H.7.6.5 (月)No27 『王手ッ!!』

 

 ヒュンケルの拳が、次々と駒達を打ち砕く。
 残るHPはわずかに1、彼の全身の骨には微細なひびが入り、もはや再起不能の状態なのに、キングはヒュンケルを倒せない。

 危険を感じ、ポーンに自分のガードを命じたキングだが、ヒュンケルはそれもかいくぐり彼に傷を負わせる。
 追い詰められたキングはインプットされたヒュンケルのデータを検索し、彼の弱点を探る。そして、対ボラボーン戦の時のデータを見出だした。

 王はポーンに合図を送り、ヒュンケルではなくヒムを攻撃し、彼を城壁から放り投げる。ぎりぎりのところでそれを掴まえるヒュンケル――だが、その姿勢ではキングの攻撃を防げない。

 以前、人質に取られたポップを見捨てられなかった様に、ヒュンケルにはどんな理由があろうとも仲間を見捨てられない。王にそれを指摘され、ヒュンケルは始めて自分はマァムと同じことをしたのに気がつく。

 だが、それに悔いはない。
 ヒムを庇ったまま動けないヒュンケルに、キングがとどめとばかりに鉄拳を振り上げた――。

 


《タイムスリップな感想》


 やっとポップが出たと思ったら、回想シーンのみ!(しかも、コピーだし!) あー、なんかさみしい…。
 それにしても、偉そうに登場した割には、キングってザボエラ並の卑怯で姑息な敵だな、期待して損した。

 ハドラーみたいな、真っ正直で尊敬でき敵ってのは、そうそういないものなのかなぁ。
 

次へ続く
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