『愛の超激突』(2021.2.12) |
《粗筋》 アルビナスのニードルサウザンドで吹き飛ばされたマァムは、派手に後方に投げ出された。一回転する形で壁に叩きつけられたマァムは、かなりのダメージを負っていた。 すぐには立ち上がれないマァムを、アルビナスは見下ろしながら嘲笑う。 オウム返しに問うマァムに、アルビナスはハドラーの余命がわずかなこと、しかし、バーンならば彼を救える可能性があることを話す。 よろめきながら、ようやく立ち上がったマァムは、それがアルビナスだけの意志なのかと問いかける。 それでも、ハドラーの存命こそが最大の望みだと宣言するアルビナスに、ハッとしたように息をのむマァム。 アルビナスの心境を思いやるマァムだが、アルビナスは自分のためというなら手間をかけさせずに死んでくれと皮肉に言い切った。その言葉に、またも息をのむマァム。 アルビナスは再び、ニードルサウザンドを放った。 アルビナス「……ム」 マァムが攻撃を逃れ、左側の壁の後ろにしゃがみ込んでいるのに気づき、笑いながら近づいていくアルビナス。 光に包まれたアルビナスの身体から、すらりとした足が伸び、しっかりと地面に立った。胴体が伸び、女性らしいメリハリの利いたボディーラインが露わになる。 そして、小気味いい金属音と共に左腕が綺麗に上に向かって伸ばされた。指先までピンと伸ばされた右手は、下へ向けられている。 アルビナスに手が生えたことに驚くマァム。 光が収まり、アルビナスの方を見たマァムは驚き、自ら壁の後ろから出てきた。 マァム「それが……あなたの本当の姿ッ!!」 佇むアルビナスは、こけしのように手足のなかった姿と一変して、女性形に変化していた。 一瞬でその姿が消えたかと思うと、彼女はマァムのすぐ背後に立っていた。驚いたように後ろを見るマァム。 即座に、自身も地面を蹴るアルビナス。彼女の身体は、マァムより速く、高い位置へと飛び上がる。 マァムは石畳が壊れるほど、強い力で叩きつけられた。 自分の得意呪文はベギラゴンであり、無数に分散し全身から針のように放つ技がニードルサウザンド。 ニードルサウザンドの時以上の爆破が巻き起こり、石畳が大きく砕けて爆煙があがる。攻撃の余波により、尖塔さえも崩れ落ちた。 黒煙の中にかすかな人影を見いだしたアルビナスは大きく身体をのけぞらせ、二発目のサウザンドボールを投げつける。 尖塔は完全に崩れ落ち、瓦礫がそこかしこへと散らばる床に、アルビナスはかすかな金属音を立てて降り立った。 瓦礫の影に隠れ、必死にベホイミで回復しているマァムを揶揄するアルビナス。 自分で自分にベホイミをかけながら、マァムはアルビナスの実力に感じいっていた。単身でもダイ達を全滅させられるだけの実力があると認めながらも、マァムが気にしていることは別にある。 回復を続けながら立ち上がったマァムは、もう一度アルビナスにあなたとは戦えないから考え直してと訴えた。 しかし、マァムは食い下がった。 アルビナスがハドラーを想っていると言いかけたマァムを遮るように、アルビナスが声を上げて笑う。 自分は男でも女でもなく、駒だと断言するアルビナス。 ショックを受けたマァムは、思わず目を伏せる。 マァムは、確かに絶望していた。 そんなマァムの悩みも知らぬまま、アルビナスはサウザンドボールを放った。 目を固く閉じるマァムの脳裏に、懐かしい師の呼び声が響く。それを聞いて、ハッとしたように目を開けるマァム。 真っ白な世界の中に浮かび上がるのは、師から卒業の証をもらった時の記憶だった。 正義なき力が無力なように、力なき正義もまた無力だと諭すアバンの言葉を、幼いマァムは涙の滲んだ目で聞いていた。 その記憶を思い出すと同時に、マァムはここでやられてしまうわけにはいかないと強く思う。 マァムの脳裏に、仲良く並ぶダイとレオナが浮かぶ。 マァム「私にだって!!」 バーンパレス左翼に、これまででもっとも大きな爆発が起こる。 マァム「鎧化(アムド)!」 伸ばしたマァムの手が桃色の螺旋の光に覆われ、手甲となる。そして、マァムの額に伸びた螺旋は、額飾りへと変じた。 なびく髪に、螺旋がクルッと巻きついて根元をまとめる。 武装を身に纏ったマァムは、毅然とした表情で睨むようにアルビナスと対峙する。 カチャリと音を立てて、飾りが外れた。それを指に引っかけて、クルクルと回しながらマァムは宣言する。 マァム「守らなければいけない大切な人がいるのは……あなただけじゃない!」 拳に攻撃のためのメタルフィストを付け、マァムは固い決意と共に拳を前に突き出した。 アルビナス「それは……ロン・ベルクの……ッ!?」 驚くアルビナスに、マァムはこの魔甲拳がヒュンケルと同じく完全な魔法防御力を持つ鎧へと変化することを説明する。 それを、静かに見つめるアルビナス。 アルビナスが激昂し、勢い任せにサウザンドボールを放つ。 それを恐れる様子もなく、真っ直ぐに走るマァム。 マァム自身は無傷のまま、割れた必殺技の余波が後方の壁に当たり、爆破が起こる。 マァムは実際に使ってみて、ロン・ベルクが利き手ではない方につけろと言った意味を悟る。装着した方の半身は、特に防御力が高いと実感する。 澄んだ金属音と共に、アルビナスのマントの一部が砕けた。 先に動いたのは、アルビナス。 アルビナスにサウザンドボールが当たった隙を逃さず、マァムは凄まじい跳躍力で跳び上がり、彼女に殴りかかる。 戸惑いの表情を浮かべるマァムのすぐ背後に、突然のようにアルビナスが現れて背中を蹴った。強烈な一撃に、壁まで飛ばされるマァム。 苦悩しながら起き上がろうとするマァムを前にして、アルビナスは汚れてもいない自分の肩の埃を払いのけながら、嘲る。 アルビナス「そんな武装をした程度で、勝ったつもりでいるなんて……」 だが、起き上がったマァムがくじけることなく、アルビナスに殴りかかった。気合いを込めて拳を打つマァムだが、それはアルビナスの素早い動きに全て回避されてしまう。 当たらないことに焦りを感じるマァムのすぐ目の前に、不意にアルビナスが顔を寄せた。驚くマァムに、アルビナスは痛烈なボディーブローを食らわす。 アルビナスは冷静にマァムを見ながら腕を伸ばし、裏拳気味に彼女を横殴りにする。足を踏ん張って、なんとかその衝撃に耐えるマァム。 平然と佇むアルビナスの前で、マァムは苦痛に耐えながら起き上がる。
閃華裂光拳を伝授されたときと同じ場所で、手枕でだらしなく寝そべった老師は猛虎破砕拳について詳しく説明していた。 武神流奥義の中でもっとも物理的攻撃力が高いが、反面、身体への反動が大 魔甲拳のアムドで防御力の上がった今ならば、猛虎破砕拳を使えると考えるマァム。メタルフィストをつけた拳を握り込み、気迫を込める。彼女の気迫に呼応するように、赤い闘気が掌から放たれる。 立ち上がったマァムを、アルビナスは面白そうに眺めやる。 その意味が分かるかと挑発的に問うアルビナスに、戸惑うマァム。 戸惑いながらも避けようとするマァムを、光の軌跡は連続的にマァムを襲う。肩に、顔にとぶつかってくるその衝撃に、マァムは倒れそうになるが、辛うじて踏みとどまる。 だが、マァムを完全に取り囲んで高速移動する光の軌跡――驚愕するマァムは、すでに光の折に囚われたも同然だった。 悲鳴を上げ、膝から崩れ落ちるマァム。 絶えず高速移動し続け、蜂のように一刺しを繰り返す――超ヒットアンドアウェイ戦法を取るアルビナスに、マァムは打つ手もなければ勝ち目もない。 悲鳴と共に、マァムの身体が宙を舞う。
その時、思い出したのは他ならぬアルビナス自身の語った言葉だった。 アルビナス「女王(クィーン)は迂闊に動かないのが定石ですが――」 マァム(確かに女王は最強の駒、でもその機動力が命取りになることもある……) それを思い至ったマァムは、これしかないと考え、必死に身を起こす。 その態度を降伏をとらえたのか、アルビナスはいい覚悟だと嘲笑い、彼女の胸を一刺しにして終わらせようとした。 気配が迫る中、カッと目を見開くマァムの目に、彼女自身の拳が映る。 それを見て、驚愕するアルビナス。 凄まじい音を立て、無数の破片がアルビナスの身体に当たり、ヒビをいれる。初めて悲鳴を上げ、吹き飛ばされたアルビナスは床の上に転げ落ちた。 震えるその手は、幾重ものヒビが刻まれていた。 ヒビは、手だけに収まらなかった。彼女の全身、至る所にヒビがはいっている。信じられないとばかりに、それを見るアルビナス。 マァムは床に手をつき、立ち上がった。 それが女王の駒の弱点だというマァムの言葉に、アルビナスは悔しそうな表情を見せるも、反論しなかった。 仰向けになれば、正面からの攻撃しか出来ない。 それを聞き、アルビナスは歯を食いしばらんばかりに歯がみする。 彼女の足にさらにヒビが入り、一瞬腰が落ちかけるが、震える足に力を込めてアルビナスは叫びながら襲いかかってきた。 アルビナス「ま……まだだぁあ!」 伸ばされた手が、一直線にマァムへと向けられる。 そんな彼女に対して、マァムは一瞬だけ目を閉じ、許してと心の中で告げる。 襲い来るアルビナスに向けて、マァムは右手を前に突き出す。その手は、金色の炎に覆われるように輝いていた。 その身体全体が金色に光る。 その様子を、歯を食いしばって睨むように見つめるマァム。 金色の炎をまとう身体から光が消え、荒い息をつくマァム。 マァム「勝った……!!」 思わずそう呟いたとき、胸の痛みを感じて壊れた鎧を押さえるマァム。 心臓に当たる部分に大きな穴が穿たれたアルビナスは、不自然な姿勢のまま倒れていた。 アルビナス「私の負けです。どうやら……あなたを侮ったのが、命取りとなったようですね」 死の間際、冷静さを取り戻したアルビナスは、淡々とした口調で 核晶(コア)を失った自分の身体はまもなく爆発すると言った。 だが、アルビナスは気に病むことはないという。 わずかに身体を動かし、真上に向き直るアルビナス。 力だけではなく、誰かのためにという想いでも、マァムの方が強かっただけだとアルビナスは呟く。 作り物の自分では想いの強さで人間には叶わなかったのかと、無念を口にする。ハドラーを生かしたかったと、アルビナスは本心を余すことなく吐露する。 アルビナスはハドラーに請われて、親衛騎団がダイ達との決戦を決意したときのことを思い出していた。 アルビナスの目が、潤む。 そんな彼女を、マァムは悲しそうに見つめていた。 アルビナス「さあ、お離れなさい。そして、私の代わりに見届けて……あの方の最後の勇姿を……」
マァム(アルビナス……あなたはやっぱりただの駒なんかじゃなかったわ。あなたのハドラーに対する想い……それはきっと……人が『愛』と呼ぶものだから) 思いを振り切るように、マァムは黒煙に背を向けて再び走り出した。 それと同じ頃、バーンパレスの左翼では、ヒュンケルが槍を使ってブラッディースクライドを放ったところだった。 地を這うように伸びる、ブラッディースクライドの余波。その光に貫かれたまま、後ろへと飛ばされるヒム。 ヒムの胸に大きく開いた穴から、空がはっきりと見えた。 ヒム「負けねえぞぉお……っ」 それが、ヒムの最後の言葉だった。悲鳴は落下の速度のせいで急速に小さくなっていく。 彼は落下してしまったヒムに対して、運が悪かったという哀悼の言葉を述べる。彼も弱くは無かったが、ヒュンケルが新たな力に覚醒したばかりの時に当たったのが不運だったのだ。 バーンパレスをひた走るマァム。 アルビナスを倒したのかと問うヒュンケルに、魔甲拳のおかげだと返すマァム。 急いで元の場所に戻ろうと、走り出すヒュンケル。 最後尾の方角を見て、ヒュンケルはポップだと確信する。 その瞬間、マァムの目から一切の光が消えた。 ヒュンケルはいつになく優しい口調で、心配は要らないとマァムを諭す。今のポップの実力を認める言葉に、マァムも賛成してポップの力を信じなきゃと口にする。 だが、歩き出したマァムは後ろ髪を引かれるように、また足を止めて振り返った。 そんなマァムに、なぜそんなにポップの心配をするのかと問うヒュンケル。自分やダイなら、そこまで心配はしないだろうと言うヒュンケルと対話する中で、マァムはポップの強さを信頼する以上に、彼を危なっかしく思っている自分に気がつく。 それに、ハッとするマァム。 目を閉じ、固く震えているマァムの肩にヒュンケルが手を置く。 かつてマァムの愛に救われたことに感謝を告げたヒュンケルは、愛にも二通りあると諭すように説明した。 顔を赤らめて俯いたマァムは、恥じらいながら尋ねる。 マァム「エイミさんが、あなたを愛するように……?」 エイミの気持ちに応えられないと言いながらも、ヒュンケルは彼女の気持ちも少し分かると言った。 マァムの肩を抱きしめ、ヒュンケルはわずかにでも言葉に出来ない思いをポップにいだいているのなら、心に溜めずそれを確かめに行けばいいと言った。 迷いの表情から、決意した表情を見せたマァムは、小さく頷いた。 その背を見送りながら、ヒュンケルは一人、想う。 マァムを見送っていたヒュンケルは、ふと目を上げる。見上げる先に映るのは、バーンパレスの中心部……バーンがいる主城部分だった。
《感想》 今回は思いっきり、マァム回でしたね♪ それは後で細かく書くとして、壁に叩きつけられるマァムのシーン、原作の方が黒焦げ感がありますね。アニメでは比較的綺麗な感じですが、ストッキングは破けています(笑) 投げ出される際、アニメでは一回転回っているのも原作との差ですね。原作では、背中から叩きつけられていました。 アルビナスがマァムを笑うシーン、彼女の身体がニードルサウザンドの余波か金色の縁取りに光っているのが綺麗でかっこよかったです。 アルビナスがマァムを「お優しい」と皮肉を言うシーン、声優さんの演技力がいい感じです♪ 優しいと皮肉られて、マァムはハッとしたように息をのむ演技を見せたのは、アニメの改変です。原作ではこのシーンはマァムの後ろ姿が映っているだけで、なんの反応も見せていません。 アルビナスが隠れているマァムを見つける際、「ム」と呟くのはアニメの改変です。 アルビナスの変身シーン、メッチャ派手になっています! アルビナスの変身を見た時のマァムの台詞は、アニメの改変です。 原作でもアルビナスはハイヒール姿なのですが、アニメではそれがことさら強調されている気がします。 基本デザインは原作と同じなのですが、アニメのアルビナスは背に回したマントがドレスっぽく華やいで見えます。マント部分だけ、本体とは微妙に色味が違うせいかもしれません。 サウザンドボールを投げる時のアルビナスは、影を黒く強調した絵柄で実にかっこよかったです。投げつけるときのアクションも、原作より派手でいいですねえ。 サウザンドボール二連発のシーン、原作ではマァム視点でしたが、アニメではむしろアルビナス視点になっている気がします。 マァムの指摘に高笑いし、ハドラーへの思いを否定するシーンのアルビナスのほうれい線強調がすごすぎ。もっとクールな印象かと思っていたのですが、振り切れたような愛の狂気を感じますね。 説得を否定され、ショックを受けたマァムの背景が真っ黒になり、濃い灰色のフィルターをかけたような心理描写のシーンは印象的で良かったです。 でも、完全なモノクロにしないで、マァムらしいピンク色の髪の特徴を残す程度の暗さのフィルターのおかげで、いい雰囲気でした。 アルビナスにサウザンドボールを投げつけられた時、原作ではマァムは目をい開いていましたが、アニメでは目を固く閉じていて、アバンの呼びかけを聞いてから目を開ける演出に改変されていました。 決意したマァムの髪が、激しく揺れるシーンもいいですね。 仲間達を回想するシーン、マァムの顔に黒い影が入って表情が見えなくなる演出に改変されていました。 しかし、回想シーン、原作では一コマで全員でていたからたいして気になりませんでしたが……アニメではダイとレオナ、ポップとメルルと、恋愛関係で並べていたのに、なぜに最後がヒュンケルとクロコダイン!?(笑) 恋愛テーマなら、ヒュンケルとエイミさんで並べときましょうよ〜。ついでに、ヒュンケルが上半身裸の姿で回想されていますが、マァムの脳内イメージでは彼はいつも半裸なのでしょうか(笑) マァムのアムドシーン、感激でした! ここまでやっちゃうとは――っていうか、最後にやらかすためにこれまでずっと、無難に押さえてきたのかと思いたくなるぐらい原作に忠実にやらかしてくれましたよっ! 素晴らしいっ(笑) マァムがメタルフィストを手にしつつ言う台詞のシーン、微妙に原作とは違いますね。 原作ではアルビナスを倒すという台詞の時から、メタルフィストを手にしているんですよね。あなたを倒すという時には、マァムは目を閉じてひどく辛そう表情をしています。 アルビナスの台詞は、ちょいちょい略されていますね。 CM後のサウザンドボールを魔甲拳で無効化するシーン、原作ではただ盾に弾かれて終わりでしたが、アニメでは呪文が割れて余波が後ろに飛び散る演出が入っていました。 アニメの描写だとマァムの魔甲拳は呪文を跳ね返すと言うよりは、割ってその間をすり抜けるようにして無効化しているように見えます。 マァムとアルビナスが攻撃の直後、互いに足を踏ん張って向きを変えるシーン、ベタ底のブーツのマァムと、ハイヒールのアルビナスの対比が面白いですね。 しかし、マァムがサウザンドボールを蹴り返すシーン、原作ではクルッと縦に一回転してボールを飛び越えるようにして打ち返したのに、アニメでは横に一回転するソバットのような動きでした。 なにより、アルビナスにシュートを決めた後、マァムの背後から映し出した素晴らしい構図の原作カットがなくなったことが、ひじょぉおおお〜に無念ですっ。 倒されたマァムにアルビナスが近づくシーン、マァムの視点から見た構図と言うことで、逆さ向きに歩いてくるアルビナスが実にいい感じです。原作には無かった演出で、アニメの改変ですね また、アルビナスの台詞も一部略されています。 原作アルビナス「……嫌だこと。己の力量も読めない弱者は……!! そんな武装をした程度で、勝ったつもりでいるなんて……」 前半部分の台詞も聞いてみたかったので、カットされたのが残念! アルビナスがマァムに顔を寄せるシーン、互いの前髪が触れる距離って、近い、近いっ、原作寄りもずっと近くなっていますよっ(笑) 原作では中距離からのパンチだったのが、アニメでは至近距離からのパンチの距離感に変わっている感じです。 アルビナスがマァムを殴るシーン、細かなところで原作と差があります。 このコンボは凶悪で、脳を揺らして相手を脳しんとうに追い込み、動きを止めるのに有効な攻撃方法です。 が、アニメではマァムが顔を殴られているシーンは、マァムの後ろからの姿になっていて、多分顔を殴られてるな、と思う程度の描写になっています。 やっぱり、女の子が顔をタコ殴りにされるのはよろしくないと配慮したのでしょうかね? アルビナスの背後からの姿が、一瞬とはいえ全身で映し出される改変は嬉しかったです。欲を言えば、そこでもう2秒ほどゆっくりと見せてほしかったですが。 原作アルビナス「フフフフッ、どうです? お分かりですか? たとえ呪文が通じなくなっても私にはこの強靱なボディとスピードがある!! このまま殴り続けているだけでも充分あなたを倒せます!! 結構な長台詞だったのに、まるっきり無くなってしまうとは! 原作マァム(一撃に……一撃に賭けないと……!!) こちらも好きな台詞だっただけに、カットが残念。 回想シーンへの入り方が、老師のサングラスからというお茶目さと、サングラスのガラスに映り込む画像からという演出は気に入りました。 回想後、原作ではマァムが立ち上がろうとするシーンが、アニメでは立つシーンに改変されていました。 その代わりと言っては何ですが、『ホウ』と言った後のアルビナスの台詞の一部がカットされています。 原作アルビナス「まだ無駄な抵抗を考えているのですか? 理解力の低い人だ」 遠慮なしにマァムを貶す毒舌こそが、アルビナスの真骨頂なのに〜。 マァムの女豹のポーズと、青パンの見せ方がとんでもなく凝っているのですが……っ、あ、あのっ、破邪の洞窟での自粛っぷりはいったいどこにっ!?(笑) マァムが攻撃で宙に投げされるシーン、マァムが飛ばされるシーンを下から見上げるような原作の構図が気に入っていましたが、アニメでは別角度の構図に改変されていました。 飛ばされるシーンも、遠慮も隠しもなく、思いっきり股間が丸見えでしたよ……これまでは、スカートの中は見えないようにものすごく配慮し、角度にも気を遣っていたのに(笑) 倒れたマァムがアルビナスの強さを思うシーンで、アニメでは真っ黒な背景の中、マァムの影を白にするという演出を取っていました。 それにしても村の長老の話が、オールカットされていました(笑) 床に寝そべるマァム、原作では最初から目を閉じていましたが、アニメでは目を閉じるシーンが追加されていました。 上空から襲いかかるアルビナスのカットと、床に寝そべるマァムのカットが実によかったですよ〜。 マァムが目を見開くシーン、目を大アップにして、その目にマァムの拳を映し込む演出には感動しました♪ 原作ではマァムは最小の動きで胸の鎧部分を砕いているので、アニメのように手を高々と掲げるシーンはないです。 マァムの胸を砕くシーンは、鎧部分のアップとなっていたのは残念。原作のカットを再現してほしかったのですが。 でも、砕かれたアルビナスは原作のカットを生かしていますね。ちょっとばかり、原作に比べるとヒビの入り方が少ない気もしますが。原作では、この時点でアルビナスの顔に大きくヒビがはいっていましたが、アニメではこの時点では顔は無事です。 しかし、マァムが床に手をついて立ち上がるシーン……拳を中心にする中で、破れた黒ストッキングからはみ出す太股と、青いパンツ部分がばっちりと映る角度にした意図を、小一時間問い詰めたい気分です(笑) マァムが立つシーン、背後に壊れたバーンパレスの尖塔が映し出されていました。 マァムがあなたの負けだというシーン、伏せた顔と目をゆっくりをあげて、きりっとアルビナスを睨む表情変化の細やかさに惚れ惚れしました♪ アルビナスが一瞬、ハドラーを思うシーン、背景が真っ白な中、シルエットのハドラーの横顔が浮かぶシーンが美しくて良かったです。 アルビナスの最後の攻撃シーン、原作ではボロボロになったアルビナスが鬼気迫る表情で攻撃していますが、アニメでは色合いも表情も美しく、マァムに向かって伸ばされた手もしなやかです。 その攻撃の際、マァムの画像が無闇に回り込んでいました(笑) 原作マァム(……速度が半減……! 見える!!) と、冷静に今のアルビナスを判断するシーンと台詞がカットされたのは残念でした。 マァムの猛虎破砕拳、右手を一度前に突き出してから後ろへ引くのは、アニメの改変ですね。 また、原作ではその場にとどまり、迫るアルビナスの突進に合わせて放ったカウンター技のように見えましたが、アニメでは自分からアルビナスに打ち込むよう改変されていました。 アルビナスが飛ばされて床が抉られる範囲、原作よりもアニメの方が広くなっていますね(笑) アルビナスの台詞の「あなたを侮った〜」は、原作では「あなたをザコと侮った〜」でしたが、ここもカットされています。 アルビナスの別れのシーンは、切なさがたまりませんでした。 マァムが走り去るシーンや、足を止めてから後ろ姿を見せ、ゆっくりと振り返るなど、情感を感じさせる演出がじつによかったです。 原作マァム(アルビナス……あなたはやっぱり女性だったんだわ……) 立ち上る黒煙からバーンパレスの左翼に視点を移す演出がかっこよかったです♪ 原作では、技を放つ前にわずかなりとも格闘シーンがあったのに、それさえ省略されている……っ。今回、一番割を食った人な気がします。 マァムとヒュンケルの再会シーン、二人が走り寄っているのはアニメの改変ですね。 ここでショックだったのは、ヒュンケルの台詞がカットされていたこと! 原作ヒュンケル「……一騎打ちを果たさせてやりたい気もするが……、時と場所が悪い……!」 ハドラー達に気遣ったのか、あるいは決闘を重視しているのか分かりませんが、ヒュンケルが心情的にはヒム寄りなこの台詞、好きだったのになくなっちゃいましたよ! レオナやマァムは決闘自体を無意味と考えていましたが、ダイやヒュンケルは決闘賛成派のようです。 幻のポップがメドローアで消滅するシーンを想像したマァムが、目の光を失う演出がいいですね。 動きを止めてじっとポップの方角を見ているマァムの後ろ姿を見ると、ポニーテールが想ったよりも長くて驚き。 マァムがポップを心配するシーン、可愛くて実に良かったです。 マァムの回想シーン、淡い黄緑色の空間に様々なポップの姿が浮かびますが、まず最初に浮かんだのが真っ直ぐに前を見ながら手を横に伸ばすポップの姿……真バーンとの戦いで、最後まで手を繋いでいてくれと頼んだ姿ですね! 次は、メドローアの特訓中、腕を冷やしにきた時のポップの姿。火傷した腕を押さえ、必ずみんなの力になれると語った時のシーンです。 そして、最後の回想はバルジ島でマァムを庇って足に火傷をしたときのポップの姿です。ひっさびさの僧侶戦士マァムが、なんか新鮮! ヒュンケルに愛を諭されるマァムの、上目遣いからの恥じらって目を背けるコンボが可愛すぎました……っ! ヒュンケルが愛を語るシーンで、バランが死んだソアラを抱きしめるシーンと、首に星飾りをつけたバルトスが崩れ落ちるシーンが一瞬とは言え回想されたのが嬉しかったです。 マァムを見送るヒュンケルのシーンで、真っ白な背景の中で走って行くマァムの後ろ姿がじつにいいですね。 原作では、ヒュンケルがマァムを見送る表情と、走るマァムの表情で締められていたシーンでしたが、アニメでは敢えて走るマァムの顔を見せず、ヒュンケルがバーンの居場所を見上げるシーンを追加していましたね。 次週予告、ポップがメインで嬉しいですっ♪♪♪ |