H.7.5.22(月)No25 『死闘の果てに!!』

 

 自分の力だけではなく、相手の力も利用してのカウンターで勝利を収めたヒュンケル。 破れたヒムはとどめを望むが、ヒュンケルは彼に手を差し伸べる。仲間達の所まで追いつけば回復魔法もかけられるから、立て、と。

 それは、情けではない――ヒュンケルはヒムがもう悪ではないことを感じ取り、仲間の分まで生きるようにと彼を説得する。
 自分達の仲間になれとまでは言わないし、この戦いの後、ヒュンケルの命があれば必ずヒムとの勝負を受けて立つから、生きろ、と――。

「……フッ……! どうも上手くない言い方だな……。オレが仲間達から言われた時には、もっと優しさを感じる言葉だったが……」

 不器用ながらも真意の籠った言葉は、ヒムの心に届いた。憎まれ口を叩きながらも、ヒムはその気持ちを受け止める。
 ヒュンケルがしっかりと、ヒムの手を掴み、男同士の心が通じた瞬間――空から兵士の駒が降ってきた! 次々と降る、チェスの駒達。

 その振動は、ダイ達の所まで届く。
 ダイ達には意味不明な音だが、ミストバーンだけはその意味を知っていた――。

 一方、ヒュンケルとヒムの前に7体のヒムと、シグマ、ブロックが並ぶ。それらは、バーンがハドラーに与えたチェスの駒の残りだと高笑ったのは、バーンパレス最大最強の守護神、王(キング)マキシマムだ。

 不利を悟り、ヒュンケルに逃げるようにと言いかけたヒムの口を、ヒュンケルは塞ぐ。 しゃべらず、屍のようにじっとしていろ、と。

「……許してくれ。さっきの約束……もう、守れなくなりそうだ。……だが、それでもおまえは生きろ……!!」


《タイムスリップな感想》


 久々に現実のダイ達がコマに出たけど……ポップの台詞が一言もなぁいっ!(泣)
 ヒムが生き延びたのは嬉しいんだけど、本当にいつまでヒュンケルのターンが続くのやら。
 援護のクロコダイン達もまだこないし〜。
 
 

次へ続く
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