お話の前に、一言♪ この素敵な頂き物は、うちのサイトの二次小説道場の魔王軍編『背中合わせの沈黙 中編』の三次小説ですv ダイとバランの親子の食事光景を元に、素敵なまでに暴走ギャグなお話が展開していますv 思いっきり笑えて楽しめる親子喧嘩をどうかお楽しみください♪
食堂の一角で、異様な緊迫感が漂っていた。
もちろん、バランは息子の視線など、とうの昔に気付いている。
しかも、注目の先は彼本人ではなく…
(これか…)
バランの手元にある、うまそうな肉の焙り焼き。
(ダイのよりずっと大きくておいしそうなのは、マァムが上手に選んだから♪)
ダイは自分の分はしっかり食べつくし、バランの手元をちらちらと眺めている。
物欲しげな息子に、父はため息。
バラン「やれやれ…ディーノ、言いたいことがあればはっきり言いなさい」
ダイ 「うん、あのね…(もじもじ)…ねぇ、その肉ちょうだいっv」
素直すぎて、バラン脱力。
あれだけビビっていたくせに、父の威厳とは、食い物に劣るものか…
だが、この時期の子供はやたらお腹が空くもの。
連日、竜の力を使って戦っているなら尚更だろう…
可愛い息子のために、もちろんバランは肉など譲ってやる…つもりだった。
しかし、ここ数年のやもめ暮らし。
細やかな心配りのきいた、手料理の魅力には抗いがたく…
気がつけば…ぱくり☆ (一口かよ)
バラン「あっ、しまった…!(焦)」
ダイ 「あああっ!?」(゜◇゜)~ガーン
ダイの大きな目に絶望、そしてじわじわと怒りが。
ダイ 「何だよあんた、くれると言ったくせにっ!」
バラン「そ、そんな覚えはない、お前の思い違いだ…(焦)」
ダイ、怒りのちゃぶ台返し。ガラガラガッチャーン!
ダイ 「やっぱり、あんたとは白黒つけなきゃいけないと思ってたんだっ!」
バラン「生意気な…受けて立つぞ小僧っ」
しかし、その場でいきなり拳をまじえようとした両者の後頭部に衝撃が!
戦士たちの頭から、甘ったるい香りが漂う。
どこかから、よく熟れたトマトが飛んできたのだ。
「何をするッ!(怒)」
振り返った二人の背に…びりりと戦慄が走った。
絶対零度の、冷ややかなまなざし。
「あんたたち、ケンカなら外でやりなさい。あたしのデザートタイムを邪魔する者は…」
……コロス!
と琥珀色の瞳が告げていた。
レオナの口調は静かだったが、その迫力はそんじょそこらの大魔王の比ではない。
『コ、コノオンナニサカラッテハイケナイ!』と、戦いの遺伝子に深く深ぁく刻まれた。
(その深さたるや…今でもその遺伝子をバーコードリーダーにかけると、「レオナ=ガクブル」と点滅するほど♪)
羊のように大人しく基地を離れ、二人は「死の大地」で今度こそ思い切り拳を交えた。
その戦いは、数日に及び…
ハドラー「オ、オレの命って期限付きなんだけど、だ、大丈夫かなぁっ…(おろおろ)」
キル 「もううるさいヨ、お隣サン…うるさくて眠れナイじゃナイカっ!(怒)」 ←ナイトキャップをかぶって怒鳴り込んできた♪
しかし…
ダイ 「悔しいけど、あんたにはやっぱり敵わないや…」
バラン「ふっ…そういうお前もなかなかやる、さすがは私の息子だ、ディーノ…」
ダイ 「と、父さんっ!(涙)」
拳で存分に語り合い、ようやく頑固者親子は分かり合った♪
そして、固いタッグを組んだ竜父子の前に、敵はいない。
何せ、二人とも最初から紋章パワー100%・バリバリ伝説! ←パクリ♪
その上、両者は惜しげもなく必殺技を伝授し合ってしまった!
「ギガストラッシュ・米っ!!!」 (米=X+X=Wクロス)
「ドルオーラ・サイクロォォォンッ!!!」
ハドラー、そしてバーンの首が、ころりと落ちた★
かくして、地上の平和は守られた…はずだった。
しかし…
レオナ「あんたたち、サボってんじゃないわよっ、キリキリと税を取り立ててらっしゃい! …ついでに目障りな隣国も落してきてよ!」
竜父子「へい姐御…ただいまっ!」
最強の部下(*2)を従えたレオナ女王の治世は、それはもう横暴を極めた…
彼女を止められる者は誰もおらず…『暗黒の半世紀』として、史実に刻まれているという。
【終】
NH様からいただいた、ダイとバランの楽しい親子喧嘩なお話です! 冒頭でも書いた様に『背中合わせの沈黙 中編』をお読みになったNH様がノリノリで書いてくださった、妄想話です。
お肉に執着するダイ君の可愛いことったら♪ (゜◇゜)~ガーンの顔文字がたまらないですね、本当に奇跡の力を何に使っているんでしょうね、この竜の親子ときたら。目立たないけど、さらっと原作以上の超必殺技を放ってますよ、ダイ君ってば。しかし米って(笑)
しかし、驚嘆すべきはその竜親子すら凌駕して余りある、暗黒女王(笑) あ、あのー、大魔王バーンは確かに倒したかもしれませんが、代わりに大大魔女王が人類を完全掌握してしまったかのような気がするのは、気のせいなのでしょうか?(笑) いやはや、めっちゃ楽しませていただきました!
本当に楽しいお話を、どうもありがとうございました!
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