『其は竜の神を崇める者達 ー後編ー』 |
城から、マント姿の人影が出てきた時、彼らはすでに準備を終えていた。 大魔道士抹殺を目論む、暗殺者達。 だが、彼らは全員が竜の騎士を信仰する者であり、現役の兵士か、そうでなくてもそれに継ぐ訓練を受けてきた者達だ。 打ち合わせや目配せすら必要ない程、暗殺者達の意思は統一されていた。 その後で祭りの騒ぎに紛れ、裏通りなどあまり目立たない、だが後になれば必ず見つかる様な場所に彼の死体をほうり出しておけばいい。 祭りには喧嘩は付き物だし、若い男がそれに関わって怪我をするなど、少しも珍しいことではない。その際、打ち所が悪く死亡してしまう不幸な事故なども数年に一度の割合で発生する有り触れた事件だ。 そのシナリオを成立させるために、今、町では竜の騎士を崇める者達が祭りのあちこちに紛れ込み、他人に絡んでは喧嘩を多数勃発させている。 それを確信しながら、暗殺者達は同時に目的に襲いかかった。 魔法が使えない今なら、いかに天下の大魔道士と言えどもただの青年にすぎない。やっと少年から青年になりかかったばかりの若い男など、十分に訓練を積んだ兵士にとっては赤子も同然だ。 無力化させてこの場から連れ出し、適当なところで頭でも強く打って撲殺する。できるだけ手早く済ませることだけを考えて目標の腕を掴みかかった暗殺者は、目を見張った。 マントの男はまるで背後に目がついているかの様にスッとわずかに右に動いて暗殺者の腕を交わし、逆に掴み上げて捻り上げる。 それも、単に捻られただけではなかった。 「……っ」 声になりきってない呻き声と、骨と骨が立てるゴギリと言う鈍い音が響く。肩を抑えながら暗殺者がその場に蹲ったのを見て、彼らは何が起こったのかをやっと悟った。 マントを翻しながら放った蹴りは、間近にいた暗殺者を一掃する。二人がその足払いに引っ掛かって態勢を崩したが、暗殺者達とて素人ではない。さすがに残りはサッと距離をあけ、全滅は避ける。 その際、深くかぶっていたフードごとマントが外れ、目標の顔や姿が露になる。それを目の当たりにした途端、驚愕の声を上がる。 「貴様は……っ?!」 闇の中でさえそれと分かる、不自然な肌の色と尖った耳。 かつての魔王軍竜騎集が一人、そして現在はカール王国の食客として遇されている、魔槍戦士ラーハルト。 「……遅いな!」 ニヤリと笑う表情が、残像となって消える。
(やったのかしら?) 城の廊下の窓にはりついたままで、侍女は外の暗がりを気にしていた。この位置からや暗さではまったく外を見ることはできないと分かっていたが、気になって離れられなかったのだ。 大魔道士の死が確定したのなら、それはすぐに伝令役の仲間に伝えられるはずだ。 「残念ですがね、お嬢さんの待ち望んでいる花火は上がることはありませんよ。――永遠にね」 ハッとして振り向いた侍女の真後ろには、眼鏡を掛けた男がいた。 勇者一行の一員である、拳聖女マァム。いや、今は女騎士マァムと言うべきか。だが、マァムの姿よりも、罪人の様にマァムに腕を取られ、俯いている貴婦人の方の姿の方が侍女には衝撃だった。 取り押さえられる時に抵抗したのか胸元が乱れ、竜の騎士の紋章を模した入れ墨がかすかに見えている。 「く…っ、竜の神に、栄光あれ……っ!」 計画の失敗を悟った途端、侍女は懐に隠し持っていた毒薬をとりだし口に含もうとした。だが、アバンはそれを許さなかった。 「おっと、おやめなさい。若い身空で、何も命を粗末にすることはないでしょう。それに、あなた達に聞きたいことは山ほどあるんですから。 アバンのその言葉の意味を、問うまでもなかった。 「アバン先生、今、ヒュンケルから連絡がありましたわ。町で乱闘を起こしている者の中から、例の入れ墨が発見された者はただちに城へ搬送するそうです」 そう言いながらこちらにやってきた気品溢れる少女は、パプニカ王女レオナだ。 「で、マァム、その女性を牢に入れてからでいいから、こっちも手伝ってくれる? 見惚れる程の美貌の割に、苛烈なことを言ってのけるレオナ姫に、アバンも笑顔のまま頷いた。 「全くですね。ここは一つ、手加減抜きで徹底的にやらせてもらいましょうか」 その言葉を聞きながら、侍女も貴婦人も力が抜けた様にその場に座り込む。今になってから、彼女達は自分達の愚を悟った。
「おとなしくしていろ。今頃、おまえ達の仲間も抑えられている頃だ」 ラーハルトがそう言うまで、数分とは掛からなかった。敵に武器を抜かせるどころか、自分自身ですら武器を使いさえもしない、早業だった。 潜んでいた暗殺者達を全員叩きのめし、抵抗できない様に縛り上げるなど彼には簡単過ぎる作業だった。 「貴様……っ、よくも裏切ったな!」 怒りを込めた恫喝に、ラーハルトは眉一つ動かさなかった。 「裏切ったなどと言われるとは、心外だな。第一、オレは一言もおまえらに賛成したなどと、言った覚えはない」 飄々としていると言ってもいい口調でそう言ったラーハルトに対して、暗殺者達は怒りを隠せない。 仕事は仕事と割り切り、失敗した場合は沈黙を通すのが暗殺者のやり方だ。だが、彼らはあくまで本職の暗殺者ではなく、竜の騎士を崇める者達だ。 「だが、我らの話に興味深いと乗ってきたのはおまえではないか!」 「そうだ! あれは嘘だったのか?!」 怒りに任せて吠える暗殺者達を、ラーハルトは歯牙にもかけなかった。 「ああ、興味深い話だったさ。 そこまで言ってから、初めてラーハルトの顔が感情を見せた。 「あんなに無防備に人前にのこのこ現れて、もし万一のことがあったらどうする気なのかと、いつも気を揉まされる。 今まで、全く感情を見せなかった男の苛立ちや悪態は、不快さよりも彼が隠し持っていた人間味を引き出したようにみえた。 それを見て、暗殺者達は自分達の――いや、ラーハルトを仲間に引き入れようと考えた者達の愚を悟った。
(全く、こんな奴等と一緒にされるとは心外にも程がある) 口には出さず、だが侮蔑を込めてラーハルトは竜の騎士を崇める者達を見下ろしていた。 確かにラーハルトもまた、竜の騎士を崇めていると言えるかもしれない。ダイのためになるのなら、そしてダイが望むのであれば、命を捧げても構わないと思っている。 だが、それは彼らのような我欲を伴った信仰などでは、断じてない。 人間にほとんど無関心で、どうでもいいと思っているラーハルトにだって、例外と思える人間ぐらいはいる。 彼を殺そうとする相手に対して腹を立て、黙って放置できないぐらいには、ラーハルトはポップが気に入っている。 だからこそラーハルトはアバンに予め相談して、今後の憂いを断つことにしたのだ。自分らしくもなくムキになっていると思ったが、まあ、たまにはそれもいいだろうとラーハルトは言い訳する様にそう考えた。 「くそ……っ、あの大魔道士はどこにいったんだ……?!」 まだ悔しさが収まらないのか、そう呟く暗殺者に応えてやる義理などなかったが、ラーハルトはなんとなく視線を城門の中へと向ける。 暗さと距離のせいでよくは見えないが、この裏庭の先に城からでるための扉があるのは、知っていた。 「あの魔法使いなら、今頃は世界で一番安全な場所にいるさ」
「……ん……っ」 少し、苦しそうな声がポップの喉から漏れる。だが、ポップを抱きしめている腕は、彼を手放すどころかますますしっかりと抱きしめてくる。 乱暴ではないが、どこかがっついているように、熱心に上顎や歯列をなぞっていく下の動きに、口内を犯されているようでゾクゾクする。 嫌いというわけではないが、少しばかり苦手だとは思っている。理由は簡単――感じてしまうからだ。 そこまでは黙ってされるがままにされていたポップだが、その手がボタンを外しだしたのに気づいて、さすがに抗議した。 「こら…っ、何、脱がそうとしてんだよ?」 キスをいったんやめさせるため、ポップは相手――ダイのほっぺたを掴んで引っ張る。昔に比べれば成長して皮膚が堅くなったのか、ちょっとやりにくいのが悔しいが。 「ひ、ひはいよ、ぽっふ〜。手ェ、ははして〜」 とても勇者とは思えない口調で情けないことを言うダイに気を良くして、ポップは一応は手を放してやる。 ダイの部屋の、ダイの腕の中。 大体、ポップ的にはこの展開は不本意だ。 珍しい出店を冷やかしたり、屋台の料理に舌鼓を打ったりと、そんな風に気楽に過ごすのを楽しみにしていたのだ。 「だったら、おまえだって手を放せよ。 城の裏口から一歩出た瞬間、ポップはいきなり誰かに掴まえられた。おかげで城門に辿り着くどころか、裏庭さえ抜けることはできなかった。 他人を抱え上げたまま飛翔呪文を使える人間なんてそうはいないし、なにより抱き締められた感触で、相手がダイだと分かった。 だから抵抗もせずじっとしていたのだが、そのまま部屋に連れ戻されるとは思わなかった。 「でも、ポップだって嘘つきじゃないか。ひどいや、おれをおいてっちゃおうとするなんて」 置いてきぼりにされた子犬のような目でそう言われると、ポップも弱い。 「あー、置き去りにしようとしたのは悪かったって。謝る、悪ィ。 そう言った一瞬、ダイはパッと目を輝かせた。 「ううん、ここにいようよ、ポップ」 そう言ったかと思うとポップの足下に屈み込んで、靴を脱がせにかかった。 「は? なにしてんだよ?」 これがまだ、さっきの流れのままに服を脱がされるのならポップも、それほど戸惑わなかっただろう。 だが、それならなんで靴を脱がせたいだなんて思うのか。 「だって、クツを脱いだら外に行けないよね」 「はぁあ?」 さらに意外な返事に、ポップがきょとんとしている間に、ダイはポップをヒョイとお姫さま抱っこの形で持ち上げ、ベッドの上に下ろした。 普段の服を脱がせる手順とは全く違うその行動に戸惑いながらも、ポップはジタバタと足をばたつかせて抵抗した。 「だから、靴を脱がせるなよっ。 「え? なんでクツ脱がせるのが、ヘンタイなの?」 手早くクツを奪い去り、ぽーんと部屋の向こうに放り投げながら、ダイは不思議そうに聞く。 そのくせ、暴れるポップを押さえ付けて、乱暴にしない様に衣服をはぎ取るコツだけは飲み込んだ大人びた手際の良さが腹立たしいが。 「だ…っ、だから、脱がせるなっての! だいたいおめえだって楽しみにしていたくせに、なんだって急に城にいようだなんて言い出したんだよ?!」 「さあ?」 「『さあ』ってのはなんなんだよ、『さあ』ってのは?! って、ズボンは下ろすなーっ?!」 ポップとしては目一杯気を配っているつもりだが、ちょっとした会話の間もダイはせっせと手を動かしては、スルスルとポップの服を剥いでいく。 「だって、ラーハルトに言われたんだもん」 「あいつがぁ? なんだよ、ヒュンケルじゃあるまいし、なんだってあいつが急にそんなのに口だししてくんだよ?」 パプニカ王国の近衛兵隊長であり、城の警護責任者であるヒュンケルが、ポップのお忍び癖に文句を言うのは珍しくないし、実際に何度も邪魔をされたこともある。 だが、ラーハルトは別にパプニカに勤めているわけでもなし、そもそもポップを守らなければならない義務があるわけでもない。 「さあ? よく分からないや」 そう言いながら、ダイはむき出しになったポップの首筋に唇を当てる。その感触に思わずポップが動きを止めた隙に、下着に手をかけられてしまった――。
(そういや、どうしてなんだろ?) 正直、ダイにしてみれば理由は良く分からない。 無口なラーハルトは、聞かれもしないのにいちいちと細かい説明をする男ではない。それでも生涯の主君と心に定めたダイに命じられたのならば、彼は命令に従って説明をしてくれただろう。 だが、それが分かっているからこそ、ダイはあえてラーハルトには命令しなかった。 理由など聞かなくても、従うのに文句はなかった。 というか、もうそんなことはどうでもいい。 ポップの下着に手をかけながら、ダイは細い足の間に膝を割り入れる様にして、直接刺激を与える。 「……やっ、な、なにする気だよっ?!」 途端に足を閉じようとするポップが可愛くて、ダイは笑ってもう一度首筋を狙ってキスをした。 「分かってるくせに」 耳にすぐ側で囁くと、ポップがびくりと身を震わせるのが分かる。彼の耳元や首筋が敏感で、どこに触れれば一番反応するのか知り抜いているダイは、何度も首の辺りに唇を当てながら、ポップの下半身に刺激を送り込む。 膝でちょっと悪戯するだけで済ませる気なんて、最初からない。 「や……っ、やめ…っ、ダイ……っ」 ポップの声がうわずりだす頃には、すでにそこは力を得て立ち上がり始めていた。特に敏感な先端の部分をいじると、布越しとはいえ切っ先が震え、ポップが甘い声を放つ。 「ポップ、ここんとこ……なんだか湿っぽくなってきたよ? 脱がないと、これ、濡れちゃうんじゃないかなぁ?」 そう言いながら顔を下着へと近付けると、ポップはただでさえ上気させていた顔を真っ赤にさせる。 「み、見るな、よぉ……こんなの、や…だ……」 ポップ自身はそう言うが、いやいやと首を振りながら恥ずかしがるポップが可愛くて、とても目を離せない。 「なら、濡れないように脱がせてあげるから、腰を浮かせて?」 「う……っ」 一瞬、悔しそうに顔をしかめたものの、下着の中に放出してしまうよりはその方がましと思ったのだろう。ポップはおとなしく、腰をわずかに浮かせる。 「そんなんじゃ、脱がせられないよ、ポップ。もう少し、あげられる? 枕を入れてあげるからさ」 手伝うふりをして、ダイはポップの腰の下に枕を入れ込んだ。それで完全に腰が浮いたものの、恥ずかしさに耐え兼ねたのか、ポップはギュッと目を固く閉じてしまった。 「じゃ……脱がせる、よ?」 ごくりと生唾を飲み込み、ダイはそろそろと下着を下ろしていく。滑らかな肌とほぼ同じ色合いの分身は、ポップ本人と同様に細くて、一応青年のはずなのにどこか子供っぽい印象がある。 すでに透明な蜜に塗れたその部分は、ダイの目にはいかにも美味しそうで、魅力的に見える。 茎から滴り始めた先走りの蜜は、会陰の方までも流れ始めていた。その下の、秘められた部分までもが見える今のポップの姿は、どう見ても据膳を差し出してくれている様にしか見えない。 「あ……っ?! ぁっ、ああっ、やぁっ?! ど、どこ舐めてんだよっ?! やめ……ひっ……っ」 腰にはめ込んだ枕のおかげで、もがこうとする足を掴んで持ち上げれば、まさに絶好の姿勢だった。 指で責めるよりもずっと反応がいいし、早くほぐれる気がする。滴る蜜と自分の唾液を塗り込める様に、ダイは丁寧にほぐしていく。 抵抗するポップの声が間遠になり、喘ぎ声しかでなくなり、狭い孔がうねるように動きだし、濡れた水音を立てる様になるまで準備を進めてから、ダイはおもむろに自分の服を脱ぎにかかる。 「ふぁ……あ……ぁあっ……、も…、もう……っ」 「ポップ、そろそろ苦しいよね? 一緒にいこうよ」 そう囁きながらズボンごと下着だけをずりおとすと、ダイは性急にポップの上に覆いかぶさった――。
窓の外では、花火が上がりだしていた。 「なー、ダイ。いい加減、服返せっつーの!」 ちょっとむくれたようにそう言うポップは、まだ裸のままだった。 (全く、ポップってホントに恥ずかしがりやだよなぁ) 何度も肌を合わせているのに、ポップは未だに裸をダイにみせるのを嫌がる。それに、ついさっきまではあんなに乱れて、可愛い声を出していたのに、終わってしまえばポップはいつもこうだ。 ちょっと残念なぐらいあっさりと、いつものポップに戻ってしまう。 「ダメだよ、ポップ。だって、服を渡したら、町に遊びにいくつもりだろ?」 ポップの隣でベッドに寝転んでいるダイもまた、裸だ。 「もう終わったんだし、いいだろ、そんぐらい。せっかくの祭りなのに全然外に出れねえなんて、つまんないじゃねえかよー」 普段のダイなら、ポップにこんな風にねだられたらなんでも許してしまうだろう。だが、一度交わした約束は守ろうとする律義さが、ダイにはある。 「祭りに行けなくても、おれはポップと一緒にいられれば、それでいいけど?」 どこに行くかよりも、その方がダイにとってはよっぽど大切なことだった。 「遊びに行くよりも、もっと楽しいことをしようよ、ポップ。外になんか行きたくなくなるぐらい、さ」 「に、二回戦めかよっ?!」 「いや? ポップが許してくれるなら、おれ、二回どころか三回でも、ううん、何回でもできちゃうんだけど」 熱っぽい視線でそう訴えながら身をすり寄せてくるダイを前にして、ポップはわずかに身震いした――。
(……そりゃ、どっちにしろ外になんか行きたくなくなるだろうけどよ〜) 少なからぬためらいを感じながら、ポップは躊躇する。 本気のダイに抱かれたら、ポップにとっては結構なダメージになる。なんというか……相当に腰にくるのだ。 立て続けに絶頂にいかされまくったりした日には、腰が抜けてしまいかねない。翌朝、立てなくなって半日ぐらいベッドで寝っぱなしなんて珍しくもない。 「寒い? なら、おれが暖めてあげる」 そう言いながら、ダイはポップを抱き締めてくる。その口調といい、まるで女の子をかばいながら抱きしめるしぐさといい、堂に入った態度なのがポップにはちょっとむかつく点だ。 (……どこでそんな言葉を覚えた、この天然タラしめ!) そう思ったものの、口に出してまで文句を言う気にならなかったのは――悪い気はしないせいだ。 (くそっ、ダイのくせに……! 昔はおれよりずーっとチビで、ぱふぱふも知らないお子様だったのによ!) 文句ばかり浮かぶものの、本気で腹が立っているわけじゃない。 朝晩こそは多少の肌寒さを感じるようになったとはいえ、ポップはちゃんとシーツにくるまっているんだし、肌を寄せ合ってまで暖を取らなければならないほどは寒くはない。――だが、ポップはダイの手を振り払いはしなかった。 「……言っとくけどな、手加減はしろよ」 きっちりと身を包んでいたシーツから手を放し、ポップもまたダイを抱き締め返し、今度は自分からキスをしかけた――。
最初、これは前後編の予定でした。実際、途中までそのつもりで書いていたんですが、はたと気がつきました。 せっかくめったにないR18ご指定なキリリクがきたというのに、うっふんシーンを省略していいものか、いや絶対によくない! よろしい訳がない、ラーハルトの活躍シーンを削ってでも(<-マテ)いちゃラブシーンだけは確保したい! つーか、ダイにポップの服を脱ぎ脱ぎさせたい!(<-どこから生まれた、この野望)
|