『自己流SSの書き方』

     

 アンケートの作品を書き上げるコツを聞かれたので、調子に乗ってお答えすることにしました!
 しかし、筆者の場合はあくまで自己流なのであまりお役に立つ気はしないのですが。

 ついでに、筆者の場合は元々はオリジナルで漫画や小説などを書いていたので、基本的な物語の構成方法や物語の展開の組み立ては主に漫画のネームやプロット作成方法が元になっていたりします。

 文章の書き方、句読点の扱い方や段落下げの基本的な技術に関しては、ネットでよく見かける形ではなく一般的な投稿作品の規定に従って書いていたりします。

 なので、あまりネットでSSを書きたいと思う方には向かない気もしますが、まあ、ご参考までにどうぞ♪
 


《短編のコツ》

 短編の話を書く時は筆者は大抵はいきなりクライマックスシーンとか、書きたい台詞から書き始めることが多いですね。インパクトのある台詞とか、シーンを真っ先に書きます。

 で、その後でなぜそんな状況に至るようになったか、説明がつくように文章を前後に足していくんです。誰が何をしているのか分かるように書いたり、描写を加えて状況を伝えるための作業です。
 が、すらすらそのまま書けるかというと、そうでもないです(笑)

 たいていはちょっと書くと詰まるんですよ、これが。
「あれ? これじゃつじつまがあわないかも?」とか、「うむむ、どうやればこの二人がこうなるのか見当もつかない」なんて悩みはまだマシな方で、一番多くて困るのは「な、なんか、この話、どっかが変な気がする〜、つーかぶっちゃけなんだか恥ずかしい!」と言うような悩みが発生することが多いです。

 が、そうなったらなったで、無理せずそこで筆を止めます。
 それから、何事もなかったかのように(ここがポイント!)別の話を手を出すことが多いですね。

 筆者の場合、書きたいなと思うネタを常に30〜50ぐらいストックして、プロットというか中途半端なメモ書き状態にしてありますので、それらをチェックしながら今、自分が一番書きたいと思う気分に一番近い話を探しながら、文章を書き足していきます。

 っていうか、プロットと言うよりも書きたいシーンを乱雑にメモった程度のものなのですが。短い時なんか一言の文章しかメモってません!(←威張れることではない(笑))
 そこに継ぎ足しをする形で文章を足していくから、意識して一作ごとにプロットを作っていると言えるかどうか。

 筆者の考え方の基本は「一日に数行でもいいから、とにかく文章を書こう」と言う物で、気が進んでも進まなくても書きかけの話は少しでもいいから書くのがコツと言えばコツです♪
 
 時間がなかったりとか、気分が乗らなくて一日に十分も書けない時もありますが、それでも少しでも毎日書くという習慣を身につけるようにせっせと書く習慣は、ずいぶん前からやっているものだったりします。
 
 そうやって地道に書いていると、文章がそこそこたまります。
 筆者の場合は、短編は400字原稿用紙で15枚〜30枚までを1話にすると決めて書いているので、だいたい原稿用紙10枚近くまで書いたところでまとめ作業に入ります。

 前半は事件の発生や説明に力を込めますが、まとめとなる後半部分は話に一段落をつけるのを目標として展開を収束させるようにしていきます。
 が、まとめきれないと判断した場合は前編、後編などというように話を分けますけどね。
 
 そして、一番続きが気になる辺りで、その話を《続く》にして、次回はそこからまた前半部分として作業スタートします。……大ピンチのところで話を続くにしてしまうと、後で自分も大変だったりしますけどね(笑)


《長編のコツ》

 長編の場合は、最初から一応はプロットらしきものも書いています。いや、あんまり緻密なものではなく、めっちゃいい加減な物ですが(笑)
 短編よりは長く書く程度の代物ですね。

 クライマックスのシーンをどこに持って行くかとか、そこに至るまであってほしいシーンや台詞なんかとざざっと書いたり、結末をどうするかなどを書いておきます。

 出だしは見切り発車で始めることありますが、全体の三分の一ぐらいの量を書いた時にはすでに結末は決定しています。
 それから、そこに辿り着くためにせっせと話を進めていくのは短編と一緒です。

 でも、長編の場合は思わぬところで変に筆に力が入ったりするので、予定外の展開にもつれ込むことも度々ありますが♪ 読み手の方の感想が嬉しくって、寄り道するのも珍しくないですv

 長編で一番大変なのは、物語の決め手となる伏線を予め張っておくことと、それを忘れずに回収していくことだったりします。
 伏線を張りすぎると先の展開を読まれてしまいますが、かといって伏線を張らないと話が単調になってしまうし、悩みどころですよ。

 ま、長編の場合は毎回ごとにまとめや落ちをつけているわけではなく、話を膨らせることと次回への引きを最重視して書いているので、ある意味では短編を書くよりも楽だったりします♪

 でも、短編と違って途中で飽きや中だるみを感じる時があっても、そう簡単に一旦中止にできないのが難点ですね。しかし、途中でやめずに最後まで書ききるのを目的に書き続ける方針で書いています。

 筆者の制作上の主義は、『頭の中だけにある未完の大作を考え続けるより、未熟でもいいからとにかく作品にする方がいい』です。実際に自分で書いてみたら、思っていたよりも出来が悪いことなんてざらにありますが、それでも書かないよりも書いた方がいいと思っています。

 本来はとある漫画向けの制作本で拝見したお言葉なんですが、考えるよりも手を動かせというのは、どんなジャンルでも通じる至言だと思っていますよ。


《更新し続けるコツ》

 うちのサイトってもうじき7年目になったりしますが(サイト開始は2008年6月)、基本的に週三回更新をここ数年単位で続けています。
 正直、自分でもやっていてびっくりです(笑)

 細くてもいいから長く続けたいと思って始めたのは確かなんですが、まさかここまで持続できるとは思いもしませんでした。
 基本的に、そのために筆者が実行しているコツは以下の3つだったりします。



1 無理せず、ちょっと頑張ればできる程度に目標設定する。
2 ストックを用意しておく。
3 次回の更新のことしか考えない。 
 



『ちょっと頑張ればできる程度に目標設定する』
 手頃な目標設定は、超重要です! 目標ってのは高すぎるとなかなか到達できないで苛々して逆効果になりがちですし、簡単すぎるとすぐにできると思って手を抜きまくりますし(笑)

 例えば筆者の場合、一日で無理なく書ける文章量は徹底解析の1話分ぐらいなんですよ。原稿用紙で言えば、5〜8枚ってところです。
 その日の自由時間にもよりますけど、それよりもちょっとだけ多くの文章を書くことを心がけるようにしています。

 しかし、この目標は固定値にしないように気をつけていますけどね。
 集中力の落ちる夏場とか、仕事が忙しくて疲れがたまっている時期はなかなか目標値まで書けないので、そんな時には目標値を下げるようにします。

 人間、おかしなもので一度、自分の中の最高速度を意識してしまうと、それを維持したい、もしくは維持できると思い込んでしまうものなのですが、これが結構落とし穴なんですよね〜。

 ベスト記録ってのは好条件がいくつか重ならないとでないものなので、常日頃からそれを維持し続けるってのは実は相当大変です。頑張りはしても、無理はしない程度のレベルが日々の練習にはちょうどいい――この目標値の設定は、実はスポーツの練習方法の設定を参考にしています♪



『ストックを用意しておく』
 これも、結構重要だったりします。基本的に連載物はリアルタイムで毎週書いていますが、短編の場合は予め書き上げておいて何本かストックしてあったりします。

 いざという時、こっちを更新しようと思える余裕があると、書くのにも余裕が発生して書きやすくなるんですよ。実は、連載物よりも短編の方が一つの話を書くのに時間はかかるのですが、更新を続けていけるのはストックを作っておく習慣のおかげです。

 まあ、ほとんど自転車操業な地下での連載物のギリギリ綱渡りじみたタイトロープ感も結構好きですけど(笑) ……しかし、地下と表で同時に連載を書くとやっぱりきついですね。



『次回の更新のことしか考えない』
 これは、主に連載物のコツです。大まかな話の流れや結末は決めていても、基本的に目の前のことを必死にやる、というのが毎週連載を続けるコツだったりします。

 『とりあえず、自分の出来ることから一歩ずつやっていけばいい』っていう発想で、次回の更新だけに集中すると、なんとかなるんです。地下など、そのせいでものすごいピンチにキャラクターだけじゃなくって筆者も追い込まれたりもしますが(笑)

 今までだって『この連載を二年かけてじっくり書こう』とか、最初から思っていたわけじゃなくって、書きたいことを全部書いてたら長引いただけの話です。……良くそんな行き当たりばったりな方針で、ここまで連続更新を続けてきたなと自分でも呆れますよ(笑)

 まあ、他人から参考になるかどうか分かりませんが、こんな感じのいい加減さでお話を書きまくっています♪ 

 

 

 

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