『冷静沈着の大魔道士』

  

1話『師匠との再会』(イベントシーン) 

 暗い画面に、文章のみが流れる。

『人里離れて隠居していたが、ポップを一人前の魔法使いに育てたマトリフ。
 その直後、不思議な光に包まれまぶしさに閉じた目を開くと、
 マトリフは、もうひほつの世界である『ミラドシア』に降り立っていた――』

 暗転から、海岸風景に。
 右手側に崖があり、左側に海の見える砂浜。岩礁が海にいくつか見える。パプニカのマトリフの住居付近に似た雰囲気の海岸。

 ダイ、ベンガーナ衣装。ポップ、ロモス衣装。マァム、武闘家衣装。マトリフ、大魔道士衣装。

マトリフ「なんだと思って来てみりゃ、見覚えのある面々だな」

ポップ「師匠!!」(!!マーク付き)

 ポップ、驚きの表情。

マァム「マトリフおじさんもミラドシアに呼ばれたんですね」

 マァム、嬉しそうな表情。

マトリフ「そうみてえだ」

マトリフ「こっちに来てからオレもいろいろ調べてみたが」

 マトリフ、目を閉じている。

マトリフ「おまえさんが『絆の勇者』と言うヤツか。見た目は随分と若造だが……本物か?」

主人公「本物です!」
主人公「信用してもらえない……?」

マトリフ「ははっ! 冗談だ、気にすんな」

ポップ「師匠! またおれたちに修行をつけてくれ! ゼバロを倒す強さが欲しいんだ」

 ポップ、真剣な表情。

マトリフ「……いや。その前にやることがある」

 マトリフ、目を閉じている。

ダイ「やることって?」(?マーク付き)

 きょとんとした効果音付き。

マトリフ「釣りだ」

ポップ「は、はあ?」(汗マーク付き)

 ポップ、驚きの表情。ショボンな効果音。

マトリフ「この辺はいい魚が釣れそうだと思ってよ。ほれ、さっさと始めるぞ」

ポップ「師匠、ついにボケちまったのか……? こんな時に釣りだなんて」

 ポップ、驚きの表情。呆れている風。

主人公「少しぐらいやってみようよ」
主人公「なにか理由があるのかも……」

ポップ「はあ……ちょっとだけだぞ」(黒渦巻きマーク付き)

 ポップ、ジト目。

 暗転。場所は変わらず。

マァム「ふふ、結構楽しいものね」(♪マーク付き)

 マァム、嬉しそうな表情。

ポップ「お! おれの竿にさっそくかかったぞ。とっとと釣って終わりにしてやる!」(♪マーク付き)

 ポップ、満面の笑顔。

ポップ「おりゃ!」

 ポップ、満面の笑顔。

ダイ「あーあ、逃げられちゃった……」(汗マーク付き)

 ダイ、驚きの表情。呆れている風。

マトリフ「そんな闇雲に竿を扱って釣れるもんか。釣りに焦りは禁物なんだよ」

ポップ「だ、だって悠長なこと言ってらんないだろ? おれはとっとと修行がしてえんだ!」


2話『釣り場』

マトリフ「さっきはもう少しで大物が釣れそうだったんだがなあ」

ポップ「だから、釣りなんかしてる場合じゃねえって……」

 ポップ、怒りの表情。

マトリフ「ふむ、主人公とやら、なかなかいい筋をしてやがる。絆の勇者ってのは本当らしい」

ポップ「ちょっと疑ってたのかよ……」

 ポップ、真剣な表情で目を閉じている。

 ☆ ☆ ☆

マァム「この辺りはモンスターが多いみたいね……」

 マァム、戦いの表情。

ポップ「さっさと場所移動しようぜ。な、師匠!」

 ポップ、真剣な表情。

マトリフ(………………)

 マトリフ、目を閉じている。


3話『修行がしたい!』

ポップ「この戦いが終わったらさっさと修行をつけてくれよ!?」

 ポップ、戦いの表情。

マトリフ「釣りをやるって言ってんだろ。おめえは本当に人の話を聞かねえな」

ポップ「どっちがだよ!」

 ポップ、怒りの表情。

 ☆ ☆ ☆

ポップ「師匠はミラドシアではどんな魚が釣れるのか、試したいみたいらしいぜ」

 ポップ、ジト目。

ダイ「おれたちの世界とはなにか違いがあるのかな?」

 ダイ、驚きの表情。

ポップ「ああ? 別になにも変わんねえだろ」

 ポップ、呆れの表情。

マァム「ねえ、マトリフおじさんは本当に釣りをしたいだけなのかしら? 主人公はなにか気になることはない?」

 マァム、戦いの表情。


4話『釣りの醍醐味』(イベントシーン)

マトリフ「さてと、釣りの続きをやるか。誰が一番早く大物を釣り上げるかな?」

ポップ「師匠〜、いい加減にしてくれよ。状況分かってんのか?」(黒渦巻きマーク付き)

 ポップ、真剣な表情。不機嫌そう。

ポップ「力になってくれると思ったのに、遊びに来てんじゃねえんだぞ」

 ポップ、真剣な表情で目を閉じている。

主人公「何か理由があるんじゃないかな」
主人公「大物か……」

マトリフ「……なんだ、主人公。なにか言いたげだな」(?マーク付き)

主人公「どうして釣りを続けるんですか?」
主人公「釣りの醍醐味ってなんですか?」

マトリフ「そうだなあ……まあ答えるとしたら」

 マトリフ、目を閉じている。

マトリフ「釣れないことに意味があんのさ」

マァム「つ、釣れないこと?」(?マーク付き)

 マァム、驚きの表情。

ポップ「そんなの全然楽しくねえじゃねえか! 師匠、本当にボケちまったのか?」

 ポップ、真剣な表情。

ポップ(こりゃ師匠なんか当てにしないで、自力でなんとかするしかねえな……)

 ポップ、真剣な表情で目を閉じている。


5話『油断大敵』

ポップ「師匠の力を借りなくても、おれたちだけでやれるってんだ!」 

 ポップ、怒りの表情。

マァム「ちょっとポップ! 油断しない方がいいわよ!」

 マァム、驚きの表情。呆れている風。

ポップ「まあ見てろって!」

 ポップ、真剣な表情。

 ☆ ☆ ☆

ポップ「モンスターの弱点が見えてきたな! 次も楽勝だぜ!」

 ポップ、満面の笑顔。

マァム「すぐ調子に乗るんだから……」

 マァム、怒りの表情。不機嫌そう。

マトリフ「おいおい、おまえさんたち、来るぜ。構えろ!」

 ☆ ☆ ☆

ポップ「ふう……今のは危なかったな……」

 ポップ、驚きの表情。

マトリフ「弱点がわかったとか言っていた割には、情けねえなあ」

ポップ「ちょ、ちょっと油断しただけだ!」

 ポップ、苦痛の表情。


6話『焦りは禁物』

マァム「まだモンスターが潜んでいるみたいね」

 マァム、戦いの表情。

ダイ「敵がどんどん強くなってる。油断せずに行こう」

 ダイ、戦いの表情。

マァム「ええ!」

 マァム、戦いの表情。

 ☆ ☆ ☆

ポップ「うっ……!」

 ポップ、苦痛の表情。

ダイ「ポップ、大丈夫!?」

 ダイ、真剣な表情。

ポップ「こ、こんぐらい平気だって! しかし、結構手強い相手だぜ……」

マトリフ「おまえさんたち、落ち着きな。冷静に敵を見ろ。そうすりゃ、弱点はおのずと見えてくる。戦いに焦りは禁物だ、よぉく覚えときな」


7話『共通点』

ポップ「戦いに焦りは禁物だなんて、んなこと言われてもよぉ……」

 ポップ、真剣な表情。

マァム「………………」

 マァム、真剣な表情。

マァム(だけど、なんだかそれって……)

 マァム、真剣な表情で目を閉じている。

ポップ「ちくしょう! なんでうまく戦えねえんだ!」

 ポップ、苦痛の表情。

マァム「釣りをしていた時のマトリフおじさんの言葉……きっとそこに戦いのヒントがあるはずよ」

 マァム、真剣な表情。

 ☆ ☆ ☆

マトリフ(そんな闇雲に竿を扱って釣れるものか。釣りに焦りは禁物なんだよ)

ポップ「これって……今のおれたちの状況にも似てる」

 ポップ、真剣な表情。

マァム「焦らないで一戦、一戦、慎重に行きましょう!」

 マァム、戦いの表情。

マトリフ「ようやく分かったようだな」

マトリフ「ここいらで一気にカタをつけるぞ!」

 マトリフ、叱責の表情。


8話『自分だけの強さ』(イベントシーン)

ダイ「なかなか手強い相手だったね……」
 
 ダイ、真剣な表情。

マァム「ええ、でも途中からは冷静に戦えたわ」

マァム「ねえ、戦いに焦りは禁物だって、マトリフおじさん、言ってたわよね」

 マァム、目を閉じている。穏やかな表情♪

ダイ「釣りの時も同じこと言ってた」

マァム「やっぱりなにか特別な理由があるんじゃないかしら」

主人公「釣りと戦い……あっ!」
主人公「釣りの醍醐味の意味がわかったかも」

ポップ「な、なんだよ? そりゃ」(!!マーク付き)

 ポップ、驚きの表情。

ポップ「師匠ももったいぶってねえで教えてくれよ」

 ポップ、真剣な表情。

マトリフ「はあ……おめえはなんでもかんでも教えてくれってばかりだなあ」

 マトリフ、目を閉じている。

マトリフ「少しは自分の頭で考えやがれ。主人公は見抜いていたぜ」

ポップ「うっ……そうなのか? 主人公」(汗マーク付き)

 ポップ、ジト目。

主人公「なんとなく……」
主人公「バッチリだよ!」

マトリフ「なかなか釣れないことは修行にも似ているんだ。欲しいものが簡単に手に入ってしまったら、人間ってのはぞんざいに扱うだろう」

マトリフ「簡単にはできない厳しい修行を積んで、自分だけの強さを得てそれを大事に使うんだ」

 マトリフ、目を閉じている。

ポップ「自分だけの強さ、か……」

 ポップ、真剣な表情で目を閉じている。

マトリフ「この世界でおまえさんたちは、どんな力を手に入れるだろうな。マァムは『慈愛』 主人公は『絆』か? 勇者の武器は『勇気』だが……おまえはどうだろうな、ダイ」

ポップ「おれは? おれは?」

 ポップ、満面の笑顔。

マァム「あっ! ポップ!」(!マーク付き)

 マァム、驚きの表情。

ダイ「ポップの竿、揺れてるよ!」(!マーク付き)

 ダイ、驚きの表情。

ポップ「おお! この力強さ! きっとおれの実力に見合った……」(♪マーク付き)

ポップ「あ、あれ……?」(汗マーク付き)

 ポップ、驚きの表情。

マァム「ずいぶん小さい魚ねえ……」

 マァム、穏やかな表情で目を閉じている。

マトリフ「……こっからどう成長するか、おまえさん次第ってところか」


《感想》

 まさかのマトリフ参戦イベント!
 本編の方では隠居を決め込んでいた師匠が、まさかゲームでレギュラー化するとは(笑)

 マトリフはみんなが走っている中、一人、低空トベルーラを使ってすーっと滑るように移動するアクションを取っています。年だから無理もないですが、一人だけ楽している印象(笑)

 ☆4アイテムによる決め技のマヒャドは、ポップと少しリアクションが違っていて渋い感じです。勢いのあるポップに比べ、抑えた動きで最大の効果を上げている印象です。

 キャラクターイベントの方もそうですが、ポップへの修行がメインとなっている印象で楽しいです。
 現実の世界ではポップを育て上げた段階で呼び出されている印象なので、全てを知っていながら前とは違うやり方で修行をやり直させている感じがします。

 ダイやポップの魂の力について、見透かしているようなセリフもいいですね♪ キャラを名前呼びするのではなく『おまえさん』呼びが多いのも、本来のダイ達との区別をつけているようにも感じられます。

 イベント的にはオーソドックスな区分で、敵の難度もそれほど難しくありませんでした♪

初級 2、3話、5〜7話
中級 2、3話、5〜7話、8話『共闘の試練』
上級 2、3話、5〜7話、8話『共闘の試練』

《追記》

 GWイベント、クエスト参加体力量半減サービスイベントの後、ヒュンケルイベントの後半に入った後になってから、なぜか大魔道士イベントが数日だけ復活したのにはびっくりしました。

 でも、その時はフレイザードイベントも発生していたので、三つのイベントをこなす時間も体力も無かったですよ〜。もうちょっと余裕のある時にイベント復活させて欲しかったです。


GWイベントに進む
イースター後編イベントに戻る
ゲーム道場に戻る
トップに戻る

inserted by FC2 system