H.8.10.28 (月)No48 『死闘・天空へ』

 

 地上に戻ってきたポップ達。それを、地上を守り続けたフローラ達が出迎える。互いの無事を喜び合うみんな……その中には、アバンの生存を初めてし知り、それにショックを受けて気絶するフローラの姿もあったりした。

 しかし、そんな喜びの一時もロン・ベルクの、「ダイはどこだ?」の一言で静まり返ってしまった。
 俯く勇者一行――答えを口にしたのは、ポップだった。

 ダイは、まだ空の上にいる。
 浮遊物体でできたバーンパレスの残骸と共に、バーンと戦うために。
 ダイ一人に頼ってしまった……自分では手も出せない戦いを思い、悔しさに俯くポップに、地上にいた戦士達にはかける言葉さえない。

 そんなポップを励ましたのは、ヒュンケルだった。
 自分達は死力を尽くして戦い、誰もが持てる以上の奇跡を起こした……だから全員無事だったのだし、ダイも戦っていられる。
 それをもっと誇るべきだと説得され、ポップも涙をぬぐい、胸を張った。

 闘神の息子であるダイは、みんなの肩を蹴って天へと駆け上がっていった。
 後はもう、信じて待つしかない。
 ダイを思って頭上を見上げるみんなの中で、ポップは一際強く祈っていた。
 ダイの勝利を、そして生還を……!!

 一方バーンパレス崩壊のショックで、バーンとは別々の場所に投げ出されたダイは、自分が地上からはるかに離れたことを知る。
 バーンがまだ生きていると直感で悟り、ダイはバーンの姿を探して走る。

 時を同じくして、バーンもまた、バーンパレスの中にいた。
 だが、ダメージはダイ以上……勝利のために全てを捨てているダイには、完全な状態であっても勝てない事実を、バーンは今度こそはっきりと認めた。

 ならば勝利のために自分も全てを捨てようと、バーンは自らの手で第三の目をえぐり取る。
 激しい痛みに吠え、血を流しながら目をえぐるバーン。それに従い、異変が起こっていく……その波動は魔界にいるヴェルザーにまでとどいた。

 バーンが鬼眼の力を開放することに驚き、そこまで追い込んだ竜の騎士の息子に驚くヴェルザー。
 吹き上がるエネルギーを間近に感じたダイは、巨大な岩山に封じられたかのようなバーンの姿に目を見張る。

 バーンも腹を決めたのだ……ダイに勝つためなら魔獣化し、二度と元に戻れなくともかまわないと。
 黒い岩山を引き裂いて、恐るべき魔物と化したバーンが姿を表した――!!

 


《タイムスリップな感想》

 ついに、1対1のガチバトル態勢にはなったが、これでポップも本格的に戦線離脱かと思うと悲しいのだ。

 しかし、アバン先生にはフローラ様、ポップにはメルル、ヒュンケルにはエイミ、レオナにもバダックさんと、それぞれ心配する相手がいたというのに、クロコダインのおまけとしてノヴァのお父さんやアキームさんと話しているマァムって……(笑)

 ところで、今回、誤植発見!
 ポップのモノローグ『そんな姿でもいい!!』は、『どんな姿でもいい!!』だと思うけど、コミックスになる時に直っているといいな。


《時を超えたおまけ》

 この誤植は当然ですが、コミックスではちゃんと直っていました♪ 
 
 

次へ続く
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