『闇の衣』(2021.7.30) |
《粗筋》 ダイのドルオーラ連発により、さしもの大魔王バーンもその攻撃に飲まれた……!
心配そうに、やったのかと尋ねるレオナ。 苦しそうながらも大丈夫だと答えるダイは、ドルオーラ二連発が相当に堪えている様子だった。が、レオナが自分の考えを汲み取ってくれたことを喜び、微笑むダイ。 それを聞いて、レオナも嬉しそうな笑顔を浮かべる。 その答えに、納得するレオナ。 瓦礫が壊れ、落下する音が小さく響く。 自分に言い聞かせるように、レオナは竜の騎士は常に地上に一人しかいないこと、ゆえにドルオーラが二発同時に当たるなんて本来なら絶対有り得ない破壊力だと語る。 ダイ「……バーンが相手だからさ」 少し、視線を落としてダイはそう呟く。 ダイは、バーンは強いからこそドルオーラを抑えることが出来てしまったと考えていた。なまじ強すぎるからこそ、とてつもない攻撃を食らうことになった……強すぎるというのも、あまりいいいことではない――どこか、哀れんでいるような表情を見せるダイ。 そんなダイを見つめるレオナも、浮かない表情を見せる。 戸惑うダイを、レオナは明るく笑って引き起こす。 レオナ「ほら、胸を張ってよ、勇者君! あなたは勝った! 大魔王に勝ったんだから」 ダイとレオナは、空に明るく差し込む日の光を眺める。雲間から光が差し込み、天使の梯子が美しく広がっていた。
クロコダインは、その衝撃の原因がダイか、それとも別にあるのかを気にしていた。 マァムは放置しておけばいいと、発言する。もう抵抗できないなら、なにも命を取らなくてもいいと考えているからだ。 が、ポップははっきりとそれに反対する。 でも、ダイがバーンに敗れてしまってからでは遅いと、強く反論するマァム。それに対し、ポップは悔しそうな表情を見せる。 ミストバーンから漂う不穏な気配……それに、ポップ達も気づいてたじろぐ。 ポップはここぞとばかりに、これでも許してやろうって言うのかと、マァムを責め立ててから、ヒムに呼びかける。 だが、それが見えているのかいないのか、ミストバーンはひたすらにバーンに許しを請い続ける。 ヒムの拳が、ミストバーンの胸飾りを見事に捕らえる――と言うよりも、当てさせられたと言うべきか。 輝きが収まった後にいたのは、靡く長髪もきらきらしい、美青年だった。 意外さに目を見張る一同の前で、真の姿を現したミストバーンは、なおもバーンへ許しを請う。 その言葉を聞いて、ようやく目の前にいるのがミストバーンだと認識したように驚くポップやマァム。 クロコダインも、ロン・ベルクさえ恐れていたミストバーンの正体が、細面の青年だったと驚きを感じていた。 ヒュンケル(この気配……どこかで……!) 静かに佇むミストバーンは、目を閉じたままその手をスッと上に挙げる。指を揃え、掌を前に向けた。 一瞬、戸惑った表情を浮かべたポップだが、次の瞬間には全員、壁に叩きつけられていた。 苦痛の中、ヒュンケルはそれがただの掌圧だと悟る。桁外れの威力の掌圧がやんでからようやく、ポップ達は壁から離れて床に降りることが出来た。 今度ばかりはバーン様に罰を受けるだろうと覚悟しているミストバーンは、己の罪の深さを悔いている様子だった。処刑すらやむなしと言えるほど、この姿をさらすのは罪深い、と――。 自己陶酔中のミストバーンに激昂し、殴りかかるために駆け出すヒム。 静かに、佇んでいるだけのミストバーン。 ミストバーン「思ったより鈍くはないようだ。この私の強さを感じ取ったか……」 侮辱的とも言えるその言葉に、ヒムはその場に立ちすくんだまま目を見張る。 暗黒闘気のパワー仮面を被っていた時の方が上回っていたと、自分を鼓舞しながら拳を構えるヒム。 ミストバーン「……いいぞ。せいぜい、恐怖しろ。私も、怖い……」 ミストバーンの言動にブチ切れたヒムは、再び光の闘気を纏って走り出した。拳が、虹色に輝く。 渾身のオーラナックルを叩き込むヒム。 たいして力を入れたようにも見えなかったのに、ヒムの腕は紙切れを裂くかのごとく、あっさりと引きちぎれてしまう。苦痛の悲鳴を上げ、反動で後ろに飛ばされるヒム。 そんなヒムに、ミストバーンは折った腕を投げつけた。両腕がなくなったヒムには、それを避けられない。胸元に当たった反動で、ヒムは壁に叩きつけられた。 ポップやクロコダインは、信じられない光景に驚愕する。 ヒュンケル(ねじ切った……それも力任せに! 無造作に! しかもオレのように相手の力を利用して砕いたのではない……力だけで、引きちぎるとは!) 目が飛び出しそうなほど、ヒュンケルはミストバーンを凝視する。 ヒム「ああっ!? オレの腕をッ!!」 叫ぶヒムに目もくれず、ラーハルトはジャンプの勢いのまま、オリハルコンの腕でミストバーンに殴りかかった。しかし、当たった途端、ガラスのように腕は砕け散ってしまう。 驚くラーハルトの顔面を、ミストバーンは片手で鷲掴む。腕を取って抵抗するラーハルトだが、ミストバーンの腕はびくともしなかった。 並の勢いで殴りつけたのなら、オリハルコンの腕とは言え曲がるか折れるかだと言いながら、ミストバーンは残った手でラーハルトの腹を打つ。一際苦痛の叫びを上げ、吐血するラーハルト。 それでも、歯を食いしばって耐えるラーハルトに、砕け散ったことこそがおまえの強さの証明だと、上から目線で評するミストバーン。 拳に再度力を込めて振り抜くと、ラーハルトは信じられないほどの高さと飛距離で飛ばされ、壁に叩きつけられた。 その様子を、怒りを含んだ目で見つめるポップ達。 そんなラーハルトやヒムが、この世では最強レベルの戦士だと認めながらも、この姿の私の足元にも及ばないと言い放つミストバーン。 その発言に、驚くポップ達。 チウ「それじゃ、バーンは!! おまえよりえらいバーンはどうなんだ!?」 威勢良くそう言った割に、顔を向けられると悲鳴を上げてサッとクロコダインの背中に隠れるチウ。 ミストバーンは淡々と、バーンの偉大さ、魔法力と叡智を讃えるが、それでも肉体強度は今の自分の方が上だと主張した。 ミストバーン「そう……私はバーン様より強い。私が魔王軍最強なのだ!」 一方、半壊した天魔の塔では、風の音が静かに響き渡っていた。 礼を言い、ポップ達のことが気になるから急いでホワイトガーデンに引き返そうと、立ち上がろうとするダイ。 戸惑うダイを、心配するレオナ。 ダイはドルオーラを撃った後よりは楽になったと言うが、レオナはムキになってダイの回復具合が普通じゃないと主張する。その主張の激しさに、困ったような顔をするダイ。 が、レオナは何かに気づいたような表情を見せる。 竜闘気もそれに近い特性があるのかもしれないと、推察するレオナ。 どうすればいいのと問うダイに、レオナは膝を崩した座り直しながら、バーンはもう倒したのだし、いずれにせよ時間をおくしかないと提案する。 どこか不安そうなダイに、レオナはそんなに心配することはないと微笑みかける。 レオナ「いくらミストバーンが強敵でも、バーンより強いなんてことないでしょ」 ポップ達とラーハルトが力を合わせれば大丈夫と、笑顔のまま励ますレオナだが、自分の手を見たままのダイの反応は鈍い。 回復してから仲間のことを考えるべきであり、ヘロヘロのまま加勢にいっても困るだけだと主張するレオナに、ダイは気が抜けたような笑みを浮かべる。 ダイ「レオナはいつも、はっきり言うなぁ……。でもまあ、そこが頼りになるのか」 その言葉に、一瞬目を見開いてから、猛然と怒り出すレオナ。 レオナ「もう! なによ、その言い草はぁ!?」 屈託のない顔で笑い出したダイに、レオナは膨れてそっぽを向く。そんなレオナを、優しい眼差しで見つめるダイだが、その目がふと、逸らされる。 ダイ(なぜだろう……心の中の高鳴りがおさまらない……まだ、なにか起こりそうな……イヤな予感がする……)
おまえが大ボスなのか、バーンよりも上なのかと立て続けの問いに、ミストバーンは苦笑するばかりだ。 ミストバーン「おまえの言う通りだ」 その答えに、たじろぐポップ。 ミストバーン「感謝しながら死んでいけ……! これほどの相手に殺されるなど、何百年生きてもまず、有りえぬこと。うぬらには過ぎた冥土の土産だわ」 ゆっくりと、歩を進めてくるミストバーン。 近づいてくるミストバーンを前にして、クロコダインはまだ希望を持っていた。 クロコダイン(確かに万策尽きたかに思えるが、わずかにでも奴を足止めできれば……!!) ほんのわずか、クロコダインの目が右へと向けられる。 ヒュンケル(まだ最後の手段が残されている……!) 真正面を睨みつけるヒュンケルの目は、まだ闘志が燃えていた。それは、毅然と前を見据えるマァムも同じだ。 クロコダインの肩にしがみつくチウでさえ、まっすぐに『彼』を見つめていた。 一同(メドローア!!) 最前列にいるポップは、振り返らなくても自分に視線や期待が集中しているのが分かるのか、引きつった顔をしていた。 そんなポップのすぐ背後に寄ってきたヒムは、小声で彼に話しかける。 ヒム「そうしたらかまわないから、あのデカいのを一発ぶっ放せ!」 自己犠牲を厭わないヒムの覚悟にためらうポップだが、ヒムは迷っている場合じゃないと叱責する。全員が確実に殺されると――。 近づいてくるミストバーンを睨みつけるポップ。 その潔さ、力の差を見せつけられても絶望しない精神を、曲がりなりにもバーン様と一戦交えただけのことはあると褒めるミストバーン。 礼を言い、ポップに決めの一発を放つよう念を押すヒム。だが、ポップは金属生命体であっても、ヒムを犠牲になんかできないと言い返す。 ヒム「つまらん躊躇をしていると、惚れた女共々地獄行きだぞ」 自分一人の生命で済むなら安いと思えというヒムには、微塵の迷いも感じられない。 ポップ「なんで通りすがりの敵のおまえが、そんなこと知ってんだよ!?」 真っ赤になったポップをチラッと横目で見つつ、ヒムは思う。 ヒム(見てりゃあモロバレだろうが) 呆れたような顔をしつつも、口に出さないだけ情けというものか。 マァム「みんな、あなたに賭けてるのよ!」 振り返ったポップの目に、覚悟を決めたように身がまえる仲間達の姿が映る。クロコダインは目が合うと、かすかに頷いてみせた。まるで、励ますように――。 ポップ「みんな……」 戦いの決意満々に身がまえるヒム。ポップも、ためらいを残しながらも前を向く。 ラーハルト(どんな秘策かは知らんが……ここは、オレもそれに賭けてみるとしよう) 第二ラウンドをしかけようとするヒムの横に、ラーハルトが並んで指示を飛ばす。自分とヒム以外は敵の間合いに近づかず、飛び道具で勝負をかけるようにと命じるラーハルト。 次の瞬間、ヒムとラーハルトは同時にその場を駆けだした。猛烈なダッシュで、一気にミストバーンへの間合いを詰める。 が、ミストバーンは軽くそれを避ける。 続け様の攻撃を仕掛けるヒムの身体が、一瞬、大きく沈む。翻るヒムの髪の合間から、槍が閃く。 だが、その不意打ちすらミストバーンは躱した。 それを見ているポップとマァムは、二人の同じ攻撃すら当たらないことに驚いていた。 だが、実際に戦っている二人は知っていた。 ラーハルトの槍も、ミストバーンの頬を掠っていた。 ヒム「くっそ、こうなりゃ……ッ」 素早く飛んで、ミストバーンの首を裸絞めにするヒム。両腕を交差し、首を締め上げるも、ミストバーンは苦しそうな様子も見せず、軽くヒムの手首をとった。 ポップ「……お早いお帰りで」 引きつった笑顔で、そう呟くポップ。 ヒムが飛ばされた間も、ラーハルトは連続してミストバーンに槍を打ち込んでいた。が、それもことごとく躱され、当たらない。 先程と同じ掌圧が放たれようとした時、ミストバーンの手とラーハルトを割り込む形に、凄まじい攻撃が仕掛けられた。 だが、何事もなかったかのように振り返るミストバーンの様子を見るからに、クロコダインの最高の必殺技は足止めにもなっていなかった。 クロコダインの名を叫ぶヒュンケルだが、破片が飛んできたのを見て身を竦めるしか出来ない。手前にいたチウが、身体を張ってヒュンケルを庇う。 立ちすくんでいるヒュンケルに、チウは大丈夫だったかと声をかける。それに、頷くヒュンケル。 ヒュンケル「まさか、おまえに助けられるようになるとはな……」 笑顔で、ヒュンケルに親指を立てて見せるチウ。 ポップは手に負えないミストバーンの強さに、メドローアを作ることすらできないでいたと歯がみしていた。 マァム「……きれいな顔」 戸惑った後で、この非常時になにを言ってるんだと怒り出すポップ。昔っから二枚目に弱いとぼやくポップに、マァムはそんな意味じゃないわよと怒鳴る。 マァムが気にしているのは、攻撃をあれだけ受けているのにきれいすぎる顔への疑問だった。 マァムの言葉を聞いて、座禅を組んで蹲っていたビースト君が顔を上げた。その横には、腕を押さえて蹲るヒムの姿もあった。 マァムの指摘に、ポップもその事実に気づいたらしい。きれいすぎると主張するマァムの後ろから、ビースト君が呼びかけてきた。 ビースト君「マァム」 マァム「老師!」 ビースト「いや、今のワシはビースト君っ♪」 上機嫌に声を跳ねさせるビースト君に、マァムはキョトンとするばかりだ。 マァム「……え?」 ポップ「……この人って……」 あきれ果てたような半眼で、思わず呟くポップ。 マァムが力強く頷いたのを聞き、ビースト君は奴の不死身の秘密が解けたような気がすると発言した。 二人の間をスタスタと通り抜けながら、ビースト君は閃華裂光拳を受けてもノーダメージだというなら、あの男の肉体は生きてはいないと断言した。 ビースト君「ポップ君。メドローアのチャンスは、ワシが作る」 無茶だと心配するポップに、ビースト君は軽い口調で大丈夫だと答える。そんな師匠を、信頼の瞳で見送るマァム。 やけにふらふらと、足音もペタペタと縦ながら進むビースト君を見送りつつ、ポップは思う。 ポップ(……老師の持病って、そんな名前だったっけ?) が、ポップはすぐに首を強く振り、そんなことを気にしている場合じゃないと思い直す。 ペタペタと、大きな音を立ててミストバーンへ接近するビースト君。それを見たミストバーンは、今度は道化者で時間稼ぎかと、明らかに小馬鹿にしていた。 ビースト君「おまえの不死身の秘密。それはおそらく……凍れる時の秘法」 それを聞いて、その場になんとも言えない緊張感が漂う。 ミストバーン「その名を知っているのか?」 ミストバーン「貴様、何者だ!?」 ついに声を荒げるミストバーンに、ビースト君は胸を張って答えた。 ビースト君「ビースト君」
《感想》 驚くほどに、ミストバーン無双! な、回でした♪ フローラ様を中心に、ノヴァがロン・ベルクと並んで座っていますね。メルルとエイミもいるのも、嬉しいところ。 意外なのが、ロモス決勝進出組が魔法陣内部にいないことです。俯瞰図では顔が見えないので髪型と衣装で判断するしかありませんが、バウスン将軍らしき者もいませんし。左端に見える坊主頭の戦士は、アキーム将軍かどうかは悩みどころです(笑) まあ、好意的に見るのなら、バウスン将軍やアキーム将軍は戦後処理のため忙しく動き回っているんでしょう、多分。 ダイ達の場面では、バーンが吹き飛んだ後、土煙が多量に舞っている風に霞めいた画面で描かれています。そのせいで、ちょっとセピアがかったような幻想的な雰囲気になっていて、目を惹かれました。 ダイに駆け寄るレオナが、意外と足が速くてビックリ。お姫様なのに、運動能力が結構高いんですよね(笑) 並んで座っているダイとレオナですが、レオナは片膝立ちの姿勢で、ダイは膝を揃えた正座っぽい姿勢なのに、ちょっと笑いました。いや、普通、男女逆では(笑) まあ、原作でもレオナは片膝立ち座りでしたが、原作ではダイは足を少し開いた座り方だったのですが。アニメでは、手をちょこんと揃え、きっちり足もとじ合わせた正座なのが、実に可愛いです。 二人とも同じようにバーンが死亡した(仮)方向を見つめつつも、レオナは不安そうに、ダイは真偽を見定めようとでもしているような真剣な表情という差があるのがいいですね。 強すぎる悲劇について語るダイの憂い顔、いいですねえ。 ……のは、いいんですが、その次のシーンでレオナがダイの腕を取るシーン、なぜにレオナの顔を見せずに思いっきり胸のアップに!?(笑) ……原作よりも、胸の谷間がくっきりと描かれていませんか!? とりあえず、レオナがダイの勝利を宣言する際、空に天使の梯子が見えて光に溢れている図が非常に美しくて素晴らしいです! ポップとマァムのやり取りが削られなかったのも、嬉しいポイント。 それに対するポップの反応も、原作ではポップは困ったような顔で詰まっていましたが、アニメでは苛立ちを浮かべています。 ポップとマァムが、互いに睨み合っているのもいいですね。 原作では慈愛深いマァムの態度のせいか、なんとなくマァムの意見が正しいっぽい雰囲気になっていたのが不満だったので、意見が真っ向から対立する展開になってスッキリしました♪ 原作では、二人の意見にみんなが迷うように考え込むカットがありましたが、アニメでは全員集合図でした。チウが腕を組んでいる図が、可愛くていいですね。 ところで、原作では悩んでいる風に見えたチウですが、アニメではケロッとした表情に見えます。原作では、マァムに無条件に賛成しないで悩んでいるところから、ポップの意見寄りかと思ったのですが、アニメだと『ん〜、よく分かんないな』的な、潔いまでに頭空っぽな風に見えてなりません(笑) ミストバーン復活後、ポップがマァムに文句を叩きつけるシーンが、ものすごく小者っぽくて笑っちゃいました。原作でも小者感強いなと思ったシーンでしたが、声優さんのうわずった声の演技が実にいい味を出しています。 ミストバーンが光るシーン、チウがその輝きに吹っ飛ばされるシーンがいいですね! 原作ではちっさなコマで、逆さの姿勢になって飛ばされているっぽい描写はありましたが、アニメでは飛ばされる動きが入っていました♪ ミストバーンの姿を見せるシーン、髪の毛や服のはためきがやたらと美麗でした〜♪ 髪の毛がほぼ上に逆立つほどに靡いているのに、こんなにも優雅に見えるとは。 後ろ姿ってほぼ見なかったから印象が薄かったのですが、ものすごいロングヘアとはいえ、後ろはおかっぱのごとくきちっと揃えていたんですね。……前髪や頭頂部はあんなにボサボサなのに(笑) ラーハルトがミストバーンの正体に悩むシーン、左右逆転していますね。 ヒュンケルの横顔は原作とほぼ同じでしたが、原作のヒュンケルがやや恐れを感じているように見えるのに対し、アニメのヒュンケルは強気に睨んでいるように見えました。 ミストバーンが掌を挙げるシーン、正面からの図になっていたのは嬉しかったです。静止した立ち姿からの、たっぷりと間をとった動きがいいですね。 珍しく、髪が思いっきり煽られて額が丸見えになったポップが見られたのは嬉しかったです。 いや、マァムの意志ではないでしょうし、あの体勢や体格差でマァムが自分を壁に先にぶつかるように配慮するのは無理があるでしょうけど。 その点、クロコダインはさすがです! ミストバーンの攻撃後、ラーハルト、クロコダインはしっかりと立っていますが、ヒムはやや中腰、ポップ、マァム、ヒュンケルはしゃがみ込んでいます。面白いのはビースト君で、壁に貼り付いたまま……と言うより、叩きつけられた時に壁に空いた穴にちょこんと腰掛けています。 原作では力尽くでヒュンケルを抑えている感がありますが、アニメではマァムはヒュンケルにすがりつくことで抑止力になっている気がします。 ヒムちゃんの表情の細かさには、感動しました! 原作では台詞が多い割に一コマで済んでいたシーンだったので、最初は怯え、その怯えから反発するようにミストバーンの怒りへ繋げていく台詞回しや表情の変化が、見ていて嬉しかったです。 真ミストバーン、真正面向きの顔がかっこよくてつい見とれます。また、声が絶妙に合っていますね♪ ヒュンケルの二度目の制止、原作では小さなコマで、さらに遠くで小さく叫んでいたシーンが、思いっきりアップで叫んでいましたよ(笑) 原作ではミストバーンはヒムの手首を逆手で握ってから、引きちぎっていますが、アニメでは順手です。 しかし、この腕千切りシーンをそのままやるとは……。いや、片腕が無くなった段階でやりかねないかと思いましたが、両腕を千切るなんてシーンをよくもまあ、土曜の朝っぱらから(笑) ヒュンケルがヒムの腕について驚くシーン、本来ならここでダイ達のシーンへ切り替わるはずだったのですが、アニメではダイ達のシーンの後で再度紡がれるはずだったヒュンケルの驚きの台詞パート2と繋げていますね。 ラーハルトの奇襲攻撃、かっこいいです。 原作ではラーハルトは両手でオリハルコンの腕を持って攻撃していますが、アニメでは片手攻撃です。 折れた以上は、ヒムちゃんの腕は超丈夫な棍棒とみなせそうなので、細い部分を掴んで太い部分で殴るアニメ式の方が、効果がありそうですね。実際、昔から殴るなら逆の方がいいんじゃないかと思っていただけに、アニメのこの改変は嬉しかったです。 また、ミストバーンがラーハルトの顔面を掴んで持ち上げるシーンは、アニメのオリジナルです。声優さんが、さりげなく苦痛の呻きをあげているのも、アニメならではの改変ですね。 原作ではショックのあまり棒立ちになり、ミストバーンの長台詞を聞いていたシーンでしたが、アニメでは油断していなくてもミストバーンの方がはるかに上だと言う演出がお見事! 原作ではあっさりとラーハルトをぶっ飛ばしているミストバーンですが、アニメではラーハルトの動きと視界を封じた上でボディーブローを放っていますよっ。 目を閉じたままなのに、顔面がめっちゃ近いまま話しているのも、アニメの改変ですね。……あー、なんだかミストバーンがラーハルトの苦痛の声を楽しんでいるように見えてなりません。ええ、独断と偏見ですが(笑) 原作では普通に殴っているのに、アニメでは一度ボディーブローで動きを完全に止めた体勢から、力を込め直して吹っ飛ばしています。これは、原作以上の力業! しかも、原作ではせいぜいが二階ほどの高さに吹っ飛ばしているのに対し、アニメでは吹っ飛ばす距離は倍増し、高さも三階くらいはあるんじゃないかと言うほど、距離感がパワーアップ! ラーハルトの落下シーン、原作ではほぼ逆さと言っていい体勢で背中から落ちていますが、アニメでは普通に背中から落ちています。 落下したラーハルトを、怒りの表情で見つめているのもアニメの改変です。 ところで、このシーンではマァムがヒュンケルを支えるのを忘れ、戦い寸前の姿勢で身がまえています。ヒュンケルも、普通に立っていますし……やっぱり支えは要らないですよ〜(笑) チウがミストバーンに問いただすシーン、アニメではクロコダインの肩に乗っています! 原作では、この時点でもクロコダインに抱っこされたままなので、アニメのチウ君の頑張りがすごく微笑ましいですね。 ミストバーンの最強宣言シーンで、CMに。 原作ではここで続けて、ポップ達のターンでしたが、アニメではここで場面転換し、ダイ達に視点を移しています。 ダイの尻餅シーン、可愛いです♪ 回復ぐあいを、手をぐーぱーさせながら確認するダイも、側で座り込んでいるレオナも、実に可愛いです。 原作では、レオナを心配させまいと大人びた笑みを浮かべるダイに、心配いそうなレオナのやり取りなのですが、アニメではダイはレオナの勢いと理屈について行けなくて困り果て(笑)、レオナは心配の余り感情的になっているのが怒っているように見える感じで、いかにも年相応のやりとりが可愛らしくていいですね♪ 困り顔で生返事をしているダイを見て、この子、絶対にレオナが何を怒っているのか分かっていないだろうなと笑っちゃいました。 レオナが膝を崩して座り直すシーン、動きが綺麗で見とれてしまいました♪ 何気ないシーンですが、ダイの意見を聞く前から本格的に待ちの体勢に入っているレオナが好きです。 ダイが自分の手を見つめるシーン、原作では手が小刻みに震えていましたが、アニメではその動きはなくなっていますね。 原作の順番だとフラグを立てていると思いましたが、アニメの順番だと『志村、後ろ、後ろっ』のノリでレオナに注意したくなります(笑) が、そこで感動したのが、その表情からダイが太陽の方へ目を動かし、憂い顔を見せるシーンでした。 原作では、ダイとレオナの微笑ましいやり取りから、すぐにダイの不安のシーンに続いているのですが、アニメではレオナがそっぽを向くという演出を挟むことで、レオナがダイの表情の変化や不安に気づかなくても不自然ではない状況を生み出しています。 バカップルなやり取りにしか見えなかったそっぽ向きが、まさかこんなに説得力のある演出に繋がるとは……! 太陽を見つめるダイの、子供っぽさを多分に残す不安そうな表情、すっごくよかったです♪ 後ろ姿と、天使の梯子の見える空の美しい風景もいい感じでした。 ミストバーンがポップの問いを肯定するシーン、これ以上ないミストバーンのドヤ顔が素敵です(笑) 原作ではやや右向きだったのが、真正面顔になっていますね。 みんながポップに注目するシーン、原作と違ってポップの背中を見つめていましたが……未だに魔法使いが最前列にいるってのは、どーいうこと!?(笑) アニメでは最初は二の腕からかけていたのに、最終的には掌の方に手をかざしていたので、ポップは手が伸びてくる速度に合わせて自分の手を移動させながら術を掛けていたようですね。 ポップとヒムのやり取りが削られなかったのが、めちゃくちゃ嬉しかったです。ムキになっているポップと、呆れたような顔でチラ見しているヒムの対比がすっごくいいですね。 後ろから肩を掴まれたポップが、一瞬、思いっきり変顔で驚いているのには笑いました。 仲間達全員集合で身がまえている図が追加されたのは、高ポイントです♪ 未だに壁に座っているビースト君や、クロコダインの前にしっかと立っているチウが特にお気に入りです。 クロコダインが頷いた後、チウも自信たっぷりに頷いているのが可愛いです♪ それにしてもラーハルトが空気を読んだのが、今回の話の最大の衝撃でした!(笑) く、空気が全く読めない傲岸不遜な男かと思っていたら……案外、気の回る男だったのですね(←超失礼な意見(笑)) ラーハルトの追加セリフは、ものすごく嬉しかったです。 ヒムの猛ラッシュの隙を突いたラーハルトの攻撃が、実にかっこよかったです! 二人の同じ攻撃の際、色が青みがかってスローモーションの動きになる演出と、その直後に普通に動き出す展開も良かったです。しかし、ミストバーンの服ってドレスのようによく翻りますね。 拳で攻撃するヒムが相手の時は、身体をわずかに反らすことで攻撃を避けていたのに、槍で攻撃するラーハルトは滑るように身体ごと逃がす動きの差が面白かったです。 ラーハルトが槍をぶん回してから一閃するシーン、ヒムが再びダッキングでその攻撃を避けているチームプレイに惚れ惚れしてから、ふと、思いました。 ……あれ? え、えぇっと……できればっ、せっかく仲間になったことですし、ここは協力プレイと解釈にしときたいですね、ええっ。 吹っ飛ばされてきたヒムに、ポップが「お早いお帰りで」と声をかけるシーンも削られなくてよかったです〜。 ヒュンケルとは無闇にあんなにくっついていたのに、ポップとマァムの距離は広すぎませんかね?(笑) チウがヒュンケルを庇うシーン、原作だともっと容赦なくボコボコ瓦礫が当たっているのですが、アニメではその辺は控え目でした。 原作ではこのシーンのヒュンケルは、チウに対しても元気なく対応しているし、失った力への未練たらたらな雰囲気なのですが、アニメではチウに微笑んでいるのがいい感じでした。 ポップがメドローアを作る隙すらないとぼやくシーン、原作では口に出していっていますが、アニメでは内心思っているだけなので、ちょっと気を使ってるのかなと思いました。 ポップとマァムの言い合いシーン、見ていてすっごく楽しかったです♪ 座禅を組んでいるビースト君、アニメの改変ですね。 ビースト君、おどけた口調がいいですね。 原作ではポップの表情しか描かれていないので、ここのマァムの表情はアニメの改変です。 ポップが老師の持病に悩むシーン、原作では下の方を見ているのですが、アニメの上目遣いは可愛いです♪♪♪ ペタペタ歩く足どりが見事ですが……やっぱり、どうしても足だけが妙に生々しいのがイヤンな感じ(笑) とぼけた顔と口調で、ミストバーンを追い詰めるのはいい演技なんですけどねー。 ビースト君の台詞の最中、全員集合図が出てきたのが嬉しいです。 マァムが思いっきり臨戦態勢で、険しい目のまま身がまえているのが印象的でした。老師に何かあったら、すぐにでも飛び出しそうな雰囲気です。 胸を張ってビースト君と名乗るシーン、背景がクレヨンみたいに雑すぎる落書きなのに笑いました。集中線ですらない(笑) 予告で、アバン先生の若い頃の姿や魔王ハドラー、ポップのメドローアが出てきたのが嬉しいところ♪ それにしてもものすごくどうでもいい余談なんですが……ミストバーンの真の姿、後ろから見ると……二本の触手みたいなのが、ゴキちゃんの触覚に見えてなりません(笑) |