05 腕輪の封印設定(二次小説道場、天界編設定。まだ発表していない設定は伏せていますのでご注意を)

 

 『二つの指輪、二つの腕輪』で初登場し、天界編ではシリーズを通してずっとポップ、マァム、メルルが身につけているアイテムです。元はパプニカ王国に伝わっていた古代のアイテムで、禁呪として使用禁止とされた品です。
 このアイテムには様々な使用条件がありますが、正統なる所有者……パプニカ王国の現当主にのみ、その条件を緩和することができます。
 ポップの右手にはめているのは、赤い宝石のついた銀色の腕輪。細かな装飾の施された流麗な品ですが、一見はシンプルな品です。目利きにしか、その真の価値は見いだせないでしょう。

 マァムが左手の中指につけている赤い宝石のついた指輪と対をなすデザインです。
 ポップの左手にはめているのは、青い宝石のついた銀色の腕輪。宝石の色は違いますが、デザインは赤い宝石の付いた腕輪と同じです。
 メルルが右手の中指につけている青い宝石のついた指輪は、マァムの指輪とデザインは同じです。
 腕輪や指輪の効果について、?の後に書かれた内容はポップ、マァム、メルルの三人に共通して教えられています。ただし、ここで書かれた効果には、実は嘘も含まれています。

 
()内に書かれた部分はマァム、メルルにしか知らされていません。
 【】内に書かれた部分はポップしか知らされていません。
 《》でくくられた部分は、アバン先生とレオナ先生しか知りません。
 つまり、アバン先生とレオナは嘘も含めた全ての効果を知っているわけです。




1 腕輪はつけた人にしか外すことはできないし、本人も他人も力尽くで外すことはできない。
【魔法ではずそうとしたり、手首を切り落とすなど物理的な手段ではずそうとした場合、自動的に首輪へと位置を移動する】

 
2 指輪はつけた人のみ、外すことが出来る。
(指輪を外すと封印の力そのものが弱まってしまう危険性があるから、絶対に外さないで! お風呂や洗顔の時も絶対によ! ただし、もし痛みを感じるようなことがあればすぐに外してね。痛みを放置したままだと、ポップ君にもダメージがいくようになっているからby レオナ)

【指輪を魔法ではずそうとしたり、指を切り落とすなどの物理的な手段ではずすことは可能である】

《実は、指輪は本人も外せる。本来は腕輪と指輪の外す条件は同じだが、レオナが王家の使用制限で関与し、本人も指輪を外せるように緩和されている。
 外している間は効力は発揮されないが、再装着すれば効力も復帰する。指輪を外したことで封印そのものが弱まることはない》




3 腕輪をはめられた状態では、本来の魔法力が半減する。習得した魔法に変化はないが、消費魔法力が足りなくなる場合は当然使用不可になる。
 また、瞬間移動魔法は完全に使用が封じられる。ただし、指輪の持ち主が許可した場合は、魔法の制限は一時的に緩和される。
 一度の許可につき、一つだけ魔法を使うことが出来る。
【魔法封印は、完全ではない。アイテムの限界量を超える魔法力を使った場合、腕輪そのものが破壊される可能性がある。
 ただし、その場合は――《以上は先の展開に関わるので、伏せます》】




4 指輪の持ち主は、腕輪の持ち主の魔法制限を緩和できる。
 一度の許可につき、一つだけ魔法を使うことが出来る。ただし複数の腕輪を所持している場合、指輪の持ち主全員の許可が必要である。
 許可を出す時は互いに接触し、指輪の持ち主が『封印よ、退け』と唱える必要がある。

(フィンガー・フレア・ボムズ、ベタン、メドローア、極大系の呪文は使わせないこと、中級クラスならまず大丈夫だけど体調が悪そうならば却下して良し。
 多分、ポップ君の魔法力なら封印がかかった段階でも初級魔法レベルなら使えるだろうから、そこはマァムとメルルが個人的に頑張って阻止しちゃってね♪ byレオナ)

【いーい、ポップ君? 魔法は極力、使わないこと! 使おうとしたらマァムの女子力(物理)と、メルルの女子力(涙)で阻止するように言っておいたからね byレオナ】




(5 指輪の持ち主と腕輪の持ち主が一定距離以上離れた場合、警告音が鳴り、宝石が光りだす。その場合、指輪の持ち主は腕輪の持ち主のいる方角や位置を直感的に知覚できる。ただし、腕輪の持ち主には指輪の持ち主の位置はわからない。
 実は、宝石の色により離れられる距離に差がある。青い宝石は半径1?、赤い宝石は半径5?。複数の腕輪を身につけていた場合、最小単位の腕輪に優先効力が認められる。
 解除するには、指輪の持ち主と腕輪の持ち主が接触すること。この場合も最小単位の腕輪が優先される。
 複数の腕輪を身につけていた場合、腕輪の持ち主だけでなく、指輪の持ち主同士は互いの位置関係を把握できる。
 警告音や光を放置しても罰則はないが喧しい。なお、パプニカ王家の現当主は、警告音や光を制限できる。光や音を止める、再開させる、大きさを変化させることができる)




 今のところ、腕輪と指輪の条件は以上の5つ。
 このうち5の効力については『泉を巡る攻防』まで、ポップは知りませんでした。その後で、散々苦労して逃げ回ったり、二人を泣き落としたりして、腕輪と指輪の効果範囲を聞き出しています(笑)

 ついでに言うなら、現段階でポップへの警告音や光が最大値なのに、マァム、メルルの警告音と光が最小値に抑えられているのはレオナの設定によるものです。レオナが設定を変えない限りこのまま(笑)
 設定変更にはレオナが直接アイテムに触れる必要があるので、遠隔操作はできません。
 距離による優先効力について、たとえばマァムがポップから離れても半径5?以内なら問題はありませんが、メルルがポップから1?以上離れた場合、マァムが範囲内にいたとしても全員の腕輪と指輪が反応します。
 この効果範囲が狭い方優先という効力は警告音を止める時も同じで、マァムがポップに触れただけでは音が止まりませんが、メルルが触れれば止まります。
 この優先を、実はメルルがこっそりと喜んでいるのは乙女の秘密です♪

 ただし、マァムとメルルは情報を伏せられているせいもあって気づいていませんが、このアイテムはほぼ呪いのアイテムに等しいです。
 ポップはアイテムのリスクに気づいていますが、対処方法を思いつけないでいます。
 後、アバンとレオナしか知らない6つめの使用条件は以下の通り。




《6 このアイテムの正式名称は『隷属の誓い』
 主に、強大な魔法力を持つ術者を支配する際に使用していたアイテム。基本状態では首輪と指輪の形状になっているが、パプニカ王家の現当主の魔法力でのみ、その形状を変化させられる。装飾品の範囲でなら、自由に変化させられる。
 また、このアイテムの効力は現当主のみに限られており、代替わり、もしくは当主が死亡した時点で効力は消滅する》

 余談になりますが、その昔『隷属の誓い』を実際に使っていた頃は、魔法力を持つ術者に首輪を、その血縁者に指輪を与える場合が多かったです。
 レオナはポップ達にそれぞれ腕輪、指輪をはめさせましたが、本来はパプニカ王家の現当主が手ずから対象者達にはめるアイテムです。
 

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