『正義の後継者』(2021.6.18) |
《粗筋》 ミストバーンは淡々と、ジャッジを使った決闘には誰も邪魔できないこと、敗者は首をはねられること、決闘後、ジャッジは自爆し、勝者のみが生還できることなどを説明する。 どうすればいい、と、切迫した様子で問いかけるダイ。焦りと怒りの感じられるダイの態度に、ミストバーンは一瞬、息をのまれように沈黙し――それから、笑い出した。 知りたければ、私に聞く以外ないと、挑発的に語るミストバーン。それを聞いたダイは、ミストバーンを倒してアバン救出の方法を聞き出すと宣言した。 レオナは拳を握りしめ、ミストバーンがバーンのために時間稼ぎしようとしているだけだと看破する。 マァム「レオナ……冷たいわ……」 背を向けたまま、ボソッと呟かれるその一言に、戸惑った表情を見せるレオナ。 途切れがちに、レオナの言い分が正しいのは分かると言いながらも、ポップは全く納得してなどいない。 俯き、考え込んでいたダイは、どうせミストバーンも倒さなければならない相手だと考え、再び背中の剣に手を掛ける。 笑いながら、それでこそアバンの使徒達だと挑発的に言ってのけるミストバーンは、手を前にかざして身がまえる。 レオナが制止の声をかけるも、両者の動きは止まらない。 が、戦いの決意を固めたダイは振り向きさえしなかった。 が、両者が激突する寸前に、二人の間に光り輝く物が割って入った。ダイの後方から矢のように投げられた『それ』は、床に突き刺さって眩く光り輝く。 光の爆発の後に見えたのは、床石に突き立った一本の羽だった。一旦、床に降り立ったダイは、銀色の羽を見て目を見張る。 驚き、ダイは何かに気づいたように後ろを振り向く。 ダイだけではなく、ポップもマァムも驚いて彼女を見上げる。レオナがなぜ、先生のフェザーを……と、疑問を口にするポップ。 その頃、決闘空間では、アバンが苦痛の表情を浮かべているところだった。その頬には、出来たての傷も見える。 止めを刺そうと、剣を振り上げるキルバーン。振り落とされる死神の剣――が、それを、弧を描く光の刃が振り払った。 死神の身体から、赤い液体……血液代わりの魔界のマグマが飛び散る。後ろへと飛びずさり、距離を取るキルバーン。 ジャッジが機械的な声で、アバンの攻撃がキルバーンにダメージを与えたことを、公平にアナウンスする。ジャッジを中央に挟んで、お互いに立ち上がり、対峙するアバンとキルバーン。 かすっただけでこれほどの威力があることに驚きを感じるキルバーンは、ハッとする。 それを、肯定するアバン。 アバンの真意を知る度に、キルバーンの目つきに剣呑さが増す。 その間に、ダイ達がバーンを倒してくれればいいと望むアバン。彼らを導く自分の後継者にも、その意志はすでに伝えていると言う。 キルバーン「後継者、だと……?」 アバンは、にこりと微笑み、目を閉じて思う。
レオナは感情を抑え、諭すように仲間達に話しかける。 レオナ「地上の正義と、偉大なる勇者アバンの名の下に、今こそ王女レオナが命じます。『全ての戦いを、勇者のためにせよ……!』」 燦然と輝く白い羽を掲げ、そう宣言するレオナの表情には人を導く者に相応しい強さに満ちていた。 『全ての戦いを、勇者のためにせよ……!』 アバンの声が、その言葉を唱える。 アバンはかつて自分が魔王ハドラーと戦った時、仲間が身を挺し、自分を進ませてくれた時の話をする。懐かしむように、遠い目をするアバン。 ロカ「構うなッ! 先に行けっ!!」 炎の照り返す場所。ゴーレムに囲まれ、傷ついて血を流しながらもそう叫ぶ若き日のロカ。どう見ても不利すぎる状況なのに、彼の表情には微塵の恐れもなかった。 レイラ「アバン様っ! どうか、ご武運をっ!!」 床にへたり込むように座りながらも、杖の先から魔法を放つ若き日のレイラ。彼女の顔にも恐れはない。 マトリフ「とっとと魔王のところへ行きやがれ!」 両手から炎を撃ちだし、肩越しに振り返るマトリフには、いかにも彼らしい皮肉な笑みが浮かんでいた。 過去から現在へ思いを戻したアバンは、自分の弟子達が心優しすぎて非情な決断はできないかもしれないと危惧し、レオナにならそれができると見立てた。 戸惑いながら、その言葉を受け止めようとするレオナ。 次に強敵が来た場合は自分が足止めするから、レオナがそのフェザーを持ってダイ達を導いて欲しいと頼むアバン。 話を全て聞き終わってから、レオナは良かったと言いながらも、心配そうに目を伏せて、またアバンがダイ君達のために命を捨てようとしているのか、案じていたことを打ち明ける。 アバンはおどけた表情で頭を掻き、とんでもないとそれを否定した。 アバン「いや〜、とんでもない。あなたにだけ聞いて欲しい話があったので、こうしたまでですよ。私だって、二度も死ぬのはごめんですよ」 指を二本、チョキチョキとおどけて動かしながら、アバンは笑顔でそう言い切った。 心配させたことを謝ってから、アバンは死の危険は当然あることを説明する。しかし、アバンは拳を握りしめ、無駄死にはしないと自分に言い聞かせるように呟いた。 レオナ「同じ、命を懸けるのなら、勇者のために……!」 明るいその声音に、アバンがハッとして顔を上げる。心得たように、レオナがにっこりと笑った。 レオナ「ですよね!」 無邪気と言える屈託のない笑顔に、アバンはキョトンとした後で微笑み、頷いた。 アバン「さあ、急ぎましょう! ついでに呪法のトラップの壊し方を教えてあげちゃいましょう!」 駆け出すアバンの背中を追って、レオナも走り出した。
アバンが今も戦っていると言い、自分達も戦うように呼びかけるレオナの手の中で、フェザーが光輝いた。 マァムも両親やマトリフも勇者のために戦ったと知り、さっきまでの自分を恥じるような表情を見せる。 ミストバーンに完全に背を向け、レオナに注意を取られているダイ達に対して、ミストバーンはレオナの叫びを無駄と決めつけ、攻撃の構えを取るミストバーンの指さす先は、ピタリとダイへ向けられていた。 指先をいきなり伸ばし、ダイへ奇襲を掛けるミストバーン。 踊り場にいるポップは、歯を食いしばりながら必死にロッドを握りしめていた。 ポップ「姫さんッ、こいつはおれが食い止める!」 その言葉を聞いて、ギョッとしたようにポップに呼びかけるダイ。 その時、ブラックロッドを静かに握りしめる手があった。 マァム「コラ! 見くびらないでよ、ポップ!」 当てた拳をすぐにどかし、マァムはミストバーンの方を見やりながら言う。 マァム「私……ヒュンケルとの比較なんかであなたを好きになったりしないからね!」 驚くポップに、マァムはキッパリとした口調で宣言した。 マァム「真似なんかしないで、自分らしいところを見せなさい!」 そう言いながら、マァムはブラックロッドを握る手に力を込める。彼女の腕力で爪を振り回されたのか、ミストバーンもたじろいだ。 そんなマァムのすぐ隣を、レオナが髪を靡かせながら駆け降りる。彼女と一緒に、ゴメちゃんも真剣な表情で続いた。 そんな二人を、不安げに見上げるダイ。 レオナの手を上から握りしめ、ダイはレオナとゴメちゃんに元気良く話しかけた。 ダイ「よし! 行こう、レオナ、ゴメちゃん! バーンのもとへ!」 一瞬、驚きを見せた後、レオナは嬉しそうに微笑んだ。ゴメちゃんも、喜び一杯の顔で賛成する。 駆け上るダイとレオナは、踊り場にいるポップとマァムとすれ違う。彼らは全員、お互いの顔を見なかった。それぞれの目的以外は見向きもしないとばかり、決然とした表情ですれ違う仲間達。 が、ダイ達が通り過ぎたのを見て、ポップとマァムはわずかに彼らを目で追う。その口元には、満足そうな笑みが浮かんでいた。
ミストバーンが爪を戻したことで、ブラックロッドの先端が弾かれ、それを二人がかりで支えていたポップ達の身体が勢い余って泳ぐ。明らかな隙と言えるが、ミストバーンは伸ばした爪を指先に戻し、ダイに話しかける。 ミストバーン「いいのか? 目先の友情ごっこに浸ったばっかりに、大切な仲間が死んでしまうぞ」 脅しつけるその言葉に、ダイは顔を強ばらせる。 と、地響きを立て、マァムが階段を飛び降りて床に着地する。それに、すぐポップも続いた。 ポップはダイを振り返り、迷うダイを励まし、自分達を信用できないのかと言う。 それを聞いて、心から嬉しそうな笑顔を浮かべるレオナ。小さく頷いてから表情を引き締め、ダイに飛びかける。 ダイ「あ……ああ……」 一応は頷くものの、ダイは未練があるように下を気にしつつ、それでもレオナに導かれるまま階段を登り出す。 が、そんなミストバーンに対し、ポップは暢気なものだ。 ポップ「へっへへー、さぁーて、未来の恋人タッグのつぇえところを見せてやろうぜー、なーんちゃってなー」 ポップは顔を赤く染め、だらしない笑みを浮かべつつマァムを振り返り、投げキッスを送る。 が、すぐにダイは不安そうに俯いてしまう。 先に進むダイ達とは対照的に、下にいるミストバーンとポップ達はまだ動かなかった。 ポップ「おうおう、ダイを追っかけ酔うったって、そうはいかねえぞっ!」 虚勢交じりにミストバーンにそう怒鳴りながら、ポップは隣にいるマァムにだけ、こっそりと囁く。 ショックを受けつつも、おちゃらけて信用されてないと嘆いて見せるポップに、マァムは真顔にそうじゃないと否定する。 閃華裂光拳の方が、確実にダメージを与えられると考えている。 ポップの呪文で動きを止め、ミストバーンの衣を裂き、露出した肉体に閃華裂光拳を決めると作戦立てながら手袋を外すマァム。 そんな二人を、鼻で笑うミストバーン。 ダイに戻ってきてもらうと、決定事項のように告げるミストバーン。 ロン・ベルク級の相手ならともかく、おまえ達程度では足止めにもならないと言い切るミストバーン。 ミストバーンのふざけた予言に、怒りを露わにしたポップは低く身がまえる。それにあわせるように、マァムもまた姿勢を低くし、攻撃態勢を整えていた。 自分に向かってくる二人に向かって、ミストバーンはスッと両手を伸ばして闘魔傀儡掌の構えを取る。彼の身体から、暗黒闘気が漏れ出した。 マァムの手を掴んだポップは、ブラックロッドの先端を床に打ちつける。 一瞬でブラックロッドの絵を伸ばしたポップは、マァムと一緒に空中高くに飛び上がっていた。 ポップはブラックロッドを手放した。 ポップ「てめえの手品もそろそろ見慣れてきたぜ! タネが分かってりゃ慌てることもねえ!」 空中に浮かんだままのポップは、イオを連発し始めた。 魔法を連発しながら、ポップは挑発的に叫ぶ。 その時、爆炎に紛れるようにマァムが床を強く蹴り、一気にミストバーンに襲いかかった。 ミストバーンの頬を、わずかに掠める拳。彼の着ている衣が、一部、やぶけれ散った。それと同時に暗黒闘気が漏れ出し、衣の中に人の顔が出現する。 ポップ「今だっ、マァムーーっ!」 地面を強く踏み込み、マァムが輝く拳を握りしめ、閃華裂光拳を打ち込んだ。マァムの攻撃は、見事にミストバーンの顔面を捕らえた。 凄まじい光に、後ろを振り返るレオナ。
マァムの悲鳴に気を取られたポップの足にも、爪が触手のように絡みつき、首にも巻き付く。 ミストバーンは爪を縮め、ポップを自分の手元へと引き寄せ、ダイに見せつけるようにマァム共々に掲げてみせる。 痛みに耐えながら、マァムは生身なのに閃華裂光拳が効かなかったことに疑問を感じていた。 ポップ(身体が……千切れそうだっ) 悲痛にポップを呼ぶダイ。彼らの足は、すでに完全に止まっていた。 が、それを聞いたダイは、逆に階段を駆け下りてきた。 ポップ(しまった……! この野郎、わざと声を出せる程度に締め付けてやがる! ダイに、おれ達の声を聞かせるためにッ!) 真相に気づき、必死に背後のミストバーンを睨むポップだが、文字通り手も足も出ない。ほくそ笑むミストバーン。 だが、ダイが戻ってきた時点で自分達は殺されると、ポップは分析していた。助けに来ても無駄足になると、ポップには分かっていた。 ポップ「来るなぁーっ、本当に来ないでくれぇえっ!」 ポップの渾身の叫びは、もうダイの耳に届かない。駆け戻ることしか考えていないダイには、状況が見えていないのだ。 愉快そうに笑い出したミストバーンは、口を大きく開けて高笑いする。 空中に投げ出されたポップとマァムを、人影らしき者が攫うように連れ去る。地面を割る攻撃はホワイトガーデンを両断し、消えた。 苦しそうに顔を上げたポップは、マァムと並んで地割れの横に座り込んでいた。 マァム(ヒュンケル……ッ) ポップも苦笑じみた笑いを浮かべながら、生きててくれたのかと安堵しかけるが――不審げに目をこらし、違いに気がつく。 ポップ(違う……! こいつは……!) 目のぼやけが収まるにつれ、そこにいるのがヒュンケルではなく、魔族の肌を持つ青年……ラーハルトだとポップは気がついた。
レオナとマァムの可愛さ、大爆発回です! 女の子達が活躍する回、いいですねえ〜♪ ミストバーンのジャッジの説明をする際、ダイ、ポップ、マァムの三人を横顔で映し出すシーンがありましたが、これはアニメの改変ですね。 また、原作ではマァムが「……首を……!?」と呟いていましたが、このセリフも割と冷静めな表情もカットされています。 レオナも原作では、気を引き締めた表情で冷静に状況を見ている印象でしたが、アニメでは表情は基本的に同じでも、寄せられた眉や冷や汗などからやや動揺が感じられます。 ダイがミストバーンに問いかけるシーンで、影となった目元から、目をはっきりと開けて怒りの表情を見せる演出、アニメの改変ですがいいですねえ。 ダイがミストバーンを問い詰めるシーンで、レオナも含めて全員を階段の上からの俯瞰図で見下ろす構図に感心しました♪ 原作にはない構図ですが、位置関係が思いっきり離れているのが実感できます。しかしこうやって見ると、バーンパレスって本当に広いですね。 でも、ポップの台詞が飛ばされていたのは残念! ミストバーンに攻撃しようとしていたダイが、左手を開いた形で前に突き出しているのは、迫力があっていい改変です♪ 前に武芸系の漫画で、片手を盾のように前に突き出すことで敵に攻撃させにくくする技術として描かれていたのを見たことがあります。 レオナがアバンを助ける方法がないと説明する際、ポップとマァムはレオナを振り返っていますが、ダイは目だけで軽く後ろを伺っているものの、前をしっかりと向いていて、ミストバーンに剣を構えた姿勢は崩していないのがすごいですね。さすがは竜の騎士。 でも、レオナの意見が正しいと知って、しょんぼりした目になるシーンは可愛かったです。次のシーンでは剣から手を離しているので、めっちゃショックだったようですね。 レオナが演説中に拳を握るシーン、可愛いい格好いい♪ レオナの説得シーン、彼女の表情だけでなく、全員の姿を遠景から見る構図を角度を変えつつ映し出す演出がいい感じ。ちらっと見えたポップが、目元に薄い影が入っていました。 次のセリフの前に、噴水をアップで映して水音を流すことで静けさと間の演出をしたのもいい感じ。 原作ではそれぞれ違う方向を向いているポップとマァムが、アニメでは向き合って見えるのがちょっと嬉しい感じです。 原作では拗ねたポップの表情がちんぴらっぽかった(笑)ですが、アニメでは至って真面目で、口調も戸惑いが強い感じでした。逆に、マァムはレオナをはっきりと非難しているほど、強い語調になっていますね。 マァムの台詞は大幅カットされて短くなっていますが、辛そうな表情から、目を閉じて叫ぶ表情変化がたまらなく好きです♪ 理屈を忘れて感情的になってしまった感じがして、ここの台詞省略は大正解だと思いました。 原作では、マァムの非難を浴びてレオナが驚いたような戸惑いの表情を浮かべていますが、アニメではレオナはこのタイミングで悲しそうな表情を浮かべています。 自分の意見が受け入れてもらえなかった悲しみ……とも捕らえられますが、マァムが「私達にはできない」と叫んでいることから、自分だけが仲間と思われていないと気づかされた悲しみ説も提唱したいところ。 ダイが悩むシーンで、目が揺れるように微妙に動き、心が決まったところでキリッとするシーン、いいですね。原作ではここはダイの手しか描かれていなかったコマなので、もっと即断即決したのかと思っていました。 ダイが踊り場から飛び降りるシーン、わずかに足を沈め、次の瞬間には信じられない飛距離と迫力でのジャンプ、実にかっこよかったです! 原作では「だあああああ!」と叫んでいるダイが、アニメでは「うぉおおおお!」になっていますが、ダイだけでなく他のキャラも叫びが多少変化しているのはよくあるのであっまり珍しい改変じゃないですね。 攻撃を一旦中止したダイが、ストッと床に降りるシーン、いい感じです。原作ではいつの間にか床にいましたが、アニメはこういう細かな動きを実現できるのがいいですね。 羽を投げつけたレオナのポーズが、めっちゃかっこよくて可愛い♪ 原作寄りも、下から見上げるようなバースがかかったポーズ、いいですねえ。 アバン先生とキルバーンの死闘も、いいですね♪ どちらかというと、原作では普通の回避や吹っ飛ばされが、アニメではバク転などの回転を交えた派手な動きになることが多いので、これは珍しいパターンの改変ですね。 アバン先生の落ち着いた語り、実にいい感じですがお気に入りだった台詞がカットされていたのが残念! 原作アバン「ダイやポップには余計な手出しをさせず、私にだけその怒りを向けるように!」 ……アバン先生は知らないでしょうけど、ポップはこの時点で思いっきりキルバーンのヘイトを集めてたので、このヘイトコントロールはお見事です。 アバン先生がレオナに意志を託すシーン、閉じた目を開けるシーンを師弟で続け様にさせる演出はいいですね! レオナが勇者のために宣言するシーン、ぶわっとマントが舞い上がるシーンはすごく綺麗で良かったです! 耳飾りがキラッと光る演出も実に良かったですし。 良かったのですが……こんなシリアスシーンで言うのもなんなんですが、言わせてくださいっ! 下からの風なのに、なぜにスカートは鉄壁!?(笑) ……原作では決めポーズ時にチラッと見えてるのに。 アバン先生とレオナの回想シーン、レオナが頷くシーンがあったのが嬉しいです! 原作にはない改変ですね。 過去を回想するアバン先生が、懐かしそうな表情を見せるのがいいですね。 若き日のレイラさん、床に座り込みながら攻撃はほぼ原作構図のままですが……タイツのやぶけがありませんでした。くっ、娘以上にお色気シーンが多いと外伝で明かされたことだし、密かに期待していたというのに……っ。 マトリフ師匠の回想、原作では正面向きに魔法を放つシーンでしたが、アニメではマトリフを背中側から見た構図になっていました。ロカ、レイラ、マトリフの全員が、アバンから見た構図になっていると気がついた時は感激しましたよっ。 しかし、……ブロキーナ老師はっ!? 老師はどこにっ!? アバン先生から自分の評価を聞く時のレオナの表情が、目をキラキラと潤ませながらちょっと頬を染めている感じで呆けているのが、すっごく可愛いです。 ずっと王女として人を導く立場だったし、こんな風に目上の人から認められ、褒められる経験というのは、父親であるパプニカ前王が亡くなって以来じゃなかったのでしょうか。 アバンがレオナの心配を否定するシーンも、微妙に改変されていますね。 アバン先生が一瞬キョトンとしてから笑う時、フローラ様を思い出してくれると嬉しいなぁと妄想。 原作アバン「のみこみが早い!」 原作アバン「私の弟子の中では、ダイの3日間が最短の修行期間でしたが……姫はもっと短くなっちゃいますね」 このやり取り、好きだったのですが。 ダイ、マァム、ポップがレオナの言葉から先生の意図を悟るシーン、画面に青のグラデーションがかかった演出が綺麗でした。 ポップとマァムの表情の微妙な改変も、いいですね。 すぐにパッと感情を切り替えるより、こんな風にさっきの自分の未熟さを思い知るというワンクッションが入る方が、感情が伝わりやすいと思います♪ ミストバーンの爪攻撃を、ポップがブラックロッドで受け止めるシーンには感動しました! そして、爪の攻撃がものすごくギリギリまで迫っているのにビックリ! ブラックロッドを支えるポップが、アニメだと手がブルブルしていてかなり苦労している感じ(笑) ロッドの持ち方自体、原作では両手とも順手で持っているのに対し、アニメでは力が入るように片方を順手、片方を逆手で持っています。ブラックロッドって、魔法力はもちろん、それなりに腕力も必要そうですね。 原作ポップ「……おおっと、姫さんよォ、皆まで言うなって! ……分かってるさ、こいつは……おれが食い止める!!」 原作のポップの方が、余裕がありそうな台詞回しですね。後、ダイとのやり取り部分がカットされたのも悲しいところです。 原作ポップ「その間におまえは大魔王のところへいくんだ、いいな、ダイ!」 原作ダイ「でっ、でも……!」 原作ポップ「……へへっ、心配すんなって」 ここのやり取りが好きだったので、なくなって残念! 原作ではダイは「え?」と呟きキョトンとした顔をしているのですが、アニメのダイはじっとポップを見ている……おおっ、三角関係を理解しているっぽい!(笑) マァムのツンデレ発言可愛い! 原作ではこの時の微笑みは少し大人びていて、慈愛に満ちた印象だったのですが、アニメだと等身大の女の子っぽくていいです! マァムの笑顔の後ろをレオナが駆け降りるのも、めっちゃいいカットですね。原作でもレオナがダイの所に駆け降りていますが、ポップ達とすれ違うシーンは描かれていなかったので、嬉しいです。 レオナがダイの肩に手を掛けるシーン、ダイの内心のモノローグの後半がカットされていますね。 原作ダイ(だったら……その肝心のおれが……くよくよ迷っていちゃいけないっ!) 原作ではこのモノローグや行こうと言う台詞を、ダイの握りこぶしと共に描かれていますが、アニメではレオナの手を握るという形になっているのに感動しました。 レオナに励まされるだけでなく、レオナに気を遣って励まし返している感じがして、すごくいいですね。 ダイの発言にレオナが一瞬虚を突かれた表情を見せるのも、アニメの改変ですね。 その後で嬉しそうに微笑む顔が、年相応の女の子っぽくてまた可愛いです。 階段を駆け上るダイ達と、踊り場にいるポップ達のすれ違いシーン、かっこよかったです! 画面を白っぽくして、すれ違う一瞬を際立たせる演出が実にいい感じ♪ こちらのすれ違いも原作にはないので、嬉しかったです。 告白とか、誰が好きとか言う以前に、すでに十分以上に通じ合っていることにいつ気づくんでしょうね、このケンカップルは。 原作ではミストバーンがすぐに邪魔をしてきた印象なので、このダイ達とポップ達の信じ合う間を感じさせる演出や、思いがけない場面転換のセレクトに感心しました。 CM後、ミストバーンのセリフが微妙に改変されていました。 原作ミストバーン「……いいのか? 目先の友情ごっこに浸ったばかりに、大切な仲間が死んでしまっては泣くに泣けんと思うが……! ……いいんだな……?」 意味は同じですが、原作の方がやや回りくどい言い回しですね。 マァムとポップが下に降りるシーン、原作では階段途中の段に降りていましたが、アニメでは完全に階段の下に降り立っています。 レオナのように理で行動するタイプにとっては、感情で動くポップやマァムの行動は予想しにくいだけに新鮮に感じるのかもしれません。 ふざけたポップと照れているマァムのやり取り、可愛い♪ お気楽なレオナと、ポップ達を心配するダイの対比、いいですねえ。 ポップのミストバーンへの挑発セリフ、アニメだとビビっているのに頑張って虚勢をはっている感をヒシヒシと感じられていいですね♪ 原作ポップ「おれ達が命にかえても手出しさせねえから、そう思えっ!!」 マァムとの短い作戦でポップがコケるギャグシーン、原作とはやや絵柄と動きが違っていました。原作がずるっとつんのめる感じなら、アニメではずっこけポーズのまま、切り絵っぽい動きで上から下へ落ちる感じです。 ポップとマァムが相談中も前を見ていて、ミストバーンから目を離さない感じがいいですね。 ミストバーンの素顔が垣間見える回想シーンがありましたが、その後にミストバーンが生身の存在だと説明するシーンで、片目だけが光っているシルエットなミストバーンが登場しました。え、こんな片目シーンあったかなと、悩んじゃいましたよ(笑) ポップとマァムが並んで立っているシーン、足への加重のかけ方が見事に西遊対称になっているのが地味にかっこよかったです♪ まあ、動きがシンクロしていても、ついつい太股が派手に破けているマァムの方に目が行きがちになるんですが(笑) ミストバーンがポップ達では足止めにもならないというシーン、台詞の後半部分がカットされていました。 原作ミストバーン「せめてアバンか、ヒュンケルでもいればわからんが……、な……!」 ミストバーン的には、この二人は高く評価しているようです。 え、今までずっとホワイトガーデンって、上が空いた中庭風の場所だと思い込んでいたのですが、天井に模様があるってことは……ドーム状の空間!? 天井がめっちゃ高いだけの吹き抜け!? と、本編とは全く関係ないところで今回最大のショックを受けましたが(笑)、それはさておき、低く身がまえるポップとマァムがいいですね。シンクロしたように動きがピッタリと合っています。 ポップがブラックロッドで闘魔傀儡掌の糸を避けるシーンの動き、良かったです♪ ブラックロッドを自ら手放し、空中で大きくのけぞってからのポップの魔法攻撃、いいですねえ。 ポップの連続イオ攻撃、原作では命中度が不明でしたが、アニメでは半分ぐらいは外れていました。と言うより、わざと外しているように見えます。 マァムの閃華裂光拳、久々です♪ マァムの真正面からの驚きの表情、いいですね! ミストバーンの爪の伸び方、原作の後ろ向きのマァムに投網のように広がるカットと、前から見た拘束シーンが好きだったのに、両方とも改変されていたのは残念! シュルシュル忍び寄る触手爪の野望、ポップの足で実行されていたのにはビックリ。え、願いが即叶いました!? 叶いましたが……違う、そうじゃない!(笑) 原作ではポップへの触手は、首から巻き付きにいっていましたが、アニメでは足から攻めていますね。絡みつき方が、妙に蛇っぽくてねちっこいです。 原作では省略されていた、爪を縮めてミストバーンの手元へ連れて行かれるポップの図まで実装されるとは。 そして二人そろって人質にされているシーンで、マァムが原作よりもお尻が強調しまくったセクシーポーズだったのが衝撃でした(笑) ミストバーン……グッジョブ!(笑) ここで注目したいのは、原作ではこのシーンでは口元を引き締めているミストバーンが、アニメでは口元を開いて明らかに笑っていることです! 間違いない、ヤツはサディストの上にむっつりとみました!(笑) それにしても二人への拷問シーン、こんなに長々とやるとは思いもしませんでしたよ。流血がないからやりやすかったのかもしれませんが。 ポップが必死に後ろにいるミストバーンを睨もうとするシーン、いいですね。目も合っていないし、向こうからも気がつかれていない無力さが、またいい味を出しています。 ダイが必死になって走る顔のアップが入るのが、嬉しかったです。 欲を言えば、ラーハルトの不意打ちの前に、ポップとマァムがぐったりし始めた表情も見たかった気がします。 背後からの攻撃、画面が真っ赤に染まって火柱のように勢いよく攻撃描写が発生するとは思いませんでした。思ってたより派手な攻撃になってますっ。よくこれで、ポップやマァムが無事でしたね(笑) 原作ではポップとマァムを誰かが助ける寸前、ダイが目を見張るカットが入るのですが、アニメではそれはなくなっていました。 マァムがラーハルトを見るシーン、シルエットだけなのに加えて、視線がフラフラと揺れたり、ぼやけたりして、意識朦朧としている感が強く出ているのがよかったです。 苦しいながらも微笑むマァムの表情、いい感じ♪ 次回予告、ラーハルト、マァム、ポップがすでに共闘していました! アバン先生とキルバーンの決闘に、ぼっちなバーン様とバラバラなシーンなとで、ラーハルトが最後に美味しいところを持っていった感じです。 |