『不調のヒュンケル……?』

  


1話『キレの無い必殺技』(イベントシーン)

 木の生い茂った森。夜。しっとりしたBGM
 ダイ、デルムリン島衣装。ヒュンケル、アバンの使徒衣装。

ヒュンケル「………………」

 ヒュンケル、目を閉じている。

ヒュンケル「ブラッディースクライド!!」

 戦いの表情。カットイン&斬撃のエフェクト。

ヒュンケル(むう……)

 ヒュンケル、目を閉じている。

ダイ「ヒュンケル!」

 ダイ、満面の笑顔。

ヒュンケル「ダイ、それに主人公か」

ダイ「今のブラッディースクライド……」

 ダイ、目を閉じている。

ダイ「前に見たものと比べて、少しキレがなかったような……」

主人公「なにか悩んでる?」
→ヒュンケル「お前たちの目はごまかせんな」
 ヒュンケル、目を閉じている。

主人公「もしかして疲れてる?」
 →ヒュンケル「フッ、いや、そういうわけではない」

ヒュンケル「クロコダインのおかげで、オレは改めて人間のすばらしさを知った
 そして、人間のためにたたかうことを決めたが、どうもモンスターを敵として割り切れない」

ヒュンケル「父・バルトスのような心を持つ者がいたらとつい考えてしまうんだ」

 ヒュンケル、目を閉じている。

ダイ「え、そうなんだ……うーん……」(汗マーク付き)

 ダイ、驚きの表情。戸惑っている風。

ヒュンケル「すまん、こんな話をしても、お前たちを困らせるだけだったな」

 ヒュンケル、目を閉じている。

ヒュンケル「!!」

 ヒュンケル、真剣な表情。真正面向き。

ダイ「囲まれた……!?」

 ダイ、戦いの表情。

ヒュンケル「今は悩んでいるヒマはない、か!」

 ヒュンケル、戦いの表情。真正面向き。


2話『集中できないヒュンケル!?』

 夜の森。

ヒュンケル(………………)

 ヒュンケル、目を閉じている。真正面向き。

ヒュンケル(いかんな、やはり集中できていない)

 ☆ ☆ ☆

ヒュンケル(こんなことでは……)

ヒュンケル(ダイたちの力になるなど、到底かなわん)

 ヒュンケル、目を閉じている。真正面向き。

 ☆ ☆ ☆

ヒュンケル「ぬう!?」

 ヒュンケル、驚きの表情。

ダイ「ヒュンケルが囲まれてる!?」

 ダイ、驚きの表情。

ヒュンケル「気にするな、ダイ! ここはオレだけでいい!!」

 ヒュンケル、戦いの表情。真正面向き。


3話『剣士の役目』

ダイ「ヒュンケル、大丈夫?」

ヒュンケル「ああ……」

 ヒュンケル、目を閉じている。

 ☆ ☆ ☆

ダイ(ヒュンケルが敵に囲まれるなんて……)

 ダイ、目を閉じている。

ダイ(さっき言ってたこと、気にしてるのか……)

 ☆ ☆ ☆

ヒュンケル「すまない、ダイ……気を遣わせてしまったな」

 ヒュンケル、目を閉じている。

ダイ「え、そんな! 全然、大丈夫だよ!!」

 ダイ、驚きの表情。焦っている風。

ヒュンケル「敵は倒す……それがオレの役目だ」

 ヒュンケル、戦いの表情。真正面顔。


4話『敵とはなにか』

ダイ「ねえ、ヒュンケル……」

 ダイ、目を閉じている。

ダイ「モンスター全部すべてを無理に敵だと思わなくていいんじゃないかなぁ」

ヒュンケル「なに……?」

 ヒュンケル、驚きの表情。

 ☆ ☆ ☆

ダイ「すべてのモンスターが悪者じゃないっておれは知ってるし」

 ダイ、目を閉じている。

ダイ「ヒュンケルも、それにアバン先生も知ってたことじゃん!」

ヒュンケル「アバンも……?」

 ヒュンケル、驚きの表情。

 ☆ ☆ ☆

ヒュンケル「アバンがそう言っていたのか?」

ダイ「いや、直接言われたわけじゃないけど」

 ダイ、目を閉じている。

ダイ「前にヒュンケルの話を聞いて、なんとなくそう思ったんだ」


5話『先生から感じたこと』(イベントシーン)

 木の生い茂った森。夜。のどかなBGM

ヒュンケル「ダイ……さっきの話だが、アバンに対してどうしてそう思ったんだ?
 しかも、オレの話を聞いて、とはいったい……?」

ダイ「うーん……モンスターをすべて敵だと思っていないから」

 ダイ、目を閉じている。

ダイ「ヒュンケルのお父さんは、先生にヒュンケルを託す気になったし」

ダイ「先生もそれに応えたんじゃないかな」

 ダイ、満面の笑顔。

ヒュンケル「……!」

 ヒュンケル、驚きの表情。

ダイ「お互い敵だと割り切っていたら
 やっつけたかやっつけられたかで、終わってたと思うんだよね」

ヒュンケル「なるほどな……」

 ヒュンケル、目を閉じている。

ヒュンケル(確かに……そのとおりだな)


《感想》

 兄弟弟子同士の、モンスターを敵視することについてのお話でした。
 ヒュンケルがやけに繊細に気にしているのに対して、ダイはあんまり気にしていない大雑把な感じですね。

 結局『なんとなく』で話を済ませているのが、すっごくダイらしいです。

 それにしてもダイとヒュンケルだと、互いにモンスターに育てられた者同士で通じ合っている感じがしていいですね。


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