『ジャック・オー・ランタンの明かり』
  

 ドンッと、勢いよく机の上に置かれたのは、それはもう見事なカボチャだった。明るいオレンジ色が一際鮮やかなカボチャは、子供の頭ほどの大きさもある立派なものだ。

「へへっ、どうだよ、これ? 立派なもんだろ」

 と、どこか得意げに言ってのけたのは、ポップだった。なので、ダイもとりあえず素直に返事をする。

「うん、ぽっちゃりしたスライムベスみたいだね! どうしたの、これ?」

 ダイ的には褒めたつもりだったが、どうやらその褒め言葉は適切ではなかったのか、ポップは一瞬、妙な顔をする。が、ダイが身の回りのものを怪物に例えるのはいつものことなので、特に気にする様子もなく話を続けた。

「土産だよ、土産。うちの近所でカボチャを作ってる農家があるから、出来のいいやつを分けてもらってきたんだ」

 重かったんだぜーと言うポップの足元には、妙にゴロゴロとした不格好な布袋が置かれていた。その中にも同じようなカボチャが数個入っているのが見える。

「ふぅん、それが今回の里帰りのお土産なの?」

 少し――どころか、思いっきり腑に落ちないとばかりに、不思議そうな顔をしているのはレオナだった。
 まあ、それも無理もない。

 ポップが遠出をした時に土産を持ってくるのは珍しくはないが、大抵はお菓子などの類いだ。おやつにするのにちょうどいい、ちょっと珍しいお菓子などをひょいと買ってきて、ダイやレオナ達に贈ることが多い。

 今回のように実家に帰った場合は、母親であるスティーヌお手製のお菓子を持ってくることがほとんどだ。
 なのに、今回のように生のままのカボチャを持ってくるなど初めてなだけに、レオナはどう反応していいのか分からないとばかりに小首を傾げている。

 ついでに言うのなら、ヒュンケルはほぼ無表情、無言のままで突っ立っているだけだが、それが彼が戸惑っている時の癖だとダイは知っていた。だが、仲間の微妙な反応に気づいていないのか、ポップはやたらと上機嫌だった。

「なぜって、そろそろハロウィンだからだよ。ああ、安心しなよ、姫さん、ちゃんとみんなの分もあるからさ。たまにはこんなのも悪くないだろ?」

「え、ええ、そうね、珍しいしちょっと可愛いわね。どうもありがとう、ポップ君」

 戸惑いながらも素直に感謝の言葉を口にする辺りが、レオナの育ちの良さというものだろうか。それに、レオナに手渡されたカボチャはずいぶんと小さなものだった。
 その後で、ポップは雑な手付きで袋から一つのカボチャを取り出す。

「ヒュンケル、てめえにも仕方がないから一個やるよ」

 そう言いながら渡されたカボチャを受け取ったものの、ヒュンケルはそれをどうしていいのかよく分からない様子だった。

「いや……無理をしなくてもいいのだが……」

 遠慮がちに辞退したものの、その声は控えめすぎてポップには聞こえていなかったらしい。あるいは聞こえていながら無視していたのか、とにかくポップは机の上に置いた一番大きなカボチャを指差して言った。

「ほら、これはおまえにやるよ。感謝しろよ、一番大きいやつなんだからな」

「わあっ、ありがとっ、ポップ!」

 なぜ今回の土産がカボチャなのか、理由が分からないのはダイも同じだったが、それでもポップが自分に一番いいものをくれたのが嬉しくて、素直な勇者は無邪気に喜ぶ。
 両手で持ち上げるとずっしりと重いカボチャを持ち上げ、ダイは迷わずぱっくりと口を開けた。

「いただきまーす♪」

「ええぇえっ!? ちょっ、ちょっと待て、てめえっ!?」

 あんぐりと噛みつこうとしたその瞬間、なぜかポップが焦ってカボチャを取り上げてしまう。

「ポップぅ、なんで邪魔するんだよ?」

 せっかくのお土産を寸前で取り上げられ、ダイは恨みがましげな視線をポップに向ける。が、ポップはなぜか呆れかえったような目でダイを叱り飛ばした。

「いや、邪魔するに決まってるだろ!? おまえこそなんだって、いきなりカボチャなんかを食べようと思った!?」

「そうよ、ダメじゃないダイ君、生のまま食べたりしちゃ。こういうのはちゃんと料理しないと。ねえ、ヒュンケル、悪いけれどシェフを呼んできてくれないかしら?」

 などと、レオナがポップに便乗する形でダイを窘めたのだが、援護的な言葉を貰ったというのに、ポップはさらに信じられないとばかりに声を張り上げる。

「姫さんまで、何言ってるんだよっ!? なんで料理するんだよ、これはハロウィンのカボチャだって言ってるのによ!」

 わめきちらすポップを、ダイだけでなくレオナやヒュンケルもきょとんとした表情で見返す。
 揃ったその反応を見て、ポップもようやく三人の反応が芳しくないことに気づいたらしい。

「なんでおまえら……って言うか! もしかして、みんな、このカボチャを何に使うのか、分かってなかったのかよっ!?」

 今まで気がつかない鈍さもポップらしいが、気づいた途端、すぐに真相にピンとくる頭の回転の速さもまたポップらしかった――。






 クルッと引っ繰り返したカボチャの底に、ナイフが突き刺さる。
 かなり固いのか、最初に刺すのに割と苦労したように見えたが、一度刺さってしまえばナイフを動かすのにそれ程苦労はないらしい。ギコギコとノコギリのように小刻みに動かしながら、ナイフはカボチャの底に小さな円を描く。

 丸く刻まれた線がくるりと一周して繋げた後で、今度はそのナイフを梃子代わりにして円の中にねじ込んだ。
 ちょうど、蓋をぱっかりと開けるように、底部分が綺麗に取れてカボチャの中身が見える。途端に、カボチャ特有の匂いがむせかえるほどに強くなった。

 そして、中身が見えるようになる。
 一見すると中身がぎっしりと詰まっている様に見えたカボチャだったが、大きめのスプーンで中身の種を取り出してしまえば、驚く程中身は空っぽだった。

 そうやって中身を取り出した後で、今度はカボチャの顔に取りかかる。
 一番初めに、ポップは入念にカボチャをくるくると回しながら見定めた後、インクで軽く目や口の下書きを入れて置いたのだが、今度ナイフが向かう場所はそこだった。

 ざっと下書き通りに沿ってナイフが差し込まれ、さっき底を切り抜いた時と同じように線を一周させた。線と線が繋がった時、上からグッと抑えつけるとカボチャの中側に皮が押し込まれる。

 その後に残ったのは、線の形通りにニヤニヤ笑う目と口だった。不思議なもので目と口を模した三つの穴が空くだけで、ただのカボチャが一気に人間味を帯びる。

「わぁっ、すごい! ホントに人の顔みたくなった!」

 感心を通り越して、興奮してはしゃぐダイに対して、ポップはまたもや呆れた様な顔をする。

「そう作ってるんだから、当然だろ。ハロウィンの前にはさ、こうやってカボチャのお化けを作ってランタンにするもんなんだよ。こいつはさ、ジャック・オー・ランタンって言うんだ」

「そうだったんだー。で、これはいつ食べていいの?」

「だから食うことから離れろっつーのっ! そもそもなぁ、これは食べやしねえよっ、水っぽくて別に美味くねえしっ!」

「ええっ、食べないのならなんでこんな風に斬ったりするんだよ?」

「だから飾りだって言ってるだろうがっ! なんでもかんでも食おうとするんじゃねえっ!!」

 と、ダイとポップが何やらカボチャを巡って騒いでいるのを聞きながら、レオナは手本のポップのカボチャを見習って、自分なりのカボチャを作っているところだった。

 どことなく危なっかしい手付きだが、それを案じてかバダックがレオナに寄り添って、あれこれとさりげなく手を貸している。

 自称発明王はなかなかに手先が器用なようで、彼の手助けのおかげでレオナのカボチャは初めてとは思えないぐらい様になっていた。
 その様子を見やりながら、ポップが多少皮肉っぽく問いかける。

「それにしても、ダイやヒュンケルならともかく、まさか姫さんまでカボチャランタンを知らないなんて思わなかったぜ。見たことぐらいありそうなもんだけどな」

「そりゃあ見たことはあるし、この季節になるとあちこちによくこんな風に飾ってあったけれど、まさか職人じゃなくて個人で作るものだなんて思ったことないもの。てっきり、どこかで売っているのかと思っていたわ」

 いたって真面目に返すお姫様のご感想に、ポップは思わずといった調子でため息をつく。

「あー、これだからお姫様ってのは……」

 一般庶民からすれば、ハロウィンのカボチャなんてものはそれぞれの家で作ると相場が決まっている。
 手作りで多少歪な顔になってもそれがまた味となるものだし、季節を彩る飾りの一つだ。

 わざわざ専門職に頼んで用意するような物ではないのだが、生まれながらの姫君はそんな俗な事情はさっぱり知らなかったらしい。
 軽く肩をすくめた後、ポップが今度矛先を向けたのは兄弟子だった。

「で、ヒュンケル、てめえも知らなかったのかよ? アバン先生ならイベント大好き人間だし、喜々としてカボチャランタンを作っただろうに」

 そう言われて、ヒュンケルはボソリと答える。

「……カブだったからな」

「は?」

「オレがジャック・オー・ランタンのことを聞いた時は、カブを使っていた」

 どこまでも生真面目な顔でそう言うヒュンケルに、ポップはしばらく呆気にとられたような顔をする。と、それを聞いて口を出したのはバダックだった。

「ほほう、それは本格的じゃな。昔はジャック・オー・ランタンと言えば、カブで作るものだったと言うからのう」

「……あー、そういやアバン先生もそんなこと言っていたっけ。でもよ、おれの時はカボチャでランタンを作っていたけどなぁ」

「そりゃあ、土地柄というものかもしれんぞ。ポップ君もヒュンケルも、修行中はアバン様に連れられて旅をしていたんじゃろ? 
 旅先で農作物を手に入れるのなら、その土地に合った物を使うじゃろうて。カボチャを使うのが主流とは言え、今でもカブを使う地方もあると言うしな」

 バダックに言われて、ポップとヒュンケルは納得したように頷いた。
 変なところで兄弟弟子と言うべきか、そのタイミングはピッタリ揃っているのがお笑い種だ。

「へえー、カブでもいいんだ。じゃあさ、そっちは食べられるのかな?」

「だから、食うことから離れろよっ! どうせランタンに使うようなカブは、食用にならないような代物か、家畜用の大味なやつに決まっているだろうから美味くねえってえぇの!」

 再び騒ぎ出したダイとポップの声を耳に心地よく聞きながら、ヒュンケルは黙々と手を動かしながら昔を思い出していた――。






 その男は、悪魔を騙した。
 悪魔を騙す形で契約し、死後も決して地獄に落ちないようにとの確約を取りつけた男は、堕落した一生を送った。

 それは、おそらくは自分は決して地獄に落ちないという安心感に驕ったからこそだろう。もしくは、自分が悪魔をも騙す知恵者だと驕り高ぶっていたのかもしれない。

 しかし、死後、彼はとんだしっぺ返しを喰らう。
 確かに男は、死後も地獄に落ちなかった。だが、彼は天国にも行けなかった。行いの悪さから天国から拒絶され、男は途方にくれた。
 天国にも地獄にも行けず、もちろん生き返ることも出来ない。

 どこにも居場所のなくなった男は、行く当てもなく彷徨うことになった。悪魔から貰った火種を消さないように、拾ったルタバカ(カブ)でランタンを作ってその中にしまい込み、それを掲げていつまでも彷徨い続けていると言う――。

『……愚かな男だな』

 アバンの語った昔話を聞いて、当時7歳だったヒュンケルはそう決めつけた。
 実際、当時のヒュンケルには彼がとんでもない愚か者としか思えなかった。

 自分から望んで悪魔と取り引きをしながら、後になってそのことで後悔するなど馬鹿げていると思った。しかも、最後にはその悪魔の情けに縋るように、もらった火種を大切に持っているなど未練がましいにも程があると思ったものだ。

 だが――今となっては、ヒュンケルはジャック・オー・ランタンを笑えない。

 悪魔と取り引きした男が愚かだというのなら、魔族や魔王の配下になってまで師への復讐を果たそうとした自分は、きっともっと愚かだ。しかも、師への怨みは逆恨みに過ぎなかったし、兄弟弟子達の情けをかけられて救われた自分が、悪魔に火種を恵まれた男を笑う資格などあるまい。

 しかし、当時のヒュンケルは自分自身の愚かさに気づかないまま、ジャック・オー・ランタンを馬鹿にし、軽蔑した。
 あまりにも馬鹿馬鹿しくて、当時のヒュンケルはいくらアバンに誘われてもランタン作りを拒否した。

 そんな頑固で手に負えない弟子を、アバンは笑って優しくいなし、自分自身の手でカブのランタンを作ってくれた。興味がないふりをしようと思っていたが、それでも夜にロウソクが灯されたジャック・オー・ランタンの明かりが物珍しくて、思わず見入ってしまったのを覚えている。

 ちらちらと揺れる炎が、カブの顔に微妙な陰影の変化を与え、本当にお化けが嘲笑っているかのように見えたものだ――。






 結局、ヒュンケルがハロウィンを祝ったのはその時限りで、魔法軍に入ってからはそんなイベントなど忘れていた。大戦後も、ダイが行方不明の間は誰も彼も日常的なイベントなど行う気もなくしていたに違いない。

 少なくともヒュンケルの知る限り、ポップは去年はこんなことは欠片も言い出さなかった。隠しきれない疲れを滲ませながら、それでもはっきりと目的を見据え、いなくなった親友を必死で探していたポップの姿を、ヒュンケルはまだ覚えている。

 だが、今年のポップはわざわざ自分でカボチャを用意する程乗り気だ。
 それに、レオナだってそうだ。楽しげにカボチャを細工しながら、機嫌よさげに話している。去年までの、常に気丈に振る舞いながらも、時折寂しそうに見えた弱々しさなど微塵も見られない。

「ふふっ、カボチャランタン作りも楽しいけれど、やっぱりハロウィンって言えば仮装よね〜。ねえ、今年は思いっきり派手にやらない? 衣装はあたしが用意するから、ポップ君はみんなに声をかけて集めて欲しいんだけど」

「ええっ、今からかよ、面倒くさいな〜」

「あら、いいじゃない。町の子供達にお菓子も配りたいし、今年は賑やかにやりたいわ。ねえ、ダイ君もそう思うでしょ?」

「お菓子? うん、いいね、よく分からないけど!」

「いや、よく分からないのに賛成してんじゃねえよ。って、おまえ、そのランタン、なんだかスライムっぽいな」

 と、ポップが言った通り、ダイの手で作られたカボチャの顔は真ん丸の目といい、ぽかんと開いた口と言い、どうにもスライムに似ている。お化けとはほど遠い間の抜けた顔だが、その代わりたっぷりと愛嬌があった。

「なによ、可愛くていいじゃないの。ポップ君のカボチャなんて、なんだかずいぶんと怖い顔をしているじゃない? 笑っているんだか、脅しているんだか分からないわ」

「いいんだよ、だいたいカボチャランタンってのは本来こんな顔なんだよ! 怖い顔ってんなら、ヒュンケルが作ったやつのがひどいだろ!」

 ポップの言う通り、ヒュンケルの作ったカボチャは怒り顔としかいいようのない配置だった。三角の目は釣り上がっているようにしか見えないし、普通ならばぽっかりと笑みの形でくりぬかれるべき口は、何故か真一文字に切り裂かれていて、いかにも不機嫌そうだ。

「はははっ、こりゃあ古強者と言わんばかりの顔じゃな! だが、これはこれで個性的でいいと思うがのう。まあ、ポップ君のカボチャが一番よくあるパターンの顔じゃけどな」

 バダックの評論を聞いて、ダイは物珍しそうにヒュンケルやポップのカボチャを覗きこむ。

「へー、そうなんだ。なんか、ポップのカボチャってキルバーンにちょっと似てるね」

「えっ、マジか……」

 ダイの指摘で初めて気がついたのか、ポップはどことなくショックを受けたように自分で自分のカボチャを見下ろす。
 ポップ作のカボチャは至ってスタンダードな顔なのだが、怖さを秘めた笑顔という意味では、キルバーンっぽいとも言える。

「レオナのカボチャは、なんか女の子っぽいね。ニコニコしてて、かわいいや」

「そう? ふふっ、ありがとう。ねえ、みんなのも出来たみたいだし、これそろそろ飾ってみない? もう日も暮れてきたし」

 レオナの提案は、早速実行された。
 わざわざ室内の灯りを落として、カボチャランタンにポップが一つずつ灯をつけていく。

「わあっ、すごいや!」

 初めて明かりのついたジャック・オー・ランタンを見たダイが、感嘆の声を上げた。

 元からオレンジ色の皮を僅かに透かして見えるロウソクの明かりは、ぼうっとカボチャ全体を光らせているように見える。そんなあやふやな本体の中で、くりぬかれた目と口からははっきりとした光が溢れ、強烈な印象を与える。

 どこか幻想的なその光景を、ダイだけではなく仲間達も楽しげに見つめていた。

 悪魔の火種ならぬ、勇者の魔法使いの火種をもらったジャック・オー・ランタン達の中でロウソクの光がチラチラと揺れて、無機物のカボチャに表情を与える。

 揺れ動く明かりの中で、ジャック・オー・ランタン達は楽しげに笑っているように見えた――。  END 

 

《後書き》

 ハロウィンが近いので、ハロウィン話です♪
 ハロウィンそのものというより、その前準備の話ですね。西洋ではイベント当日だけでなく、イベントが近付いてくる前からお祝いの準備をするのが好きなようで、そんな習慣が多々あるのでそれっぽく書いてみました。

 ジャック・オー・ランタンの伝説は前々から好きだったので、それも混ぜてみました。最初はダイにこの話を聞かせようかと思ったのですが、自虐的なヒュンケルの方が合っている気がしたので彼担当に。

 ところで、筆者はハロウィンのカボチャランタンは、一度も作ったことがありません。
 どうも食べ物に細工をして、食べもせずに長期間飾っておくというのには抵抗感があるので実行する勇気が湧きません。

 聞いた話だとハロウィンのカボチャは美味しくないので、元々食べないそうですが。

 なかなか面白そうなのでやってみたいとは思うのですが、作っても飾る場所に困りそうなんですよね。家の中に飾ると、カボチャ臭くなりそうだし。かといって外に置クのも嫌だし、虫がつかないか心配だしと不安が強いので、やっぱり一生作りそうもないです。

 どうも筆者には、冬至にカボチャを煮る方が合っている気がします。ああ、結局は根っこが純粋日本人(笑)

 
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