『ムダムダ団東9周年企画アンケート結果発表♪』 |
キルバーン「ハァ〜イ、グッドイブニング♪ ムダムダ団東の9周年記念アンケート発表へようこそ♪」 ポップ「(諦めているのか、ふて腐れ気味に)……またてめえが司会なんかいっ」 キルバーン「クックック、キミのツッコミもまたと言うか、相変わらずだねえ♪ まあ、ボクが一番実績があるしね」 ピロロ「キャハハッ、キルバーンがいちばーんっ☆」 ポップ「正体なんかとっくにバレバレなのに、いつまで続ける気だよ、その茶番!?」 キルバーン「(さらっと無視して)さて、今回のアンケートの回答合計は103。大勢の方のご協力に心より感謝するよ。特に、今回は途中でアクシデントがあったからねえ」 レオナ「そうね、今回はちょうどアンケートの真っ最中にアンケートサイトが突然サーバー落ちして、一週間も不通のままだったものね」 クロコダイン「うむ、あれには肝が冷えたな」 ポップ「そーだよなぁ、あまり稼働しなくなってきたサイトが突然サーバー落ちしてそのままサイト消滅って、珍しくはねえし」 レオナ「アンケートに参加して下さった方にも心配をかけてしまったわね。気にかけてコメントを下さった方も少なからずいたし、アンケートへの協力共々、本当に感謝しているわ」 マァム「ええ、サイト九周年企画をこんなに多くの方にお祝いしてもらえるなんて、それだけで幸せだと思うだわ」 ダイ「うん、お礼を言わないとね。いっせーの、せっ!」 一同「「「みなさま、本当にどうもありがとうございました!!」」」 キルバーン「なお、今回のアンケートは問いの数が多かったので、テーマ別に分けて表示してあるので、ヨロシク☆ また、書き上がり次第順次発表していくよ〜」
ポップ「それにしてもこの行き倒れアンケートってのは、なんなんだよ? すげー、ネーミングだな」 キルバーン「そのものズバリで、分かりやすくていいと思うけどね、クククッ」 レオナ「まあ、冗談はさておき、このアンケート企画は拍手コメントで、ダイ大メンバーで一番行き倒れになりそうなのはヒュンケルだと思うと言うご意見を頂いたのが、きっかけだったんですって。 ポップ「いやっ、まてぃっ!! なんだよっ、そのイメージはっ!?」 レオナ「(含み笑いしつつ)あら、飽くまで個人のイメージよ? ……あたしも同意見だけど」 キルバーン「奇遇だねえ、お姫様。実はボクもなんだよ♪」 ポップ「なんで、そこだけ気を合わせやがるんだっ!? んなイメージ、でっちあげもいいところだろっ」 ダイ「そうかなぁ? ポップって、魔法力が尽きるとヘロヘロになっちゃうし、ありそうな気がするんだけど」 ヒュンケル「その通りだな」 ポップ「って、そこでなぜてめえらも賛成してるんだよっ!? こんなの、各人の勝手なイメージだろっ!?」 レオナ「そう、その通りよ! だからこそ、第三者にそれぞれのイメージについてアンケートしてみようって企画を立てたのよ♪ やっぱり、人によってかなりイメージに差があると分かって、面白いアンケートになったわv」 問1 唐突ながら、質問です! ダイ大登場人物中で、一番行き倒れになりそうだと思える人の名前を教えて下さい♪
ダイ「でも、ポップも2位だよ」 至って冷静なダイのツッコみに、ポップはあからさまに動揺します。 ポップ「だ、だけどよ、それでもおれよりヒュンケルの方が行き倒れやすそうだって思われてることには変わらねえだろっ、へっ、ざまーみやがれっ!!」 マァム「なにをはしゃいでるのよ、まったく。それにしても、クロコダインも2位だなんて不思議な気がするわ」 ダイ「そうだね、クロコダインは頼りになるし、体力もあるのに、ポップと同じ2位なんだね」 ポップ「(機嫌を損ねて)なんだよ、その言い草はっ!? おれは頼りにならなくて、体力が無いとでも言いてえのか!?」 と、ここまでで言葉を終わらせればそれなりにいい話になりそうでしたが……いかんせん勇者ダイは正直者でした。 ダイ「でも、ポップって体力は無いよね」 ポップ「て、め、え、はぁ〜っっっ!? どーしていつもそう、余計なコトまでぶっちゃけるんだよっ!?」 レオナ「まあまあ、その純真さこそがダイ君のいいところなんじゃない♪ クロコダイン「うむ……正直、嬉しい意見ではないが、理解できなくはないな。魔王軍との戦いの中でも、オレは幾度か重症を負っていたし捕虜となったこともあった。行き倒れと大差はないだろうよ」 ポップ「って言うか、それならまだ行き倒れた方がマシだったんじゃねえのか、おっさん」 クロコダイン「だが、そうは言っても文字通り体力が尽きて倒れた時に、誰に発見されるかは運次第だからな」 マァム「言われてみれば、行き倒れって不運なようでも、助けてくれる相手と出会えるチャンスでもあるのよね。4位のバランさん……ダイのお父さんも確か行き倒れた時に、ソアラさんに出会ったんでしょう?」 ラーハルト「ああ。少なくとも、オレはそう聞いた」 ポップ「……そう聞くと、ちょっと羨ましい気もするなぁ。行き倒れるのは嫌だけど、そのおかげでとびっきり美人で優しいお姫様に出会えるなんてさ♪」 そんな風にはしゃいでいるポップは、みんなから少し離れた場所から、少し寂しげな表情でそっと彼を見つめているメルルの存在に気がついてはいません。 クロコダイン「はははっ、なに、おまえにはその必要はあるまい。むしろ、それが必要なのはオレの方だろう。嫁探しの旅で行き倒れて、運命の出会いを果たすというなら、本望だしな」 レオナ「前向きなのはいいことだけれど、できるなら行き倒れなんて危険を冒さずに、平和的に伴侶を探して欲しいわよね。別に旅に出なくても、お見合いとか平和的手段はないのかしら?」 キルバーン「そりゃあ、無理ってものだよ、お姫様。まだ、魔王軍が機能しているのならもしかしたら仲人役を買って出る者もいたかもしれないけど、今となってはねえ。 ポップ「ふん、何言ってやがる。おまえだって魔王軍を裏切る気満々だったくせに、そんなことを言われる筋合いはねーよっ」 キルバーン「クックック、ボクとしてはそんなことより、その次のラーハルト君とロカの組み合わせに興味が引かれるねえ。 ラーハルト「(不満そうながらも、言い返さない)」 マァム「母さんに聞いた話だけど、若い頃の父さんは結構無茶な性格だったって聞くから、納得と言えば納得だけど。 ダイ「うーん、おれはともかく、マァムはあんまり無茶はしないと思うけど」 ポップ「(ぼそっと)そもそも女なのに魔王退治の旅についてきた時点で、じゅーぶん無茶だっつーの」 幸いにもと言うべきか、ポップのこの言葉はマァムの耳には入らなかったようです。 キルバーン「そして、9位は1票のみ獲得者だね。投票者の好みか、なかなか珍しい人達が混じっているねえ」 ダイ「あ、アバン先生もいるね!」 ポップ「考えてみりゃ、先生なんかは魔王だった頃のハドラーを倒した後、十年以上にわたって旅していたんだったよな。なら、行き倒れ率も他の人より高いんじゃね?」 クロコダイン「……行き倒れ率とは、初耳な言葉だな(笑) しかしまぁ、旅慣れているからこそ、危機回避能力も高そうだけれどな、あの御仁は」 ポップ「あー、先生ってそう言うとこ、あるよなー。それでいうと、あの変態画家も同類な気がするんだよな〜」 レオナ「あら、変態画家だなんて、失礼じゃないポップ君。ムッシュ・カタールは少しばかり風変わりで、奇抜な発想をなさるだけに先行きの行動が読めないだけで、優秀な画家だと思うけど?」 マァム「(きょとんとして)え……、それ、褒めてるの、レオナ?」 ポップ「いや、どう聞いたって褒めてねえだろっ、それっ。っていうか、さりげにおれより酷いこと言ってねえか、姫さんっ!?」 レオナ「やぁねえ、気のせいよ♪ とりあえず、ムッシュが行き倒れそうもない方だって意見には私も賛成ね」 ダイ「うーん、そうかも。あの人、意外と足も速いし、体力もあるもんね。画材とかけっこう重いのに、それを持ったまま平気でどんどん歩いてたもん」 ポップ「じゃあ、この中でマジで行き倒れそうなのって……ナバラのばーさん? あ、いやでも、あの人の占い、当たりそうだしなー」 メルル「ええ、おばあさまは占いで危機を避けて旅をするのが得意ですわ。今でも、実際にそうしていらっしゃいますし」 ポップ「なら、ノヴァかチウ……ってのも、あんまりイメージじゃないな。だいたい、あいつらは旅しそうな感じがしないし」 マァム「それなら、実際に旅に出たエイミさんは? ラーハルト「……あの女なら、引き時は心得ているぞ。後をつけてきた割には、本当に危険な場所への探索に行く時にはついてこなかったからな」 ポップ「へー、さっすが三賢者ってか?」 ラーハルト「まあ、撒こうとして旅の速度をあげたから、ついて来られなかっただけかもしれんが」 ポップ「なんだよ、それっ!? てめーら、そんな鬼畜な所業をしてたのかよっ!? ちったぁ助けてあげたって、罰はあたらねーだろっ!」 ラーハルト「だが、実際邪魔だったからな」 ヒュンケル「…………」 レオナ「そう言えば、ヒュンケル。あなた、何も言っていないけれど、今回のアンケート結果に対して意見はないの?」 レオナに促されて、やっとヒュンケルは口を開きます。 ヒュンケル「いえ、特には」 ポップ「なんだよ、こんな1位なんていらねーとか、余計な投票すんなとか、言わなくていいのかよ?」 ヒュンケル「そんなつもりなど、無い。 一同「「「は?」」」 ヒュンケル「どこかで行き倒れて死ぬ……これ以上、オレに似合った末路などあるまいと思っていた。他人もそう思った……それだけの話だろう」 ポップ「それだけの話って……(いきり立って)てめえなぁっ、なに、そんな簡単に自分のことをあっさり見捨てやがるんだよっ!? 普段は無駄に頑固でしぶといくせにっ!」 などと、えらくご立腹のポップの後ろで、ダイがこっそりと首を傾げています。 ダイ「えー、でも、ポップもその辺、人のこと言えないと思うけどな−」 レオナ「同感ね。ポップ君もそうだけど、ヒュンケルと言い、クロコダインと言い、まったくどうして無茶ばっかりしてくれるのかしらね?」
1位 怪我 20票 ポップ「これ、怪我が圧倒的に多いけど、僅差での2位が空腹ってのがなぁ(笑)」 などと、ポップは気楽に笑っていますが、その隣にいるダイはやたらと真剣です。 ダイ「お、お腹空いて動けなくなる……そんなの、おれ、絶対やだよ! ど、どうしよう、何を持って行けば『くうふく』で倒れなくてすむかな!? えっと、バナナと、パンと、お肉とっ、えっと、えっとっ」 ポップ「って、なに、今から焦ってやがるんだよ。そもそも、警戒の仕方が間違ってねえか、おまえ? 遠足じゃねえんだぞ」 ダイ「だって、怪我は魔法とか治せるし、疲れたりしてもちょっと休めば治るけど、お腹空いたのはどんどんひどくなるじゃないか!」 ポップ「(呆れて)いや、フツーは怪我や疲れの方が問題だってえの」 レオナ「それにしても、4位のMP切れって……これって、対象者がものすごーく限定されている感じがするわよね(笑)」 ポップ「そっ、そうとは限らねえだろっ、魔法力を持った奴なんかいっぱいいるだろ!? 別におれって限ったわけじゃ……」 レオナ「(くすくす笑いつつ)ああら? あたしはまだ、誰とも言っていないわよ? それなのに自己申告しちゃうぐらい、心当たりがあるみたいね♪」 ポップ「あ……っ、姫さん、嵌めやがったなっ!?」 マァム「(呆れた様に)嵌めたも何も、ポップが勝手に言ったんじゃないの。でも、戦闘が5位って意外ね。もっと高いかと思っていたわ」 クロコダイン「だが、オレ達の戦いは集団で行うことが多いから、一人だけ行き倒れることもそうそうあるまい」 ポップ「へっ、どうだか! 一人だけ単独行動ばっか取る誰かさんなんかは、危ねえんじゃねえの?」 ダイ「誰かさんって、誰?」 ポップ「誰って、決まってんだろ! で、その次の6位の迷子や無茶って……これなんか、ダイ、おまえがやらかしそうだよな」 ダイ「えー? そうかなー?」 ポップ「って、なに他人事みたいな顔してんだよ!? 実際、てめえは手書きの地図を頼りに旅に出るなんて無茶をやらかして、魔の森で迷子になっただろーがよっ」 ダイ「あ、そーだったね」 マァム「でも、その時ってポップも一緒だったんじゃない? それって、連帯責任じゃないの?」 ポップ「うっ……っ」 よりによってマァムに痛いところを突かれ、思わずポップが絶句している間にも発表は続きます♪ ヒュンケル「8位が食あたり、不運……また、ずいぶんと差の激しい原因が並んでいるな」 ダイ「……おれ、お腹空いて倒れるのもヤだけど、壊して行き倒れるのヤだな〜」 ポップ「いや、腹に拘るなよっ! そりゃあ、おれもそんなのごめんだと思うけどよ、でも不運の方が漠然としてて嫌な気がしないか?」 レオナ「一理あるわね。体調が悪いのならば休んだり治療をすればなんとかなるけど、不運への対処なんてちょっと思いつかないもの」 マァム「10位では病気、金欠、他者を庇って、がそれぞれ二票ずつ入っているけど、これもずいぶん差があるわね。これ、他の二つはまだしも、金欠っていうのがリアルすぎない?」 メルル「そうですね。すごく現実的というか……実際に、旅で行き倒れる人の原因の大半なような気がしますけど……」 レオナ「それはそうよね。先立つものがなければ宿屋にも泊まれないでしょうし、食糧や旅の支度にだって不足してしまうもの」 ダイ「(きょとんとして)それ、そんなに困る? 宿屋に泊まれなきゃ、その辺に寝ればいいじゃん」 レオナ「え?」 ダイ「それに、お腹が空いたらその辺で獣か果物でも取ればいいし」 レオナ「ええっ!?」 クロコダイン「ははっ、それも道理だな。オレにとってもその方がやりやすいし、な」 ラーハルト「確かに。ダイ様の仰る通りだ」 ポップ「いや、『確かに』じゃねえだろっ、あーっ、これだから野生児や脳味噌筋肉隊どもはっ!」 と、ポップにギロリと睨まれたダイ、クロコダイン、ラーハルト、ヒュンケル――それが不満だったのか、彼が口を開きます。 ヒュンケル「……オレは別に何も言っていないが」 ポップ「言わなくても、うんうんって頷いてただろうがっ! ちゃんと見てたぞっ! だいたいだなぁ、そんな無謀な真似をするから食あたりとか起こすんだろうがっ!」 ラーハルト「誰がそんな間抜けな真似など、するものか」 ポップ「(勝ち誇ったように)へへーん、そんな大口叩けるのも今のうちだけだぜ! いいか、食あたりの詳細の中には、こんなのもあるんだよっ!」 『ダイ様に献上するモンスターの生肉のお毒味をしすぎて、食あたりを起こしたから』 レオナ「これは……ぷぷっ、なるほど、ものすごーく設定者が限定されている原因なのね」 ラーハルト「(憮然として)何を、馬鹿な……! だいたいダイ様に差し上げるなら、生肉など用意するわけがなかろう!?」 ポップ「って、その言い方じゃおまえ自身は生肉を食べるみたいに聞こえるぞ?」 ラーハルト「…………」 ポップ「って、なんでそこで黙りやがるっ!? まさか、マジで食ってるんじゃねえだろうなっ!? クロコダイン「これまた、ずいぶんとバラツキのある理由だな」 ポップ「しかし、船での難破でそうそう都合良く行き倒れるのかねえ?」 ダイ「船の難破なら、おれ、赤ん坊の時あったよ! じいちゃんが言ってたけど、おれ一人が島に流れ着いたんだって」 レオナ「……そう言われると、説得力あるわね」 マァム「毒も説得力十分よ。キアリーが使えればともかく、そうでない人だと毒を受けたまま時間が経てば経つほど不利だもの」 ヒュンケル「しかし、人捜しというか……項目によってはずいぶんと個人が特定されそうな原因もあるものだな」 レオナ「そうね、ざっと見ただけでもダイ君のお父様にしか当てはまらない話とか、占い師のナバラさん向けのものとか、色々あるものね」 ダイ「えーと、あ、これか。紋章が教えてくれた……ふーん、いいなぁ。おれにも、なにかいいこととか教えてくれればいいのに」 ポップ「いや、そのために行き倒れていいのかよ!? ったく、後、他にはどんなのがあるんだ?」 マァム「あ、この鍛冶に使う鉱石を探しているうちに迷子ってのなんか、ノヴァっぽくない?」 レオナ「それをいうなら、これなんか一人しか該当者がいないわ! モデルを探していたって、ムッシュ以外いないでしょ!」 ポップ「お、見ろよ! これなんか面白そうだぜ。『魔界を牛耳った伝説の剣士ヒュンケルの謎時を、川口宏探検隊張りにやってたら、魔界の住人に袋叩きにされた」だとよ!」 ダイ「かわぐちひろしたんけんたいってよく分かんないけど、でも、これ魔界で迷子になんの!?」 などと、ワイワイと楽しげに騒ぎ出した一行を横目にしつつ、キルバーンは芝居っけたっぷりに肩をすくめて見せます。 キルバーン「――と、端的に集計した単語よりも、元々のアンケートの文章の方が面白かったり、個性的だったりするんだよね。まあ、こんな風に集計してから言うのもなんだけどね、クククッ」 《後編へ続く!》 |