H.6.09.05 (月)No40 『マァムよ、拳をふるえ!!』

 

 アルビナスはついに、本当の姿を表した。
 強大な力をセーブするために隠していた手足を、見せたのだ。本来の姿に戻ったアルビナスは、スピードも術の力もマァムを圧倒していた。

 だが、それでもマァムは反撃すらできなかった。
 アルビナスがそこまでハドラーのために尽くすのは、ただの忠誠心ではなく彼を愛しているからだと悟ったから――。

 だが、アルビナスは頑なまでにマァムの同情を撥ね除け、彼女を殺そうとする。
 アルビナスには、マァムの心は届かない。それに絶望し、無気力に立ちすくむマァムにアルビナスの必殺技、ニードルサウザンスボールが迫る。
 目を見開いてそれを見つめていたマァムは、自分を呼ぶ懐かしい声を聞いた。

 ――昔、アバンが語ってくれた言葉を思い出したのだ。
 愛や優しさだけでは、必ずしも人を守れない時もある。正義なき力と同じように、力なき正義もまた無力なのだと……。

 アルビナスにどんなに同情したとしても、このまま殺されるわけにはいかない。
 ダイ、ポップ、レオナ、ヒュンケル、クロコダイン、メルル――仲間達を思い、マァムは初めて戦う意思を持った!

 ロン・ベルクからもらった魔甲拳を鎧化(アムド)させ、新装備を身にまとったマァムはアルビナスを倒すために身構える。
 もう、マァムにはさっきまでの迷いも同情も関係がなかった。
 守らなければならない大切な人がいるのは、アルビナスだけじゃないと気がついたから――。


《タイムスリップな感想》


 いや〜、つくづくマァムって強いっ。
 優しさもさることながら、この強さこそがマァムの魅力♪ 敵に同情するよりも、味方を大事にして戦うと決意したマァムだけど、マァムが『守りたい』と思ったのが『誰』なのか、ちゃんと本人が意識しているのかな〜と、ちょっと心配。

 一途なアルビナスが、マァムの恋の後押しになるかな〜と、とっても楽しみv
 しかし、ダイやポップ、ヒュンケルの戦いは一向に実況されてないけど、どうなっているんだろう? ちっとも出番がない〜っ(泣)

 おまけにこのペースでは、来週もマァムの戦いだけで話が終わりそうだ。この強さでは加勢も必要なさそうだし……。
 少しばかり残念だけど、マァムの活躍に期待するのだ。
 
 

次へ続く
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