《ハチの巣撤去奮闘記♪》

 

 引っ越して以来、庭と呼べる程立派じゃないとは言え庭木の世話もせっせとやってはいるんですが、昨日は驚きました。
 まさか……まさか、切ろうとした枝にハチがくっついているとはっ。
 もうちょっとで剪定鋏をぶん投げて逃げ出すところでした〜。

 しかし、動けば帰ってハチに襲われやすいとか言う話を思い出し、まずはじっと立ったまま観察してみました。
 体長は約3センチ…って、でかいですよっ?! つーか、この大きさならミツバチ類じゃなくてもしかするとスズメバチの一種じゃないだろうかとビクビクしましたが、そのハチときたら人間には無関心でした。

 なにか小さな物にさかさまにしがみついて、ちっともそこから離れようとはしません。興味を引かれてもう少し近付いて眺めてみると、それはものすごーく小さなハチの巣だったりしました。
 小さいも何も、ハチ本体よりも小さいぐらいです。

 とりあえず、ググッてざっと調べてみた結果…性質や大きさ、一匹で木立ちに巣作りを始めるという習慣から見て、どうもコガタスズメバチの女王バチではないかと推測できました。

 ちょうど、季節もぴったりです。
 巣を作り始めたばかりなのか本当に小さな小さな蓮のような形で、見本によくでてくる徳利形の巣とは違いましたけど、初期の巣の内部の写真にはよく似てましたし。

 スズメバチの中では比較的おとなしい性質で、巣を揺さぶるなど攻撃の行動を取らない限り人間を襲うことはないハチで、人間側が触れないように気をつければ共存も可能と書いてありましたが……心の底から共存したくないですっ!!(笑)
 第一、まだ木の剪定だって終わってないです!

 ハチの巣が完成してからは、専門業者に以来しなければ危なくってしょうがないハチの巣撤去ですが、幸いなことに女王バチしかいない時期ならハチの巣退治はそう難しくないとの情報もゲットしたし、できるだけ早い時期に攻撃しようと思い立ちました。
 
 運良くご近所の方の協力も得ることができたので、勇気を振り絞って見つけたその夜にハチの巣撤去に乗り出しました。
 夜にはハチの動きも鈍ると聞いたので、夜の方がいいと思ったんです。

 まずはフード付の冬服をしっかりと着込み、もちろんフードもしっかりとかぶって可能な限りぴっちりとジッパーをあげました。
 忘れずに軍手をはめ、懐中電灯と殺虫剤を持っていざ出撃です。

 まず、狙いを定めて殺虫剤を吹っ掛けてもらったところ、ハチは意外というか攻撃もせずに最初は巣の影に隠れようとしました。しかし、巣の方が小さいんだから(笑)、無駄でした。

 しばらく噴射してもらったら、あっさりコロっと落っこちてくれました。は、反撃されなくてよかった〜。
 ハチ専用の殺虫剤じゃなく、家庭用の普通の殺虫剤でも充分に効果はあるようです。

 すかさずハチの巣を撤去してビニール袋にいれ、徹底的に殺虫剤を振り掛けてからしっかりと封印。まあ、巣の大きさから見てまだ卵を生んでいるとは思えないんですが、念のためです。

 本当は落下した女王バチにもとどめを刺したかったんですが、なにしろハチの動きが鈍るのを見越して夜に行動を起こしたせいで見つからず、落下予測地点周辺にたっぷりと殺虫剤をかけるにとどまりました。
 植物には優しくないかもしれませんが、背に腹は代えられません。

 こうして無事にハチの巣撤去に成功しましたが、後でもっと詳しく調べて知りましたが、コガタスズメバチの場合、巣作りから働きバチの生誕まで約1か月ぐらいかかるんだそうです。

 その間、女王バチはたった一匹なんだそうで。で、巣作りの最中でも食事のため等で女王バチは巣から離れることも多いので、その隙を狙って巣を取ってしまえばなんの危険もおかさず、安全に撤去できるんだそうですね(笑)

 巣がなくなってしまえば、女王バチも諦めて他の場所にいってしまうそうです。まれに作り直される時もありますが、その用心のために巣を取り除いた後で周辺に殺虫剤をかけておけばそれで大丈夫だとか。

 …ならしばらくは巣の成り立ちを観察しつつ、適当な時期を狙ってから巣の撤去をしてもよかったかもしれません。
 焦っていたせいで写真を撮ることなど思い付きませんでしたが、もし撮っていたのならスズメバチ観察日記はなかなかに貴重な資料になったでしょうしね。

 まあ、虫は嫌いだから、いくら貴重な機会でもあまり記録に残したい気はしませんが(笑)
 とりあえず、またスズメバチの巣にでっくわした時に焦らないように、個人的な記録として今日の日記を書いてみました♪

 

日記部屋に戻る
トップに戻る

inserted by FC2 system