『炎の中の希望』(2021.4.16) |
《粗筋》 息を乱し、ふらつきながら「いよいよヤバイみたいだ」とダイに泣き言を漏らす。 ダイ「くっそぉ……っ!」 ダイは座り込んだまま、動けない。這いつくばる形で倒れているハドラーも、そのままの姿勢だ。 それは、ポップ本人が一番はっきりと自覚していた。 ポップ(だ、だめだ……っ、このまま抑え続けていても、体力がもたねえ……かといって、おれも止めておくのが精一杯……絶望か……) 一瞬、上を見ようとしたポップだが、ふらつきが一段と強くなる。今にも崩れ込みそうなほどふらつくポップを見て、ダイが心配そうに彼の名を呼ぶ。 ポップ「ちくしょおぉーーッ!!」 目をつぶり、そう叫んだポップ。 ハドラー「バカ者ぉっ!!」 ふらつきながらも、ポップはハドラーの方を振り返る。 心底悔しそうに、ハドラーは吠える。 ハドラー「こんなところで力尽きてしまうような連中にその名を名乗られては、あの世のアバンも浮かばれまい!」 強く主張するハドラーの手元で、込められた力の余波のせいか床石にヒビが入る。 思わず、ハドラーの名を呼ぶダイ。 ポップ「この野郎、アバン先生の仇のくせに……」 口ではそう言いながらも、ポップは一瞬、泣きそうな表情を見せる。 ポップ(まるで、先生みたいな台詞を吐きやがって……!) 悔しかったらなんとかしてみせろと、挑発的に言い放つハドラー。 ハドラー「オレは、アバンの使徒と戦ったはず……! 偽物に倒された、道化にしてくれるな!」 ハドラーのその言葉を呆然としたように聞いていたダイは、目に力を取り戻し、小さく、だが、力強く頷いた。 一方、ポップは炎を支える腕をふるわせながら、悔しそうな顔で目を瞑っていた。 ポップ(敵に教えられちまったぜ……おれ達よりも、戦っていたハドラーの方が正確に知っていたッ!! こだわっていたッッ!!) ポップの胸元に、光が宿る。 アバンのしるしから光を放ちながら雄叫びを上げるポップは、今や手をピンと伸ばし、炎と対抗してしっかりと立っている。 ポップ自身はそんなことに気づいていないのか、真剣な表情で必死に考えていた。 ポップ(さあっ、これからどうする!? 打開策ゼロの絶望的な状況には、全く変わりはねえぜ!) 燃えさかる炎を見つめたポップは、ふと、気がつく。 ポップ「あった……最後の脱出策……!」 魔法を放ちながら、真上を見上げるポップ。 ダイ「だっしゅつさく……?」 ポップ「ダイ!! 呪文を唱えることぐらいは出来るだろ!?」 ポップ「できるけど……狙った場所に当てられるかどうか……それに、魔法力も……」 自信なさげに自分の手を見つめるダイに、ポップは的を当てる必要はないと言い切る。 ポップ「使う呪文もたった一つ……ルーラだ! その場でルーラを唱えて、真上に飛び出すんだ!!」 しかし、上には噴き荒れる炎がぶつかり合い、激しい渦を生み出している。 ダイ「そんなことしたら、あの炎の壁に……」 頼りなげなダイに、ポップはどこまでも自信たっぷりに言った。 ポップ「飛び出す時にゃあ空が見えている……おれのメドローアでな!」 一度瞬きしたダイは、納得する。 ダイ「そうか……」 メドローアが最強の魔法であり、どんな魔法でも吹き飛ばせると強く語るポップ。このトラップが八箇所から魔法が集まり中央で収束するなら、そこを狙ってメドローアで吹き飛ばせば、一瞬でも炎を散らせるとポップは考えたのだ。 その一瞬に賭けようと主張するポップの側に、ダイは文字通り這いずって近づきながら、返事をする。 ダイ「……うん!」 空が見えたら、すぐにルーラで飛び出すようにとポップはダイに指示を飛ばす。自分もすかさず、ダイにしがみつくから、と。 ポップはもう一度、ハドラーの方を振り返る。 しかし、ハドラーは再びポップを叱咤する。 ハドラー「オレのことなど忘れろ……! 所詮はすぐ死骸に化ける身だ。おまえたちが助かれば、それでいい!」 力強いその言葉に、ポップはハドラーから目をそらし、頷いた。 ポップ「ああ……!」 それでもほんの少しだけ悔しそうに顔を俯かせたポップは、すぐに顔を上げた。 ポップ「みんなーーーーっ!」 張り上げたポップの声は、炎の檻の外側にも響いた。 マァム「ポップ!?」 ポップ「これから最後のひとあがきをはじめるから、祈っててくれぇえっ」 肩で息をしているマァムだが、ポップの声を聞いて、嬉しそうな表情を見せる。 マァム「ポップ……!」 ゴメちゃんはそれを聞いてはしゃいで宙を舞い、レオナやヒュンケルさえも笑顔を見せる。
ポップ「いくぜぇええっ!!」 両手から生み出される氷系魔法。が、左手から生み出される氷が揺らぎ、炎の魔法へ切り替わる。 ダイ「ポップ!」 苦悩しつつも、ポップは左手の炎の魔法を一旦氷系魔法へと変え、再び足を踏ん張って立て直した。 ポップ「やべえっ、ちょっとでもヒャド系の魔法力が弱まったら、押し切られてしまいそうだっ!!」 一度姿勢を立て直したポップは、再び左手にメラを呼び出そうとする。だが、ポップが炎を呼ぶと、周囲からの熱気も加わって必要以上に炎が溢れ、ポップ自身の手を焼こうとする。 ポップ(だめだ……っ、これじゃ、メドローアが作れねえ……!) 悔しそうに、ちくしょうと毒づくポップ。ダイもまた、何も出来ない自分を悔いるように歯を食いしばっていた。 荒い息をついていたハドラーは呼吸を整えたかと思うと、残る力を振り絞って立ち上がった。 ダイ(ハドラーが……っ) ポップ(魔法力で……!?) 驚いて、思わずハドラーの方を振り向くダイとポップ。 ポップ「なんてことしやがるんだ、てめえっ!!」 同様の成果、怒りをぶつけるような勢いで怒鳴りつけるポップ。 身体の各所にひび割れが入り、それが広がっていく。 ハドラー「急げ、ポップ!! 骸が動いたのだ……儲けものと思え……!」 苦痛の中でありながらハドラーの目は生き生きと輝き、勝ち誇ったような笑みさえ浮かべていた。 その顔を驚愕の表情で見上げていたポップは、思いを振り切るように激しく首を振り、吠えた。 それを一つに融合させたポップは、光の弓矢を生み出した真上に向かって引き絞った。 ハドラー「撃てぇーーーー!」 ハドラーの号令と同時に、ポップはメドローアを放つ。 一方、炎の外側では、炎の檻が一際大きく膨れ上がったのが見えた。その勢いに、驚きの声を上げるレオナ達。 その時、炎の中にいたダイは、炎にぽっかりと開いた穴から覗く青空を見た。 ダイ(そ……空だ……!) ポップ(……抜いたッ!!) 魔法の矢を打ち終わったポップは、ホッとした表情で空を見上げる。その顔には、確かに笑顔が浮かんでいた。が、すぐに表情を引き締めて、動き出す。 ハドラー「今だぁあーーーーっ! 急……っ」 そこで、言葉は途切れた。 ダイの元へ走っていたポップは、それを聞きつけたのか、足を止めた。 そんなポップの目の前で、ハドラーは白目を剥いてゆっくりと後ろへと倒れていった。立つべき足がくだけ、腕も千切れたハドラーはスローモーションのように倒れ込んでいく。 だが、ダイはハドラーのことは見ていなかった。 その間も、半ば振り返ったポップはハドラーから目をそらせずにいた。 轟音と共に、光の軌跡が一直線に炎の檻を飛び出した。 それを見て、パッと表情をほころばせたマァムは身を翻して走り出す。 駆け寄ったレオナも、それを見て表情を曇らせる。 レオナ「……ポップ君は……?」 感情を抑えようとするも、それでも動揺を抑えきれない声で問うレオナの言葉に、ダイは初めてそれに気がついたのか、慌てたように周囲を見渡す。 ダイ「えっ!? あれ……っ!?」 レオナ「どういうこと!?」 ダイを支えながら、心配そうに問いかけるレオナ。 ヒュンケル「ポップはどうした!?」 ヒュンケルにも、焦りと動揺が見える。 ハッとして、ゆっくりと振り返るマァム。その表情には、明らかな恐怖の色が浮かんでいた。 振り返り、ポップの名を叫ぶマァム。 ポップ「……マァムか? ……へへっ……ドジっちまったぜ……まさか、こんな最後になっちまうとはな……すまねぇ……一緒に……未来……見れなくなっちまった……」 炎の中から途切れ途切れに聞こえる声を、マァムはただ、震えながら聞いていた。
これまで以上の大きさで膨れ上がった炎の塊を見て、ダイもポップの名を叫ぶ。
キルバーン「サヨナラの時だよ、ボウヤ……」 炎の檻の前で、マァムは震えがちな声で必死に訴える。 マァム「……助けて……誰か……」 いつもの彼女らしくもない、弱々しい訴え。 マァム「誰か、なんとかしてぇええっ!!」 すでに、自分には何も出来ないと知ってしまったマァムは、もう、泣き叫ぶしか出来ない。 一方、キルバーンは得意げにダイヤナインの美しさについて語る。最後が花火のようで切ないのがいいと饒舌に語るキルバーン。 だが、キルバーンは手にトランプを出現させ、キルトラップは一つではないと説明する。カードの数だけ、バーンパレスに存在しているのだという。 バーン「……人間ごときを、えらく高く買ったものよ」 それに対し、キルバーンは余裕綽々に答える。 キルバーン「人間をナメちゃあいけません。成長度だけで言ったら、ポップはダイ以上……だれも、ここにはたどり着けない……」 語るキルバーンの元へ、両手にワインのグラスを持ったピロロが飛んで近づいてくる。ニコニコ笑いながら、ワイングラスの片方をキルバーンに差し出すピロロ。 キルバーン「ボクが全て始末してあげますよ。ひとり、ひとり……じわり、じわりと……ね」 嬉しげに水晶玉に目をやるキルバーンを、じっと見つめる大魔王バーン。その冷徹な目からは、全く感情が窺えない。 キルバーン「ポップ君の最後に、乾杯!」 ピロロ「カンパーイ!」 まるで太陽のように見える炎の照り返しの中、死神と使い魔はワイングラスを打ち合わせる。軽やかな音を立てて、グラスとグラスが合わせられた――。
ぼんやりとした表情で、目を開けるポップ。 再び、ポップの視界に戻る。 今度こそはっきりと目を覚ましたポップは、驚く。 苦笑し、ポップは言う。 だが、ポップは動く気配も見せない。 むしろ、ハドラーの方が諦めきれないとばかりに一喝する。 なぜだと問われ、ポップはしばし、沈黙する。 ポップ「……悪ぃ。あんたに見とれちまった」 その答えがよほど意外だったのか、虚を突かれた表情を見せるハドラー。 絶対にハドラーが助からないと頭で理解していても、見捨てていくことに抵抗があったと打ち明けるポップ。 頭を持ち上げ、そう主張するポップ。 炎の中で、ポップはなおも語る。 ポップのその言葉は、炎の檻の外にも届いていた。誰もが身動きもせず、ポップの言葉に聞き入っている。 自分のドジさを笑うポップの言葉を聞き、ダイは辛そうに目を固く瞑っていた。そんなダイを、心配そうに見つめながら支えているレオナ。 仇をつい助けようとして死んでしまうミスを、あの世で会ったらアバン先生に怒られるかなと自問自答するポップは、アバンなら自分の気持ちを分かってくれるだろうと考えている。 槍を手にしたまま、微動だにせず炎を見つめているヒュンケルの後ろ姿。 マァムも泣きながら、いやいやするように顔を振る。 渦巻く炎の中、その声が聞こえたのか、ポップが軽く息をのむ。 ハドラー「ポップ……ッ、おまえというやつは……オレなどのために、その生命を……ッ! 許せ……っ」 堪えきれずに落ち続ける涙だが、灼熱地獄のせいでポップの頬に落ちると同時に、蒸発して消えてしまう。 涙もすぐ蒸発するような場所だが、一緒にアバン先生のいるあの世へ行こうと言うポップの声音には、突き抜けたような明るさがあった。すでに、生きることを諦めているからこその達観が、そこにはあった。 しかし、ハドラーはまだ、諦めきれなかった。止めることの出来ない涙が、こぼれ落ちる。 光の中、ハドラーは真摯に祈る。 ハドラー「神よぉおおーーーーっ!」 身を起こし、ハドラーはどこに居るかもしれぬ神へ向かって、叫ぶ。それと同時に、周囲が白熱に染まった――。
同じ時、ダイ達もそれを見ていた。 ダイ「ぁあ……っ、くっそぉ!! やめろぉおおっ!」 必死で動こうとするも、ろくに自分の身体が動かないことに焦れたのか、首を振って叫ぶダイ。 マァムはこれ以上見ていることも耐えられないとばかりに、顔を背けてしまう。 完全に立ち上がったダイは、声の限りにポップの名を叫ぶ。 長く、尾を引くダイの叫び声を聞きながら、ほくそ笑むキルバーン。
目を閉じ、顔を背けていたマァムは、泣きながら目を開ける。しかし、ポップの方を見る勇気が無いのか、そのまま泣いていた。 だが、ずっとポップの方を見続けていたダイとレオナはそろって驚きに目を見張る。 マァムが見たものは、意志に突き立ってなお、光り輝く複数の羽……そして、その中央にいるポップとハドラーの姿だった。
ポップ「こいつは……いったい……!?」 ???「困りますよ、ポップ。勝手にあの世なんかに行かれちゃ」 穏やかで、落ち着いていて、どこかユーモアを感じさせる声。 青空を背に、腰に差した剣の宝玉が光り輝く。顔は見えないが、胸元のアバンのマークははっきりと見える。 ???「そんなところに行っても、私はいません」 ダイ「あ……っ」 レオナ「まさか……」 ヒュンケル「夢か……!?」 マァム「嘘よ……ッ」 アバンの使徒達は、誰もが目を見開き、恐怖すらしたようにその場に固まって『その男』を見続けた。 マァム「だって……ッ」 ハドラー「馬鹿な……っ」 抜けるような青空の下、ぽつんと佇む一人の男。
キルバーンの手からワイングラスが滑り落ち、床で砕け散った。 よろめき、珍しくも動揺も露わに目を見開くキルバーン。 キルバーン「なぜだ……っなぜだぁああーー!」 死神の驚愕の叫びをも、大魔王バーンは先程と同じように静かに聞いていた――。 一方、ハドラーやポップ、ダイ達は近づいてくるアバンを見つめていた。 ダイ「せ……先生……?」 ゆっくりと近づいてくるアバン。 ポップとハドラーの目の前までやってきたアバンは、静かに歩を止めた。 アバン「ちょっとだけ、手当ては待ってくださいね、ポップ」 優しくそう話しかけた後、アバンはハドラーを抱き起こす。 ポップの上からハドラーをどかし、楽な姿勢になるように半ば寝かせながら、アバンはハドラーに礼を述べようとする。 ハドラー「き、貴様……本当にアバンなのか……?」 小さく頷き、アバンはハドラーが自分の弟子を助けたことに驚き、以前とは全くの別人のように成長したと悟ったかのように話す。その口調はとても敵に対するような物ではなく、まるで旧友に対するように親しみを感じさせるものだった。 ハドラー「……ありがとうとでも、言うつもりか!?」 ハドラーが不意に身がまえ、拳を握りしめてヘルズクローを出現させる。驚くアバンの目の前で、ハドラーは吠えるように叫ぶ。 ハドラー「甘いッ!! 相も変わらず甘いヤツよ!! 反吐が出るわッ!!」 勢いのを乗せて拳を突き出すハドラーに、アバンは驚愕に目を見張るだけだ。眼鏡を掛けたその目にめがけて伸ばされた、鋭い爪――。 ひび割れたその腕は、アバンを通り越して、その後ろに伸ばされていた。虚空を貫く姿勢を取る四本の爪が、不自然に途切れている。 次の瞬間、呻き声と共にハドラーの爪の先から血が飛び散った。その傷口を中心に、キルバーンが姿を現す。 ハドラー「そう何度も、つまらん邪魔はさせんぞ……! ……死神!」 呻き、痙攣するキルバーンにそう言い、ニヤリと不敵な笑みを浮かべるハドラー。 ポップ「……キルバーンの野郎……」 その時、アバンが焦ったような声でハドラーを呼んだ。 ハドラー「……どうやら、正真正銘、今のが最後の力だったようだな……」 アバン「ハドラー……あなたは……」 ハドラー「聞け、アバン……」 アバンに支えられながら、ハドラーは穏やかに語りかける。 だが、アバンはハドラーの顔だけを見つめ、真剣に聞いていた。 ハドラー「素晴らしかったぞ……おまえの残した弟子達は……オレの生き方すら変えてしまうほどにな」 自分の弟子を誇るかのごとく、そう言ったハドラーはわずかに顔を傾け、笑顔を見せる。その笑みの向かう先には、神妙な顔で仲間達に囲まれているダイの姿があった。 おまえの力でダイ達を勝利に導くようにとアバンに頼むハドラーに、ダイは泣きそうな顔で彼の名を呼ぶ。 ハドラー「それが……オレへの、唯一の礼だと思え」 その意志を受け止め、アバンは目を伏せて頷いた。 ポップ「ハドラー……!」 名を呼ばれ、そちらを向くハドラー。 ハドラー「ポップよ。おまえ達人間の神というのも、なかなか粋なヤツのようだぞ」 かすかに笑いを含んだハドラーの声音は、今もにも死にゆく者とは思えないほど清涼とした響きがあった。 ハドラー「オレの生命と引き換えに……オレが、かつて奪った大切なものを、おまえ達に返してくれた……」 空を見ていたハドラーの視点が、アバンへと移る。 ハドラー「そのうえ……」 ハドラーの視界が不意にぼやけ、瞬きが黒く周囲を狭める。静かに目が閉じられ、彼の視界は暗闇に閉ざされた。 ハドラー(オレの死に場所を……このおとこの……うでの中に……してくれる……とはな……) 目を閉じたハドラーの顔が、灰となって崩れた。 灰となり、かすかにたなびく煙が周囲に残るのみ――超魔生物と化した者の最後だった。 無言で自分の腕を見つめるアバンは、眼鏡の反射で目が完全に隠され、表情をうかがい知ることは出来ない。 風の音が聞こえる中、マァムもレオナもどこか寂しそうな顔をしてその光景を見つめていた。ダイも、今にも泣き出しそうな顔で、下を向く。 空に一筋の白い煙がか細く立ち上り、風に吹かれて消えていく。 ポップ(ハドラー……最後の瞬間のあんたは……まぎれもねぇ仲間だったぜ……。おれ達の、な……!) 目を閉じていたポップは、涙の浮かんだ目を見開き、それを見送った――。 そして、アバンも立ち上がり、空の彼方を見上げる。 アバン「ハドラー……」 短いその言葉に、どれほどの想いが込められていたのか。 《感想》 待ちに待った甲斐がありましたぁああーーーーーっ! 不正アクセスというとんでもないアクシデントのせいで5週に亘って停滞していた後の再開というだけでも嬉しかったですが、ブランクを感じさせない力強い展開と、急ぎすぎずに間を大切にした丁寧な造りにどんなに歓喜したことか……! いきなり炎の中からスタートは、前回と繋がっているんだと実感しました。……ええ、5週ぶりでも前回は前回!(笑) 原作ではどうしても静止画になるので、ポップが同じポーズを保ちつつ踏ん張っていたという捉え方になりますが、アニメだとフラフラしているのがよく分かります。 また、ダイの悔しがり方にも微妙な改変が。 原作ダイ「く……くそっ!! ……せめて、おれの身体が……ちゃんと動けばっ……!!」 原作ではこの台詞の後、ダイの手が軽く持ち上げられるも、震えて使い物にならないコマが表現されています。 カットされているのは、ポップのモノローグも同じですね。 原作ポップ(……だ、だめだ……っ!! このまま氷系呪文で抑え続けても、この高熱じゃ先に体力の方が無くなっちまわぁ……外の連中にゃあ何もできねぇ……かといって、おれも止めておくのが精一杯……!! 絶望……かっ……!!) 原作のポップは仲間達の援護が来ないことを正確に理解しているからこそ、絶望している感が強いですね。 ダイがポップを心配して呼ぶシーン、原作とは構図やポースが違うのですが、ポップを見上げるダイの上目遣いが可愛くていいですね♪ 原作の、歯を食いしばっているポップのここの表情も好きですが、何も出来ないでいるダイの表情を通すことで絶望的な状況がより伝わっている気がします。 ポップが「ちくしょう」と叫ぶシーン、原作では呟いている印象だったのに、アニメでは叫んでいるのもちょっとした改変です。 ハドラーに一喝されたポップが、驚いて目を見開くのは原作もアニメも同じですが、原作では驚いた勢いで手がぴんと真上に伸びているのが、アニメではそのままになっています。 ハドラーが一喝する時、ポップだけでなくダイもハッとした表情を見せているのはアニメの改変ですが、いいですね! 一喝するハドラーが、めっちゃカッコいい! ハドラーが起き上がろうと必死にもがく手元で、床石にヒビが入るのはアニメの改変ですね。原作でも全く同じ構図がありますが、床石は無事でした(笑) ハドラーの叫びシーンも単なるアップではなく、髪を振り乱して叫ぶ必死さが実に印象的でした。原作よりも泥臭く、だが、だからこそ必死さの感じられるハドラーの心からの叫びという感じで、声優さんの演技も相まって胸に迫りました。 ポップがハドラーの台詞にアバンの片鱗を見いだすシーン、悔しそうな表情の後に見せた、一瞬の切なそうな表情、いいですねえ〜。原作では横顔なのが、アニメでは正面からの顔になっているのは嬉しい限りです。 ハドラーの素直じゃ無い叱咤激励にも、実は改編が。 原作ハドラー「このオレを……ニセ者を倒すために死んだ道化にしてくれるなッ!!」 原作の方が自己主張を強く感じますが、アニメだとアバンの使徒と戦ったことに拘る気持ちが強く感じられて、いい改編だと思います。 ハドラーに知ったされた直後のポップのモノローグも、改編というか省略されています。 原作ポップ(な……なんてこったい! 敵に教えられちまったぜ、真のアバンの使徒とはなんなのかってことをよ!! おれ達よりも、戦っていたハドラーの方が正確に知っていた! こだわっていた!!) 筆者は原作の台詞は全部聞きたい派ですが、この台詞に限って言えば短い方がいいなと思いました♪ ダイがポップの名を呼び、笑顔を見せるシーンはアニメのオリジナル。 ポップの思考シーン、こちらも台詞が改編されています。 原作ポップ(さ……さあ!! 立ち直ったはいいが、これからどうする!? ダイは、もう立てねぇ! おれは、この場を離れられねぇ! 打開策ゼロの絶望的な状況にゃあ、全く変わりはねーぜ!) こっちは全部を聞いてみたかった気もしますが、考えている途中のポップの腕がジリジリと下がっていく演出がリアルでいいですね。 ダイとポップの台詞のやり取りは、それぞれ短くなるように省略をされています。しかし、ダイの魔法を的に当てられないという台詞は、非常時とは言え思わずくすっと笑ってしまいました。 弱気なダイを、自信たっぷりに励ますポップのやり取りは実にいい感じでした。 ポップの説明に合わせ、回り込みなどを使ってスピード感と勢いを感じさせる演出も、逆転なイメージで良かったです。 原作ではポップの説明が終了してから、ダイは頷いてから動こうとしています。が、アニメでは、ポップに返事をするよりも先に動いている辺りに、強い絆を感じます♪ 原作ではもっとヨロヨロなイメージでしたが、アニメでは匍匐前進は結構早かったです。 ハドラーから背中を押す言葉、ポップが頷くタイミングが実は原作とアニメで違っています。 ポップが外に向かって呼びかけるシーン、原作では「マァム!! 姫さんっ!! ヒュンケル〜〜ッ!!」と名前で呼んでいますが、アニメではみんなと短くまとめていますね。 久々に外側に視点が変わり、青空が非常に美しく見えました。マァムは未だにパンチで殴り続けていたんですね(笑) ポップの叫びも、改編があります。 原作ポップ「これから最後のひとあがきを始めるぜっ! 見事飛び出せるように、祈ってやってくれよぉっ」 原作に比べると、アニメではポップが何をするつもりなのか全く分からないにも拘わらず、すごく喜ばれています。信頼感が高い! ポップがメドローア挑戦前に、一度、上空から炎の罠を見下ろす構図が入ったのは意外性があっていい演出でした。 メドローアを生み出せないポップが愚痴るシーン、原作ではモノローグでしたが、アニメでは台詞として言っていましたね。 メドローアに再挑戦し、失敗するシーンもアニメの改変ですね。原作では、ポップは一度しかためしていません。 ポップがちくしょうと叫んだ直後、ダイのアップが入るのはアニメの改変です。原作では、ポップがちくしょうという寸前にハドラーのアップが入ります。 ハドラーが立ち上がるシーン、呼吸を整えてから力を振り絞って立つ格好良さ! 原作ではダイとポップはすぐにハドラーを振り返っていましたが、アニメではポップが愕然とした表情をしているのがいいですね。 ポップはヒャダルコで炎系魔法を相殺して遮っている印象でしたが、ハドラーは元々メラが得意なこともあり、同種のメラ系の魔法力で受け止めつつわずかにコントロールし、支えている印象でした。この方法だと肉体へのダメージが半端なさそうなので、ポップは選ばなかったんじゃ無いのかなーとも予想。 原作ではダイ一人のモノローグだった『ハドラーが魔法力で……!!』の台詞が、ダイとポップが仲良く半分こしているのが相棒感が合っていいです。息、ぴったりですね。 ハドラーの足元の床にヒビが入り、指が砕けるシーン、原作とは順番が逆に改変されています。しかも、ダメージが派手になっています。 ポップとハドラーの魔法の支え方の差も、いいですね。ポップがフラフラしまくっていたのに対し、ハドラーはがっしりと踏ん張って微動だにしないのに、身体のあちこちが壊れていくという差が印象的でした。 ポップのメドローアの表現も、毎回違った感じの見せ方や角度に感心しまくりです。 ダイの大冒険の原作は、光と影の表現を白黒で実に美しく表現している箇所が多数あるので、アニメでそこを拾ってもらえると嬉しくてたまりません。赤をベースにした炎の世界から白黒世界へと切り替わる一瞬が、いいメリハリになりますしね。 外からポップのメドローア炸裂シーンを見るシーンで、マァム、めっちゃ炎の側に居ますね、危ないっ。原作よりも炎に近い気がします、危ないからもっと下がっていて〜〜っ! メドローア直後の、ポップの『抜いた』の一言はアニメの改変ですが、いいですね。原作ではここでポップの表情は無いんですが、ホッとして喜び、でも、喜んでばかりもいられないとダイにしがみつくために動き出している動きもいいです。 音が消えてからの、真っ白な世界でのハドラーの崩壊演出には凄みがありました! 原作では関節の少し上部分が切れるような感じに砕けていましたが、アニメではモロに関節が砕けていました。 可動部分こそが一番負担がかかり、故障が多くなる場所なので、そこから壊れていくのは納得です。 原作の方では、魔族は自分によって不要となった部分をトカゲのように自切し、少しでも生存確率を高める能力が備わっているのかなと思っていましたが。 ポップがハドラーが倒れるのを見てショックを受けるシーン、長く間をとって表現されていたのには痺れました。 ついでに、ダイがハドラーを見ていないのもいいですね。 ポップの言った通りにすればいいと言う、ポップへの絶対の信頼感がマイナス方向に働いちゃった感じですよ(笑) ダイが飛び出すシーン、原作では空に飛び上がったダイをマァムが顔を上げて見上げ、きらめきを視認するシーンがありましたが、アニメではあっさりと落ちてきています。ここはそんな大事なシーンじゃないので、カットに賛成♪ その後、マァムが嬉しそうな表情を浮かべたシーンを描いてくれた方がずっと嬉しいです。 ゴメちゃんがポップがいないのに真っ先に気づいて、鳴いているのが可愛かったです。原作ではここらでは出番が薄かったので、細やかにでも活躍してくれると嬉しい♪ ポップが居ないことに気づき、上から見た構図の画面で気がつきましたが、マァムが立っていた場所ってグランドクルスが地面をえぐり取った跡地だったんですね。 原作ではヒュンケルがポップのことを問いかけていましたが、アニメではレオナが先に問いかける改変がされていて、仲間達全員がポップを心配している感じがして良かったです。 ダイの台詞も、微妙に改変。 原作ダイ「え……ええっ……?」 アニメの台詞の方がちょっとお間抜けで、それでいて表情は心配そうに切迫感が増しているのが気に入りました♪ ポップの台詞、『まさかこんな最後になっちまうとはな』はアニメでの改変ですね。こんな切羽詰まった状況だというのにかすかに笑う演技が加わったことで、ポップらしさが増した気がします。 そして、ダイヤナイン発動後にポップの名を叫ぶシーン……アニメを見るまで、ここで叫んでいたのはマァムだと思っていましたよっ! 水晶越しのキルバーンにも、炎の照り返しの余波が及んで、いつもよりも赤みを帯びた色合いなのが凄みがあって綺麗です。 そして、いつものアイキャッチの代わりに画面左下に小さくダイの大冒険のテロップが流れてCMに。 ……? もしや、アイキャッチの時間さえ節約作戦? いや、単にストーリー優先で雰囲気重視でアイキャッチ省略ですかね? マァムの嘆きはよかったですが、ナレーションを省く分、もう少しここで間が欲しかったです! 後、ダイのモノローグの『どうして……どうして、おれにちゃんとつかまらなかったんだよぉ……ポップ……!』が省かれていました。 しかし、感心するのはバーン様の演技。 やっぱり、ラスボスは内心どう思っているのか読み取れないのがいいと思いますので、枯淡の域に達した演技にはいつも惚れ惚れします。 一枚だけ残ったダイヤナインのカードを指に挟み、それを扇の様に口元を隠しながらポップの死を喜ぶキルバーンの表情は、凄みがありました。 バーン様やキルバーンの台詞が一部省略されているのは残念ですが、ワインを飲むシーンにビックリ。 まあ、冷静に考えたら、炎の照り返しを浴びている室内だけに、赤い酒は黒ずんであまり綺麗に見えなくなっちゃいますしね。 原作ではトーンを張っているので赤に見えましたが、アニメならではのカラーの効果まで考えた上で、色彩を決定しているんだなと感心しました。 ポップが炎の中で目覚めるシーン、原作では第三者の視点からポップの現状を追っていくのですが、アニメではポップ自身の視界と、第三者の視界を織り交ぜているのが面白かったです。 ポップと庇うハドラーのシーン、原作ではすでにハドラーの身体はあちこちに火が回っているのですが、アニメでは燃えてはいませんでした。炎も、二人の周囲では虹色のような輝きで、雪のように小さくちりぢりになっています。 ハドラーとポップのやり取り、感動的でした! 仲間のためにはものすごく諦めが悪い癖に、自分のことはあっさりと諦めてしまうポップの妙な潔さと、ポップを生かそうとなりふり構わないハドラーの台詞に痺れました。 ポップがこれまでのことを思い出すシーンで、ポップの目がアップになり、その瞳に映り込むハドラーのシーンに繋げていく演出には、ゾクゾクしました。 少し周囲をぼやかしたようなフォーカスが買った回想も、またよかったです。 最初は、ハドラー親衛隊を連れて最後の挑戦のためにバーンパレスで待ち受けていたハドラーの姿。 続いて、魔宮の門で一人、竜の騎士の親子と戦ったフェンブレン。 ポップに倒された後、床に転がっているシグマ。 そして、超魔爆炎覇でダイと挑んだ時のハドラーの姿。その後ろには、今は亡き親衛騎団の幻が勢揃いしている。 見応えのある回想シーン、いいですねえ。原作のこのシーンのコマと、ほぼ同じシーンを拾っています。まあ、原作の方がコマ数が多少多いのですが。 ダイヤナインが完成してから炎の色が一気にカラフルになり、幻想的と言ってもいい雰囲気に。 辛くてたまらないけれど、涙は流さずに炎の檻を見ているダイとレオナ。後ろ姿ですが、ヒュンケルも多分こちら派に見えます。 ゴメちゃんとマァムは号泣派ですね。 マァムのその叫びに、ポップが一瞬、反応らしきものを見せるのもいいですね。 ハドラーが神に祈るシーン、明るい色彩の中、光の粒が下から上へと昇るような描写が美しかったです。 キルバーンとピロロがワイングラスを片手に水晶玉を見物するシーン、色合いがほぼ通常になっていたのでグラスの色が透明だと判明。が、わずかに下から上に立ち上る泡が見えるので、もしかしたらこれはシャンパンだったんでしょうか? 原作にはなかったバーン様の見学風景が、ワンカット差し挟まれているのに感心しました。バーン様、無言でも存在感が抜群にあります。 ダイの嘆きのシーンが追加されたのは、めっちゃ嬉しいです! 原作ではナレーションが入るせいか、マァム以外のキャラの嘆きは控え目なのですが、第三者の言葉に頼らない分、各自の嘆きで深刻さを現しているのがいいですね。ダイの叫びは、ポップがメガンテで散った時のことを彷彿とさせてくれました。 今回、本当に仲間達が「ポップ」以外の台詞がほぼないのですが、それでも気にならないぐらい呼び方に切迫感や情感が感じられます。 ゴールドフェザーが飛んでくるシーン、かっこよかったです。 泣いているマァムが、めっちゃ可愛い……っ! 原作では、魔法陣の中で目覚めたポップは左右をキョロキョロ見回していますが、アニメでは仰向けの姿勢のままでも魔法陣の中に居ると分かっているような印象ですね。 アバン出現前に、青一色の画面になったのが目を惹きました。 アバン先生の再登場シーン、顔と足が見切れて、胴体部分しか見せないシーンからの出現には驚きました。 ダイ達の驚きのシーン、画面をわずかに色をくすませているのが、渋い感じです。 キルバーンがグラスを落とすシーン、原作では足元で砕けるところだけでしたが、アニメではキルバーンの手の指がピンと広がってグラスがこぼれ落ちるシーンを追加しています。 普通、グラスを落とすのなら手の力が緩んで滑り落ちそうなものですが、キルバーンの正体が人形だという事実から察するに、制御を失った場合は指の位置が標準の位置に戻ってしまうので、結果的にグラスを落としたのかなと推察。 アバン先生がゆっくりと近づいてくる際、時折ぼやけて見えるのはポップ視点か、それとも瀕死のハドラー視点か気になるところ。 ポップとハドラーから、マァム、ヒュンケル、レオナとダイへとめまぐるしい勢いで近寄っていく視線が、スピード感があってかっこよかったです。 ナレーションに頼らず、ゆっくりと間をとっての彼らの衝撃の描写にホッとしました。 原作ハドラー「……ほ、本当に貴様なのか……?」 言いたいことは分かりますが、原作ハドラーさん、混乱中(笑) アニメの聞き方の方が、スッキリして聞こえます。 ハドラーがアバン先生を貫くと見せかけ、キルバーンを貫くシーンのカッコいいこと! 驚くポップの表情が、いい狂言回しになっています。 ヒビの入った拳を突き出すハドラー、痺れますね。原作とほぼ同じポースと構図ですが、拳に思いっきりバースをつけて大きく見せることで、迫力が段違いです♪♪♪ しかし、キルバーンの流血はしっかりと見せてるんですね。倒れた背中越しに血が広がっていました。原作では、このシーンほぼ血は流れていないのに(笑) 血じゃなくて、溶岩だからいいってことでしょうか? ポップの台詞が、微妙に改変されています。 ポップ(キ、キルバーンの野郎が狙ってやがったのか……) 原作ではモノローグでしたが、アニメでは台詞になっています。 ハドラーがアバンへ、遺言じみた言葉を残すシーンは想像以上に良かったです! 原作ではハドラーの突然の死に、アバンが動揺している雰囲気がありましたが、アニメでは穏やかに彼を看取る感が強いですね。 また、会話の最中にクレジットが流れ出したのにもびっくり。え、今日、最終回だっけと、動揺しました(笑) ハドラーがアバンの弟子達を褒める際、ダイをしっかりを見て微笑んでいる改変は感涙ものでした。 ハドラーの遺言に、アバン先生が頷くシーン。 ハドラーの最後も瞬きの表現で終わりましたが、後半パートのスタートがポップの瞬きから始まったことを思うと、いい対照でした。 エンディングなしのスタッフロールも相まって、本気で最終回かと思いましたよ! 原作では、アバンはハドラーの死後、穏やかな表情で見送っているのですが、アニメでは死の直後は表情を見透かせない真っ白眼鏡の間を置いて、立ち上がって空を見上げる時に穏やかな表情を浮かべているのが印象的でした。 次週予告では、いきなりアバン先生とポップの漫才コンビじみたギャグシーンが目に入って、爆笑しちゃったんですけど(笑) チウ達の姿がちょっと映ったのに、ホッとしました。彼らの出番、削られなくてよかった〜っ。クロコダインやノヴァも頑張っているんですね。 泣きながら再会を喜ぶダイやポップが、可愛かったです♪ しかし、最後の最後でポップを軽々と肩に担ぎ上げて階段を駆け上るマァムのカットを見ちゃいました。
ところで、ダイ大アニメが再開して初めて気がつきましたが、自動録画しているはずの話が録画されていませんでした。 3月19日放送分からはダイの大冒険 再 ベストセレクションとして、きちんと3話並んでいるのですが、4月9日放映していたはずのベストセレクション『最後の一太刀』は録画していませんでした。 えええー、なんで? なしてこうなったのやら。 基本的に時間で録画しているのでは無く、番組を認識して録画するシステムなのか、お休みや特番などは無視して正月などはちゃんと番組を弾いていたというのに……うちのテレビの録画システムときたら、再放送はダイ大アニメと認めない認識でいるんでしょうか? とりあえず、記念としてベストセレクションを書いておきます。 3月12日 第31話『父と子の戦い』 これらの再放送は3月12日から4月2日までは、次週予告に通常の予告を使わず、ダイの大冒険そのものを宣伝するCM仕様でした。また、番組冒頭に『本日はダイの大冒険ベストセレクションをお送りします』の字幕を流し、本放送じゃないことをアピールしていました。 また、3月19から4月2日までは、ハドラーが活躍を見せる回をセレクトしています(笑) 本当に、誰が主役なのやら。 |