H.6.08.22 (月)No38 『ハドラー最期の挑戦』

 

 ダイ達がハドラーの存在を確認した瞬間、親衛隊団がルーラでダイ以外のメンバーを連れさった。
 ハドラーの望みは、ダイとの一対一の決着  そのために、親衛隊団はそれぞれが足止めのため、個別にポップ達の相手をする。

 バーンパレスの尾翼では、騎士シグマがポップと正対していた。
 後方左翼では、兵士ヒムとヒュンケルが……話す時間すら惜しみ、早速戦いだす二人。 そして、後方右翼にはマァムと女王アルビナスがいた。

 親衛隊団最強の女王を前にして緊張するマァムに、アルビナスは余裕の笑みを浮かべる。 勇者一行で、ダイ以外で恐ろしいのは魔法使いと戦士とだけ……。アルビナスの担当はその他全員なのだと、マァムに告げる。

 だが、思わぬ邪魔――ゴメちゃんがレオナをかばったせいで、レオナはダイの側に取り残されていた。
 レオナはダイとハドラーを説得して無意味な決闘を取りやめさせようとするが、残る命の少ないハドラーはそれを拒否する。

 ならばせめてダイに強力しようとするレオナに、ダイは下がるようにと頼む。
 ハドラーの命と誇りをかけた最期の挑戦を、ダイは男として、受け止めようとしていた。 見違えるように大人びた顔を見せるダイに、レオナは見とれ  そして、彼の意を組んで引き下がる。

 今、まさに戦いを始めようとしているダイとハドラーを、バーンとキルバーンはただ座して見守っていた――。


《タイムスリップな感想》


 前週までのラブラブ話とは打って変わったハードな展開っ。
 こーなったら恋心もうっちゃって、戦いに専念するっきゃない! ダイvsハドラー戦も楽しみだが、ポップ達の戦いもドキドキものだ。

 やけに丁寧で礼儀正しいシグマとポップ、どっちが強いかな?
 シグマは魔法を跳ね返すことが出来るからメドローアも使えないけど、ロン・ベルクからもらったブラックロッドがあれば肉弾戦もできるっ。
 ……でも、いまだにルーラの着地もまともにできないポップに、肉弾戦ができるかどうか疑問なんだけど(笑)

 今まで何度かやり合っていたヒュンケルとヒムの決着も、どうつくのか楽しみでならない。
 しかし、気の毒なのがマァム。

 眼中にすら入っていない雑魚扱いされて、しかもたった一人で最強のアルビナスと戦わにゃならんとは。まあ、マァムの必殺技は対生物用だから、アルビナスにとっては痛くも痒くもないのは当然だけど。

 それはそうと、マァムにとってヒュンケルはともかく、ポップは最初の頃は自分よりも弱い存在だったのに、完全に追い越されてしまった気分はどんなものなんだろう?
 ちゃんと一人で勝てるのか、それともポップかまたはヒュンケルに助けられるのか? レオナとタッグを組んでいた方が、まだ勝ち目があったかもしれないのに。

 そして、肝心要のダイvsハドラー戦っ。
 決着を見届けるのはレオナだけなのか、それともポップ達が加勢するのか――興味津々である。
 
 

次へ続く
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