『ダイ大アニメ2年目オープニング』(2021.10.2〜) |
アニメでのオープニングの素晴らしさに、細かく書いてみたくなりました! カギ括弧内は歌詞であり、その歌詞内の範囲内での動きをあれこれと書いています。でも見逃しや間違いがあるかもしれませんので、そこはあしからず。
青空の中、天空に見えるのはバーンパレス。 『仲間との絆をその胸に抱いて』 背景は死の大地を思わせる岩場。 満身創痍と言った状態だが、それでもまだ諦めてはいないのか、剣にすがって立ち上がろうとしているダイ。 少し引いた構図になり、そこがピラァ・オブ・バーンが落下した場所だと分かる。白い塔のように突き立ったピラァの周囲は荒れた水面を思わせるクレーターが乱立し、ダイ、ポップ、マァム、ヒュンケル、レオナの五人のアバンの使徒達が少し離れた岩山の上からそれを見ている。 雨に打たれながら、膝を抱えた体育座りをしているマァム。彼女もまた、傷だらけ。服の片袖が裂け、ストッキングも一部破れ、膝が見えている。 雨に打たれ、前を見ているヒュンケル。 表情はいつもと変わらないクールなものだが、彼らしくもない無防備なその立ち姿にこそ、彼の心境が現れているように見える。 同じように、雨に濡れながら前を見据えているレオナの横顔。 『閃光(ひかり)のように一瞬に全てを賭けてく』 立っているポップが、ダイを見下ろしている。 ダイの肩をポンと叩いた手で、グッとガッツポーズを取って笑顔を見せるポップ。何の気負いもない、いつもの表情。 それと同時に雨は止み、青空から光が差し込む。 画面が少し引き、5人全員の立ち姿が見える。全景だと、ポップの足の破け方やレオナのマントの破け具合が確認でき、彼らが激戦を乗り越えたのだと改めて実感できる。 黒地に金色の光を思わせるスピード線じみた背景と共に、超魔ハドラー登場。 いつしか親衛騎団は消え、シルエット状のマントをなびかせた戦士の後ろ姿――アバンの幻影が見える。 その彼の前に被さるように、アバンストラッシュを放つモノクロのダイの幻影が被さる。 宿命を感じさせる2人の間に割り込むように、大鎌を構えたキルバーンとピロ絽の幻影が被さる。 『立ち向かっていくんだと、覚悟をきめたなら』 炎の背景の中、ダイの剣を中心に右側に鎧の魔槍、魔甲拳、左側にブラックロッド、クロコダインの斧が浮かぶ。 輝く太陽の光に向かって、伸ばされる手。 その拳を解き、正面に向き直るバーン。その背後には青空に浮かぶ太陽が浮かんでいる。 炎の照り返しを浴びるダイの顔のアップ。 画面が引いて、ダイがダイの剣を、ポップがブラックロッドを手にしてるのが分かる。 『Oh 傷ついても Oh つまづいても』 画面が変わって、青空の広がる地上……おそらくは、ミナカトールを実行した盆地。 その後ろから剣を振り下ろしたのは、バダック。バダックの剣を盾で受け止めるも、球状の物体の体当たりをまともに受け止め、バラバラに砕ける鎧兵士。 窮鼠包包拳からいつもの姿に戻ったチウとウインクをかわし、お互いピースサインを交わすバダック。 そこには、鎧系騎士と戦う獣王遊撃隊達の姿があった。 そこに上から差し込んでくる光。 『進め、この度の果て、君の描く未来へ、何度でも』 彼と入れ違いに、毛をふさふさと生やしてシーツを纏った愉快な変装姿のブロキーナ老師が登場。彼は身軽な動きで鎧兵士を蹴飛ばしてジャンプ。 一瞬の光と共に、ロン・ベルクとミストバーンの戦いへと切り替わる。ロン・ベルクは剣を、ミストバーンは伸び縮み自在な爪をひとまとめにした剣で対決する。 こちらを向いたロン・ベルクとミストバーンの背中が見える構図から、回転する視点で戦いが移行する。回転に合わせ、ロン・ベルクの長い髪がなびく。 それを打ち消すかのように、盆地に巨大な光の球が出現。 画面がフローラの方向に寄った溜め、戦士達の影に隠れて見えなかったメルルが出現。 視点が上に上がり、青空の中に浮かぶバーンパレスにまで達している五色の光の柱が見える。 青空に、突如としてアルビナスが出現。 傷を負い、黒ストッキングが破けて太股から血が噴き出しているマァム。まだ装備していない魔甲拳を手にしたまま、彼女は果敢にも跳び上がり、アルビナスめがけて拳を放とうとする。 『Oh Oh 立ち上がれる Yours The Bravest』 画面一杯に広がる、銀色の武装。画面が引いて、それがシグマの姿だと分かる。 シグマはランスを低く構えて突進の巡視姿勢を取り、ポップは一度ロッドを腰の後ろに戻し、右手からはヒャドを、左手からはメラを生み出す。 画面は打って変わって、殴りかかろうとするヒムの姿が。 そして、ヒュンケルもまた、素手でヒムへと殴りかかる。ヒムの横頬を見事に捉え、驚愕の表情と共に殴り飛ばされるヒム。 場面はまた変わり、大声を上げながら腕を振り上げるレオナのアップ。 ダイの後ろ姿のアップ。 バーンと刃を打ちあうダイ。回転し、歯を食いしばって戦うダイは一旦距離を取る。 全身が、竜闘気特有の青みを帯びた光で覆われるダイ。 『Fry up the world』 画面は一転して、明るい色彩のデルムリン島へ。 ところは変わって、ネイルの村。 ランカークス村。 どこかの森の奥。 ロモス城。 『Never iet it go』 ベンガーナ。 左側には見覚えのある兵士二人。 一瞬だけ見えるパプニカ城の城門前。 『もっと Meke you strong』 雪のちらつく雪原の中を、元気に走る偽勇者一行。 一転して、暗い靄の漂う画面に大魔王バーンのアップ。それに被るようにキルバーンの姿が幻影のように浮かび上がってくる。 キルバーンの肩に乗ったピロロ、帽子を深く被って唾で目を伏せている。 『Yours The Bravest』 暗い中、黒で塗りつぶされたかのようなダイの姿が見える。黒い輪郭しか見えない中で両目だけが光を持ち、鋭い眼光がまっすぐに前を見据えている。その目の左右に浮かび上がる二つの竜の紋章。 『Fry up the world』 眩い閃光で、画面が真っ白に。 バランはダイと戦った時の姿だが、ソアラは死した時の少女のような年齢のまま。 二人を振り返ってみているダイ。 『もっと Meke you strong』 一度目を閉じ、きりっとした目を向けるダイ。 『Yours The Bravest』 青空が広がる中、光り輝くダイの剣が映る。花に覆われた台座に突き立てられたダイの剣。 そして、台座に刺さったダイの剣だけが残される。 《感想》 オープニングだけで、ダイジェストストーリーを見た気分でした! 素晴らしい……素晴らしすぎますっ。 冒頭のピラァ・オブ・バーンの爆心地を見つめているアバンの使徒達は、有り得ない光景です。だって、本来なら彼らはその時バーンパレスにいましたし。 でも、シリアスをぶち壊しにするのは承知の上で、これだけは言わせてもらいたいです……マァムの黒ストッキング以上にヒュンケルの足の黒い鎧下部分の露出が大きく、色っぽい破れ方をしているのはなぜっ!?(笑) いや、そんな文句はともかくとして、細かく場所を変えながらのフルメンバー出演は嬉しかったですとも! 個人的には、ドヤ顔のジャンクさんがお気に入り。 後、超個人的な感想ですが、ランカークス村にいた三角巾の娘と平凡そうな若者が、恋人か若夫婦といった距離感ですごく気に入りました。 バランとソアラも嬉しかったですが……享年の関係で絵面が犯罪的なことになっているような気も。 ラストのダイの剣は、見ているだけで悲しくなりましたよ〜。 後、オープニングとは全く関係が無いのですが、今回のカラフルな五色を見て思ったことがあります。 原作でもずっと思っていたけれど、ダイのパプニカのナイフとヒュンケルの鎧の魔剣、最初はポイントに入っているのが赤い色だったのに、二人とも武器が変わってからポイントの色が緑色になっているのが、ポップがキーキャラになったのと重なっていて、なんだか嬉しいポイント♪ 主人公系の色ならば青の方が適していそうなものなのに、敢えて緑色を選んだ理由はポップにあるのではと思えてなりません。
《三賢者追記》 フルメンバー登場のオープニングなのに、準レギュラーともいうべき三賢者が見当たらないのが、筆者にはどうにも不満でした。 いるとすれば、フローラ様とメルルが登場する前辺りの、多数のキャラの乱戦だとは思うのですが、なにせあのシーンはキャラが多すぎる上に動きが速く、時間も短いので筆者のテレビでは探しきれませんでした。 数年ほど前にゲームプレイ用に安物かつ外国製の買ったせいか、うちのテレビってハードディスクに録画は出来ても、リモコンにスロー再生のボタンが無いんですよっ。 長い期間、ゲームかパソコンのサブ画面として使用していたので特に不満も感じなかったのですが、まさかダイ大アニメが復活するとは夢にも思わなかったのが徒になりました。 テレビの買い換えも考えたのですが、まだ使える物を捨てるのも勿体ないと思い、録画用にハードディスクを買った時はそれで十分と思っていましたが……実際に録画を見返すようになってから、時々後悔しています。 大抵の場面では、一時停止と10秒巻き戻しを使用して細かい動きまでチェックして楽しんでいるし、それで間に合っているのですが、今回ばかりはそれではチェックしきれませんよ〜。 ううっ、こんなことならば安いからと言ってハードディスクを買わずにちゃんとブルーレイディスクを買って、高画質録画でスロー再生できれば確かめられたのにと悔しくなって、ふと思いつきました。 YouTubeで高画質のダイ大OPを見つけてスロー再生し、今度こそしっかりと確認! そして、見つけましたぁあ! 一瞬で無ければ見逃してしまうしか出番のないスタングルのさらに後ろ、画面のやや左側に彼らはいました。 もう、悲しいぐらいにほんの一瞬で、普通に見ていれば見逃すほどの短さで見えなくなってしまう位置ですけど。三人の中で、一番エイミさんが映っている時間が少ないのですけど。 そうか、彼らはここにいたとは……と感動してから、ふと正気に戻りました。なぜ、パプニカじゃなくてここにいるんですか、マリンさん、アポロさん(笑) いや、まあ、これはオールスター登場のIFストーリーだから、多分、いいんでしょう、きっと♪ |