H.8.2.5 (月)N10  『戦慄の真実…!!』

 

 間近に迫るメドローアに、立ちすくむミストバーン――!!
 絶対に避けようのない態勢に、クロコダイン達は勝利を確信していた。だが、ミストバーンは炎をだした手でメドローアを弾きとばした!!

 宙に浮かぶポップと老師に、逆にメドローアの光が迫る。空高く突き抜けていった光線――後に残ったのは、バーンパレスの壁が消滅した残骸だけだった。
 あまりにもあっけないポップと老師の消滅に、みんな、沈痛にうつむいてしまう。

 中でもマァムは立つ気力も失い、その場にへたりこんでしゃくり上げる。誰もが戦う気力をなくし、俯くしかなかった。
 もはや、抵抗する気さえない。

 ポップを失った今、彼らにはミストバーンを倒す術がない。……そして、ポップの消滅と同時に、全ての希望も費えた。
 彼らの意気消沈ぶりに、ミストバーンはポップが彼らの中で大きなウェイトを占めていたことを、あらためて認識する。

 キルバーンがポップをチームのムードメーカーとして気に掛け、真っ先に倒すべきだと考えていたが、まさにその通りだった。
 ポップや一行の検討を褒めたたえるミストバーンの台詞を聞いていたヒュンケルは、とある事実に気付く。

 ミストバーンこそ、バーンである事実に……!
 すぐには信じられない一行だが、他ならぬミストバーンがそれを肯定する。ミストバーン、バーンともに長く接してきたヒュンケルは、両者がよく似ていることに漠然と気付いていた。

 ミストバーンの沈黙も、バーンの影として存在する以上、当然のことだった。
 冷静に謎解きを述べるヒュンケルを、仲間ごとあの世に送り届けようと、ミストバーンは片手を伸ばす。
 だが、突如、姿を現したキルバーンが最後までいわせて上げたら、と口添えしてくる。


「……ボクも聞きたいなぁ……キミの正体…!!」


《タイムスリップな感想》

 うわっ、ポップはどうなったんだーっ?! ま、まあ、消滅はしてない…と思いたいけど。 しかし、ポップって本当にみんなから期待されてたんだなー。本人は自覚ゼロっぽいけど(笑)

 さて、お楽しみなのが、とうとう出てきたキルバーンの動き!
 アバンの二度めの死を知ったマァムとヒュンケルがどうでるか、そしてキルバーンってミストバーンにとって敵か、味方か?

 ほとんど自分の趣味で動いている様にしか見えない気紛れ死神が、自分の獲物をミストバーンに横取りされたとしって報復にでないかどうか、興味津々だっ。
 
 

次へ続く
33巻に戻る
タイムスリップ日記部屋に戻る
トップに戻る

inserted by FC2 system