『少し、昔の物語』
  

 南海の孤島、デルムリン島。
 世界地図に辛うじてその名が記載されているこの小さな島は、怪物ばかりが住んでいる島だ。

 そのせいでこの島は近くの漁師達には怪物島と呼ばれ、誰も近寄ろうとはしない。だが、ここで暮らす怪物達は基本的に心穏やかな種族が多く、争いごとや揉めごとも起こらないいたって平和な島だ。

 その島に、人間の赤ん坊が流れ着いたのはずいぶん昔の話だ。
 嵐にでも巻き込まれたのか大破した船の中で、かろうじて無事だった赤ん坊は、怪物に拾われて育てられた。『ダイ』と名付けられた赤ん坊は、心優しい怪物ブラスに育てられ、すくすくと成長していった。

 赤ん坊から、幼児へ。
 幼児から少年へと成長していったダイは、勇者に憧れる元気な男の子になった。

 そして、ダイはかつてからの憧れ通り、勇者になるために小さな島を旅立った。世界を破壊し、太陽を我が物にせんと欲した大魔王バーンと戦い、彼は本当の勇者になったのである。

 だが、その戦いには大きな犠牲を払うものだった。
 バーンを倒した直後、世界を焼き尽くしかねない超爆弾を一人、引き受けて空高く飛び立った勇者はそれっきり帰っては来なかったのだから。

 かくして世界は平和になり、デルムリン島にも再び平穏な日々が戻った。
 しかし、ことあるごとに勇者の話をねだった小さな子供は、もう、この島には存在しない。
 それは、少しだけ昔の物語だった――。





 デルムリン島に唯一存在する小さな家の中で、ブラスは目を覚ました。
 毎日、日の出頃に目を覚ますのが彼の習慣だ。だが、毎日ほぼ決まった時間に起きるのは、実は鬼面同道士本来の生活から言えば異例な方である。

 鬼面道士に限らないが、怪物は本来、奔放で自由気ままな存在だ。大抵の怪物は動物と大差がなく、眠くなったら眠り、目を覚ましたくなったら覚ますと言う自由気ままで不規則な生活を送る者が多い。

 種族によって夜行性、昼行性の差はあるが、人間のように規則正しく毎日早起きするような律儀な怪物はほとんどいないものだ。ましてや鬼面道士は、本来は暗い洞窟を好む怪物だ。

 昼夜の区別のつかない洞窟で暮らすため、大抵の鬼面道士は時間の感覚などほぼ気にしないで生活する物である。
 が、ブラスはごく稀な珍しい怪物だった。

「もう、朝か。どれ、よっこいしょ」

 起き上がったブラスは、まず水瓶の方へと向かう。洗顔をするためだ。それが済んでから、ブラスはおもむろに食事の支度にかかった。

 背の低いブラスにとって、人間を真似ての台所仕事というのは何かと苦労が付きものではあるのだが、彼はこの習慣を決して欠かしはしない。お茶を入れるためのお湯を沸かす傍ら、卵を焼いたり、パンを焼いたりと忙しくちょこまかと動き回る。

 もっとも、一見ありきたりの食事に見えるそれは、よくよく見れば決して普通の食事とは言えない。

 たとえばブラスが使っている卵は、人間がよく食べるような鶏やアヒルの卵ではない。怪物の卵であり、大きさが普通の卵に比べるとかなり大きい。
 パンも小麦粉を捏ねて作ったものではなく、島に存在する椰子に似た植物の実を粉にして焼いたものだ。

 だが、形だけは人間の朝食に比較的近い物を、ブラスはテーブルの上にきちんとセッティングしてから食べ始めた。
 並の怪物とは大幅に違うブラスの生活は、ほとんどが人間の習慣を模倣した物である。

 それは、我が子同然に育てたダイのためだ。
 ダイを育てる際、ブラスが最も気を遣ったのはダイを『人間の子』として育て上げることだった。

 まだ、よちよちとはいはいしかできないような赤ん坊の頃はともかく、ダイが歩けるようになった頃から、ブラスは特に気をつけてダイに人間らしい教育を施すようにしていた。 

 いつかダイが、人間として人間の世界に戻りたいと望んだ時、怪物同然の野放図な生活しか送れないようでは、先々苦労するだろうと案じたのだ。
 だからこそブラスは常に人間の言葉を話し、ダイに衣服を着せ、人間の習慣を覚えさせるために人間らしい暮らしを過ごすように心がけてきた。

 まあ、ブラスの最大限の努力を持ってしても、ダイがいささか勉強嫌いで、多少常識に欠けた野生児になってしまったのは否めないが、それでもダイが怪物寄りではなく人間寄りの子供へと成長したのには、ブラスの並々ならぬ努力があったからこそだ。

 ダイに人間としての習慣を身につけさせるため、ブラスの生活習慣はほぼ人間に準じている。ダイがいなくなった今となってはさして意味のない行為だが、十数年に亘って続けてきた習慣とは根深いものだ。

 ブラスが一人暮らしに戻ってから久しいが、それでも彼はダイと暮らしていた時の習慣を変えようとはしない。

(さて、今日はなにをしようかのう?)

 食事の後片付けをしながら、ブラスはしばし考える。
 少し前までは、この島には三人の人間がいた。
 ダイが旅だってしばらく経った頃、ロモス王の気遣いによりデルムリン島を警備する役目を担った兵士達が在留することになったのだ。

 気のいい人間の兵士達は、ブラスにとってはいい隣人になってくれた。
 初めの頃こそは武器を手に規律正しく見張りばかりに勤しんでいたが、彼等は順応力に富んだ心優しい人間だった。デルムリン島の怪物達が大人しく、警戒する必要がないと分かると武装を解いてすごすようになった。

 その頃から心も解いてくれたのか、ブラスのことも護衛対象と言うよりはまるで家族のように馴染んでくれた。
 彼等とおしゃべりをしたり、チェスに興じるのはブラスにとっても楽しい一時だった。

 彼等もブラスを気に入ってくれていたらしく、世界が平和になった際に帰還命令が下された後も、しばらく迷っていた。

 その時には、三人はこの島で知性を持って喋ることのできる怪物がブラス一匹しか無いことを知っていた。ダイが戻ってこない以上、ブラスはたった一人で無人島に取り残されることになる……それを気にして帰還を躊躇ってくれた人間達を説得したのはブラスだった。

 もちろん、自分を気遣ってくれるその気持ちは涙が出るほど嬉しかった。
 だが、この島は人間が暮らすのに相応しい場所ではない。ダイを育てていた時からずっと、ブラスはそう考えていた。国に家族や知り合いがいるのなら、是非帰るようにと進め、最終的には兵士達もその説得に応じてくれた。

 今でもブラスはそう薦めたことが正しいと思っているし、彼等が母国で幸せに暮らしていることを望んでいる。

 だが、それとさみしさを全く感じないかどうかは、別問題だ。分かっていたことでも、たとえそれがその人にとって最善だと確信していたとしても、慣れ親しんだ隣人がいなくなってしまった事実に、ちょっぴりさみしさを感じてしまう。

 ブラスは、別に独りぼっちになったわけではない。
 ロモスの兵士達はいなくなったとは言うものの、島には以前と変わらずに怪物達がいた。だが、彼等は言葉はしゃべれない。

 クロコダインやチウ、ヒムなどもしゃべれる怪物達もこの暇にやってきたとは言え、彼らはここに定住しているわけではない。各国の王族とも親しくなった彼らは、各国に行き来しては人間と怪物間の交流を深めているらしい。
 そのため、月の半分ぐらいはこの島にはいない。

 もっとも、クロコダインやチウはパプニカ王国とロモス王国に、ヒムはカール王国に縁が深い関係上、全員がそろっていなくなることは珍しいのだが、今回はたまたま偶然が重なったらしい。

 三人ばかりではなく、チウの率いる獣王遊撃隊までもがそっくりといなくなってしまった。もちろん、彼らはいずれ戻ってはくるだろうか、今現在はここにはいない。

 そう長い間ではないとはいえ、おしゃべりの楽しさに慣れた身にとっては、島でただ一匹人語を解する怪物として過ごすのは、何とも言えない寂しさがあった。

「どれ、散歩でもするかのう」

 いちいち独り言を口にするのは、独り暮らしが長い者特有の癖だ。身長よりも高い杖を手にし、ブラスはえっちらおっちらとゆっくり歩き出す。

 波打ち際に沿って、ゆるやかな足取りで歩く。実は、この島を一周するコースこそがデルムリン島で一番安全な散歩路だ。なにせ南の島だけあって緑豊かなこの島では、密林と呼べるだけの森が自然に発生している。

 いくら島自体は小さいとはいえ、深い森の中では道を迷うなど一瞬だ。よく知っているつもりでも、迷子になって帰り道を見失うなど珍しくもなんともない。

 それを実感しているだけに、ブラスは散歩の時には森に入ろうなどとはかけらも思わない。安全に島を一周する方が、よほどいいからだ。

(じゃが、ダイときたら何度言ってもきかなかったのう)

 のんびりと散歩しながら思うのは、やはりダイのことだった。
 元気いっぱいのダイは、とにかくじっとしているのが苦手な子だった。男の子には珍しくはないことではあるが、とにかく冒険好きで森といわず山と言わず、島中を好き勝手に走り回ってばかりいた。

 危ないからと何度叱っても、全く効き目などない。
 いつの間にか怪物達と友達になったダイは、怪物の背に乗って島中を何周もして遊ぶのが日課だった。

『じーちゃんっ、今日はこんなの見つけてきたよ!』

 ひどく嬉しそうな子供の声が、鮮やかに蘇る。
 子供はみんなそうと言ってしまえばそうかもしれないが、ダイは自分が珍しいと思った物をまるで宝物でも発見したかのように大騒ぎして持って帰ってくるのが常だった。

 幼い頃はもちろん、成長してもその習慣に大差はなかった。
 小さな頃は持ってくるのがセミの抜け殻だのどんぐりだったのが、成長した後はオオアリクイの爪だの大ナメクジの殻だのに変わったぐらいだ。そう、彼が島から出ていく直前まで、ずっと――。

 ふっとそんなことを思い出してから、ブラスは自分が足を止めていたことに気がついて苦笑する。

 つい、ダイが今にもその辺の茂みを揺らして飛び出してきそうな気がして待ってしまったが、そんなことなどあり得ない。
 あるはずが、ないのだ。

 わかりきっていることなのに、ついそう思ってしまった思考を振り切るように、ブラスは丸っこい身体を目一杯伸ばす。
 そうやって振り仰いだ空は、どこまでも青く、澄み切っていた。
 それは、いつか見た空に似ていた――。

(そういえば、あれも今頃じゃったか……)

 ダイと過ごした平和な日々は、ある日、突然終わった。
 突如として復活した魔王のせいで、デルムリン島の怪物達が一斉に凶暴化した日の恐怖を、ブラスは今も忘れていない。

 怪物は元々、高位の魔族の影響を受けやすい性質を持っている。その魔族の頂点に立つ魔王の存在は、怪物の根幹を揺るがせる。意思の薄い怪物はもちろん、ブラスのように高い知能を持つ怪物でも、魔王の波動には抗えない。
 心の中に浮かんできたどす黒い欲望は、如何ともしがたかった。

 あれほど大事に育ててきたダイを、ただの獲物として殺してしまいたいと思った時の絶望感といったら、なかった。本来、穏やかな気質のブラスでさえそうなのだから、島の大多数を占める動物系の怪物達がいかに荒れ狂うか、想像するだけで恐ろしかった。

 そんな惨劇は、絶対に起こさせはしない。
 湧き上がる衝動を必死で抑え、ブラスはダイを島から逃がそうとした。だが、自分や仲間である怪物達を案じて、ダイはこの島にとどまろうとした。

 その気持ちが嬉しくなかったと言えば、嘘になる。だが、それでもブラスはダイにこの島から逃げて欲しいと望んだ。

 結果として、その願いは叶ったとも言えるし、叶わなかったとも言える。
 なぜなら、その直後にやってきた大勇者アバンの導きにより、ダイは勇者としてこの島を旅立つことになったのだから。

(しかし、今でも信じられんのう……)

 ダイが、普通の子供とはどこか違っていて、何か秘められた力を持っていることは、薄々ブラスも気がついてはいた。
 だが、それでもブラスにとって、ダイは我が子に近い存在だ。素直だが、元気でわんぱくで、勉強嫌いの困った子だという印象を否めない。

 そんな子供が、まさか本当に勇者になるとは、ブラスは夢にも思わなかった。
 勇者に憧れていたあの子供は、大魔王を見事に打ち倒し、世界中の人々から勇者と称えられる存在となったのだ。

 それを知った時、ブラスは喜ぶよりも戸惑わずにはいられなかった。
 なにしろ、ブラスがその事実を知った時は、ダイが行方不明になった後だったのだから――。






 その日も、空がどこまでも青い日のことだった。
 突然、やってきたポップは、真っ先に聞いた。

「ダイは? ダイは、ここに戻ってきてねえか!?」

 切羽詰まった様子のポップに驚きながらも、正直に知らないと答えた時のことを、ブラスはまだ覚えている。
 それを聞いた時の、ポップの表情が忘れらない。

 魂が抜けたような顔とは、あのような顔のことを言うのだろう。あの時、ブラスはてっきり、ポップが泣くのだと思った。

 アバンが死んだ時のように、この世の終わりが来たかのような泣き方で泣くのだろう、と。そんな彼に、そう慰めの言葉をかけてやればいいのかと、ブラスはうろたえたものだった。

 だが――ポップは泣かなかった。
 確かに、強い衝撃を受けて怯んだのに、彼はそれに打ちのめされなかった。一瞬、目を閉じた後で、おどけたような笑顔を浮かべ、つとめて軽い口調で教えてくれた。

「……やれやれ、ここにもいねえなんて、困ったもんだぜ。あいつ、どこで迷子になっちまっているんだろうなー」

 ポップの口から、ブラスは初めてダイが行方不明になったことを知った。
 大魔王を倒した直後、地上を守るために爆弾を抱えて飛んでいってしまったこと――それを知った時の衝撃は、大きかった。

 だが、それでも打ちのめされなかったのは、それを告げてくれたのがポップだったからだ。

 自分の方がよほど辛い思いをしただろうに、それでも気さくな口調で、必ずダイを見つけると請け合ってくれたあの魔法使いの少年に、どれほど救われたことだろう。

 その後、パプニカ王国やロモス王国の遣い、さらには元獣王クロコダインや、果ては死んだと思っていたアバン直々からなど、多くの人々から戦いの顛末や、ダイが行方不明になった時のいきさつについて聞いたが、その中で一番助けられたのはやはりポップの言葉だった。

 誰もが、日を追うごとに言葉を濁しがちになり、申し訳なさそうな表情を見せるようになった中、ポップだけは違っていた。

『心配はいらねえって、じいさん。あの大馬鹿迷子は、おれが絶対に見つけてやるってえの!』

 どこまでも強気にそう言い放つポップは、いつも忙しそうではあったが、何度となくこの島に来た。
 大抵はそれは何か調べ物をするためだったが、どんな時でもポップは元気で、明るかった。

 彼と話す時間を、ブラスはとても好んでいた。
 なぜなら、ポップと話す時だけは、ダイの帰還を無条件で信じられたからだ。

 ブラスとて、伊達に年を取っているわけではない。
 かつては魔王の直属を務めた経験を持つブラスには、話を聞くだけでも状況を分析できるだけの頭はあった。ダイの生存が、どれほど絶望的なのか……それが、分からないほど老いぼれてはいない。

 だからこそ、嬉しかったのだ。
 それが分かっていてなお、心を折ることなくダイの無事を信じ、探し続けてくれる魔法使いの少年の言葉が。

 実際にダイと共に旅をし、ダイが行方不明になった現場に居合わせたポップならば、ブラス以上に状況が絶望的なのか、分かっていたはずだ。それに、捜索も順調とは言い難かったはずだ。

 現にブラスは、ポップがひどく疲れていたり、ボロボロの格好でいるところも度々見かけた。ポップがどこを探しているのかは知らなかったが、相当に厳しい捜索をしていることは簡単に見て取れた。

 だが、それでもポップは頑として、意見を変えようとはしなかった。
 ダイは必ず生きている、だから自分が連れ戻す――そう言い続けた魔法使いの少年を思い出しながら、ブラスはゆっくりと目を閉じる。

(……ポップ君は、元気にしているかのう?)

 最後にポップに会ったのがいつか思い出そうとして、ブラスは断念した。彼がこのデルムリン島を訪れなくなったから、もうずいぶんと経つ。それに不満などないが、少しばかり心配だった。

 あの頃、食事や寝る時間まで削って、無我夢中でダイを探すことにばかり専念していたあの少年は、今はどうしているだろうか――。
 ちょうど、そう思った時、瞬間移動呪文特有の光がきらめいた。







「――!」

 瞬間移動呪文の軌跡と共に、砂浜に降り立ったのは黒髪の少年だった。彼は、ブラスに気づいた途端、にっこりと笑う。

「じいちゃん、ただいまっ!」

「なんじゃい、また来たのか」

 やれやれとばかりにそう言ったが、ブラスの機嫌は簡単に上を向く。なんだかんだ言っても、我が子の帰郷を喜ばない親などいない。それは、実の親子ではなくても同じことだ。

 ただ、諸手を挙げて歓迎するのが少しばかり照れくさくて、邪険に言ってしまうのは、年寄りの照れというものか。
 だが、以前よりも成長した子供は、以前と全く変わりのない子供っぽい口調で素直に訴えてくる。

「だって、来たかったんだもん。ポップもレオナも仕事で忙しくて、めったに遊んでくれなくて、暇だしさ〜。あ、じいちゃん、これ、頼まれていたお茶だよ。こっちはレオナが、お土産にどうぞ、だって言ってた!」

 そう言いながらダイが差し出してくる包みを、ブラスは受け取らなかった。代わりに、足を自宅の方に向ける。

「まあ、いいわい。それならお茶でも入れてやるから、うちまで運んでおくれ。ところで、レオナ様やポップ君は、元気かの?」

「うんっ、レオナはすっごく元気だよ! 今日中に仕事をやっつけて、明日はばーげんに行くんだって張り切ってた。ポップも元気だけど、眠い眠いって文句ばっかりいってるよ。それでねー――」

 この上なく楽しそうに話しかけてくる拾い子と一緒に、ブラスはゆっくりと歩き始める。その足取りは、先ほどまでよりも軽やかだった。





 デルムリン島には、もう、勇者に憧れた幼い少年は住んではいない。行方不明の勇者を探す魔法使いの少年が訪れなくなってからも、久しい。

 だが、その代わりに、世間では勇者と呼ばれる少年が訪れるようになった。
 勇者の話ではなく、魔法使いの少年の話ばかりを聞きたがる様になった少年が、この島にはちょくちょく帰ってくる――。  END

 

《後書き》
 珍しく、ブラスじいちゃんのお話です。冒頭では、わざと時期がいつなのか明記していないので、ダイが行方不明中の少ししんみりしたお話かと思わせて、ほのぼのオチを狙ったお話です♪

 ちょうど、ゴールデンウィークなので、帰郷ネタで書きたかったんですよ〜。

 まあ、筆者は昔っから横浜に住んでいるので田舎に帰るという感覚は実感できないのですが、大きな休みごとに遠距離帰郷する話はちょくちょく聞きますので、大変だなぁといつも思っています。

 でも、それでもたまに帰りたくなるのが、故郷と言うものなんでしょうね。
 今回はダイの帰郷ですが、そのうち、ポップやマァムの帰郷話も書きたいです♪

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