『マァムとハドラーのフィギュア』 写真提供者:Rena様 |
こちらの写真は、マァムとハドラーのフィギュアです♪ 強敵を前にしながら、臆することなく自ら駆けていくこの後ろ姿には惚れ惚れします。僧侶戦士の衣装も相まって、美脚が遺憾なく発揮されていますね。 そして、魔王ハドラーのベギラゴン発動の瞬間のポーズも実にいいです。髪の靡き方や力強いポーズが、実にいいですよ〜。 感激のあまり、一気に書き上げてしまったSSと呼ぶにも短いミニドラマがこちらです。 『マァムの抵抗』 ハドラーの両拳が打ち鳴らされ、魔法力が火花となって散る。 (ベギラゴン……) 閃熱系最強の極大魔法を目の当たりにして、一瞬立ちすくんでしまったのはしかたがないことだろう。 (駄目よ、ここで引けないわ!) ここから逃げるわけになど、いかない。なぜなら、マァムのすぐ後ろにはポップがいるのだから。 「マァ……ム……、に、……げろ……」 弱々しい声が聞こえたが、マァムはそれに耳を貸さなかった。 そんなことなど、許せない。 この戦いの前にポップが詰めてくれた氷系呪文――ヒャダルコの入った弾だ。 チャンスは、ただ一度だけだ。 最高にうまくいけば、手の中に術を閉ざしたままそれを凍らされたハドラーは、自滅する。そこまで行かなくてもハドラーの気を散らし、狙いをそらすことが出来るかもしれない。 「……ァム……、よ……せ……」 途切れがちな声に、マァムは振り返らなかった。 (待っていて、ポップ。今……、今、助けるから!) 魔王ハドラーに一矢を放ち、その隙にポップを連れて逃げる。そう決めたマァムに、迷いは無かった。 「刃向かうとは小賢しい……これでも食らえ、小娘がぁッ!!」 吠える大魔王の両手が組み合わされ、極大魔法が放たれようとしていた――。 《続かない》 《後書き》 バルジ島でのハドラーとマァム&ポップのもう一つの対決のイメージでざざっと書かせていただきました。フィギュアのないポップは、画面外のどっかで転がっている想定です(笑) なお、この話のタイトルの『マァムの抵抗』もRena様に命名していただきました。写真掲載のご許可も快くしてくださいましたし、重ね重ね感謝いたします♪ |