戻される。

 再び、地べたに叩きつけられるポップ。
 そこに、近づいてきたのはボラホーンだった。バランには向かうポップを身の程知らずと嘲笑う彼に対し、ポップはメラゾーマを放つ。

 だが、それはボラホーンの凍れる息で、文字通り吹き飛ばされてしまった。
 得意呪文をブレス一発でかき消されたことに、恐怖を感じるポップ。怯えを見せるポップを嘲笑い、未だ鎖鎌が絡んだままのポップを、ブンブンと空中で回転させ、地面に叩きつけるボラホーン。

 ボラホーンにとっては遊び半分の行動だが、ポップには大ダメージだ。
 ポップの脆さを笑うボラホーンに、ラーハルトはポップの未熟さを見かねたのか、あまり苦しませずに死なせるようにと声をかける。
 さっさと止めをさえとばかりに、槍を突き出すラーハルト。ポップの手応えのなさに飽きたボラホーンは、ポップを掴んで無造作に空に放り上げる。

 長い滞空時間に、ぼうっと目を見開いていたポップは、天地が逆さになった世界で鋭い槍の切っ先を見て、目を見開く。
 が、次の瞬間、ポップの身体は金色の竜の胴に巻き込まれた。締め付けられ、悲鳴を上げるポップ。

 長い身体を活かしてポップを蛇のように締め付ける飛龍に乗っているのは、ガルダンディーだった。
 咎めるようにガルダンディーの名を呼ぶラーハルトだが、ご機嫌なガルダンディーは要らない玩具なら自分がもらうと宣言する。

 人間をいたぶり殺すのが楽しくてたまらないとばかりにはしゃぐガルダンディーに、ラーハルトは残酷な男だと言いつつも、止める気配はない。

 一方、ポップは竜騎衆の強さを嫌と言うほど実感していた。確実に殺されると思うからこそ、同じ死ぬのなら一発でも相手にダメージを与えようと考えるポップ。

 楽しげに笑うガルダンディーの前で、ポップは力尽きたようにがっくりと伏せる。
 どこまでもポップをからかうガルダンディーに、ポップはこれ以上苦しまないよう、頭をかみ砕いてひと思いに殺してくれるようにと懇願する。

 その願いを聞き入れて、スカイドラゴンに指示を送るガルダンディー。
 だが、竜が口を開いた時、起き上がったポップは自ら腕を突っ込んだ。
 戸惑うガルダンディーの前で、ポップはベギラマを放つ。内部からの攻撃で、スカイドラゴンはものの見事に頭を砕かれた。

 死ぬ気になればなんとかなるものだ、と一瞬の満足感を抱くポップだが、それを見ていたボラホーンやラーハルトは驚くと同時に、彼に対する同情すら感じていた。

 スカイドラゴンの死体と共に落下し、なんとか自由の身になったポップは、戦いはこれからだと気を引き締める。
 しかし、自分のすぐ背後に降りてきたガルダンディー……無言のまま手を伸ばしてくる彼に怯えるポップ。

 が、ガルダンディーはポップに攻撃しようとしたわけではなかった。
 死んだスカイドラゴンに両手を当て、その場に跪いてその死を嘆くガルダンディー。

 涙をポロポロとこぼすガルダンディーに、ポップは驚かずにはいられない。
 なりふり構わず号泣し、スカイドラゴンの死を悲しむガルダンディーに、ポップは自分達も人間を殺した癖にと文句をつける。

 ポップのその言葉で、ガルダンディーはスイッチでも切れたかのように、ぴたりと号泣を止める。
 彼は涙ながらに訴える――いかにスカイドラゴンが自分にとって大切な存在で、仲間とも兄弟とも言える存在だったかを。

ガルダンディー「オレの最愛のドラゴンを、よくもドブ臭い人間なんかと一緒にしてくれたなぁぁああああ!」

 怒りをむき出しにしたガルダンディーに、怯えるポップ。
 ガルダンディーは自分の体から羽を毟り取ると、それをポップに向かって飛ばす。
 胸元に刺さった羽を取ろうとするポップだが、抜けなかった。

 切り刻んでやると腰の剣を抜くガルダンディーに、怯えたポップはへたり込んだまま後ずさり、さっき落としたはずの杖の存在に気がつく。
 今なら、全員、地面の上にいることを再確認し、再びベタンをかけるポップ。

 立ち上がり、呪文を唱えると杖は光り輝き――そのまま、フッと光は消えてしまった。
 呪文が出ないことに驚愕するポップだが、ガルダンディーはさも当たり前のように、そんな強力な魔法はもう使えないと決めつける。
 ポップの魔法力は、今、どんどん失われつつある、と。

 それを聞いて、ポップはすぐに自分に刺さった羽に目をやる。羽からキラキラと光り輝くものが放出されていく――それこそが、ポップの魔法力だ。
 再び、羽を抜こうとするポップだが、びくともしない。

 ガルダンディーは今度は赤い羽根を毟り取り、こちらには体力を奪う意味があると敢えて教えてから、ポップに投げつける。
 羽を抜こうと奮闘していたポップだが、なんとかその赤い羽根を躱す。

 メラゾーマを放とうとするものの、やはり呪文は出なかった。
 それに一瞬ショックを受けるも、諦めずにポップはメラミの呪文を唱える。今度は発射された魔法だが、ガルダンディーは空を飛んでそれを躱し、逆にポップの胸に赤い羽根を打ち込む。

 杖を取り落とし、悲鳴を上げるポップ。なんとか赤い羽根を抜こうとするが、抜けない上に、身体に力が入らない。
 そこにやってきたガルダンディーは、剣でポップの腕を切り裂いた。ただし、それは浅い、手加減した攻撃だった。

 ガルダンディーは、ポップをすぐに死なせるつもりはない。
 じわじわと傷つけて、なぶり殺しにするつもりなのだ。剣で切るのではなく、剣を持ったままの手でポップをヒステリックに殴りつけ、ふらつくポップが倒れかけるのも許さず、襟首を掴んでさらに暴行を重ねる。

 それを離れた場所で見ているボラホーンとラーハルトは、呆れつつも止める気配はない。半端な抵抗でガルダンディーを怒らせたポップの問題だと、全く関与する気はないようだ。

 ガルダンディーの攻撃のせいでボロボロになり、それでもまだ立っているポップを、ガルダンディーは気に入らない様子だ。
 体力と魔法力が残っているうちになんとか反撃し用途考えるポップだが、その首筋に剣が突きつけられた。

 思わず怯えるポップの表情に嗜虐心がそそられたのか、ガルダンディーは愛竜と同じようにポップの首を切り飛ばすと言い出した。
 ポップの怯えを楽しみつつ、喜々として剣を振り上げるガルダンディー――死の寸前の恐怖に耐えかねたのか、ポップは固く目を瞑る。

 しかし、振り下ろされた剣がポップに当たる前に、ガルダンディーの背中が切り裂かれ、血が撒き散らされた。その勢いで吹き飛ばされるガルダンディー。

 突然の出来事に目を見開くボラホーンとラーハルトだが、ラーハルトは崖の上の人影にすぐに気がつき、誰何の声を上げる。
 逆光になった人影は、顔も見えない。
 
 返事もしないまま、マントを翻して飛び降りてきた人影は、剣をふるう。それは狙ったように正確に、ポップの胸に刺さっていた羽だけを切り飛ばした。
 ポップはふらついてそのまま後ろに倒れそうになるが、その肩を力強い腕がしっかりと支える。

 ちらりと自分を支えた相手を見たポップは、憎まれ口を叩く。

ポップ「ケ……ッ、よりによって一番助けられたくない野郎に助けられちまったぜ……」

ヒュンケル「そいつは悪いことをしたな」

 ポップを支えたまま、竜騎衆に鋭い視線を向けているのは、ヒュンケルだった――。

  
 


《感想》

『オープニング、微妙に改変っ』
 ……えっと、歌そのものと前半部分は変わらないんですね(笑)
 4月からオープニングが変わると聞いて期待していただけに、ガッカリ感が半端ないです。

 とりあえず、超魔ザムザが連載登場時の派手なカラーバージョンだと分かりました! うわあ、とってもビビット(笑)
 バラン率いる竜騎衆登場も格好良かったですが、ポップのフィンガー・フレア・ボムズとメドローアが入ってたのが驚き!

 あと、キルバーンは分かりますが、この段階でハドラー親衛隊を不完全ながら見せてくるとは……。
 ごくごく短いカットですが、ノヴァとフローラ様、真バーン様までご登場とは……本当に、ネタバレを積極的にしていくスタイル(笑)

 そう言えば、OPの最後らへんでシルエットのダイが一人だけ登場するのを、ずっと不思議に思っていたんですが、シルエットのバランが隣に立つようになって、すっごく納得しました!
 ああ、最初から親子の姿を見せるつもりがあったんですね。

 最後にアバンを含めたアバンの使徒達が並ぶシーンでも、ふと気がついたらいつの間にかダイとレオナが新衣装になっていましたし。微妙な改変に気遣いは感じますが、なぜ、こうも間違い探しのような変化をっ!?
 そのうち、ラストでのマァムが武闘家マァムになりそう(笑)

 エンディングは歌も変わりましたね♪ 
 顔をはっきりとは見せない形でアバンの使徒達を見せていくスタイル、いいですっ。早くも武闘家マァムが登場していましたし! 最後には、死の大地をアバンの使徒達が望む背景でした。

 ……って、オープニングもそうでしたが、ネタバレを恐れないスタイル(笑) よく見れば武闘家マァムだけじゃなく、ヒュンケルもラーハルトの魔槍装備だし、ダイもしっかりダイの剣もっていますよ〜。
 レオナだけ、服装が今のままなのが不思議なぐらいです。
 まあ、ポップの装備は今のままだったので、そこはいんですが。

 ちょっとかすれたような歌声が印象的でしたが、個人的にはこの歌はソプラノ系の高い声で聞いてみたいです。歌ってみたやボカロなんかに期待したい感じ。

 で、本編の感想と言えば……なんということでしょう。

『命がけのポップの活躍より、ヒュンケルの美味しいとこ取りが目立っちゃっている!』

 いつものことと言えば、いつものことですが(笑)

 それはさておき、竜騎衆の声、それぞれがいい雰囲気ですね。ラーハルトにさすがと言いたくなる声優さんを持ってきましたが、ガルダンディーの騒々しい軽さが気に入りました!

 フレイザードと似た印象があるキャラですが、アニメのフレイザードがヒステリックさや弾けた悪党っぷりを強調していたのに対し、ガルダンディーは相手を小馬鹿にしたような、妙にノリノリな軽さがありますね。

 後、ガルダンディーのカットが、真正面から見た図が多めに取り入れられたのにも、びっくり。
 原作ではガルダンディーはくちばしのついた顔を生かすためか、必ず左右どちらか向きで、真正面のカットは実はないのですが、アニメでは割と真正面顔がありました!

 斜めの角度からだと、ガルダンディーのクチバシが目立つせいかいささか線の細い印象があったんですけど、正面からの構図だとぐっと骨太な逞しさが強調されていて、キャラデザイナーさんの実力に惚れ惚れしました♪

 後、思い出のソアラが顔をアップにした見せ方の関係か、髪型がストレートっぽく見えて、黒髪なのにレオナに似ているなと思っちゃいましたよ。
 原作のちょっと癖のあるウェービーヘアが好きなので、もう少しふんわり感がほしいところです。

 とりあえず、泉に映し出された思い出のソアラが波紋で消え、険しい顔の番に取って代わる演出はよかったです。
 憎しみに燃えたバランの目のアップから、吠えるドラゴンの図に繋げる演出もよかったですし。

 でも! ガルダンディーのベンガーナの町を襲うエピソードがカットされていたのが、残念ですよ〜。
 ガルダンディーの気儘な残酷さ、それを許容している竜騎衆の仲間意識の強さなどが表れた、いいエピソードだったのに。

 まあ、これをやっちゃうとバラン(ダイの父親)が、人間達を襲うことを許している事に繋がるので、カットするのも無理はないですが。
 だいたい、今回の話は思いっきり詰め詰めの印象で、間の取り方が少なめな感じでした。ちょっと残念。

 ついでに言うなら、ポップがマトリフに助けを求めに行くけれどいなかったシーンも、まるっとカットされとりましたね。

 せめて、ラーハルトがバランのためにいい竜を用意した台詞ぐらいはいれてもいいと思ったのに、それもカットされていました。うーん、残念。
 それにしても、ドラゴンたち、めっちゃカラフル……!

 ガルダンティーのスカイドラゴンが金色、ラーハルトのドラゴンが緑、ボラホーンのガメゴンロードが赤と、まるで信号機(笑) バランのドラゴンは灰色と、実に統一感のない色揃えですね。

 テラン城前でクロコダインが外で待つと言うシーンで、ポップがダイの肩を抱いて歩いているのが嬉しかったです。うん、ちゃんと原作通り。
 しかし、それ以上に感激したのは、ダイがクロコダインのことを気にするように、振り向くカットが入っていたこと♪

 原作では、ポップ、メルル、ナバラ、ゴメちゃんがクロコダインの方を向き、ダイは興味なさそうに一人だけ前を向いているので、これはちょっと嬉しい改変でした。
 でも、その代わり、ポップやメルルがクロコダインの言葉に頷くシーンがなくなっちゃっているんですが……(笑)

 ポップはちゃんとクロコダインの方を一瞬見ているのですが、ダイが心配なのか、それ以上に彼に注目しています。メルルやナバラさんは、クロコダインを見向きもせず、スタスタ歩いていますし。

 テラン王、白髪の印象があったのですが、アニメでは髪も髭も灰色でした! そのせいか、原作よりも力強く見える感じ。また、ダイの記憶喪失に対して、補足説明をしてくれるとは、親切ですね。

 でも、ダイには通じていないのか、露骨に「……よく分かんないや」って顔をしているのが、実に可愛かったですが
 
 この説明と引き換えに、レオナのテラン王国への要求シーンが省略されているのは残念でしたね。

「失礼ですが、貴国の戦力は当てにしていません」
 
 と、メッチャ失礼なことをズバッと言ってしまうシーンが、好きだったのですが。これらのやり取りが無ければ『飽くまで戦うのか?』の台詞が少し浮いてしまう気がします。

 でも、侵略に対して戦う、という肝心の部分が削られなかったのはよかったです。

 テラン王の咳き込みシーンが、出会ってそうそうではなく、話が盛り上がってきたタイミングに咳が出るという、話をそらすのによくある展開に変わっていたのが残念で残念でっ。

 え、ここはテラン王最大の見せ場、テランから武器を奪った自分への自嘲と、正反対の道を選ぼうとしている若き姫君への後押しシーンなのでは? 

「そなたが正しいか否かは、いずれ、歴史が証明する」

 この名台詞を、心の底から楽しみにしていたのに〜っ。

 ついでに、テラン王の側についている女性、とりあえず看護専門の侍女かな〜と思っているのですが、その割には服が妙に質素で薄着ですね。巻頭衣のようにシンプルなノースリーズのシャツに、ロングスカートって……なぜ、こんな格好なんでしょう?

 一般的な侍女服ともかけ離れているし、かといってシンプルすぎて身分のある人とも思いにくいし。

 テラン城、原作よりも広く感じられました。それにしても王様のベッド、憧れの天蓋付きベッドですね、羨ましいなぁ。

 メルルとテラン王のやり取りは、めっちゃ丁寧でした!
 テラン王がナバラについて語る時、メルルがちょっと驚いたような顔をしているんですよね。祖母がそこまで有名な占い師だと、知らなかったのかもしれません。

 で、紹介された時は、メルルは少し不安そうな顔をしながらも両手を前にきちんとそろえます。
 近寄るように言われて、メルルは戸惑ってナバラに目をやり、ナバラが頷いたのを見て、ようやく動いているんですよねー。
 うっわー、なんて細かい!

 テラン王とメルルの見つめ合い、迫力がありまくりっ。テラン王、原作よりも眉がきりっとしていて凜々しいし、若返った感じ。

 メルルの目のアップ、片目だけを思いっきり大きくしていますよ! ひょっとして今までで最大かも……しかも、その大きさで瞬きもきっちりと入れています。
 メルルの描写は地味ながらも、手間のかかるカットが多いですね。
 
 記憶を失ったダイ、心なしか背丈の小さくなったような気がして、めっちゃ可愛いです。檻に閉じ込められて騒いでいたかと思ったら、途中で疲れたのか背中を向けてその場に寝転んでしまったダイ、テラかわゆす♪

 原作では、ダイはこのシーンではずっと柵にしがみついているんですが、アニメではもっといじけた感じがします。ゴメちゃんも檻の外側を飛んでいて、ダイには支えがない感じですね。

 ついでに言うなら、クロコダインの説明が地味に省略されていて、ブラスじーちゃんについての語りはカットされていました〜。
 レオナがテラン兵(カナル)に話しかける時、ありがとうと礼を述べていたのも、カットされていましたしっ。

 ううっ、アニメではレオナは気さくな友達王女を目指していたんじゃ無かったのか(笑) いや、せめてお礼ぐらいは言わせてもいいと思うんですけどね。

 兵士が去った後、クロコダインがダイと呼びかけるのは原作にはない、アニメの改変ですね!
 クロコダインもダイを気にしているけれど、ダイは背中を向けたまま……実に寂しいシーンです。

 ポップの決意のシーン、いい表情ではありましたが、間が少なかったのが不満です〜。
 原作の、ショックを受けて、敵の姿を確認し、泣いているダイを見つめて、手をググッと握りしめてから、決意の目のアップ――という一連の流れがスッゴク好きだったので、これに近いシーン割りで見たかったですよー。

 でも、ポップの逃げだし演技はすごく良かったです!
 原作通りのセリフを、豊かな表情にのせて演じているのが、素晴らしいですね。基本的にヘラヘラ笑ったり、相手を煽ったりしているのに、ところどころでレオナやクロコダインの反応を見て、どこか寂しさが感じられるような表情を見せているのが実に良かったです。

 そして、レオナがポップを切り捨てるシーン、原作ではまっすぐにポップを睨みつけて怒っていましたが、アニメでは怒っていると言うよりは、失望を抑えたように辛そうな表情に見えました。
 目も合わせていませんでしたしね。

 レオナのビンタシーンで、笑っていたポップが寸前に気がついて一瞬目を見張っているんですが、ポップはあのビンタを避けようと思えば避けられたのに、わざと叩かれたのかな、と想像しました。

 原作ではいきなりビンタしていますが、アニメでは一瞬の間がある分、想像の余地がありますね。
 
 ポップが去った後、原作ではクロコダインはレオナの涙に気がつくのですが、アニメ版では震える手と後ろ姿で彼女悲しみを表現しているのが渋い感じ。
 原作ではポロポロ泣いていましたが、アニメでは泣くのをグッとこらえているのが、かえって失望感を強めている気がします。

 残念なのか、そうでないのか悩むのが、ポップが檻の柵ごしにダイの頭を撫でるシーンのカット。好きなシーンだったのにー。
 でも、胎児のように丸まっているダイが、ポップの名前を呟くシーンの改変は嬉しかったですよっ。

 頭痛があったのに、それでも『ポップ』のことを考え続けるシーンに、じーんときちゃいました。……デルムリン島を思い出そうとした時は、すぐに諦めていたのに(笑)

 メルルがポップに追いつくシーン、メルルが肩で息をしながら苦しそうにしているのに、不覚にも萌えました! メルルはどうやら、レオナよりも体力が無い感じです。

 ポップに問いかける時は、まだメルルは期待を持っている感じに見えました。が、ポップに背をむけられて、ショックを受けて嫌い宣言をするメルルの健気さ、可憐さと来たら……!
 身を翻すメルルの黒髪のなびきが、美しいこと!
 メルル株が一向に止まりません、天井知らずにアガリ続けていますっ。

 ポップの戦いを決意するモノローグの中、泣いているメルルやレオナのカットが入っているのも、心憎い演出です。
 泣いているメルルもいいですが、涙を拭いた後、凜と背筋を伸ばして歩くレオナもいいです〜。

 走っているポップが、トベルーラで飛ぶシーンは感動しました! 原作ではないシーンですが、距離がありそうですしトベルーラを使っていた方が自然ですね。

 崖の上でポップが待ち構えているシーン、よく見たらポップは最初から右手を後ろに隠していました。初っぱなから奇襲をかけるつもりで、用意していたんですね。

 ガルダンディーの貶し文句、改変されているーー。『貧相なガキ』とか『自殺志願者』はNG? 『バカ』はいいみたいですけど(笑)
 でも、ガルダンディーがスカイドラゴンの名前を呼ぶシーンは追加されていました(笑)

 ポップのベタンであっさりとつぶれてしまったドラゴン、くるんと丸まったようなポーズで白目を剥き、下がペロンと出ているなど、芸の細かかったですねえ。ちゃんと、鞍のベルトも千切れていましたし。

 そう言えばボラホーン、原作よりも残忍な性格になっている気が。
 原作では単にポップをぶん回して地面に捨てていますが、アニメでは三回も地面やら崖に叩きつけています。

 ラーハルトの台詞で、原作ではポップのことを「駆け出しのヒヨッ子のようだ」と言っていたのに、アニメでは「駆け出しのヒヨッ子」ときっぱり言い切っているのを発見!
 ラーハルトのポップへの初対面の印象が、偲ばれますね(笑)

 ボラホーンがポップを放り投げる図、遠くから見る構図になっていたので、めちゃくちゃ高く放り投げていたのにビックリ。
 なんと、ポップが最初に立っていた崖ぐらいの高さまで放り投げていますよ!
 
 しかも、後ろを向いたままぽいっと投げているのに、ラーハルトの槍に一直線と、素晴らしいまでのコントロール力。
 ……なんだか、加◎茶と志村◎んの往年のギャグで、オレンジを放り投げてレイピアに刺す芸を思い出しちゃいましたが(笑)

 宙に放り出されたポップが、何が起こっているのか分からないとばかりに放心する演出、面白いですね。原作では恐怖に叫んでいたシーンでしたが、のちにポップが死の恐怖を連続的に味わうことを思うと、緩急をつけた演出で変化を出すのはいいと思います。

 スカイドラゴンに締め付けられているポップが、原作で一瞬、意識喪失して気を取り直すシーンがカットされているのが残念でしたが、ポップが苦痛の声を上げながら、内心をモノローグで語り、その最中、ずーーっとガルダンディーが笑っているという同時進行演出は、アニメならではですね♪

 ポップが力尽きて気絶(するふり)のシーンで、苦しそうな表情から、力を失って目を閉じる表情に変わる演出は良かったです。
 それにしても、ガルダンディーの煽りを聞いていると、なんだか性別不明のオネエな役が似合いそうと思ってしまうのは筆者だけでしょうか?(笑)
 巻き舌気味に相手を小馬鹿にする時と、本気の声の男っぽい落差が、また、いい感じです。

 ポップのベギラマによる反撃シーン、原作では相手の頭を破壊する程度の力だったのが、アニメでは首を丸ごとすっ飛ばす威力に変更されていましたね。
 まあ、原作ではドラゴンの目玉を片方吹っ飛ばして肉片がばらまかれるという、なかなかにグロい最後だったので、アニメの、紙くずのようにひきちぎられる方がまだ、ましかもしれません。

 スカイドラゴン討伐直後の台詞改変、

原作ポップ(これでやつらの戦力は半減した、勝負はこれからだ)
アニメポップ(これでやつらのドラゴンは全部倒した、勝負はこれからだ)

 と、原作ではドラゴンも竜騎衆の戦力に数えているのに対し、アニメではドラゴンは別個戦力と考えているみたいですね。
 原作では締め付けのダメージのせいで吐血していますが、それもカットされていますし。

 原作では、スカイドラゴンの前で棒立ちになっているガルダンディーを見て、ポップから声をかけていますが、アニメではポップの背後にガルダンディーが舞い降りてくる演出が、より恐怖を煽る感じがあっていいです♪
 ポップが怯えて、目を閉じて少しでも逃げようとする演出も、いいですね。
 いくら死ぬ覚悟でいても、接近戦では恐怖を感じるのは当然でしょうし。

 そして、原作の時から思っていましたが、いくら愛竜が死んで悲しいからと言っても、竜騎衆の仲間の前で『ルードは心を通わせた唯一の存在』発言は問題があるんじゃないでしょうかね(笑)
 ボラホーンは少なくとも、ガルダンディーの死を嘆いていたというのに。

 そう言えば、羽がポップに刺さるシーンは、原作ではポップが身体を反転させるアクションがあったので、アニメでの動きが楽しみだったのですが、ほぼ座り込んでいるポップに刺さっただけだったので、動きが少なくてがっかりしました。

 羽自体にもダメージがあったのかと思ったのですが、アニメでは痛みはあまりなさそうなイメージですね。

 その分、ガルダンディーが剣をすらっと抜き放つシーンなどに尺をつかっていますな。なかなかにカッコイイです♪


 ポップが座ったまま、器用に後ろに這いずって逃げるシーン、つい笑っちゃいました。なんか、すごくポップらしい無様な逃げっぷりがいいですねえ、原作にはないシーンなのに、すごくしっくりします。
 這いずった結果、偶然、最初に崖から落とした時の杖の近くに来た、という設定にも説得力がありますし。

 魔法失敗のシーン、原作では単に杖が無反応でしたが、アニメでは途中までは杖が光って、不完全に消えるという表現なのが気に入りました。頑張ったけど、ダメだった感がすごい(笑)

 メラゾーマに失敗し、それでも諦めずにメラミを放つシーンは実に良かったです! 原作でもこのシーンに惚れ込んで、解析だのジャンプ日記だのを書き始めたぐらい、お気に入りシーンだったので。

 でも、赤い羽根のせいで杖を落とすシーン、杖のカットが省略されて音だけになっていたのは寂しかったです〜。

 ポップが「なんとか反撃を〜」と思うシーンで、ポップがギュッと拳を握りしめているシーンが追加されたのは嬉しかったですけどね。

 死を前にしたポップが、最初は原作に似た悔しそうな、それでいて諦めの感じられる表情だったのが、剣が振り上げられるのを見て隠しきれない怯えの表情になり、耐えきれないように目を瞑る、という細かい描写がよかったです!

 ヒュンケルがポップを助けるシーン、まさか崖の上から登場するとは思いもしませんでした! どこにいたのかずーっと疑問だったのですが、こっそり後ろに隠れていたどころか、まさかあんな目立つ場所に堂々といたとは(笑)

 ポップの羽を斬るシーン、二度、剣を振るっていたのも驚き。一閃したのかと思っていましたが、根元までささった羽をしっかりと斬るのなら、一撃じゃ無理だったのかも。

 倒れそうになるポップを支えるシーン……ていうか、原作ではドサッと色気が無かったポップの倒れ方が、アニメではふらフラッとしていて、なんだかとってもヒロインチック(笑)

 ポップを片手で支えつつ、颯爽と登場するヒュンケル――うわー、紛う方無きヒュンポプだぁ、と叫ばずにはいられませんでしたよっ。いや、うちのサイトはダイポプとポプマなんですが(笑)

 最後のヒュンケルのアップの、凜々しいことといい、本当に美味しいところを持っていく人だと思います! 
 次週予告を見ると、ヒュンケルとラーハルト戦がメインみたいですしね。

 ところで、コミックスのコマーシャル、新装版の表紙のイラストを上手く動かして、迫力ある動画風になっているのに感激しました♪ いいなぁ、止め絵なのに動きを感じますよ!

  
 


《おまけ・新装版コミックス16巻&17巻の感想》

 16巻からは予想したとおり、タイトルの色が紫にっ。
 今回の表紙は、レオナとフローラ様。レオナの衣装は、破邪の洞窟に挑んだときの服ですね。首に懸けたアバンのしるしの輝きに、レオナ自身がが驚いているような感じです。

 しかし、薄着過ぎる服は太股丸見えだし、なにやらめっちゃレオナの胸がボリュームアップしている気がしますよっ!?
 フローラハマは、落ち着き払った横顔を見せていて、大人の女性を感じさせます。
 背景はもちろん、破邪の洞窟っ。端っこに、マァムの足らしきものが見えているのがご愛敬です。

 16巻ではカラーおよび二色カラーのページがあるのは嬉しいですが、おまけは旧ジャンプに載っていたキャラプロフィールや降魔の杖の特集などで、目新しいものが無くてちょっと残念。

 でも、帯にダイの大冒険クロスブレイド漫画の宣伝がされていました! 「ゲームの世界に転生して、勇気と友情の大冒険!」と書かれているので、ダイ大世界に異世界転生!? うわー、またコミックスが楽しみな漫画が一つ増えましたね♪
 アバン先生の漫画もやっと手に入れましたし♪

 17巻は、ポップとマァム! しかも、マァムは魔甲拳を身につけています、アムド化はしていないけど。
 相撲取りのごとく腰をどっかりと下ろした姿勢で身構えるマァムの猛々しさにうっとりしますが、すぐ隣の巻で美しく髪をなびかせたレオナがいるのが……(笑)

 ポップは決心したような表情で、上目遣いに空を見て立っています。
 その背後にはなびく銀髪が見えるので、お次は超魔ハドラーかな? 楽しみです。

 背景は、バーンパレス。ちゃんと、五色の光の柱が輝いているのが見えます、うわー、夢にまで見たカラーなミナカトール!
 下の方には、二個の十字架の見える石の台が見えて、少し悩んだのですが、
クロコダインとヒュンケルの処刑台みたいですね。無人だから一瞬分かりませんでしたよ(笑)

 17巻は最初がカラー&二色カラーなので、出だしからご褒美なイメージ。
 おまけにはメドローアが一位を取った、必殺技ベストテンやおなじみの必殺技プロフィール。
 やはり、切り抜き記事を持っているものだけに残念。

 必殺技ベストテンなどはコミックス版の再編ではなく、ジャンプに載った当時の二色カラーで載せて欲しかったですねー。

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