H.8.2.26(月)N13  『裁き(ジャッジ)は下った…!』

 

 致命的な一撃を受けながら、自分の決め技がアバンに防がれたことを不思議に思うキルバーン――そんな彼の目の前で、アバンの身体から一瞬、ハドラーの姿をした灰が立ち上ぼる。

 死した後も、アバンの身を守ろうとしたハドラーの意思ゆえに起こった奇跡か?
 それとも単に、超魔生物の肉体構造上の問題で起こった必然か?
 それは、誰にも分からないままだ。

 倒れてもまだ起き上がろうとしたキルバーンだが、彼のマグマの血液に自分の放った火が引火してしまった。燃え盛るキルバーンに、ピロロが飛び出してきて火を消そうとするが、まるで効かない。

 涙ながらに敵にすがりついて助けを請うピロロに、アバンはフェザーを放って火を消してやった。
 ……が、助かった途端、彼らの顔に邪悪な笑みが浮かぶ。

 ピロロの魔法で回復したキルバーンは、再びファントムレイザーを放った!!
 勝ち誇るキルバーンに、アバンは静かに忠告する。こうなることを予測して、アバンは罠をしかけてあると言った。
 それをハッタリと思ったキルバーンは、アバンに襲いかかる!!

 だが、その瞬間、キルバーンの首が飛んだ。
 アバンの身体にささったままだったファントムレイザーの刃を、アバンが14本目の罠としてしかけておいたのだ。

 不死身といえど、首を千切られて生きていられるはずがない。ピロロの回復も、今度はまったく効き目はなかった。
 悔しがるピロロを残して、アバンは去った――。

 死神キルバーンは死んだ……そして、アバンにはミストバーンとバーンの秘密も予測はついている。
 ただならぬ気配を察したように、バーンパレス上空に暗雲が立ち込める。その不吉な鳴動は、ダイとレオナの所へも届いていた――。

 


《タイムスリップな感想》

 おっ、久々にダイが登場! でも、でてきただけだけど(笑)
 それにしてもハドラー……どうせならアバン先生じゃなくてポップを守ってよ、ポップを! どうみたって、いまだに生死不明のまんまのポップの方が危なっかしいんだし(笑)
 

次へ続く
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