『最後の挑戦』(2021.2.5) |
《粗筋》 地上に降りていたザボエラも、ポップも覚醒に光景に驚いていた。だが、それを深く考えようとした時、ノヴァが斬りかかってきたので慌てて逃げる。 ノヴァ「これ以上、おまえに邪魔はさせないッ!!」 メルルを抱きかかえたエイミは、ハッとしたような顔をした後、彼女の胸に耳を当てて彼女の生存を確認した。 ダイ「すごいよ、ポップ……!」 仲間達に背を向けているポップは、メルルを抱きかかえるエイミに向かってその子を絶対に死なせないでくれと頼む。 心残りは無くなったとばかりに振り返ったポップは、自分から『行こう』と仲間達を促す。 メルルの想いに応えるためにもと、レオナは手を広げて仲間達に呼びかける。一人だけ輪から外れていたポップも、定位置へと戻った。 ポップがアバンのしるしを再び提げるために手を首の後ろに回している中、マァムは気まずそうに目をそらしながらも、そっと手をポップの方へと差し出した。 それでもポップが気になるのか、ちらりと横目で彼の方を見るマァム。 迷うように伸ばされたポップの手を、優しく待ち続けるマァムの手。 その瞬間、ポップのアバンのしるしから緑色の光が生み出され、光の柱となって上空まで伸びる。 ついに、ミナカトールに必要な五色の光の柱がそろった。虹を思わせる輝きが、五人を包む。 ポップは自分の光の柱を見上げながら、この勇気の光はメルルのものだと言った。自分よりも彼女の方がずっと勇敢だったと呟くポップを、マァム派複雑そうな表情でじっと見つめる。 絶対に無駄にしない――誓うように強くそう宣言し、ポップはレオナの手を握る。 凄まじい光の奔流に、誰もが戦いの手を止めて見入っていた。 ロン・ベルク「これで……」 やりきった感の漂う表情で、光を見つめるロン・ベルク。 エイミ「そろったわ。五つの光の柱が……!」 メルルを大切そうに抱きかかえたまま、エイミもまた光の柱に注目していた。 真剣な表情で前を見つめていたレオナは、一度、その目を閉じた。 暗闇に浮かぶ白、青、紫、赤、緑の五色の丸が光の線で繋がれ、花を思わせる複雑な魔法陣へと変化する。 光の爆発はされに強まり、光の柱から次々に上空に向かって花型の魔法陣が上昇していくのが見える。 上空に伸びたその光は、バーンパレスに当たった瞬間、かの巨鳥を絡め取る。電流のようなしびれがバーンパレス全体を覆い尽くした。 それは、バーンパレスの玉座にいるバーン達にとって、地響きとして伝わっていた。 バーン「これは……」
光のまぶしさに思わず目を庇っていたフローラだが、その光が弱まり、再び処刑台を見やる。 彼らが立っていた場所には複雑な形の魔法陣が描かれ、その周りを二重の輪が包み込んでいた。 続いて、空を見上げるフローラ。 大声を上げ、全身で喜びを表現するバダック。 ノヴァ「あいつら……」 剣を手にしたまま、天を見上げるノヴァは嬉しそうだった。 エイミ「みんな、行ったわね……大魔王の元へ……」 メルルを抱えたエイミの表情は、喜び以上に不安の色が見え隠れしている。 ロン・ベルク「フッ……ついにやり遂げたか」 空を見上げるロン・ベルクは、はっきりとした笑みを口元に浮かべていた。満足そうな表情は、ダイの剣を打ち終わった直後を思わせる。 チウ「フッフッフ……行けっ、勇者達! 大魔王を倒せ! 正義はぁーー……勝あぁつっ!」 オーバーリアクションで空を指さすチウに、獣王遊撃隊達も喜びに沸く。 フローラは片手を高く掲げ、全員に魔法円を中心に陣形を組むように通達する。 兵士達「「はいっ」」
ヒュンケルはここがバーンと戦って敗れた場所であり、バーンパレスの先端部分だと答える。 ポップ「……あの時、さんざんぶっ壊れたのに、治ってやがる」 その台詞に、ダイがポップへと注目する。 重い雰囲気を断ち切るように、ポップは言い訳はしないときっぱりと言い切り、迷惑の償いは戦いで返すと言って、先頭を切って走り出した。その様子を目で追ったヒュンケルも、一度、目を伏せてから無言で続いた。 それを見送るダイとレオナ。マァムはやはりポップが気になるのか、横目で彼の様子を伺っている。 レオナもそれをフォローするように、ポップの急成長の理由がマァムにあることを示唆した。 戸惑いながら、マァムはそんなことを急に言われても困るといい、逃げるようにその場を走り去った。 その様子を困ったように見送ったダイは、レオナにみんなが離れない方がいいんじゃないかなと問いかけた。 ダイがドライだと文句をつけるレオナに、ダイはこーゆームードは苦手だと、必死に抗弁する。 レオナ「でも、確かにグズグズはしていられないわ! 急ぐわよ、ダイ君っ」 引っ張られたほっぺたを痛そうに押さえているダイを置き去りにして、レオナも走り出す。 ダイ「もぉ〜、どっちだよぉー」 ほっぺたを押さえたまま、ダイも走り出した。
キルバーンはバーンの身体を気遣う。 つまらない客が増えそうだとぼやきながらも、出番が増えるかもしれないと語るキルバーンの声はどこか楽しげだった。 だが、その時、バーンは何かを感じ取った。 バーン達に見られていると知らぬまま走るダイ達は、今はほとんど一塊となって走っていた。 ダイ達を阻むように立ちはだかっていたのは、ハドラーと親衛騎団の生き残り達――。ハドラーはあちこち傷を負いながらも、それでも魔王の威厳を漂わせ、堂々と佇んでいた。 ダイ「……ハドラー……!」 ハドラーは、静かな、だが闘志に燃える目でダイを見つめている。 光弾となった彼らは弧を描き、ダイ達めがけて飛びかかってくる。それを、驚きの表情で見つめるダイ達。 そのまぶしさに思わず目が眩んだダイだが、目を開けると仲間がいないことに気づいて愕然とする。後ろを振り返り、左右も見回してから、ダイは焦った口調でハドラーにみんなをどうしたと問いかける。 ハドラーは全く動じる様子もなく、彼らにはしばらく親衛騎団の相手をしてもらうと言い切った。 ハドラーは、一対一の決着が望みだと断言する。
それを肯定するのは、ランスを肩に背負ったシグマだった。 シグマは堂々たる態度で、ゆっくりとランスを構える。
そちらに目をやったヒュンケルの目の前で、ヒムが床の上に降り立つ。 味気ない反応だと不満を漏らすヒムに、ヒュンケルは時間が惜しいと魔槍を引き抜いて身がまえる。 ヒュンケルよりもさらに低く身がまえ、突進の態勢を取るヒム。 女王(クィーン)アルビナスと向かい合っているのは、マァムだった。 だが、アルビナスは余裕たっぷりだった。 アルビナスを睨みつけ、必勝の布陣だと決めつけるマァム。 呪文をはじき返せるシグマがポップを、ヒュンケルとの対戦経験の多いヒムがヒュンケルを押さえ、自分の相手はあなたが――と考えるマァムに対し、アルビナスは嘲笑する。 アルビナス「勇者の仲間で、ダイ以外に恐ろしいのはポップとヒュンケルだけ……。私の担当は、その他の全員です」 その台詞に、ハッと息をのむマァム。 一方、バーンパレスの先端部分。 だが、そこに場違いとも言える女の子の甲高い声が響き、ダイもハドラーも驚きを見せる。 ハドラーは連れ出し損ねた者がいたのかと呟き、ダイはレオナとゴメちゃんの無事に驚く。 説明が終わるやいなや、レオナはキツイ口調でこんな馬鹿げた決闘は受けないようにとダイに忠告する。それを聞いて、わずかに俯くダイ。 決着は時をあらためるべきだと言うレオナの意見を、ハドラーは強い口調で否定する。 瞑目し、時間が無いと呟くハドラー。 そして、今の傷ついたハドラーの姿を見たダイは、ハドラーの寿命を察する。 無言のまま、ゆっくりと歩を進めてくるハドラー。 だが、ダイがレオナに下がるようにと頼む。 が、熱さを感じ、弾かれたようにレオナはその手を離す。そのことに、驚くゴメちゃん。 火傷でもしたのか、ずっと自分で自分の手を押さえているレオナに謝るダイ。 ハドラーはもう助からないと言うダイに、レオナは思わずハドラーの方を見やる。 ダメージがすぐに治るはずの超魔生物でありながら、全く回復していない――そのことから、ハドラーの残り時間が少ないとダイは悟っている。 その事実を重く受け止め、応えたいと思うダイ。 ダイ「ごめんね……後でいっぱい、おれを怒ってもいいよ……」 振り返るダイの表情は、少し寂しそうで……それでいて、どこか達観すら感じさせる落ち着きがあった。 レオナ(もう……っ……いつの間にこんな大人っぽい顔をするようになったのよ、こいつったら……) うっとりと目を細めてダイの顔に見とれた後、レオナは空中に浮かんでいるゴメちゃんを捕まえて大切そうに胸に抱き込み、身を翻して走り出した。 それをありがたいと受け止めたハドラーは、声を張り上げてこの場にはいない大魔王バーンへと呼びかけた。
ダイは手で顔を庇い、その場に踏みとどまるが、レオナは風の勢いに翻弄され、かなり苦しそうだ。 ハドラーも隠すことなく、それを肯定した。制止したのはバーンパレスのみ――だが、それを聞いてダイはちょっと安心したと言う。 ハドラー「……泣かせることを言うわ。ガキのくせに……」 どこかしら満足げなハドラーに、ダイも笑みを持って応える。 青と赤の闘気が荒れ狂う中、レオナはもっと距離を取った方がいいと判断し、サッと向きを変えて走り出した。 ハドラーの足が、一歩踏み出した際、石で作られているはずのバーンパレスの床が砕けた。同じく、動き出したダイの足も石床を割る。 雄叫びを上げ、殴りかかってくるハドラーに対し、ダイもまた、吠えながら拳を振り上げる。 一瞬、足を止めてそれを振り返ったレオナだが、広がる爆風に耐えながら一直線に逃げるも、風に吹き飛ばされた。 レオナ「きゃあ……っ」 バーンパレスを揺るがす爆音は、マァムとアルビナスの元まで届いていた。 残り少ない命だからこそ、生涯の宿敵である勇者ダイとの正々堂々とした勝負に賭けることこそが、ハドラーの望み――。 場面は、とある滝の光景へと移り変わる。 ヒムとシグマは、得心したと言わんばかりに首肯する。 しかし、ハドラーはアルビナスに応えることなく、自分の気持ちを打ち明ける。 今のハドラーに取れる道は、ただ一つ。 すでに心を決めてしまっているハドラーに対し、アルビナスはなおも反対しようと食い下がりかけた。 死んでいったブロックやフェンブレンのためにも、宿敵を倒したいと訴えるヒムは決起に溢れている。最後に大暴れして勇者ダイも大魔王バーンも倒そうと吠えるヒムに、ハドラーは言った。 ハドラー「ヒム。……おまえは一番、今のオレに似ているな……」 その言葉に、ヒムは照れたように頬を掻く。だが、アルビナスは、彼らから目をそらし、一人、俯いた――。
低い壁の部分に飛んだダイは、その壁に足をつき、ジャンプの予備動作を取っていた。勢いよく壁から飛んできたダイは、ハドラーの横っ面を殴りつける。 弾き飛ばされるハドラーだが、それでも倒れることなくなんとか体勢を立て直す。そこに、上空から蹴りを仕掛けてくるダイ。 これはダメージが大きかったのか、後方にフラフラと下がるハドラー。が、足を踏ん張って立て直す。 それとほぼ同時に着地したダイは、再び頭からハドラーに突っ込んできた。タックルの体勢になって重なり合うダイとハドラー。が、ハドラーの身体を突き放すがごとく、ダイが二度、三度とパンチを放つ。 腹を貫く痛烈な一打に、さすがのハドラーも顔を歪める。 後ろへと吹き飛ばされるも、踏ん張って堪えるダイ。 踏ん張るダイの足元から、青い闘気が溢れ出した。それに対抗するように、ハドラーの足元からは赤い闘気が満ちていく。 バーンパレスの後方左翼。 アルビナスに戦いを止めるように持ちかけるマァムの表情は悲痛で、真から相手を思いやる慈愛に満ちたものだった。 敵意が無いことを示すかのように、両手を広げ、ゆっくりとアルビナスへと歩み寄るマァム。 彼女は、アルビナス達がハドラーを思う気持ちも、自分達が仲間を思う気持ちも同じだと考え、そんな相手を倒すことは出来ないと主張する。 もはや懇願と言っていい切実さで、戦いを止めるように訴えるマァムは、協力は惜しまないとも発言する。 近づいてきたマァムを前にして、アルビナスはわずかに俯く。 アルビナス「マァム……あなたがそういう人でよかった……」 その言葉に、マァムは表情を緩ませる。 アルビナス「私の嫌いな、虫唾の走る良い子ちゃんでよかった……!」 言葉からも、口元からも、悪意が迸る。 アルビナス「おかげでためらいもなく殺せます!」 灼熱の雷光が、至近距離からマァムを襲う。悲鳴を上げ、マァムは吹き飛ばされていた――。 《感想》 ミナカトールの演出が美しくも力強いです! 冒頭の天使のようなメルルのアップシーンから、ポップの覚醒シーンまでの部分は繰り返しですが、お気に入りシーンなので繰り返し部分がもっと長くてもいいのにと思ってしまいました(笑) ポップの覚醒に他の兵士達が目をやるシーンに、空に浮かんだいたずら小僧が一匹混じっていました。もしや、彼はこの後チウにスカウトされる予定のいたずら小僧Aなのかなと、思わず注目♪ 原作では彼らが中央に注目するのはミナカトール完成時なので、この場所に持ってきたことと、いたずら小僧のカットを入れたことはアニメの改変です。 原作では寸詰まりな印象の2・5頭身でしたが、アニメでは人間の子どもと同じ感じの3頭身弱と言ったところ。 ザボエラがポップの力に驚くシーン、ザボエラを後ろから見る視点からと、ザボエラを正面から見る視点が描かれていましたが、どちらのシーンにも背後で怪物達と必死に戦う人間達の姿が描かれていたのが好印象。 人間達が後ろに大きく下がり、また果敢に切り込んでいくという大げさな動きを繰り返しているのが面白かったです。まともに打ち合うよりも、動きを大きくして相手を揺さぶることを目的としている印象でした。 ノヴァの台詞とザボエラへの追撃カットは、アニメの改変です。 その代わりのように、ポップがメルルをエイミさんへ渡すシーンがカットされていました。 しかし、エイミさんが抱きしめたメルルの胸に耳を当てるシーンが改変されていました。な、なぜっ? でも、美女と美少女の密着シーンがなんとも可愛らしくも百合百合しくて、これはこれでOK! 以前、とある漫画の登場人物で、男女交際に関してはいちいち却下だとあーだこーだ文句を言っていたキャラが『百合はOK!』と力強く叫んでいた気持ちに共感できました(笑) それにしても蘇生直後のせいか、頬をわずかに赤らめて目を瞑っているメルルが超絶可愛いです。 原作ではレオナの説明をダイはきょとんとした顔で聞いているだけなのですが、アニメではそれを聞いて喜ぶ台詞とシーンが追加されていました。 振り返ったポップの表情が、またいいですね♪ ポップとマァムが手を繋ぐ前の、微妙な間もいいですね。 五色の光がそろった段階でのロン・ベルクの台詞は、アニメの改変です。っていうか、原作ではこのシーンでは彼のカットすらないです(笑) それが、まるでエイミさんと打ち合わせでもしていたかのように、ちゃっかりと紛れ込んでいますよっ。やっぱり、ロン・ベルクはアニメスタッフに愛されているなと思う瞬間です(笑) しかし、原作ではエイミさんに抱きかかえられて後頭部しか見えなかったメルルが、顔をこちらに向けた上で肩を思いっきり見せつつ気絶している構図になっとりますがっ。 ミナカトール寸前、レオナが一度目を閉じてから、彼女の足元から視点を上にずらしつつ回り込む演出、素晴らしく凝っていて感激しました! ミナカトールの魔法陣の演出、原作ではたった一コマだったシーンに、どれだけ手をかけているのか……っ。アニメスタッフ様らの、魔法演出への拘りに脱帽です。 光を溜めるだけため込んで、光の輪が先導する中、それを貫くように光が発射されるという表現を見て……なぜだか、○宙戦艦ヤマトの波動砲を思い出しました(笑) ただ、代わりと言っては何ですが、ダイ達一人一人の顔のアップシーンが無くなっていたのは残念です。 バーンパレスが動きを止めた瞬間に、バーン達のカットを挟んだのもアニメの改変ですね。 ダイ達がルーラで飛んでいった瞬間、味方や敵達の戦いのシーンが挟まれていますが、敵に背中を見せて思いっきりミナカトールに見入っているフォブスターを発見。これも、アニメの改変です。 しかし、彼の隣にいるクロコダインは斧を構えているところで、どう見ても現在進行形で戦っている最中の様子。 フローラ様が空を見上げるシーン、原作ではキラキラとした光が昇るのが見えるのですが、アニメでは確認できませんでした。 ノヴァ、エイミの登場と台詞シーンはアニメの改変です。ロン・ベルクは表情だけは原作に出てきましたが、アニメでは台詞が追加されていました。 原作では、チウはいたずら小僧達とのやり取りで『正義は勝つ』と言っていましたが、アニメでは獣王遊撃隊を背景に語っています。 フローラ様の指示に、原作では兵士達は「おおーっ」と応えていますが、アニメでは「はいっ」に改変されていました。 バーンパレスで、ポップが壊れた部分が直っていると言うシーンは、アニメの改変です。まあ、原作でもこの台詞はなかったとは言え、壊れた部分は修復されていましたが。 ポップが喋りはじめた途端、ダイがパッとポップの方を向く動きに感心しました♪ 原作では、ここはダイが父親を失った場所でもあるため、どこか悲しそうな表情をしていたのですが、アニメでのダイは悲しむよりも先に周囲を警戒していますし、ポップの発言に注意を払う余裕があるようです。 そして、みんなに完全に背を向けているマァムの恥じらい顔が真正面から描かれていたのに感動! マァムは団体行動に素直に従う真面目さがあるので、完全にそっぽを向いているのは実に珍しいです。 それに、マァムが自分の感情に囚われて状況を忘れるのも、あまりないですしね。動揺しまくっているポップでさえ周囲の様子に気を払っているのに、まるっきり周囲を見ていないような様子のマァムが可愛いですっ。 ポップが走り出す前にみんなに呼びかける際、手を強く握りしめるアクションはアニメの改変ですね。 マァムの戸惑いのシーン、声優さんの恥じらいと初々しさの演技が素晴らしかったです! それにしても、みんなが去った後、ダイが瞬きをしながら首をこくん、と縦に動かす仕草が妙に可愛かったですよ〜。 が、ダイの台詞でハッと我に返ったような表情をし、即座にダイのほっぺたを摘まむところを見ちゃうと……レオナの心配そうな表情が、いい気分で恋愛ドラマを見て、感情移入を楽しんでいたようにしか見えなくなりましたよっ(笑) レオナがダイのほっぺたを摘まむシーン、原作とは向きが逆になっているので、原作では右手でほっぺたを摘まんでいますが、アニメでは左手で摘まんでいますね。 レオナ、左利き疑惑をあげるべきか。 レオナがダイを手放すところからのやり取りはアニメの改変ですね。軽快ですごく楽しい感じで、いい改変です♪ ハドラーの登場シーン、アニメではダイがハドラーと呟いていますが、原作ではポップがハドラーの名前を叫んでいます。 ハドラーがダイに決闘を申し込むシーン、原作ではハドラーが真正面向きっぽい角度で指さしていましたが、アニメでは左方向から指をビシッと刺すポーズで……ほとんど逆○裁判(笑) ハドラーとダイの睨み合い、原作よりもずっとアップで、しかも両者真正面からの表情として描き起こしているのは嬉しかったです。 ヒュンケルの着地シーン、原作では割とかっこつけてスタッと降りていましたが、アニメでは足をがに股にしっかりと曲げて勢いを殺していました。 ヒュンケルとヒムの決闘シーン、二人が向かい合っている図を横から遠景で眺める構図が、実にかっこよかったです。 マァムとアルビナスの対決もいい感じ。 アルビナスの台詞、『勇者一行(パーティ)』が『勇者の仲間』に変更されていました。 ダイがハドラーの挑戦に対して険に手を伸ばすシーンは、アニメの改変です。 ゴメちゃんの登場シーンがアニメでは追加されていました。 とりあえず、キリッとしてレオナを守ろうと羽を広げるゴメちゃんは可愛かったです。 レオナがダイに決闘を止めるように忠告する……というか、ほぼ叱責していますが(笑)、その際、ダイが無言のまま軽く俯くシーンはアニメの改変ですね。 レオナの意見を聞いても、納得し切れていないダイの心理が読み取れるいいシーンだと思います。 ダイがハドラーの寿命を悟るシーンで、ハドラーを真下から見上げるという珍しい角度からのカットが入ったのが印象的でした。極端なバースがかかる上顔が一切見えず、ほぼ逆光で上から太陽が差し込むという非常に特殊な画面なのにも拘わらず、かっこよかったですよ〜。 その構図から歩かせた動きには、びっくりしました。重厚な足音と相まって、巨大ロボットを見上げている気分になりました♪ レオナが説得を諦め、参戦決意するシーン、原作でレオナが見せたちょっと変わったポーズが好きだったのですが、アニメでは手を構えた顔のアップだけだったのが残念です。 ダイとレオナのセリフのやり取りの間、レオナの表情の変化が実に繊細で細かく描かれているのは嬉しかったです。 原作では、実はこの時のレオナの顔にはトーンがかかっていたこともあり、あまり可愛く感じられなかったのですが、アニメ版の可愛さは別格です♪ アニメで、レオナがゴメちゃんを手でひょいと捕まえて抱きしめるシーンは、改編です。原作では、レオナはこのシーンではゴメちゃんとだっこしたままです。 ハドラーがミナカトールの影響について語るシーン、手を2、3度握りしめる仕草をしていたのはアニメの改編です。バーン様もやっていましたが、麻痺があるかどうかを末端部分の動きで確認している感じですね。 また、闘気を放出するシーンで、ハドラーが両手を構えてから身を大きくのけぞらす動きがカッコイイです! ダイがハドラーに、バーンもなんともないのかと尋ねるシーン、原作ではダイはレオナと目を見交わせながらこのセリフを口にしていました。 レオナが危険だから逃げようとゴメちゃんに言うシーン、原作ではレオナの台詞のみなイメージでしたが、アニメではレオナが素早く身を反転させ、いきなり走って逃げているアクションつきでした。あまりに見事なダッシュっぷりに、つい笑っちゃいましたよ。 ハドラーとダイが、踏み込みだけで床を砕くシーンはアニメの改変です。 レオナがそれから逃げようとして、爆風に飛ばされるシーンはアニメの改変です。 原作では、マァムはダイ達が戦う轟音を聞いてそちらを向き、何かが光っているのを発見するのですが、アニメでは光の描写はありませんでした。 回想シーンでのハドラー、原作寄りもアニメの方が感情豊かな印象でした。 回想シーン後、唐突に始まったダイとハドラーのガチバトル、大迫力♪ 本当に、バトルシーンにだけは時間を惜しまない方針ですね。いいぞ、もっとやれ♪ アルビナスへのマァムの説得シーン、言葉としての説得力はさておくとして、無防備に敵へ歩み寄る動きが素晴らしかったです♪ マァムとアルビナスが向かい合うシーン、原作と向きが逆転していますが、それ以上に原作では、マァムは少々足をくねらせた女らしい立ち姿だったのに、アニメでは肩幅の広さに足を踏ん張るようにして立つ、色気の無い立ち姿だったのがなんとなく新鮮でした♪ マァムを虫唾が走ると言い切ったアルビナスの、悪意に満ちた声の演技は実に良かったです。 しかし、アルビナスの口元のアップでほうれい線をやたら強調した絵柄にも、ある意味で悪意を感じます(笑) ニードルサウザンドのかっか、すでにマァムの黒ストッキングが破けているのを発見! どの程度まで破けるかも、楽しみの一つです。 来週はマァムVSアルビナス戦かと思うと、わくわくっ。 |