04各シリーズによる設定の差 |
シリーズで一番差があるのは、ポップを初めとする勇者一行の身分というか身の振り方です。シリーズによってダイの捜索方法に差が生じるため、その間にポップ達が獲得した身分や生活環境、健康状態に変化がでているのでそれをシリーズごとに書いています。 また『終わりなきダークネス』『煉獄のマリオネット』は原作からの直接分岐ですので、その時点での原作の設定に準じています。 『勇者行方不明編〜魔界〜勇者帰還編シリーズ』 もっともポップの政治的関与力が強いルートで、ポップの自室は幽閉室になります(笑) また、この三ルートでは時期こそは微妙にずれますが、ダイはいずれレオナの婚約者となります。 マァムはカール女王フローラによって騎士の叙勲を受け、カール王国自治領の領主となります。また、メルルはテラン王国の養女となり、王女メルローズとなります。 ノヴァはリンガイア王国の最年少将軍となり、ラーハルト、ヒムはカール王国の食客として認められ、カール城には出入り自由の上、カール王国の推薦を受けて他国への城の出入りを認められています。 全てのシリーズの中で一番各メンバーが王国に認められ、それなりの政治力や発言力を有しているシリーズです。 ところで、ポップの健康状態は勇者行方不明編で悪化、魔界編の前半(各国に留学中)にやや回復、魔界編の後半(探索の旅と魔界行き)で悪化とアップダウンと繰り返した結果、勇者帰還編では『日常生活に支障はないけれど、強い魔法を使ったり体力的に無理を重ねればすぐに悪化』という状態です。 《おまけのダークワールド設定》 怪物と人間の共存を理想とした社会を作るためにレオナは積極的に働きかけるのですが、それが受け入れられない場合かえって戦乱や混乱のきっかけとなってしまい、世界はダークへと沈みます。 『天界編シリーズ』 ポップの腕輪、マァムとメルルの指輪にそれぞれパプニカ王国の刻印が刻まれているので、それを提示すれば分かる者には彼らがパプニカの国宝を貸し与えられる立場の人間だと証明できます。しかし、パプニカの国宝についての知識を持つのは、各王国の上層部に当たる人間か、大貴族レベルの人間だけです。 彼らが持っているのはそれだけであり、立場的には一番自由ですが代わりに国に対して働きかける力もほとんど無いです。 ヒュンケルはラーハルトとともに放浪の旅に出ていますし、ノヴァはロン・ベルクの住み込み弟子をやってて、人外のメンバーはデルムリン島で地味に暮らしています。 それはそうとこれはダイは行方不明のままで進んでいるシリーズですが、このシリーズタイトルのせいでどこにいるかはバレバレのような気が…(笑) も、もう少し捻ってシリーズ名をつけとけば良かったかも。 『メダル・クエストシリーズ』 ヒムとチウはパプニカ王国の、クロコダインとラーハルトはカール王国の親善特使となります。マァムとメルルは普通の村娘のままです。 『ポップ&ヒュンケル二人旅シリーズ』 この二人旅は、二ヵ月に満たない短い旅ですし。 『あそぼシリーズ』 ポップはパプニカ王女レオナに承認された見習宮廷魔道士であり、三賢者の補助という形でレオナの補佐をしています。ポップは最初から、計画的に城を離れる計算を立てて、責任のある役職を避けています。 つまり、メインルートよりは地位が低い分責任も薄く、その分、ポップにはかなりの自由時間がある設定になっています。ついでに言っておくと、ここでのポップの自室は幽閉室ではなく普通の客間です。まあ、だからこそダイとあれこれやる余裕もあるし、ヤッたことが周囲にバレずに済んでいるのですが(笑) ダイはパプニカ城の居候ではありますが、レオナとの婚約をしぶっています。 ところで、ポップの健康状態は『日常生活では全く支障がなく、運動も可能、強い魔法を使わない限り大丈夫』という、なかなか良い状態だったりします。これは、ダイが戻ってきてから1年以上、城で無理がない程度の日常生活を送っていたおかげです。 『ラヴァビーシリーズ』 この設定は実は、『勇者は天に、人は地に』と同一のものだったりします。 『モシャぱにシリーズ』 この世界のダイはメルルによって予め帰還が予知されていたため、ポップ達はそれほど熱心にダイを探していません。むしろ、ポップの体調回復のために力を注いでいます。一時期、ポップはレオナにより幽閉室に監禁されていました。 その結果ポップは十分に体調を回復させることができたので、ほぼ健康体と言っていいです。原作と同様には元気ですし、禁呪を使わない限り問題はないです。 このシリーズでのポップは、一応、城にいるための身分として宮廷魔道士見習の地位を与えられましたが仕事と言えるほどの仕事もなく、たまにレオナの手伝いをやっている程度の気楽な立場です。
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