『ハドラー親衛騎団』(2021.9.11) |
《粗筋》 パピラスに乗って、空を飛ぶチウとゴメちゃん。 チウはモンスターにパピィという名前を与え、獣王遊撃隊の隊員一号とする。ゴメちゃんも仲間になりたそうな目で見ているのに気づき、彼を二号と決めるチウ。 チウ「おや、火事かな? ……いや、ぼく達が目指す場所は北だ」
ノヴァは自分がルーラでサババを救いに行くと宣言し、背伸びして集まった連中の力など借りる必要はないと言い放つ。 それを叱責したのは、バウスン将軍。 真実を語って何が悪いのかと言ってのけ、ダイ達を勇者として認めさえしない。真の勇者は一人で十分と言い切るノヴァの態度に、ポップはついにぶちきれたのか彼に殴りかかろうとするが、ダイはポップのベルトを掴んで必死に引き留める。 怒るポップを、今はそんなことをしている場合じゃないとなだめ、ダイは手でポップを制しながら前に出て、ノヴァへ協力を頼む。 ノヴァ「そうか……キミがダイだな?」 頷くダイに対して、軽く笑い、ノヴァはスッと右手を差し出す。 だが、ダイの手がノヴァの手に触れる寸前、いきなりその手が光に覆われた。 それが闘気弾だと見抜いたのは、クロコダインだった。しかも、かなりの使い手だという。 一番、闘気弾の近くにいたダイはその場に座り込んでいたが、そんなダイを見下ろし、ノヴァは自分一人で行くと宣言した。 飛んでいったノヴァに対し、ポップはまだ怒っている中、レオナは呆れつつも冷静に言う。 レオナ「壮絶に自己中心的な勇者ねえ」 バウスン将軍は息子の反抗を謝罪する。 ポップ「自信過剰もいいところだ」 ノヴァが反抗的になったのは、リンガイア軍がオーザムを助けるために遠征に行っている間、本国が滅ぼされたからだった。 ヒュンケル「リンガイアを滅ぼしたのは、バランだ。あの坊やが戦っても……」 ポップはまだ腹立ちが収まらないのか、ノヴァが痛い目を見ればいいと突っ放す始末。 マァム「でも、危険だわ! 彼、一人だけ行かせるなんて……」 ポップ「本人が一人で行っちまったんだろ!?」 レオナ「確かに、彼は性格サイテーで自己中心的だけど……今は港をすくうって方が重要でしょ?」 レオナのその言葉に、みんながハッとっしたように彼女を見やる。すかさずダイが賛成してみんなに行こうと誘うが、ポップはそんな彼に腹は立たないのかと問いかける。 が、ダイはあっけらかんと、どうでもいいと言った。勇者は一人と決まっているわけではないし、強い仲間なら勇者が100人いたって構わないと言ってのける。 嬉しそうにそう言うダイに、ポップは呆れたのか虚を突かれた顔をする。 ポップを始めとした仲間達は力強く頷き、ポップは自分達は先に行くからみんなは後から来るようにと頼む。 そんな様子を少し離れた場所から見ていたダイに、バウスン将軍が息子を頼むと頭を下げる。それに元気よく頷いてから、ダイは戦いを前にした目で天井に空いた穴を見上げた――。
巨体の男――ゴメスを片手でハンキングツリーしているヒムが、ノヴァに目を向けるが、その目は冷ややかなものだ。 そんな相手に、ノヴァは挑発的に自分がその本命だと言ってのける。いぶかしげな表情を見せるヒム。 それを聞いて、顔をしかめるノヴァ。
先を飛ぶポップに対して、ダイが待ってと声をかける。
そんなノヴァを前にして、ヒムは仲間に手を出すなと言って前に進みでる。思い上がった奴に自分がお仕置きをしてやるというヒムの言葉に、怒りを目に宿し、身構えるノヴァ。 風変わりなポーズから、素早い動きでそのまま突きのように敵に切り込んでいく。が、寸前でジャンプし、勢いをつけてヒムを袈裟斬りにするノヴァ。 微動だにせず、掠り傷一つ負っていないヒムは挑発的に笑う。 さすがに驚愕するヒムに、ノヴァは再び剣を振るう。今度は、ヒムの胸元にわずかとは言え切り傷が刻まれた。 オーラブレード――闘気で生み出した剣を誇らしげに構えるノヴァ。 親衛騎団達の注意は、剣を構えたノヴァではなく、ダイ達へと向けられる。ダイのはノヴァに声をかけるが、彼は黙ってみていろと撥ね付ける。 一方、親衛騎団はダイ達を警戒してか身構えるが、ヒムは手を上げてそれを止める。 高々とジャンプしたノヴァが、これまで以上のオーラを発揮し出す。空に巨大な十字を描く光の輝き――彼の必殺技、ノーザングランブレイドを持って斬りかかる。 が、ヒムは避けるどころかジャンプして必殺の一撃に立ち向かい、額で受けようとする。 そこに、余裕を持った動きでノヴァが着地を決める。勝利を確信したように笑みを浮かべるノヴァ。 ダイの推測の正しさを証明するがごとく、親衛騎団はヒムを心配する素振りも見せず、不敵に微笑んでいるだけだ。 そして、岩の隙間から篭もった感じのヒムの声が聞こえだす。まったくダメージを受けていないような軽い口調に、驚愕するノヴァ。 信じられないとばかりに、目を見開くノヴァ。 見事に着地を決めたヒムに、ノヴァは怯えるように数歩、後ずさる。が、ヒムは肩慣らしだと言わんばかりに首を回してから、振り向いた。 ヒム「褒めてやるぞ。前座試合にしてはなかなか面白かった」 泥にまみれた顔に不敵な笑みを浮かべるヒムには、傷一つ見当たらなかった――。 平然とした顔でヒムが顔を拭うと、最初の時と同様に磨き抜かれた鋼の輝きが取り戻される。 ダイは彼らが無傷だったことを不思議に思うが、ヒムはその心を読み取ったように説明をする。 ノヴァの狙いが頭と見抜いていたヒムにとって、全パワーを集中させて防御したと、こともなげに話すヒム。 だが、敵への分析よりも負けた悔しさが勝るノヴァは、もう一度、ヒムに挑もうとする。 が、それをポップが一喝した。 傷つき、倒れている人々を見て目を見張るノヴァ。 またもオーラブレードを生み出し、ヒムめがけて斬りかかろうとするノヴァ。それを、余裕の表情で応じようとするヒムだったが、ふとなにかに気づいた表情を見せる。 いつの間にか、ヒムの目の前――ノヴァの攻撃斜線上に、アルビナスがフッと移動していた。思わぬ敵の出現に、驚愕するノヴァ。 それをまともに食らい、ノヴァが絶叫する。思わず、彼の名前を叫ぶダイ。 顔なじみのヒム、騎士シグマ、僧正フェンブレンと紹介される中、警戒しながら身構えるダイとポップ。 すると、そこには陸にも拘わらず船が動いていた。疑問を感じるポップだが、民家の屋根を削りながら近づく船の全景を見て、目を見開く。 ヒムがからかうように、船を返すようにとブロックに声をかける。無言の戦士は、ダイ達の驚きなど気にとめず、文字通り船を放り投げてきた。 ポップ「みんなっ、逃げろーっ!!」 ポップの言葉に、その場にいた者達は一斉に逃げにかかる。立てないゴメスは腕を使って這いずりながら、怪我を負った者達は肩を貸し合い、支え合いながらその場を脱する。決して早いとは言えない速度だが、みんな、必死だった。 ダイとポップも、二人がかりでノヴァを肩に担ぎ、船の落下地点から走って逃げ出す。 落下した船の中腹辺りから突然、爆発が起こり、その場にいた兵士達が宙に飛ばされる。
ポップ「……ダイ! こいつは逆にチャンスだ!!」 爆炎に隠されているうちに、極大呪文で一気に勝負をつけるというポップ。驚くダイの目の前で、ポップは杖を投げ捨て、二つの魔法を同時に操り始める。 一方、ヒム達はなかなか動かないダイ達をいぶかしがっていた。この程度では死なないと確信した上で、ダイ達を引きずり出そうとヒムが彼らの方へと向かってくる。 それに臆すること無く、ポップはメドローアで彼らを瞬殺しようと試みる。が、ポップが魔法の矢を放とうとした瞬間、ノヴァが動いた。柄だけとなった剣を掴み、もう片方の手から魔法力を放出し始める。 奴らに並の魔法は利かないとポップが忠告するも、ノヴァは耳を貸さない。 ノヴァ「いくら魔法が利かなくても、一瞬は凍るはず……その瞬間を狙えばっ!!」 氷系最大呪文、マヒャドの吹雪が炎を打ち消しながら親衛騎団を襲う。それを確認し、ノヴァは今がチャンスとばかりに走り出した。 だが、一歩前に踏み出したシグマの胸元が開き、その中に仕込まれた盾が強烈な光と共にマヒャドを弾き返す。 ポップの名を呼ぶダイ。 結果、反射した魔法が収まった時には、ダイもポップも半ば凍りついて身動きが取れなくなっていた。ダイはまだ、敵の方を向いて立った姿勢だが、ポップは彼らに背を向け、座り込んだ姿勢のままだ。 その様子を見て、なかなか強力な呪文だとふくみ笑うシグマ。 それに、危機感を抱くポップ。 メドローアの修行を受けた浜辺で、マトリフはメドローアを使う際、反射攻撃に気をつけるようにと教えてくれた。 マホカンタのように呪文を反射する魔法やアイテムなどを敵が持っていれば、こちらが全滅することになる。マトリフが昔、余り使わなかった理由もそこにある。あまりにも強力な呪文だからこそ、諸刃の剣とも言うべき弱点が存在するのだ。 凍りついた自分の手を見下ろしながら、ポップはメドローアを迂闊に打てなくなったと自省する。だが、怪我の功名と言うべきか、ノヴァのおかげで全滅を免れた。 ノヴァはどうなったか――周囲を見回したダイとポップは、思わず目を見張る。 仲間の危機を見て、ダイとポップが焦って氷を砕こうとするが、そう簡単には抜け出せない。 ダイの言う通りだったと認め、自分は本物の勇者ではないと悔しそうに呟くノヴァ。その目からは涙がこぼれ落ち、地べたを濡らす。 むしろヒムはノヴァに共感すら抱き、無様に生き延びるよりも美しく散った方がいいタイプだと考えている。 ヒム「冥土の土産によーく覚えておけ。世の中には、上には上がいる……じゃあ、あばよ!」 ヒムはノヴァの身体を、高々と放り投げた。 ポップ「だめだーっ!」 そう叫んだポップは、これ以上見るのが耐えられないとばかりに目を瞑って俯く。 狂喜すら感じさせる笑い声を立てて、攻撃しようとするヒム。 ハッとして、攻撃した人物を見るダイ達。 ヒュンケル「おしゃべりな小僧だが、一つだけいいことを言った……上には上がいる!」 槍を強く振ってヒムを地べたに叩きつけ、ヒュンケルは落下しかけたノヴァを抱えて見事に着地を決めた。 《感想》 『ノヴァ、大爆死(笑)』 あ、オープニングのポップ、やっぱり新衣装じゃないや(笑) しかし、ゴメちゃんにゴメちゃんを命名するシーンが省かれたのは残念! でも、チウとゴメちゃんのやり取りが可愛くって、満足♪ パピーの声も可愛かったし、早く遊撃隊メンバーが勢揃いして欲しいもの。 原作では、チウは煙を見て火事かなと思っただけで深く考えないまま終わっていたけれど、アニメのチウ、煙が見えてもブレないで死の大地へと向かう改変が。彼はなにか異変が起こったとしても、自分のやるべき事を優先順位をきちんと考えられるタイプのよう。 ノヴァの自己紹介時、背負った剣がかっこよく輝いていました。すぐに折れたし安物かと思っていたけど、少なくとも柄に関してはダイの剣よりも勇者っぽいと言う疑惑が(笑) まあ、よく考えたらノヴァの技には刃以上に柄が重要なので、柄に全力を注いだ特注の剣なのかもしれません。 そして、マァムがフォブスターの手当てをしているのは原作通りですが、ここはエイミさんかメルルのような非戦闘員にお任せした方が効率的な気がしました。 いきなりのノヴァのヘイトの稼ぎっぷりがすごい! それにしてもノヴァに突っかかるポップって、ものすごく三下っぽいですね(笑) バウスン将軍が怒鳴った時、叱られたノヴァが平然としているのにポップが一瞬ビクッとしている辺りが、なおさら下っ端感が強まります。 あー、家にいた頃、しょっちゅう父であるジャンクに怒鳴られていたから、父親っぽい人に怒鳴られると反射的にビビっちゃうと見ました(笑) バウスン将軍の台詞、レオナや勇者一行に話しかける時の言葉と、息子であるノヴァに話しかける口調を変えてある辺りに、声優さんの演技力を感じます。 ノヴァ、自信過剰な台詞がものすごい似合いっぷり。原作では淡々と語っている印象があったのですが、アニメでは『真の勇者は一人で十分』の台詞の際に勝ち誇った笑みを浮かべつつ、自分で自分の胸を押さえていますよ! うっわー、すっごい調子に乗ってる(笑) ポップがノヴァに殴りかかろうとするシーン、ポップがやや腰をかがめた姿勢だったとは言え、意外と身長差があってビックリ。ポップとノヴァって同じぐらいの身長かと思っていたのですが、ノヴァの方が背が高いですね。 怒りまくるポップが馬のように鼻息荒く騒いでいるのを、ダイが手で制するシーンはかっこよかったですし、ダイとノヴァの会話をメルルが目をキョロキョロ動かしながら聞いているシーンも良かったですが……原作でのダイが手を伸ばして遮る後ろで、腰に手を当てて怒っているポップのカットが削られたのが残念。 ノヴァの後ろから、ダイとポップの正面姿を描いたカットは構図的にもお気に入りだったのですが。 ノヴァがダイに呼びかけるシーン、原作では「勇者ダイ」だったのに、アニメではただのダイになっています。どうしてもダイを勇者と認めたくない、強い意志を感じますね(笑) ノヴァに手を差し出されたダイが、ポップを振り返るシーン、むくれるポップを見て「しょうがないなあ」と言わんばかりの笑みをこぼすシーン、すごくいいです! ノヴァが闘気弾を天井にぶつけた時、ポップのすぐ後ろにマァムがいました! ついさっきまで、ポップの後にいたのはバウスン将軍だったのに、緊急時にとっさにポップの所へ来たのかなと思うと、萌えます♪ 後、原作同様にエイミさんがとっさにヒュンケルしがみつくシーンもありましたが、ポーズが微妙で抱きついているのか、それとも彼の手前でそんなポーズを取っているのか、悩むところです。 原作ではダイはノヴァの闘気弾の後も普通に立っているのですが、アニメでは尻餅体勢で地面に座り込んでいました。 天井に空いた穴から光が差し込む演出も相まって、ノヴァがめちゃくちゃ偉そうですね。本当にリメイクアニメでは、光の演出をすごく効果的に利用していて嬉しい限りです。 ポップがノヴァを自信過剰もいいところだ、と腕を組んで発言するシーンとダイが立ち上がるシーン、アニメでの改変ですね。原作ではそもそもダイは転んでいないので、立つ必要もなかったですし。 ノヴァの反発を嘆くバウスン将軍がいい味を出しています。ヒュンケルの台詞は大幅にカットされていますが、意味合いが同じなのはお見事。さりげにノヴァもディスってますしね(笑) ポップがノヴァへの不満を言った直後、バウスン将軍がちょっと眉を寄せ、マァムが反論するシーン……なぜに顔ではなくマァムの胸をドアップで映したやらっ。原作にないところで、毎回のように目立たないよう、さりげないセクシーショットをねじ込んでいる気がしてなりません。 まあ、それはおいといて、ポップ、マァム、メルル、レオナのやりとりが大幅カットされたのが残念でなりませんっ。 ポップはノヴァに対して、やりたければ勝手にやれ、マァムはノヴァの身勝手さに疑問を抱いていると、かなり突っぱねた態度を取っていたのに。メルルなんか台詞すらなくなっているし〜。 レオナがノヴァをこき下ろすシーンで、バウスン将軍がちびまる子ちゃんのごとく顔に縦線を入れて沈黙していたカットも、なくなっていましたしっ。 後、残念なのはダイとポップのやり取りでカットされていた部分。 原作ポップ「一番コケにされてるのは、おめえなんだぜ!!」 原作ダイ「そりゃ多少は腹が立ったけど、別にどうでも〜」 原作でのこの台詞、ポップは自分がバカにされたこと以上に、ダイのために怒っている部分が大きいと思える台詞なんですが。 それに原作ではダイは少しは怒っていると言っていますが、怒った部分は自分に対しての言葉ではないんじゃないかと筆者は思っています。実際、ダイは自分だけが勇者でありたいとは思っていないみたいですし、そこに拘って腹を立てているわけではないでしょう。 ポップのわがままや自分勝手さもおおらかに受け止めたダイが、ノヴァのどの部分に『多少』とは言え腹が立ったかは、大いに気になるところです。 でも、削られた部分に未練があってもなお、ダイとポップのやりとりは感動しました! 勇者が100人発言をするダイの無邪気さが、実にいいですね。 それに呆れたような顔をしていたのに、結局受け入れて笑顔を見せるポップもいいです。何より嬉しかったのが、ダイがポップのその笑顔に応じて、ニコッと小さく笑ってから、戦い向きの表情に変化するシーン。 ポップへの服をプレゼントするシーン、レオナが宝箱を覗き込むポップに対して、目を合わせるようにしゃがみ込むのが良かったです。 そして、ポップとレオナの様子を、ちょっと離れた所にいるダイが満足そうな顔で見ているのも、アニメと原作の違いですね。 アニメでは、バウスン将軍との会話をここに持ってくるためにダイを一人にしたんでしょうね。 ノヴァのルーラ着地、と言うか、ルーラの着地に煙と衝撃が上がるのは原作も同様とは言え、アニメの方が派手な気がします(笑) でも、あれだけ派手な着地にも拘わらずひっくり返っているのはポップだけなので、あれがあの世界の標準ルーラみたいですね。 目がクルンと白めになるとことか、メッチャ怖っ。ゴメスをハンキングツリーしているヒムや、背後の燃える町並みと言い、すっごく迫力に満ちています。 追いかけるダイとポップのやり取りが、実に楽しかったです! 移動が無駄なまでに大回り(笑) 原作を見ている時は、ポップはダイを引っ張って早く飛んでいるのかと思っていたのですが、アニメでは明らかにダイの速度に合わせてゆっくりめに飛んでいます。 しかし、原作ではポップはダイを最初「怪物」とからかい、その次に「バケモン」とからかっていましたが、アニメでは化け物一択になっていますね。 ノヴァが剣を構えるシーン、両手で肩よりも高い位置で水平に構えるという、ものすごく独特なポーズなのが印象的でした。しかも、あの構えから突き技のように敵に突っ込むとは。 あまりにも独特なので、かつぎ技のように奇をてらって相手のタイミングをずらすのが狙いの構えかと思いましたよ。途中まで突きと思わせ、最終的にジャンプしての切り技に変化しているので、フェイント的な技に見えます。 後、薩摩の示現流を連想しました。示現流の構えとは違うのですが、二の太刀要らずの攻撃優先の独特さと奇抜さが、なんとなく通じる物があるような気がします。 ノヴァとヒムの対決、ヒムが吹き飛ばされて岩山にめり込むシーン、動きが実に良かったです。クルクル回って吹き飛ぶ動きが、黒いシルエットで再現されているのがいいですね。 必殺技直後のノヴァのドヤ顔が、実に素敵(笑) 華麗に着地するシーンまでもが、めちゃくちゃ得意そうですね。 ヒムが振り向くシーン、首をコキコキ鳴らすアクションが入っているのが、それっぽくていいなと思いました。人間と違って、金属音なあたりも芸が細かかったですしね。 ノヴァが同様の余り、手を震わせているシーンも原作にはない改変です。原作以上に、アニメノヴァの打たれ弱さを感じますね(笑) ヒムの強さを実感するシーンのダイ達や親衛騎団への影の付け方、すごくよかったです! ノヴァがダイの協力を撥ね付けた時、ポップが「なにっ!?」と驚いているのは、アニメの改変ですね。原作では、別に驚いていない……というか、ダイとノヴァのカットばかりですので、ポップが二人の勇者のやり取りにどう反応したのかは、分からないままです。 が、寸前のポップの言葉に耳を貸すぐらいの冷静さと判断を見せたので、アニメのポップはノヴァが落ち着いたと判断したからこそ、意外に思ったのかもしれないですね。 ダイがノヴァに「あれを見ろ」というシーン、アニメではノヴァのアップに肩を叩くような音が入っていますが、原作ではダイはノヴァの腕を引いています。 ところで、立ち上がろうともがいている男達の中で、ゴメスが一番目立っている辺りに、スタッフさんから愛されているなぁと実感。原作では、このシーンで倒れているのはラーバだったのですが。 アルビナスの必殺技を囁く声が、ゾクゾクするほどかっこいい! ただ、ヒムとアルビナスの台詞が省略されているのが残念。 親衛騎団の紹介シーン、身体のラインだけを光らせる手法を使っていて、ちょっと雰囲気が変わっているのがいい感じ。親衛騎団のテカリの入れ方、気合いが半端ないっす(笑) シグマの声、紳士的で好み♪ フェンブレンは割と落ち着いた声に聞こえたけれど、切れた場合豹変するかもと期待。 船から逃げようとする辺りは、アニメの改変ですね。頑張って逃げている感が好きです。 船がふるシーン、よくみたら後ろの方の岩山にヒムがぶつかって壊れた後が残ってました(笑) 炎の向こうに見える親衛騎団、色合いがびっくりするほど綺麗でした。 ここで影を黒くすると画面が引き締まる代わりに雰囲気が暗くなるので、あえて柔らかな色彩をセレクトしたのは素晴らしいですよ♪ ポップのメドローア、最高です♪ シグマの持つシャハルの鏡、あれだけ色合いが違うのかと思っていたけれど、思った以上に身体の色合いに似ていて、違和感がありませんでした。 回想シーンでのマトリフとポップがいる入り江、めちゃくちゃ狭いですね(笑) 原作では浜辺の全景までは映っていなかったので、てっきり修行時と同様にマトリフの洞窟付近かと思ってたのですが、岩の配置から見て違う場所のようです。 ノヴァが負けを認めて泣くシーン、つい同情したくなるほどに可哀相……。前半、あれだけヘイトを稼ぎまくる言動を取っておいて、それでもざまあと思えずに、つい同情できてしまうのがノヴァの魅力かもしれません。 ノヴァの言動って精一杯背伸びしている世間知らずっぷりが強くて、甘いお坊ちゃんなイメージがありますね。 ただ「無様に負けるよりも、死んだ方が〜」の台詞のシーンで、ポップのアップのカットが無くなったのは残念。 ヒュンケルの攻撃シーン、白の発光画面をバックにシルエットで串刺しシーンを演出していましたが……血が出ていないとはいえ、頭をまともにぶちぬいとりますがなっ。 そんなショッキングシーンにビビりましたが、その直後のシルエットなヒュンケルに左側から光が当たる演出は実に綺麗な上にかっこよかったです。でも、ヒムを払い落とすシーンの時、ノヴァの姿が見当たらないような気が……。 エンディングではパピィに声優がついていたのに、ビックリ。てっきり、遊撃隊員は手の空いている人がアテる程度の役だと思っていたのにっ。 次週予告のパーティーバトルは嬉しかったですし、さりげにヒュンケルとアルビナス、ポップとフェンブレン、ダイとヒムが戦うことが示唆されているのは嬉しかったのですが……マァムは相手はともかく、カットはあったのでまだ良しとしますが……クロコダインはどこっ!?(笑) そう言えば、今週からダイ大スマホゲームの開始日が明記されたコマーシャルに変わって、嬉しい限りです♪ |