『五色(ごしき)の光』(2021.1.22)

  

《粗筋》

 チウを先頭に、獣王遊撃隊が走る!
 気合いを込めたチウの頭突きが、さまよう鎧を吹っ飛ばした。倒れた鎧に一斉に襲いかかり、よってたかって殴る蹴るし始める遊撃隊達。

 バダックも奮闘していた。
 真横に振った剣で、見事にさまよう鎧の胴体部分を分断する。
 ビースト君も、華麗にさまよう鎧を蹴飛ばしていた。

 ノヴァは回転しつつ続け様にさまよう鎧達を一刀両断し高と思えば、その腹不覚に剣を突き刺すなど、数体を相手に立ち回る。

 壊れた鎧の残骸が散らばる中、メルルは倒れた負傷兵に回復魔法をかけているところだった。
 真剣に魔法を使う彼女は、背後からさまよう鎧が飛びかかってくるのに気づかない。

 が、飛んできた鞭がさまよう鎧の剣の柄に絡みつき、一瞬で武器を奪い取る。長い鞭を自在に操るのは、フローラだった。
 鞭のしなりを利用し、奪った剣をそのままさまよう鎧の顔部分に叩き込む。

 人間達が必死で戦う中、ロン・ベルクとミストバーンは静かに対峙していた。
 なぜこの場に居るのかと問うミストバーンに対して、ロン・ベルクは貴様にも口があったのかとからかうように言う。

 ハッとしたように手で口を押さえるミストバーンの仕草を見て、ロン・ベルクは推理を重なる。
 ダイやヒュンケル相手には喋っていたのに、自分に対して声を聞かれるのはまずいらしい……どうやら、ミストバーンの沈黙は本人の意志ではないようだと決めつけるロン・ベルク。

 それを聞いたミストバーンは、手にした剣を地面に投げ捨てた。
 目を光らせると同時に、手の爪をひとまとめにして剣状に変化させる。雄叫びを上げ、ロン・ベルクに斬りかかるミストバーン。

 だが、ロン・ベルクはそれを自分の剣で受け止めた。
 余裕たっぷりの口調で、ロン・ベルクはミストバーンがあの時と変わらないと言った。
 
ロン・ベルク「もう、何十年前だったか忘れてしまったが……」

 そう語り出したロン・ベルクに応じるように、ミストバーンは目を瞬かせて応える。

ミストバーン「……百年近く前……魔界の大魔王バーン様の……第七宮廷」






 暗雲が立ちこめる中、死の大地を思わせるような尖った山の連なる場所。よくみると、その山には所々に窓がくりぬかれ光が漏れている。
 その中にある大広間では、若い魔族の娘達を両脇に侍らせたロン・ベルクと、上座に座する大魔王バーン、そして右側に控えているミストバーンの姿があった。

 若い娘特有のざわめきが聞こえる中、ロン・ベルクの前には酒肴が取りそろえられていた。
 ロン・ベルクに侍る他にも、二人の魔族娘達がテーブルを整えたり、バーンへ酌をしたりとこまめに働いている。

 大広間の外では、雷鳴が激しく鳴り響いていた。
 と、ロン・ベルクが剣を手にし、わざとのように音を鳴らす。それに、目をやるバーン。

 無言で立ち上がったロン・ベルクに、どうしたのかと声をかけるバーン。
 帰ると無愛想に告げるロン・ベルクに、ミストバーンが舌打ちじみた気配を見せる。

 立ち去るロン・ベルクに、バーンはただ、手にした酒を一口飲む。
 ミストバーンが動きかけたが、その時、バーンが口を開いた。

バーン「まあ、待て」

 その一言だけで、ロン・ベルクもミストバーンも動きを止める。
 バーンはロン・ベルクを高く買っていると言い、自分の元にとどまるようにと勧誘する。

 降魔の杖を最高の武器だと褒め、他の武器に対しても絶賛と言っていい褒め言葉をかけるバーン。
 だが、ロン・ベルクにしてみれば、降魔の杖こそが失望の源だ。
 あの程度が最高と言われては、究極の武器を目指す意味が無いと、素っ気なくバーンの誘いを断る。

 なおも考え直すようにと説得するバーンに対して、ロン・ベルクは自由を束縛されたくはないと突っぱねた。
 彼の反抗を、バーンはそれを言うだけの資格があると鷹揚に受け止めていた。

 ロン・ベルクが剣の達人だと見抜いていたバーンに、ハッとするロン・ベルク。
 バーンはロン・ベルクがそれだけの剣の腕を持ちながら、武器職人をしている理由も知っているという。
 
 剣士として、バーンはロン・ベルクを欲していた。
 暗い闇に覆われた魔界の空に真の輝きを呼ぶための戦い……それを想定しているバーンは、一人でも多くの強者を欲している。
 そして、ロン・ベルクにならその最強軍団を任せてもいいと言うバーン。

 誘いかけるように、ロン・ベルクに問いかけるバーン。
 しばしの沈黙の後、ロン・ベルクは仕事は終わったと言い放ち、その場を去った。

 主の誘いを無下に断る態度が気にくわなかったのか、ミストバーンは小刻みに手を震わせる。
 それに気づき、なだめるバーン。

 ロン・ベルクが死をも覚悟の上で本気で逆らっていると気づいたからこそ、バーンは彼を無理に止める気は無い。
 魔族の人生は長いだけに、気が変わるかもしれないと鷹揚に構えている。
 ミストバーンは、ただ、沈黙してロン・ベルクが去って行った方向を眺めていた。







 雷鳴が聞こえる、暗い回廊。
 だが、月明かりじみた灯りが窓から差し込んでいる。ロン・ベルクが歩く先に待ち構えていたのは、ミストバーンだった。
 闇に紛れるような位置に居るせいで輪郭しか見えないが、殺気が見え見えだと声をかけるロン・ベルク。

 稲光が、ミストバーンの姿をくっきりと映し出す。
 バーンの意志か、それとも――問いかけたロン・ベルクに対し、ミストバーンは答えもせずにいきなり両手を刃に変えて切りかかってくる

 両手を交差し、飛び上がるミストバーンを前に、微動だにしないロン・ベルク。実際に顔に傷が刻まれたその時でさえ、目すらも閉じはしなかった。
 顔の傷から、血飛沫が飛び散る。

 ロン・ベルクが避けなかったことに、驚愕するミストバーン。
 と、その喉元にロン・ベルクは剣を突きつけた。
 バーンの顔に泥を塗ったロン・ベルクは、最初の攻撃だけは敢えて受けた。それが、彼なりの落とし前だという。
 しかし、これ以上を望むなら黙ってはいないと、凄むロン・ベルク。







 
 そして、現在。
 ロン・ベルクと打ち会いながら、ミストバーンは己の自由のためにバーンにたてついた男が、なぜダイや人間達の味方をしているか理解できず、憤っていた。

 そんなミストバーンに、もうこれ以上傷はいらんと軽口を叩くロン・ベルク。二人は一旦離れ、互いに距離を取り合った。
 片手から暗黒闘気を生み出すミストバーンだが、ロン・ベルクが矢のような速さで突っ込んでくる。

 その速さに驚き、暗黒闘気を捨てて両手の剣で辛うじてその一撃を受け止めるミストバーン。
 吠え立てながら互いに気迫を高める二人の周囲には、土煙が巻き起こっていた。






 一方、レオナはクロコダインやヒュンケルに事情を説明していた。納得するクロコダイン。
 だが、ヒュンケルは無言でどこかへ行こうとする。

 どこに行くのかと問うレオナに、ヒュンケルはミストバーンを倒すと言い切った。ミストバーンを倒さなければ、ミナカトールは使えないと考えているのだ。

レオナ「でも、私達は……っ」

ヒュンケル「せめてヤツを足止めし、時間稼ぎができるのなら……」

 言いかけたヒュンケルだが、轟音を聞いてそちらに顔を向けた。レオナも、同じ方を見る。
 空中を光の玉が飛び、岩山に派手にぶつかる。その光景に、ダイ達も、みんなそろって目を見張った。

 竜巻を巻き起こし、一撃ごとに小爆発のように火花を散らし合う派手な打ち会いを演じているのは、ロン・ベルクとミストバーンだった。

ヒュンケル「あの人が来ているのか……!?」

 常人では目で追うことも難しい速度で、激しく打ち会い、動き回るロン・ベルクとミストバーン。
 ミストバーンと互角だと、驚くヒュンケル。ダイも、自分とヒュンケルが二人がかりであしらわれちゃったと、どこか嬉しそうに言う。

 そこに、ポップがいまのうちに済ませてしまおうと仲間達を急かす。ダイも、ロン・ベルク達が頑張っている今がチャンスだといい、頷く。
 レオナはみんなを見据え、真剣な表情ではじめましょうと言った。







 一方、チウはさまよう鎧の手から逃げ回って走っているところだった。だが、ついに捕まってしまい、摘まみ上げられてしまう。必死に暴れるチウだが、悲しいかな、足が短すぎて敵の身体まで届かない。
 止めを刺そうとしたのか、手を上げたさまよう鎧だが、そのさまよう鎧を叩き潰した巨大な手があった。

 その拍子に手を放されたチウは、後ろへとすっ飛ばされる。だが、すぐに起き上がり、クロコダインが助けてくれたと知って、喜ぶチウ。
 
バダック「おうっ、クロコダイン!」

 レオナの説明を聞いたクロコダインは、ミナカトール成功のためにザコ掃除に力を貸すという。
 チウは獣王遊撃隊に新入りは先代に挨拶するように命じ、みんな、びしっと敬礼をする。
 それを見て、満足そうに頷くチウ。

 クロコダインは内心、早くも先代にされてしまったと苦笑する。
 チウはクロコダインを振り返り、ロン・ベルクの作った新しい斧があると話す。斧を両手で抱え込み、嬉しそうに駆け寄ってくるクマチャ。

 布で包んだままの武器を構え、まんざらでもない表情を見せるクロコダインだったが、その後ろから二体のさまよう鎧が襲いかかってきた。
 その時、バダックがアドバイスを送る。
 そのまま斧を振るい、『うなれ、轟火よ!』と、叫べ、と。

 振り向きざまに、言われるままに叫ぶクロコダイン。と、布を包んでいた斧が燃えだし、その炎が怪物を一撃で焼き尽くした。
 驚くクロコダインの目の前で、まだ燃えさかる斧。
 布がすべて燃えた後は、鋭角が目立つ斧が現れた。

 ロン・ベルク製作のグレイト・アックス。
 目を輝かせて、それに見入るチウ。バダックは剣を振り回しながら、轟火の言葉でメラ系呪文を、爆音の言葉でイオ系呪文を使いこなせる機能がついたと説明する。

 調子に乗って剣を振り回すバダックの後ろに、別のさまよう鎧が迫る。それを見たクロコダインは、今度は『うなれ、爆音』と唱えて、バダックのすぐ後ろにいたさまよう鎧を吹き飛ばす。

 武器の性能に満足したクロコダイン。そんな彼に呼びかけながら、上空を飛ぶのはガルーダ。
 それを見て、バダックにもう寝ていてもいいぞと声をかけるクロコダイン。

 ついさっきの攻撃のせいで地面に蹲っていたバダックは、それを聞いて気が抜けたように起き上がり、さらにはその場で肘枕をついて横になる。

バダック「そう? それじゃ、お言葉に甘えようかのう……」

 と、本当に目まで瞑ってみせる余裕を見せるも、すぐに彼は勢いよく立ち上がった。

バダック「いやぁーーっ、寝てなどおられるかーーっ!」






 フローラは大きく手を上げ、さまよう鎧を指さしながらメラミを放つ。その背後には、メルルの姿があった。
 さまよう鎧が焼け付いたのを見てから、フローラは処刑台を振り返る。そこには、アバンの使徒達五人がそろっていた。

 ミナカトールの準備が始まっていると呟くフローラ。
 そこに、槍を抱えたエイミが走っていくのを、驚いたように見送るメルル。






 目を閉じたレオナの足下から、円型の光の輪が生まれる。その光の輪に驚くダイ達。
 空を見上げ、この処刑場はバーンパレスの真下だから位置はここでいいはずと確認するレオナ。
 続いて、仲間達に円に沿って五角形に並ぶように促す。
 
 まずダイが、続いてヒュンケルがそれに従おうとした時、彼は何かに気づいたように横を向く。
 そこには、槍を抱えたエイミがいた。少し離れた場所には、フローラとメルルの姿も見える。

 エイミの登場に、息をのむマァム。
 簡単な説明と同時に、ヒュンケルに槍を渡そうとするエイミ。

ヒュンケル「一度はオレから奪った武器を、君が渡してくれるのか……?」

 眉を寄せながらも、エイミは頷く。
 あなたが死ぬよりはいいと言い、エイミは自らの手で槍を包む布を引きちぎる。それを、呆然としたように見つめるマァム。

 光り輝く武器を手に、エイミはヒュンケルに告げる。

エイミ「戦って……! そして、生きて……!」

 エイミの手から槍を奪うように受けとり、柄を地面に突き刺してしっかと顔の前に構えるヒュンケル。
 アムドのかけ声と共に、槍は変形してヒュンケルの全身を纏う鎧へと変化する。







 完全武装したヒュンケルを、どこか満足そうに見つめるエイミ。
 ヒュンケルは牢の中で、エイミの言葉を思い出したことを話す。それを聞いたエイミは、意外そうに目を見張る。

 喜んで死にに行くような真似は止めろといい、睨みつけたこと――。それを聞いたエイミは、顔を赤らめる。
 だが、ヒュンケルはその言葉のおかげで這いつくばってでも生きるチャンスにしがみつく気になったと、礼を言う。

 自分などでもあなたの役に立つことがあるのねと、その言葉を噛みしめるように目を瞑るエイミ。
 彼女はすぐに真正面からヒュンケルを見つめ、礼は無事に生き残ってからにしてと告げる。それに、頷くヒュンケル。
 そんな二人のやり取りを、マァム派不安そうな表情で見つめていた。

 ――そして、ヒュンケルの後ろからひょいと顔を出したのは、ジト目のレオナだった。

レオナ「エイミ、もういいかしら? あたし、呪文の説明したいんだけど」

 飛び上がらんばかりに驚き、真っ赤になって頭を深く下げるエイミ。焦って、処刑台から走り降りる。
 そんなエイミを、心配そうに見送るメルル。

メルル「エイミさん……」

 同じようにその光景を見ていたフローラは、かすかな微笑みを浮かべていた。






 光の輪に並ぶアバンの使徒達。
 レオナの指示で、全員がしるしを首にかける。輝聖石の力を使って、ミナカトールを増幅する説明をするレオナ。
 成功すれば、バーンパレスの動きを止め、結界も消せると言う。
 その説明を聞きながら、不安そうに自分の胸元を見下ろすポップ。

 ただ立っていればいいのかと質問するダイに、レオナは呪文は自分が使うから、みんなは魂の力を順に高めてくれればいいと言う。
 レオナから時計回りに手を繋いでいくと言う言葉に、ビクッとするポップ。

 ダイは隣にいるヒュンケルを、ヒュンケルはマァムを、そして、マァムはポップに目線を向ける。
 だが、最後になるポップは他の誰も見る余裕などない。自分が最後というプレッシャーを感じている。

 手を震わせながら、ポップはもしもと念を押してから、五つの光がそろわなかったらどうなるのかを問う。
 ダイもレオナも、縁起でも無いと非難気味。

 それでもレオナは真面目に、5つの光がそろわなければレオナ一人分の魔法力しか発揮できず、バーンパレスには通用しないだろうと説明する。
 それを聞いて、俯くポップ。

 そんなポップに、緊張しているのはみんな同じだと励ますマァム。ヒュンケルも全員が初めて挑むことだから、意識するだけ無駄だと忠告する。
 ヒュンケルの言葉に反発し、帰ってやる気を出してみんなにハッパをかけるポップ。







 一方、ノヴァは空中高くに跳び上がり、闘気剣で空に大きな十字を描いていた。彼の必殺技、ノーザングレスブレイドが叩き込まれる。

 数体のさまよう鎧が粉々に吹き飛ぶ。これでもう動けないと確信するノヴァの後ろでは、クロコダインが新たな斧を使って打ち漏らしの鎧を片づけたところだった。
 互いに顔を合わせ、残りは数体だと確認し合う二人。

 チウは、またもや頭突きでさまよう鎧に突っ込んでいた。
 勢い余って、弾かれる両者。だが、倒れた敵に集中攻撃するように号令を下すチウ。
 その命令通りに、獣王遊撃隊らは敵を袋叩きにする。

 ノヴァは、クロコダインにミストバーンはどうなったのか尋ねる。クロコダインが『あの、たまにチカチカ光ってるのがそうだ』と言った方向に目を向けると、爆破したかのように岩山が砕けた。
 
 思わず目を見張るノヴァの目の前で、連続的に爆破する球が激しく移動する。よく見れば、それは戦いあうロン・ベルクとミストバーンの姿だった。
 ノヴァとクロコダインの間を割って飛んできたその球を、クロコダインはひょいと下がって避ける。

 縦横無尽に動き回り、激しく剣を打ち合う二人の動きは、すでに別次元の戦いだった――。







 レオナは、目を瞑って深呼吸をする。
 ミナカトールの呪文を唱え出すレオナの頭上には、その姿だけならば美しい白亜の巨鳥、バーンパレスが浮かんでいた。

 念を集中するレオナのアバンのしるしが、白い光を放つと共にフワリと浮き上がる。ただ、チェーンがあるため、わずかに浮く程度でしかない。
 それを、目を丸くして見ているダイ。
 反対側からは、ポップも驚きの表情でそれを見ていた。

 目を閉じたレオナは、その輝きも相まって天使か女神のように神々しく見える。やがてその光は強まり、白い柱となって天へと昇った。マァムやヒュンケルでさえ、驚きを隠せない。

 キラキラと輝く光の粒子が、下から上へと昇っていく。
 その光の柱は、確かにバーンパレスの中央部に届いていた。驚きのまま、空を見上げるマァムとヒュンケル。
 エイミ、フローラ、メルルも近くでそれを見つめていた。

 光の柱を昇らせ、一段落ついたところで、レオナはダイに手を差し伸べる。
 ダイはさっき聞いたことを復唱しつつ頑張ろうとするが、レオナはそんなダイを安心させるような優しい口調で、頭を空っぽにしてやった方がいいと忠告した。

 一瞬キョトンとするも、ダイは素直に言われた通りにした。
 目を閉じ、息を吐くダイ。
 両手を伸ばしたダイの手に、自分の手を重ねるレオナ。待つ程もなく、ダイの胸元からも青い光があふれ出した。

 目を見開き、無邪気にそれを喜ぶダイ。青い光が自分の心の色なんだととはしゃぐダイからも、柱が立ち上る。
 そんなダイを、微笑ましそうに見つめるレオナとヒュンケル。
 バーンパレスに、白に続いて青い光の柱が立ち上った。

 次はヒュンケルだと、手を伸ばすダイの手を、しっかりと掴むヒュンケル。
 ヒュンケルのアバンのしるしも、紫色の光を放って浮き上がった。紫の光が、彼を包む。







 その頃、ロン・ベルクとミストバーンはまだ戦い続けていた。一旦、離れた両者は未だに戦う気力に満ちているが、息が乱れ始めている。
 現状では五分だが、このままでは決着がつかないと考えているロン・ベルク。

 が、ミストバーンはダイ達の方を見てハッとする。
 ダイ達が光の柱が生み出しているのを見、その柱がバーンパレスに達しているのを確認するミストバーン。
 まさか、と思い当たるミストバーン。
 だが、ロン・ベルクは行かせないと叫んだ。






 ロン・ベルク達の会話も知らぬまま、ミナカトールの準備は進んでいた。
 ヒュンケルの手を握りしめ、マァムは目を閉じる。彼女のアバンのしるしもすぐに浮かび上がり、赤い光を発し出す。

 それを見上げ、怯えたように自分に差し伸べられる手を見つめるポップ。
 それが揺らいで見えるのは、怯えがあるせいか……。

ポップ(おれの……番だ……っ!)

 怯えながらも、ポップはそれでも決意を浮かべた表情を見せる。







 ダイ達を背後に庇う位置に立ったロン・ベルクは、自分がいる限りダイ達の邪魔をさせないと言い切る。
 だが、ミストバーンは突然、笑い出した。
 自分を抑え込んだだけで人間に勝機があると思うのかと、ロン・ベルクを愚弄し始める。

ロン・ベルク「どうした、また突然しゃべり出すとは……オレに声を聞かせたくないんじゃなかったのか?」
 
 だが、ミストバーンは剣状だった手を通常にもどし、死にゆく者になら声を聞かれても構わないと開き直る。
 おまえ達はこの場で全滅するといいながら、空を指さすミストバーン。

 空中に、不気味な渦が出現した。
 それを、チウも発見して空を見上げる。
 クロコダインやノヴァも、同じく空を見上げる。

 どこからともなく聞こえてくる、下卑た笑い声……それを聞いて、ハッとするポップ。
 クロコダインもまた、その声に思い当たった。

 渦の中から現れたのは、ザボエラだった。
 妖魔司教ザボエラと呼びかけたクロコダインに対して、ザボエラは得意げに指を振って否定する。

ザボエラ「チッチッ……魔軍指令補佐……それが今のワシの肩書きじゃ」

 長年の地道な努力を自慢するザボエラに、おまえごときが加勢してなんになると一蹴するクロコダイン。ザボエラに引導を渡すと叫ぶ。
 が、ミストバーンは淡々と、ザボエラに予定通りに人間を皆殺しにするよう命じる。

 命令を受けたザボエラは、突然魔法力を発揮して、両手から火炎呪文を打ちだした。
 その攻撃は、人間を掠りもせずに岩山に当たる。
 ザボエラは次々に魔法を打ち出すが、そのどれもが岩山に当たった。

 意味が分からず、戸惑うクロコダインやノヴァ。
 兵士達の中は傷ついた者もいて、不安そうにそれを見ていた。
 魔法の余波で、煙が立ちこめる。その煙がはれた時、そこには赤い宝玉のついた巨大な球が露わになった。
 岩山の中腹を一周するように、いくつもの球が現れる。

 あれは何だと問うノヴァ。
 魔法の筒の最新番、魔法の球であり、多数の怪物を中に詰め込めると説明するザボエラ。

 思わず、怯えを見せるチウ。
 表情こそ変えないが、ロン・ベルクも冷や汗を流していた。

 中には超強力な怪物がつまっていると、脅しつけてくるザボエラ。

バダック「なんとお!?」

 フローラは焦ってダイ達の方を振り返り、ポップに急ぐようにと声をかける。
 びくつきながらも反射的に「はいっ」と返事をし、怯えながらマァムの手を掴むポップ。
 内心、神にすがりつきながら、ポップは叫んでいた。







 一方、ザボエラはデルパの呪文で魔界の怪物達を呼び出す。
 次々と、連鎖的に魔法の球が爆破した。
 爆煙が薄れるにつれ、厳ついシルエットの怪物達が姿を現す。目だけが光る怪物達は、シルエットだけでも恐ろしさを感じさせていた――。






 同じ頃、ポップは目を閉じて歯を食いしばっていた。
 マァムの手を、しっかりと握りしめているポップの手。……だが、白い燐光に包まれたマァムの手と違い、ポップの手は光らないままだ。

 ゆっくりと、薄目を開けるポップ。
 ポップに見るだけの余裕はないだろうが、燐光を放つレオナの手を掴む手の方もまた、光ってはいなかった。

 完全に目を開けたポップは、大きくその目を見開く。
 仲間達が四色の光の柱を纏う中、ポップだけは全く光っていなかった。
 ショックを受けるポップ。
 ポップの胸に下がるアバンのしるしは、光もしなければ浮きもしていなかった。

 驚きの表情でポップを見つめる仲間達。
 歯を食いしばるポップ。

レオナ「ポップくん……」

マァム「ポップ……」

 まだ、歯を食いしばっているポップの口からは、声になりきっていない呻きが漏れる。

ダイ「どうしたんだ……ッ、ポップ」
 
 ダイの呼びかけにも、ポップは応えない。
 目を固く閉じ、泣きそうな声で呟く。

ポップ「やっぱり……やっぱり、ダメだった……」

 レオナとマァムの手を離し、その場に膝をつくポップ。土下座でもするように両手を地面につけたポップは、蹲ったまま叫ぶ。

ポップ「おれには……無理なんだっ……!」
 


 


《感想》

 遊撃隊メンバー、やっとお日様の下で勢揃いしましたよ! これで色がはっきりと分かります!
 『ラミた』ことアルミラージは綺麗な紫色で、色の薄い部分はほぼ白に近い薄紫でした。目がくりっとしていて、可愛いです。ゲームのアルミラージはちょっと目つきが悪いイメージなんですが、ラミたは兎っぽいですね。

 『だいご』こと大王ガマは基本は地味なオレンジ色で、手足の先が紫って……え? 口の中は緑色っぽく見えるし(笑) おまけに、背中にブツブツが見えるのが妙にリアルにカエルっぽくて、ちょっとイヤかも。

 前から見るとなかなか愛嬌のある顔をしているのですが、背中がカエル感まるだしで不気味で……こちらはゲームでは赤に近い色だったので、ずいぶんと色が控え目になった印象です。

 『バタコ』ことハンターフライはピンクと紫の段だら模様で、ある意味すっごく派手(笑) ゲームよりも一段と明るい色合いなので可愛い配色なイメージ。

 獣王遊撃隊の集団バトル、なんだか可愛いですね。
 チウが突破口を開いて敵を怯ませ、一気に袋だたきにするというスマートさの欠片もない戦法ですが、効果的だとは思います。

 しかし、それはいいのですが、クマチャってばクロコダインの斧をずっと手に持ってままなので、両手が塞がってますよっ!? これって、戦力ダウンになるのでは?

 紐か何かで、背中にくくりつけてあげればいいのにと思ってしまう今日この頃……遊撃隊メンバーの頭脳じゃ、そこまで要求するのは酷というものでしょうか。
 でも、チウはともかく、ビースト君ぐらいは助言してあげてっ。

 バダックさん、めっちゃ活躍しています! アニメ版のバダックさんって、原作よりもずっと強い気がしてなりません。

 メルルが回復魔法を使っているシーンと、フローラ様がそれを援護しているシーン、いいですねえ。
 
 ロン・ベルクとの会話の後、ミストバーンが武器を捨てるシーンはアニメでの改変ですね。
 原作ではいつの間にか手放していました(笑)

 また、ロン・ベルクとバーンの邂逅は原作では90年前と記載されています。
 が、アニメではミストバーンに「百年近く前」と言わせる改変をしていますね。

 まあ、確かに時系列的にどうしても90年でなければならない理由があるならともかく、単に時間を大雑把に表現するなら百年近く前の方がカッコイイと思いますし。

 バーンの宮廷、岩山な城の手前に何やら湯煙っぽいものが立ちこめている風でしたが、あれってもしかして溶岩湖なんでしょうかね?
 ……なんか、人間世界の城とは美的感覚が思いっきり違う気がします。

 原作では魔族の娘達は、一人はロン・ベルクに酒を飲ませようとしていましたが、アニメでは左右から彼の腕にくっついている感じですね。胸っ、胸が当たっています(笑) っていうか、むしろ当てていますよっ。

 それにしても、魔族娘達の服、紫色ですね。肌の色が薄青なのでいっそ白の方が似合う気もするんですが、妖艶さを際ただせようという意図でしょうか。
 髪の色は金髪と赤毛でした。

 しかし魔族の娘達……気がついてしまいましたっ。
 ベルト部分まで深く、深く切れ込んだ魅惑のスリットを思えば、あれ……通常の下着はつけていませんね!?
 ノーパン、あるいは究極の紐パンだと……っ!?

 ついでに言うと、原作のコマを舐めるようにしっかりと見据えた結果、原作でバーンに酒を注いでいる女魔族の胸元には乳首らしき影がぽちっとつけてある上、別の女魔族のお尻のアップでは、スケスケの布に下着らしき影は全く見当たりません。

 少なくとも、原作では超薄着の服の下、ノー下着で究極の接待を行っていると見ました!
 アニメではキャッキャと騒ぎながらロン・ベルクの腕を抱き込んで胸を当てるという、ここはキャバクラかと言いたくなるような接待ぶりでしたね。

 いや、魔族娘の観察はこれぐらいにしておいて、若き(?)日のロン・ベルクは、現在よりも髪がやや短いです。それを後ろで結んでいるので、やけにスッキリして見えます。顔に、まだ傷もありませんし。

 バーン様の食卓に、パンが並んでいるのを発見!
 ロン・ベルクの目の前にあったのは酒の肴っぽく見えたのですが、バーン様の前にはパンが籠に山と盛られていたところを見ると、話がいい方向に進んだのならフルコースを振る舞うつもりだったのかなと予想。

 とりあえず、テーブルを見ているとバーン一人だけでフルコースっぽい感じなのですが。……って、ミストバーンは?(笑)

 ロン・ベルクの「腐りたくない……」の台詞、かっこよかったです!
 バーンとロン・ベルクのやりとり、原作からして重厚感が漂っていましたが、アニメだと一際いい感じですね。

 ハドラーやザボちゃんがあれだけ欲しがっていた魔軍総司令の座、ロン・ベルクはいち早く勧誘されていたようです。
 ……でも、ロン・ベルクの個人行動っぷりを思えば、指揮官には不向きな気がするのですが。

 魔族の人生は長いとバーン様が呟くシーン、原作では目を伏せた状態での台詞でしたが、アニメでは目を見開き、顎に手を当てている姿が『フッ……どうせ、すぐに気が変わるに決まっている』と言わんばかりに見えました♪

 廊下でのロン・ベルクとミストバーンの対決シーン、暗闇に身を潜めていたミストバーンが、雷で姿がはっきり見える演出、いいですねえ。アニメの改変ですが、ダイ大アニメは本当に光と闇の使い方がうまいと思います。
 そういえば、ロン・ベルクも血の色は緑色なんですね。

 アニメではロン・ベルクが「これ以上は〜」と凄むシーンから、フォーカスがかかって画面がぼやけ、現在の打ち会いのシーンへと変更になりましたが、横から見た構図になっていたのが残念です。

 欲を言えば、ここは昔と同じ構図から現在に戻して、過去と今のロン・ベルクの差を表現して欲しかったですねえ。
 後、原作ではロン・ベルクが凄んだ後、ミストバーンのアップがありましたが、アニメでは略されていました(笑)

 ミストバーンのモノローグシーン、画面全体が薄紫のフィルターがかかる演出に。
 今回、初の演出だと思いますが、今回だけでも二回は出てきましたので、これから定番に使い回す演出なのかもしれません。

 ロン・ベルクのアクションシーン、マントと長髪のなびき方が派手で見応えがありますね。そう言えばダイ達はみんな髪が短いから、ロン毛をなびかせるキャラがいませんでしたっけ。

 ヒュンケルがミストバーンを先に倒す発言ですが、多少改変されています。

原作ヒュンケル「魔影軍団のザコなら他のみんなで十分だが、ミストバーンはザコではない……!!」

 と、えらく尊大な台詞を言ってるのが好きだったのですが、アニメでは謙虚な台詞回しになっとりますよ!
 また、ヒュンケルがロン・ベルクを『あの人』と呼ぶのもアニメの改変ですが、密かに尊敬の念が感じられる言葉なのが気に入りました。

 しかし、ロン・ベルクとミストバーンの戦い、すごくはた迷惑(笑)
 テランでダイとバランが戦った時もいい加減、周囲に迷惑だと思っていましたが、あの二人の戦い方を見ていると、まだバランの方が理性的だったんだなと実感します。

 それにしてもこの二人の戦闘シーンには、めっちゃ力を入れていますね。
 原作では数コマだったのが、アニメでは彼らが主役と思っちゃうぐらいの勢いで、ガンガン戦っていますよ。

 そして、チウの命令で先代獣王に挨拶シーンで、やっと遊撃隊が全員そろいました。
 『アリババ』ことオオアリクイは茶色で、顔だけ薄茶。
 『ドルやす』ことドロルは一番上が茶色で、その下がピンク、薄いピンク、口は真っ赤と、どうにも奇天烈な色彩ですね(笑)

 基本的にゲームの色彩のままですが、原色バリバリだった当時に比べて、中間色っぽい色合いになっています。

 クロコダインの武器の宝玉も、変わらずに緑色でした。
 マァム、ヒュンケルの武器もそうだし、パプニカのナイフ二代目もそうなので、ダイの持つダイの剣以外の武器がすべて緑色の輝きを持っているというのが、前にも言いましたがなんだかすごく象徴的に感じてしまいます。

 バダックさんが一回横になってから、起き上がって叫ぶノリツッコミがよしっ。ここも、アニメの改変ですね。
 原作では横になったところまででした(笑)

 フローラ様、メラミを使いました!
 原作でもメラまでは使えると思っていましたが、アニメでは原作以上に戦闘力があるみたいなイメージです。

 レオナの説明が五芒星から五角形になったのはもちろんとして、ヒュンケルが武器を渡された時のセリフにも改変が。

原作ヒュンケル「……正気か……? 一度はオレから奪った武器を……」

 原作ヒュンケルの方が、当たりが強いというか冷たい言い方ですね。

 ヒュンケルがアムドで武装してから気づきましたが、あそこで武器なしならヒュンケルはマッパのままで敵地へ攻め入る気だったのでしょうか?(笑)
 ヒュンケルのアムドで完全武装し、CMになるタイミングがカッコイイです。

 エイミさんの表情変化、すごく丁寧に描いてあっていい感じでした。しかし、せっかくのあんないいシーンを邪魔するのがレオナなのが……(笑)

 ミナカトールの説明で、いちいちビクビクしているポップの描写がいいですねえ。

 もし、失敗したらと言い出したポップの目が泳ぐシーンとか、細かくていいです。なにより、ダイが「ポップぅ〜」と甘えるように言うのがすっごく可愛いです!

 レオナに縁起でも無いことを言わないで言われた後、笑ってごまかそうとしている改変もいいですね。

 ノヴァのノーザングレスブレイド、横からの構図は初めて見ました。後ろに振りかざした剣が足の裏につきそうなほど、のけぞった姿勢だったのにビックリ。

 それにしても、ロン・ベルク達の戦いの力の込め具合が凄まじいです。そして、やっぱりすごく周囲に迷惑(笑)

 ミナカトールのため、アバンのしるしが宙に浮く改変がいいです!
 レオナの光の神々しさには、惚れ惚れしました! 原作時、カラーで見たかったと切望して叶わなかった夢が、今になってから叶うだなんて!

 自分の順番になったダイが、両拳を握りしめて一生懸命に、ちょっとたどたどしく復唱する図、可愛すぎです♪ 意外とミナカトールの時って、ダイの可愛いシーンが多いですね。

 ダイが光を出してはしゃぐシーンで、原作ではそれを見ているのはレオナだけでしたが、アニメではヒュンケルも入っているのが嬉しいです。ヒュンケルがダイを見る目がすごく優しい感じで、長兄らしさを感じてしまいます。
 やっぱりヒュンケルにとっては、ダイもポップも可愛い弟分なんだろうなって思えるシーンです。

 ミナカトールが段階を踏んで光の柱が増える描写、ワクワクします♪ それにしても、ポップ以外はみんなすんなりと光らせますね(笑)
 てっきり、虹のようにはっきりとした色合いかと長年思っていたのですが、アニメでは白味を大きく被せた色合いで目映さをアップしています。

 そのせいで、よく見ると色がついていると分かるけれど、全体的に白っぽく光り輝いている印象の方が強いです。

 ミストバーンが光の柱を見るシーンでも、やっぱり紫フィルターをかけてモノローグを語っています。

 ロン・ベルクとミストバーンの台詞、微妙に改変されています。
 
原作ロン・ベルク「追い詰められて気でもふれたか?」

原作ミストバーン「いや……! 私は正気だ」

 の部分がカットされていますね。
 
 チウが「なんだ、あれ?」と呟くシーン、ドロルの上にビースト君がまたがっていますよ。お馬遊びですか、この非常時になにやってるんですか、老師っ!?(笑) もちろん、この些細なワンシーンはアニメの改変です。

 しかし、ドロルが意外にも大きいのにはビックリです。
 ビースト君が軽く上に乗れるぐらい、身長で言えばチウよりちょっと低いぐらいですが、丸っこい形をしているから体積的にはチウよりもずっとありそうですね。

 ザボちゃんが指を振って、チッチッと言うシーンはアニメの改変です。
 ザボちゃんが魔法を連発するのを見ている人間達のシーン、片目を傷つけた兵士に肩を貸すモヒカン兵士や、カール騎士団の格好とは違う兵士服の兵士が二人もいたりなど、妙に目立つ感じの一般兵が登場していました。
 原作では、ロモス武術大会メンバーが出ていたはずなんですが。

 フローラがポップに声をかけるタイミング、原作とは少しだけ違っていますね。
 原作ではザボエラがデルパを唱えた後で、ポップに声をかけています。

 ポップがミナカトールに失敗シーン、繋いである手を強調する演出はいいですね。原作ではこの時点では手の光の差はありませんでしたが、アニメではポップだけ光っていないことを、残酷なまでにはっきりと示唆しています。

 それにしても、残り4人が光っているのにポップだけが通常のままだと、仲間はずれ感が半端ないですね。

 ポップが失敗した時の仲間達からの呼びかけも、アニメの改変です。
 原作での第一声は、

原作ダイ「どっ、どうしたんだっ!! ポップだけ……光が出てないっ……!!」

 という、クリティカルヒットに傷口を抉る勇者の発言でした(笑)

 ポップの最後らへんの、「やっぱり〜」や「無理だった」の台詞は、今にも泣き出しそうな感じがすごい演技力だと思います。
 しかし、ここで話を切るか!? というタイミングで持ってきましたねー。

 次週予告、ポップのピンチっぷりが思いっきり前面に出ています。ザボちゃんが活躍する示唆もありましたが、予告には登場しませんでしたね……まあ、出なくても全然悲しくないですが(笑)
 個人的には、メルルが予告に登場したのが嬉しくたまりません♪

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