H.6.07.11 (月)No32 『魔界軍団包囲網!!』 

 

 4色の光がきらめく――。だが、ポップだけは光を放たなかった。
 絶望してその場にうずくまったポップは、正直に自分の力のなさをみんなに打ち明けた。 予想すらしていなかったポップの失敗に、みんながショックを受け、余り込む。

 だが、そんな衝撃とは無関係に、魔界から来た怪物が一同を取り囲む。地上の怪物とは比べ物にならない程の力を秘めた怪物達が……。
 ミナカトールを中断して戦いに加わろうとしたヒュンケル達をとめたのは、フローラだった。

 怪物は自分達が引き受けるから、あなた達はミナカトールを完成させてと告げるフローラ。
 そして、フローラはポップに向けて語りかける。

「アバンは決して間違った者は選ばない」

 大丈夫と力強く後押しされても、ポップの不安は拭えない。
 ダイ達が動けない以上、戦力は半減すると言っていい。苦悩するポップを尻目に、ついにザボエラが怪物達に攻撃を命じた!!

 


《タイムスリップな感想》

 ああ〜、やっぱり失敗してしまった〜っ。
 ポップの失敗を不思議がって、素直に聞くダイの無邪気さがポップにはさぞやこたえるこったろうなあ。

 レオナの「大丈夫! 落ち着いて、もう一度トライすれば……」という、意味もなく前向きな明るいフォローも、グサグサくるはず。
 決して弱みを見せたくないマァムヒュンケルや前で自分の無力さをさらけ出したポップの、もどかしさや悔しさが痛々しい程だ。

 ところでフローラのポップを保証する言葉を見て思ったけど、彼女はこの状況でポップを信じられる程、ポップを知っているとは思えない。出会って数日だし、まだ一緒に戦ったことさえないんだから。

 でも、それなのに揺るぎなくポップを信じることが出来るのは、ポップを使徒に選んだアバンへの絶対的な信頼があるからだろうな〜。
 短い台詞だけど、アバンとフローラの断ちがたい絆を感じさせるエピソードなのだ♪
 
 

次へ続く
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