H.6.10.17 (月)No46 『マァムの返事』 |
ポップはマァムの目を見つめながら、真剣に言う――マァムが好きだと。 想いを打ち明けたポップは、マァムの制止も聞かず、ダイの元に急ごうと促す。だが、マァムは強い調子で止めた。 正直にそれを打ち明け、ポップは謝る。 ポップが楽な方、ずるい方に流れようとすると、マァムはいつもそれを指摘し、正しい方に目を覚まさせてくれる――そんなところが、そんなマァムが、ポップは好きなのだ。 そして、本心を明かしてくれたポップに、マァムも素直に想いを返す。 ポップが好き――大好きだと。 ポップの気持ちに最初は戸惑ったが、今は嬉しいと思える。 メルルやエイミ、アルビナスのような激しい愛。 それを思えば、マァムにはなおさら答えられない。そんな資格などないと思うから……。 しかし、マァムはポップの手を両手で掴んで、言う。 「……もし、あなたさえよければ、私にチャンスをちょうだい……!」 この戦いが終われば、きっとポップを一人の男性として見ていけるようになると、マァムは思う。ポップを好きになれたのは、戦いの中で成長してきたポップを見てきたから。 だから、ポップと一緒に戦い、勝手未来を掴みたい――。 その時、ポップを愛していると気付くか、あるいはヒュンケルの方を愛しているか分からないが、きっと昨日までの自分とは違う自分になれる気がする。 ポップは言葉もなく、マァムの手を握り締める。 俯いていたポップは、この戦いで死んだらどうしようもないなとぼやき、急にマァムの腕を掴んだ。 「……じゃあ…前借りをもらうぜ。…目ぇつぶって……」 ただ慌てふためくマァムに、ポップは顔を寄せ、目を閉じる。それに釣られたようにマァムも真っ赤になりながら目を閉じた――が、ポップはキスをする代わりにマァムの鼻をつついただけだった。 ただからかってみただけのポップは、結構その気になっていたマァムをおちょくるが、そのポップにマァムの怒りが爆発した! ボコスコに殴った揚げ句、マァムはプンスカに怒りながらもポップを引きずって走り出す。 なんだかんだあった割には、いつもの調子を取り戻した二人がダイの元にたどり着き、真っ先に気づいたのは凄まじい熱風だった。 ボロボロの格好をしたポップを見て、ヒュンケルはシグマには苦戦をしたのかと話しかけてくるが、ポップは生返事を返すだけ。…………とても、本分はマァムにやられたという真相を話せるわけがない(笑) 「あれを見ろ……!」 《タイムスリップな感想》 さて、『何』を見るのだろーか? それにしても、今回は書きにくかった。 でも、告白し合っても相変わらずケンカ友達風のお二人が、なんか楽しかった♪ どこまでポップが本気だったか定かではないが、ファーストキスを奪って相手に自分を意識させるって手もあるんだけど、そーゆー姑息な作戦は好みではないと見える(覗きとかは平気でするのに……) しかし思えば、ポップは昔、ザボエラがモシャスしたマァムにリードされキスされかかったことがあったが、今回はその逆パターンだな。……確かにキスに関する思い出があれだけだったら、死んでも死にきれまい(笑) ま、結局のところ、ポップもダイと同じように、深刻なムードや気まずい雰囲気が苦手だし、ギャグを飛ばして明るくやるのが好きみたいだから、おちゃらけたんだろうけど、ロマンス好きなレオナが見たら、がっかりして怒りそうな展開だ。 |
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