H.8.6.17(月)No29 『ラストアタック!!』

 

 傷ついた身体で、ラーハルトとヒムは玉砕覚悟で突っ込む!
 その気迫に、バーンは天地魔闘の構えをとった。大ダメージを受けて吹き飛ぶ二人の向こうからバーンに迫るのは、メドローアの光――それに反応しようとしたバーンは、一瞬、身体が硬直したのを感じた。

 だが、バーンはフェニックスウィングでそれを真上に払いのける。
 ポップのスキを突いた時間差攻撃を褒めはするものの、これで終わりと構えを解こうとするバーン。

 しかし、ダイとポップの目に、まだ何かを隠している様な脅威を感じ、そのままで彼らを見つめていた。
 倒れ、動けなくなったラーハルトは、そんな二人に向かってわずかに親指を立てて合図を送る。

 ついこの間魔で敵だった二人がここまでしてくれた有り難みを、ダイもポップも充分に噛み締めていた。二人の犠牲のおかげで、万に一つとは言え勝機が見えた……それを絶対に無駄にはしないと、ダイとポップはそれぞれの武器を構える。
 これが、最後の攻撃――。

 ダイとポップのそれぞれの最強技を破っただけに、余裕を持って構えるバーン。
 だが、ダイは言う。ポップの放ったメドローアはバーンを倒すためのものでは無く、ダイに必殺の瞬間を見せるために、跳ね返される危険を冒してまであえて放ったものだ。

 そして、ダイもポップも、自分達の考えに確信を持った。
 技に自信を持つバーンに、ポップは切り札を見せすぎたとけなし、確実に勝ちたいのなら普通に攻めるようにと言って、挑発をしてみせる。

 それは、ポップの掛けだった。
 バーンが冷静に、普通の攻撃をしかけてきたのなら、体力を消耗しているダイとポップには不利になる。

 それが分かっているからこそポップはバーンのプライドを刺激してまで、奥義で勝負をさせる様に仕向けたのだ。

 それを承知しているのかいないのか、バーンは不敵にニヤリと笑い、天地魔闘の構えをとる。
 伸るか反るかの大勝負を前に、ポップは軽い戦慄を覚えた――!!


《タイムスリップな感想》

 おおっ、ポップってば賢くてカッコいいっ!
 本気をだせばここまで頭がいいのに、普段はなんであんなにおバカをやっているんだか(笑)

 それにしても、ダイとポップの二人しかいないのに、どうやってバーンの三段攻撃を躱す気なんだろ?
 もう、ヒムとラーハルトはぶっ倒れているとゆーのに…ああ、はよ続きを見たいっ!
 
 

次へ続く
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