『パーティーバトル開始』(2021.9.18) |
《粗筋》 間一髪のノヴァを、颯爽と救ったヒュンケル。 だが、彼らを運んできたガルーダは力尽きたのか、べたっと地べたに伏せるように落下する。そんなガルーダを気遣い、休むように告げるクロコダイン。 駆け寄ってくるクロコダインに対して、名を呼ぶヒュンケル。それだけで彼の意図を察したクロコダインは、短く「おう!」と答えて大きく息を吸い込み、口から火炎の息を吐き出した。 熱さに悲鳴を上げるポップだが、そのおかげでダイ、ポップ、ノヴァの身体の氷が溶けていく。 みんなに礼を言い、ダイは仲間と集合する。しかし、ダイは微塵も油断することなく強敵に身構えている。 それに真っ先に気づいたのはヒュンケルだった。 急所である核を探して空の技を叩き込めば、勝てる。 自ら急所を暴露する態度にポップは戸惑いを感じている様子だが、ヒムは全く動じる様子もみせない。 敵の見せる恐ろしいまでの自信……だが、ポップは自分達のチームワークはあんな人形達に劣らないと、自らを鼓舞する。 その会話が聞こえているのかいないのか、本物の馬のように蹄で地面を蹴り、鼻息を鳴らすシグマ。 一方、ヒムは逸る心を抑えきれないとばかりに前に進み出て、ヒュンケルと戦うとアルビナスに宣言する。 血気盛んなヒムはやられた仕返しとしてヒュンケルとの対戦をしたがっているようだが、アルビナスは自分達はハドラー様の駒だと諭す。 それを聞いて、正面に向き直るヒム。その目には、もう何の迷いも感じられない。 息詰まるような沈黙の中、不安定な形となった氷の塊が揺らめく。 スッと静かに持ち上げられたフェンブレンの手は、刃物の鋭さのままに輝き、敵を切り裂くのに最適な角度を形取る。表情の感じられぬその顔は、なぜか自信に満ちあふれているように見えた。 それを見て、ポップはグッと足元を踏み直した。彼の目もまた、油断なく敵を見据えている。 風の音だけが響き渡る戦場で、わずかな部分だけが氷の山にくっついているだけの氷の塊は、軋んだ音を立てていた。今にも落ちてしまいそうに、危うげなバランスを保っている。 その氷にも劣らない涼しげな顔で、ヒュンケルは氷の美貌を持つ女王・アルビナスと向き合う。 その時、堅い音を立てて氷の塊が落下した。それをきっかけに、勇者一行が一斉に動き出す。 一方、悠然としていた敵もダイ達の動きに合わせて走り出す。 最初に戦いに突入したのは、マァムだった。 着地したマァムに向かって、ランスを振り下ろすシグマ。 フェンブレンと向かい合ったポップは、斬りかかってくる彼を空へ飛び上がって避けた。それを追うフェンブレン。 吠えながら走るクロコダインは、ブロックに斧で斬りかかる。だが、オリハルコンの身体はあっさりとその攻撃を弾いた。 その背後から、パプニカのナイフを手にしたダイが大きくジャンプしてきた。 ヒムのパンチに押されて後ろに飛ばされるダイは、地面を踏ん張ってなんとか踏みとどまった。 ブロックと戦うクロコダインは、強烈なタックルを決める。 マァムと戦うシグマは、ランスを高速で何度も突いていた。鋭い切っ先を、紙一重のタイミングで次々躱すマァム。 空に飛び上がったポップは、新しい杖を使ってメラを打ち下ろす。だが、フェンブレンはそれを余裕で切り裂き、無効化した。
が、わずかな物音に反応して、アルビナスはそちらに目をやる。 アルビナス「……私の相手はあなたですか? 余裕ですね。背後から核を貫けばいいものを」 ヒュンケル「貴様……女か」 女である敵に遠慮を感じているヒュンケルに対し、アルビナスは冷笑する。 勇者ダイに対して最弱の駒である兵士をぶつけるなど、こちらを見くびっているのかと静かに問いかけるヒュンケル。 兵士が弱いと決めつけるヒュンケルの無知を慇懃にたしなめ、チェスの駒には強さに優劣はないと説明する。 ヒュンケルとアルビナスの会話の間も、ダイは戦い続けていた。 戸惑い、ハッとしたように自分の手にしたナイフに目をやるダイ。なんと、そこには細い刃先の上に一本足で立つヒムの姿があった。 思わずのように、ダイの名を呼ぶヒュンケル。
マァムは勢いを乗せてシグマの盾に拳を打ち付けるが、それはまったく効果が無かった。悔しそうな顔をしながらも、マァムは身体をひねって大きく回転し、シグマから距離を取る。 盾を砕くのは無理だと判断したマァム、どうにかして相手の動きを封じようかと考える。しかし、全力で走るマァムの横を、シグマは余裕のまま併走してみせた。 シグマの速さに驚きながらも、裏拳を放つマァム。 頭を狙ったランスの市部期を、文字通り服一枚を掠めて避ける。首筋スレスレの攻撃は、マァムの服の肩部分を裂く。
アルビナス「……言うまでも無いと思いますが、私もかなり強いですよ」 ヒュンケル達の頭上には、トベルーラで浮かぶポップの姿があった。 ポップ「それに……さっきまでオレを追い回していたナイフ野郎はどこにいったんだ……?」 フェンブレン「ここだっ」 ポップの背後から、いきなりフェンブレンが突き刺すような動きで斬りかかってくる。なんとか避けるも、すでに接近を許してしまっている。 フェンブレン「油断したな」 思わぬ接近に動揺したのか、杖を構えてフェンブレンに殴りかかるポップ。だが、相手にダメージを与えるどころか、相手の身体に触れた瞬間に杖の先端部分が切断された。 新品の杖が壊れたと大騒ぎするポップに、フェンブレンは自分の身体の八割が刃物だと、脅しとも忠告ともつかぬ言葉を呟く。
その攻撃に必死に耐えながらも、ダイはついに我慢しきれなくなって背中の剣の柄を握る。 ナイフを構えながら背中の剣を抜こうとするダイだが、いくら力を込めても剣を抜くことは出来ない。
地上では一旦地面に着地したマァムが、すかさずまた跳んだ。その一瞬後、シグマのランスが彼女がいた場所を深々と抉る。 ブロックに完全に担ぎ上げられ、アルゼンチンバックブリーカーをしかけられているクロコダイン。完全に死にたいとなった彼は、もやはうめくしか出来なかった。
ヒム「抜いてみな……これがラストチャンスだ」 悔しさを感じながらも、ダイは周囲に目をやる。倒れている兵士達も、このままでは全滅してしまう。自分の剣が抜けさえすれば、一気に敵をやっつけられるのにと焦りながら、剣を抜こうとするダイ。 焦って剣を抜こうとし、失敗し続けるダイを見て、ヒムは呆れたのか見切りをつけた。ハドラー様の手を煩わせる価値もないと、己の必殺技ヒートナックルで止めを刺そうとする。
が、そこに光を纏ったナイフが三本飛んできた。 ノヴァは闘気を込めたナイフを、続けざまにフェンブレンに投げつけた。そのナイフは切って落とすも、これ以上の攻撃を嫌ったのか彼はその場から遠ざかる。 敵が去った後を見て、ハッとした表情を見せるノヴァ。 ノヴァは苦しげにポップに手を伸ばし、杖をよこすように要求する。戸惑い、ノヴァを振り返るポップ。 危機が寸前に迫る中、ダイはまだ自分の剣を抜くことに固執していた。そのせいで、殴りかかるヒムの拳に気づいた時は、すでに避ける余裕もない。 心臓の真上に闘気の篭もった武器をぶつけられ、さすがにダメージを受けて吹き飛ばされるヒム。ヒムは石垣に叩きつけられるが、ダイは敵の確認よりもノヴァを案じてそちらへと走った。 ポップに抱きかかえられているノヴァに、真っ先に礼を言うダイ。 心配するダイだが、ポップはノヴァは気絶しただけだと言う。 そこは、ランカークス村近くの森の中。 剣が抜けないのは、相手の技量を見切れないダイの未熟さ……要は心の中にあるとロン・ベルクは諭した。 ダイ「おれの……心に……」
その時はよく理解できなかった言葉を、ダイは今こそ実感していた。 だが、ダイの剣には魂があり、敵の技量をダイ以上に理解する力もある。それを、ダイは忘れていた。 ダイが己の心を振り返っている間、ポップはノヴァを近くの石垣に寄りかからせる形で休ませていたのだが、ダイは真剣な表情でノヴァに向き直る。 ノヴァのおかげでロン・ベルクの言葉が理解できたと感謝し、そして自分もノヴァもまだ未熟な勇者だと実感し、苦笑するダイ。
痛そうに起き上がるも、彼の身体には傷一つ無い。ポップの壊れかけの杖を手で握り込み、熱で溶かしてしまう。どろりと溶けた杖は二つに折れ、地面に落ちて堅い音を立てた。 邪魔をされたことに腹を立て、怒って走ってくるヒム。それに対し、ダイは拳に力を込め、竜闘気を全開にさせた。 赤と青の拳が、激しく激突する。 ヒュンケル「ダイッ、こっちに落とせ!!」 ハッとして、ダイは気づく。 それを見上げるアルビナスの口元から針が放たれた一瞬を、見届けた者はいなかった。 虎空閃はヒムの肩を貫き、彼は光に飲まれるように吹き飛ばされ、地面に落ちる。 一方、技を見事に決めたヒュンケルの側には、ダイとポップが嬉しそうに駆け寄る。 実際、ダメージを受けた様子ではあるが、ヒムは左肩が爆破でもしたかのように大きく裂けているにもかかわらず、立ち上がった。 それに驚き、まだ技が完成していなかったのかと尋ねるポップ。 シグマと戦っていたマァムは、ダイの呼びかけに一瞬、顔を向ける。 払いのけられる勢いも利用して、後方に大きく飛んで逃げ、ダイ達の所に戻るマァム。
ヒムは左腕が上がらないと、フェンブレンに声をかける。 ヒム「この方が身軽でいい……」 ヒムは自分がダイ達を侮っていたことを、素直にアルビナスに詫びる。アルビナスもそれを責めることなく、ダイ達の戦力がハドラーから聞いた情報より上回っている事を認めた。 マァムの身体から眩い光が消え、もう大丈夫だとヒュンケルに告げる。 立ち上がったヒュンケルも、ポップの意見を肯定する。 そして、そこに一番遅れてクロコダインが合流する。 それを聞いて、ポップはフォーメーション変更を提案する。 その間にポップがメドローアを作りだす。シグマの盾を封じ、敵を集合させたところで一網打尽にする作戦だ。 気合いを高める勇者一行。 その隙にマァムが、全身を竜闘気で輝かせたダイ、ヒュンケルが続く。 敵側の先陣は、ヒムだった。
ポップ「よしっ……!」 理想通りの流れに、ポップはただ魔法力を高めていく。 マァムは殴りかかるブロックの拳を避け、持ち前の素早さをいかして巨体の周りに円を描くように走り回る。周囲を見回すブロックだが、その動きは悲しいほどにマァムの速度についていけていなかった。 螺旋を描く軌道で、いつしかブロックの寸前に接近したマァムを見て、ブロックは両手を組んで高々と振り上げ、攻撃する。が、空中に高く跳び上がって難なくそれを躱したマァムは、ブロックの頭を狙って蹴りを放った。
仲間達が戦う中、ポップはメドローアの準備を着々と進めていた。炎と氷を合わせて光の弓を生み出し、やを引き絞ろうとしている。
ダイに攻撃を仕掛けていたヒムも、それに気がついた。シグマの名を呼び、彼の元へ駆けつけるヒム。 そんな彼らに、なおも襲いかかろうとするダイ、マァム、ヒュンケル。 ヒムは呪文攻撃されようとしているのに気づき、鼻で笑うが、アルビナスは顔色を変える。 ヒム「今更呪文など……」 アルビナス「いけない!」 その瞬間、ポップのメドローアが炸裂した。 驚愕は敵だけでなく、味方にも等しく与えられた。 ヒュンケルは呪文の強さを認め、よくぞ習得したと感心する。そしてマァムは、嬉しくてたまらないとばかりの満面の笑顔を浮かべて、ポップを賞賛する。 やがて、魔法の光が収まってポップが腕を下ろした時、みんなが彼の側に駆け寄ってきた。 額の汗を袖で拭い、ポップは今度こそ間違いなく命中したとどこか嬉しそう。 地面を抉り、周囲の家をも巻き込んで山を削り、地形までも変えてしまうほどの極大消滅呪文の痕跡は、ただただ、凄まじいの一言に尽きる。呪文の効果範囲内のものは全て消滅していた。 ポップ「勝った……!」 《感想》 パーティーバトル、メチャクチャかっこいいですっ♪ ガルーダ君、原作ではバテバテで目を回していたのに比べ、妙にかっこいい……! さらに言うなら、原作ではバテてその場にヘタっていたのかと思っていたのですが、アニメでは空に飛びあがっていますね。やっぱり、彼はかなり贔屓されていると思います。 ダイ達の氷が溶けるシーンで、ダイが最後に残った氷を砕くシーンが無くなったのは残念。フツーに駆け寄ってくるだけになっていました。 ポップが杖を持って身構えるシーン、原作通りの持ち方ですが……正直、棍(こん)系武器の持ち方としては嘆かわしいほどなっちゃいないです。両手の間隔が空きすぎているので、あれでは回すのも薙ぐのにも力の入り方がばらけてしまい、隙が多すぎ。 そもそもあの手の武器は片手でも持てるだけの腕力がなければ武器として使用できないのですが、ポップのあの杖の持ち方って重いから仕方なく両手で持っている感がヒシヒシとするのですが……。 親衛騎団との組み合わせを決めるシーン、シグマの嘶きシーンに感心。鼻息荒いキャラってのは大抵下品に見えるものですが、シグマの場合は妙にかっこいいですね。 ヒムを諭すアルビナスのシーン、よかったです♪ 原作でも戦いを前にした緊迫感の表現として、対峙していた彼らが落ちそうで落ちない氷の塊が落下したのをきっかけに戦っていますが、アニメではその演出を見事なぐらい昇華させています! 原作では全員のカットは入っておらず、マァム、ブロック、ポップの足、アルビナス、フェンブレンの手、ダイのコマが並んでいましたが、アニメでは全員、しかも戦う相手順に並べてくれていましたっ♪ ポップが足を踏み直すシーンなど、原作の部分を引き継ぎながらも彼の緊張感のある顔のアップが出てきたのは嬉しい限り。 原作では出番の無かったヒュンケルも、ここぞとばかりにアップで割り込んでいましたし。 他のメンバーが敵との距離を測っている感じがするのに、ダイとヒムだけはそんなのガン無視でガチ勝負しか考えていない雰囲気がして、すごく好きです。 みんなが一斉に動き出すシーン、よかったです! 原作では無言なのですが、クロコダインが吠えながら走るのもいいです。ええ、おっさんはやっぱり吠えてこそですよ♪ が、シグマの動きが速かったので、マァムが真っ先に戦い始めた理由が分かりました。マァムが敵陣に早く駆けつけたと言うよりは、敵の方が彼女の所へ先に辿り着いたのですね。 原作のマァムはシグマに蹴りではなく殴りかかろうとしていますし、シグマを投げた技も腕を巻き込んでからの体落としに見えたのですが、アニメでは完全に一本背負いですね。 ポップの動きは一番変更部分が大きいかも。 クロコダインとブロック戦も、アニメならではの改変♪ パーティーバトルと言うだけあって、仲間達の動きを次々と切り替えながら動かしていくのが実に素晴らしいです。 フェンブレンと戦うポップ、あの杖でメラを放っていましたっ。 アルビナスとヒュンケルのやり取り、改変が。 女なら戦いたくは無いと言うヒュンケルのフェミニストな台詞が削られていたのはちょっと残念ですが、アルビナスの追加台詞のおかげでヒュンケルが女を相手に手加減をしている、という雰囲気が作られているので流れは変わっていないと思います。 ダイの場合、ジャンプを含めた動きだと生き生きとしているのですが、横方向に移動しての打ち合いだと、背丈が足りないせいかどうしても手だけで打っているだけの手打ちにみえてしまい、威力が足りないように思えます。 ヒムがナイフの上に立つシーンはやっぱりかっこいいですが、ヒムの重量を思うと、よくダイがナイフを持てたな、と思ってしまいますね(笑) まあ、アルビナスが浮かんで移動していたことを思えば、親衛騎団はトベルーラを使えるのかもしれませんが。 クロコダインがブロックに踏まれるシーン、ただの苦痛の表情だったのがちょっと不満。 魔王軍でも腕力ではハドラー以上と言われたクロコダインにとって、剛力で他人に負けた衝撃は少なくなかったと思います。 マァムとシグマ戦は、スピーディーな動きがすごくいい感じです。 首スレスレをランスが通り抜けていたので、あれだと肩よりも首に傷がつくんじゃないかと思いましたが。 ポップとフェンブレンの空中戦とは、原作とは違った構成ですね♪ ポップが杖でフェンブレンに殴りかかるのは原作と同じですが、アニメではポップはトベルーラを使用しながら殴りかかっているので、移動速度が魔法力で加担される分、腕力だけで殴るよりも威力は上がるかもと思いました。 フェンブレンがポップの迫るシーン、ぬうっとした動きが不気味で、ポップが怯えるのも納得です。 それにしても「来るなっ、さわるんじゃねえっ」と叫んでいるのが、まるで痴漢にでも襲われかけているようだと思っちゃいましたよ(笑) アルビナスの台詞、『剣を使いこなせていない』ではなく『こなせていない』のまま。原作通りと言えばその通りなのですが、アニメでは基本的に言葉遣いが分かりやすい表現に変えられることが多かったので、ここも変化するかと思っていました。 それにしてもアルビナスの回避の動き、実に優雅でいいですねえ。まるで滑るように動いています。 倒れている兵士達の中に、ゴメスとラーバが。原作通りとは言え、やっぱりこの二人は贔屓されている気がします。 ポップに止めを刺そうとするフェンブレンの台詞、短めに改変されていますね。両方を合わせて二で割った感じです。 原作フェンブレン「……決めるな、ヒムめ。……こっちもいくか……!」 ノヴァがダイを助けた直後、アニメではポップがノヴァを後ろから抱きかかえていますが、原作ではうつ伏せの姿勢に倒れ込んだノヴァを上から揺すり、次のシーンで抱きかかえています。 ダイがロン・ベルクとの訓練を思い出す際、CMを挟んだのは残念でした。原作では、ダイの顔にダブらせるように森の光景が映り込むという手法を使っていたので、アニメでもやってほしかったのですが。 ロン・ベルクの話で「オレはそれを鍛えたかった……!」の一言が消えていたのも、すごく残念です。 ダイが自分の剣を肩越しに見つめるシーン、アニメの改変ですがすごく気に入りました。 でも、ちょっと残念なのが、原作ではポップがダイの表情の変化に気づいて、どうしたんだと呼びかけるシーンが改変されたこと! ダイとヒムの空中戦、原作ではダイとヒムは一直線上にいて、即座に殴って下に落とす、という風に見えましたが、アニメではヒムが少し離れた場所に飛ばされたため、ダイが回り込む仕草が増えています。 落ちるヒムを呼ぶシーン、てっきりアルビナスの呼びかけかと思っていたら、まさかのフェンブレン。 ヒュンケルの腕に針が刺さっているシーン、それに気づいたポップが驚いてから、すごく心配そうにそれを見つめているシーンには萌えました♪♪♪ それに対して、ヒュンケルはやせ我慢している感じが強いですね。 マァムのキアリーシーン、神々しい感じでうっとりしました。 ヒムの腕を落とすシーン……こーゆーのは容赦なくやるんですね。 それにしても、腕と同時にハドラー親衛騎団のエンブレムも一緒にたたき落としているんですが、ヒムもフェンブレンもそこは気にしないんでしょうか(笑) 特にフェンブレンなどは、ハドラー親衛騎団を抜ける際にはエンブレムを外すなど気を遣っていたはずなのに。 親衛騎団がダイ達について話すシーン、いいですねえ。 力は強くても、ブロックは機動力にはとことん欠けるみたいですね。原作では、このシーンでブロックのカットが無かっただけに、いつ、どうやって合流したのか分からなかったんですが、アニメでのタイミングが分かって満足です。 ポップの作戦会議に、みんなが頷くシーンがいいです♪ クロコダインの獣王会心撃、原作ではシグマへの攻撃の一環であり、敵陣営を分断するための牽制という感じでしたが、アニメでは単なる牽制というイメージですね。 ヒムとマァムのすれ違い、めっちゃかっこいいっ。くるくるっとフィギュア選手のように身を回転させてヒムをあしらい、フェンブレンに対しては空中に飛び上がって躱すなど、動きが華麗です。 自分達に見向きもしないマァムを、ヒムとフェンブレンが目で追っているのがいいですね。ダイ達も自分達の方に駆けてきているというのに、あまりにも綺麗に躱されてプライドが傷ついた感じでしょうか。 しかし、ブロックと戦うシーンはともかく、股間の間をくぐり抜けるシーンなんざ原作には無かったのにっ(笑) クロコダインの獣王激烈掌は、原作だと掌の組み合わせ方がドルオーラっぽかったですが、アニメでは遺伝子を思わせる二重螺旋の渦の流れの方が印象敵でした。 シグマの負傷に親衛騎団が集まる時、アニメではヒム、アルビナス、ブロックがシグマの方を向いているのに、フェンブレンだけは彼に背を向けて身構えていました。 原作では、実はブロックが警戒役で残りメンバーはシグマの方を向いているので、やっぱりフェンブレンのイメージアップ大作戦がアニメで実行されている気がします(笑) 集合した親衛騎団に、ダイ達がなおも襲いかかるシーン、よかったです。高く跳び上がったマァムの動きが、特に印象敵でした。ポップの合図でダイ、マァム、ヒュンケルの顔が三分割のアップになるシーン、原作ではものすごーく小さいコマだっただけに嬉しかったですよ! メドローア寸前のヒムとアルビナスの台詞、密かな改変が。ヒムの台詞からは「バカめ」が抜けています。 原作アルビナス「みんな! 散り……」 原作ポップ「遅い!」 このやり取りも好きなので無くなったのは惜しいですが、アニメ版のメドローアの迫力の前には不満も消し飛びますね♪ 魔法を浴びたヒムやアルビナ素の顔が、影を線で入れただけの発光した画面に変化するなど、実に手の込んだ演出です。 ポップの呪文の威力にみんなが驚くシーン、ヒュンケルの横顔がかっこよかったのは認めますが、もう少し笑みを浮かべて欲しかったです。原作でははっきりと微笑んでいるだけに、アニメでも期待していたのに〜。 メドローアの最中の親衛騎団達のモノローグは一切カットして、メドローアの凄まじさを速攻で表現した演出はいいですね。 予告では、次回はチウ君大活躍回っぽいですね。 ハドラーの横顔が一瞬でましたが、チウが誰と戦っているかは分からないんですね。よしっ、伏せ方とかがいい感じです♪ |