『小さな勇者と思い出の服』

 

1話『ロモス王からの頂き物』(イベントシーン)

 舞台は、ボロボロの王間。原作のロモス戦直後を彷彿とさせる荒れ具合。

ポップ「おお、ホントにあったな!」(ビックリマーク)

ダイ「うん!」(笑顔で)

 画面中央に、ロモス王からもらったダイの額当てと『鋼のプロテクター』の装備が映る。

マァム「でもなんだか不思議ね、ミラドシアでも同じ装備がこんな風に手に入るなんて」

主人公「嬉しそうだね!」
主人公「よかったね!」

ダイ「うん、やっぱり嬉しいもんだね」

ダイ「ロモスの王様からのいただき物は、最初は『覇者の冠』だったけど……あれはじいちゃんに隠されちゃったから。
 この装備が、おれがちゃんと貰ったものって感じがするんだよね……」

ポップ「王様に勇者と呼ぼうって言われたしな!」

マァム「ロモスの国民のみんなにも拍手されてね!」

ダイ「やめてよ、なんか恥ずかしいよ……」(照れ照れマーク)

マァム「ふふ! それにしても、こっちのロモス城は無事だったけど、モンスターはかなり多いわね」

ポップ「城の中まで、こんなうじゃうじゃいるとは思わなかったぜ」(ぐるぐる渦巻きマーク)

ポップ「返りも気をつけて城を出ねぇとな!」

主人公「装備しないの?」
 →ダイ「う〜ん、お城を出る前に装備しようかな」

主人公「装備しようよ!」
 →ダイ「そうだね、お城を出る前に装備しようかな」

ポップ「モンスターのいねぇうちに、パリッと着替えようぜ、ダイ!」

ダイ「うん、そうしよう!」



2話『装備を大事に』

ダイ「そういえば、ミラドシアでは武器や防具は売っているのかな?」

ポップ「どうだろうな……次にいつ手に入るか分からないし、大事にしろよ」

ダイ「もちろん! 手に入るかどうか関係なく、大事にするよ!」

 ダイ、目を閉じて考える。
ダイ(装備……装備を大事に、大切にしながら……モンスターと戦うのって、どうすればいいんだろう?)

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3話『戦闘中の悩み』

 ダイ、目を閉じて考え中。
ダイ(戦闘が始まると、装備のことを気にしなくなっちゃうんだよなぁ……大事にしたいんだけど、集中しないと戦えないし……)

ポップ「おい、どうした?」

ダイ「ロモス王に貰った装備は思い入れがあるから、大事に扱いたいなぁって……。
 でも、戦闘がはじまると、どうしても装備に気が回らなくって……」

ポップ「あー、なるほど……」



4話『大事に使いたい』(イベントシーン)

 舞台は、町中。一見、平和そうな町並み。

ダイ「あー、やっぱりもう汚れてきちゃった……破いたりしないようにしないとなぁ」(ぐるぐる渦巻きマーク)」

主人公「使った方が装備も喜ぶんじゃないかな?」
 →ダイ「そうかもしれないね。でも、なるべく大事にしたいんだ」

主人公「装備品を傷つけないのは無理だよ……」
 →ダイ「そうだね……でも、なるべく大事に使いたいんだ」

ダイ「装備があるおかげで、おれたちはしっかり戦えてるんだしね」

主人公「装備のこと、ちゃんと調べないと」
主人公「もっとうまく戦わないとね」

ダイ「あ! 新しい装備がすぐに欲しいってわけじゃないからね!」(汗マーク)

ピラ「そんなこと分かってるわよ……気つかわせちゃって、ごめんなさい」

ダイ「ピラちゃんが落ち込むことないって! おれが大事にしたいんだ」

 焦った表情から、目を閉じた落ち着いた表情に変化。

ダイ「大事に使う、うん、そうしたいだけなんだ」

ポップ「お、おい! あっち! なんかすげぇ土煙があがってるぞ!?」(ビックリマーク)

マァム「あれは……モンスターの大群!?」

ダイ「みんな、行こう!!」



5話『皆の気遣い』

ダイ「おれたちの居たロモスの町みたいに、壊されないようにしないと!」

ポップ「百獣魔団まで来てたりしてな……って、冗談じゃねえけどよ」

マァム「どんな敵が現れても、落ち着いていきましょう!」

ポップ「よっ! はっ!! ここはおれの魔法に任せとけ! お、主人公もやる気じゃん!」

マァム「私もたまには前に……っと!」


6話『ロモス城急襲!』

ダイ(あ……もしかしてみんな、おれのために前に……?)

ダイ「主人公、みんな、ありがとう!
 でも、おれもちゃんと戦うよ! 大丈夫!!」

ピラ「ああっ!! ロモス城が襲われているわ!」

ダイ「っ! 急がないと!!」



7話『親玉を倒せ!!』

ポップ「結局、こっちのロモスもボロボロになっちまうのかよ……」

ピラ「ゼバロに操られた親玉がきっといるはず! そいつさえ倒せば、これ以上の被害は増えないわ!」

ダイ「破断の紋!!」

ポップ「あいつさえ倒しゃいいんだな!!」

ダイ「主人公! 危ない! これでどうだーッ!!」



8話『大事に使った結果』(イベントシーン)

ポップ「ふぅ……なんとかなったな。
 って、あ! ダイ、服が……。主人公を庇った時にやっちまったのか」

主人公「大事にしてたのにごめん……」
 →ダイ「大丈夫だよ!」

主人公「ごめん……自分のせいで……」
 →ダイ「気にしないで!!」

ダイ「大事に使った結果だし、仲間より大事な『物』なんてないよ! 主人公だって言ってたじゃないか。装備品は傷つくものだし、使った方が喜ぶってさ!
 きっとじいちゃんや王様もそう言うよ!」

主人公「ありがとう……」
 →ダイ「えへへ! 仲間のためだよ!」(笑顔で、照れ照れマーク)

主人公「ダイは優しいね」
 →ダイ「やだなぁ、照れるよ!」(笑顔で、照れ照れマーク)

ダイ「……でもさ、今後も大事に使いたいから。もし裁縫が出来るなら、後で教えてくれる?」


《感想》

 ダイの真面目さと不器用さを前面に出したほのぼの話が、めっちゃ好きです♪ 仲間達がダイを気遣って、『装備大事に』作戦に協力しているのもいいですよね。ただ、マァムの場合は原作では常に前線を張っているイメージだったので、「たまには前に」の台詞で笑っちゃいましたが。

 現実のロモスと違っているのに、同じ装備が存在する不思議な世界感もいいですね。

 ただ、最後にダイが裁縫のやり方を尋ねるのは、主人公が女の子の場合でないと不自然な気もするのですが(笑)

 二種類のセリフにより、反応が微妙に違うところもあるのも嬉しい点です。

 
 

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