『少年魔術師インディ君・おまけ話 ぱーと3』 |
インディ君の三作目に当たる『異教の呪術師』では、初のヒロイン登場している♪ それも、天然なお嬢様フレイヤちゃんに、悪の手先でありながらも妙に憎めないツンデレ風味のジュジュちゃんというダブルヒロインである。 出番は圧倒的にフレイヤの方が多いのだけれど、面白いことに未完のまま終わったファミコン版少年魔術師インディの企画では、ヒロインはジュジュだったので、密かな裏設定とかがありそうな女の子だ。 それはさておき、このお話での捏造点について言えば、なんと言ってもフレイヤとの絡みのシーン! 『王宮で一番美しい花』は、原作にはないエピソード。原作では、目を覚ましたインディが、ミュアとフレイヤが入れ替わっていることを知った直後、すぐにエピローグになっている。 せっかくのほのかな初恋だったのに、あっさりと終わってしまったのがなんとも物足りなかったので、ちょっとばかり書き足してみたくなったのだ。 また、原作を見てみると、インディがフレイヤを見直すシーンは、実はミュアが中身に入っているミュア=フレイヤ状態だったりするので、純粋にインディがフレイヤを気に入ったのか、あるいはミュア=フレイヤの方を気に入っていたのかが曖昧だったりする(笑) なので、セミオリジナル化する際は、そのせいもあってインディはフレイヤに惹かれつつも気持ちを打ち明けられない設定にしてみた。 ところで、原作を初めて読んだ時から疑問を感じていたのだが、ニッフルニーニョ大先生はなぜ、フレイヤとミュアを入れ替える魔法を使ったのだろう? 現に、敵の魔法でフレイヤの肉体があっさり奪われたことを考えれば、この術って何か問題が発生した場合、フレイヤの魂だけしか助けられない気がするのだけど、果たしてそれでいいのか、本当に。 あるいは、ニッフルニーニョ先生はもしフレイヤが嫁入りを嫌って逃げるつもりなら、ミュアを犠牲にして逃げられるように画策したのかもしれないと言う、いささか失礼な感想まで浮かんでしまう。 いや、そんな闇な部分を抱えていると疑いたくはない……と思ったが、よくよく考えたらインディ君の師匠のアザゼル先生も、なんとなく裏やら闇を感じさせる印象があるし、この世界の魔術師ってそんなものなのかもしれない(笑)
|