『僧侶戦士の新たな装備イベント』

  

1話『マァムとロモス』(イベントシーン)

 町中。石畳みの道の先、小高い丘の上に城が見える。
 ダイ、ベンガーナ衣装。ポップ、ロモス衣装。マァム、デルムリン衣装。

マァム「うーん……ミラドシア、かぁ」

 マァム、目を閉じている。

主人公「マァム、見つけた!」
 →マァム「わ!! びっくりした。主人公、いつのまに」(!!マーク)
  マァム、驚いた表情。

主人公「どうしたの、マァム?」
 →マァム「きゃ! 主人公、居たのね」(!マーク)
  マァム、驚いた表情。

マァム「えっと……なんていうか、ネイル村を飛び出してから」

 マァム、真顔から目を閉じる。

マァム「なんだかいろんなことがあって、ミラドシアまで来ちゃって」

マァム「ちょっと混乱してるって感じかしら……」

主人公「……話、聞こうか?」
主人公「手伝えること、ある?」

マァム「ありがとう、主人公。そうね……少し頭を整理したいかも。自分の冒険の記憶というか……」

マァム「そうだわ! 主人公」(!マーク)

マァム「ミラドシアのロモスへつきあってくれる? ダイみたいに、私もロモス城を思い出しながら巡ってみたいの」

マァム(それにもしかしたら、私の装備も見つかるかも……?)

 マァム、目を閉じる。何か考えている風。

???「おーい、主人公!」

 シルエットのみ。が、影の形でポップとバレバレ。

ポップ「あれ、マァムもいるのか」

 ポップ、意外そうな表情。

マァム「ポップ、ダイも! じゃあ、みんなで行きましょうか!」

ポップ「へ? どこへ?」(?マーク)

 ポップ、意外そうな表情。

ダイ「修行かな? まぁどこでもいいよ、行こう! 行こう!」

 ダイ、満面の笑顔。

 


2話『落ち込むポップ』

ダイ「なるほど……マァムはそんなふうに思ってたんだね。思い出話でもしながら巡って行こうよ!」

ダイ「それこそおれみたいに、マァムの装備もみつかるかもよ!」

 ダイ、満面の笑顔。

マァム「ありがとう、ダイ」

ポップ「………………」

 ポップ、真顔で目を瞑っている。

マァム「あら? ポップ、どうしたの。なんだか渋い顔して……?」

 マァム、意外そうな表情。

ポップ「おれはあんまりロモスにいい思い出ねぇんだよ……」

 ポップ、目を閉じたまま。

マァム「あ……でも、悪いことばかりでもなかったでしょ?」

ポップ「そうかなぁ……あんまりそんな感じねぇけどな」

 ポップ、真顔。


3話『みんなの記憶』

マァム「ロモスの町に来るときは、てんやわんやだったわね……すぐにダイたちに追いつけると思ったんだけど……」

ポップ「変なところで出くわしちまったしな」

 ポップ、真顔で目を瞑っている。

マァム「もう、いちいち落ち込まないでよ、ポップったら……」

 マァム、意外そうな表情。

マァム「でも、ダイとポップも出会ってすぐだったのに、最後には命を預けあって……本当にすごかったわ」

ダイ「うん! マァムとポップが来てくれなきゃ……おれ、きっとじいちゃんを助けられなかったよ」

 ダイ、満面の笑顔。

ポップ「けどよぉ……」

 ポップ、真顔で目を瞑っている。

マァム「けど、じゃないでしょ。ポップはしっかり戦ったわ」

 マァム、真顔。

ダイ「そうだよ、ポップ!」

 ダイ、満面の笑顔。


4話『遠くへそして前へ』(イベントシーン)

 町の中。

マァム「それにしても……なんだか遠い昔のことみたい。ミラドシアに来たのは、つい最近なのにね」

主人公「でも、すぐに仲良くなれたよ」
主人公「もうずっと昔から友達みたいだよね」

マァム「そうね」(♪マーク)

マァム「主人公と絆を結べてよかったわ。……ポップには少しキツイ態度もとったけど。結局はダイを助けて、ブラスさんも無事だったし……。
 私はなにもできなかったのよね。なのに、王様からご褒美いただいて……」

マァム「ポップより私のほうが反省しなきゃね」

 マァム、目を閉じる。

ポップ「はぁ!? なに言ってんだよ」(!マーク)

 ポップ、驚きの表情。

ポップ「それこそ、あん時……マァムがおれを叱ってくんなかったら、おれはダイを助けに戻ってこれなかったかもしれえねぇよ……」

 ポップ、真顔で目を瞑る。

ダイ「マァムもポップもそんなこと考えてたのか……」

 ダイ、驚きの表情。

マァム「あ、でも後ろ向きな気持ちではないの。こうやって振り返ってみて、私、ちゃんと強くなりたいって思えてるの」

 マァム、真顔。

ポップ「マァム……」

 ポップ、真顔。

ダイ「……ッ!」(!!マーク)

 チリンっと警戒の音。
 ダイ、戦いの表情。

ダイ「ポップ、マァム! お城のほうにモンスターが!」

 BGM変化。戦闘用に。


5話『マァムの決意』

マァム(あの時よりも、ちゃんと強くなりたい……)

 マァム、真剣な表情で目を瞑る。

マァム「そのために必要な装備がもしあるのなら、自分の手で手に入れる! どんなモンスターが来ようとも!」

 マァム、戦いの表情。

マァム「仲間の力になれるように! ダイ、ポップ……そして主人公に」

 マァム、真顔。

マァム「私が居てよかったって思ってもらえるように!!」

 マァム、戦いの表情。


6話『仲間のために』

ポップ「おれからしたら……マァムは出会った時から十分強ぇけどなぁ。そう思わねぇか、ダイ?」

ダイ「う、うん……そうかも?」

マァム「そう思ってくれるのは嬉しいけどね」

マァム「でも、まだまだ……」

 マァム、目を瞑る。

ダイ「マァムは向上心のかたまりだね!」

 ダイ、満面の笑顔。

ポップ「なんか、おれへの嫌味に聞こえるんだけど……」

 ポップ、ジト目。

ダイ「えっ、嫌味じゃないってば!」

 ダイ、驚きの表情。意外そう。


7話『今だからできること』

 壊れた城の中。赤い絨毯が敷かれた回廊。本来なら立派だっただろうに、破けているのがもの悲しい。

ダイ「やっぱり城を狙ってたんだ!」

 ダイ、戦いの表情。

マァム「きっとゼバロの息吹を浴びた親玉がいるはずね、行くわよ!」

マァム「過去を振り返り、頭の整理もついた今の私なら……」

 マァム、真剣な表情で目を閉じる。

マァム「あの時よりも、もっとうまく仲間のために戦えるはず!」

マァム「ダイ、ポップ! 主人公ッ!! 私がしっかり援護するわ! あいつを倒しましょう!!」

 マァム、戦いの表情。


8話『装備に見合う力を』(イベントシーン)

ボロボロになったロモスの王間。

ダイ「マァムー! 宝箱があるよ! 装備かもしれないよ!!」

 ダイ、満面の笑顔。

ポップ「ほら、開けて見ろよ!」

マァム「ええ……」

 宝箱が開く音。マァムのロモス衣装のイラスト。

マァム「装備があったら嬉しいなって思ってたけど、実際に手に入れられると思わなかったわ」

主人公「よかったね、マァム」
主人公「かっこよかったよ、マァム」

マァム「ありがとう、主人公」

マァム「でも、この装備に見合う強さを手に入れられたのかしら……?」

マァム「ううん、そうじゃないわね。そうなるべく強くなるわ」

 マァム、目を閉じてから、開く。

マァム「『勇者』の仲間って胸を張って言えるように!」

ポップ「これ以上、あんま強くなられるとおれの立場がなくなっちまうよ」(汗マーク)

 ポップ、ジト目。

ダイ「ほんとだね!」

 ダイ、満面の笑顔。

ポップ「おい、ダイ! 笑いごっちゃねえぞ!」(黒渦巻きマーク)

 ポップ、驚いた表情。

マァム「まったく、ふたりはホントに仲良しね。主人公、あなたの力にもなれるようにこれからもよろしくね」


《感想》

 焦らしに焦らされまくった僧侶戦士マァム獲得イベントです♪
 どこまでも真面目に、ロモス城での戦いの時のことを思い出して反省しつつも、引きずられないマァムと、勝手に落ち込んでいるポップの対比が面白いですね。

 ポップはコンプレックスも強くてネガティブに落ち込む分、そんな自分を変えたいと思う気持ちが強くてやっきになって戦うところがありますが、マァムはそれとは逆に、どこまでも自分に肯定的だと思います。

 だからこそ、自分が正しいと思えるしっかりとした軸を持ち続けることが出来ますが、ポップのようにコンプレックスをバネに成長することもない……ある意味で正反対な二人だからこそ、ポップはマァムに惹かれるんだろうなぁと思います。
 


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