注：念のための注意書き。こちらのレスはK方様の書かれたSS「四界の楔　続編」への感想なので、ネタバレ満載です。
　この作品はいずれ神棚への奉納を予定しておりますので、純粋をお話を楽しみたい方はこのレスはお読みにならない方がいいかと思います。

　SS、ありがとうございます♪
　

　ポップの里帰り、思った以上にスムーズな再開なのにびっくりしました。家出人のイメージだったのですが、こちらではご両親も納得した上での旅立ちだったんですね。

　しかも、ご両親ともポップが女の子なのに男の子の振りをしていたことは承知していたのでは、ある意味で親子の軋轢はなかったのだし、問題は起こりようもないんですが、原作のジャンクとポップの親子喧嘩が好きなだけにちょっぴり残念な気も。

　ついでに、ジャンクさんとスティーヌさんの立ち位置にも少々疑惑を感じてしまいます。

　二人がポップの持っている秘密について知っているのは確かですが、それを第三者には秘めたままにしておきたいのか、それとも信頼している人だけには打ち明けたいのか、気持ちがはっきり見えないところに焦らされますね〜。

　スティーヌさんの「女の子らしくない」発言はうっかりミスなのか、それとも意図的なものなのかと深読みしてしまったり、ジャンクの「鍛冶職人としてのわがまま」という言い訳も、手頃過ぎて返って疑わしく感じてしまって……っ。

　両親がポップを愛しているのは疑う気はないのですが、悲劇が待っていると知りながらそれを回避したいと思っているのか、それともすでに諦めているからこそ本人の好きなようにさせようと思っているのか、読み返せば読みかすほど謎めいて感じます。

　まあ、なまじポップが嘘に嘘を重ねるような方法で仲間達に本音を告げなかったせいで、ポップの両親まで疑惑の目を向けすぎているのかも知れませんが（笑）

　そんな中、この一言には大爆笑しました。

　＞ーーーー父親の遺伝子、何処に行った

　ぶぷっ、ここで吹き出しましたっ。なるほど、女の子になって髪型がロングストレートなら、髪型が似ているとも言えなくなるわけですしねえ（笑）

　そして、ダイ君の突然の焼き餅と告白シーン！
　『ヒュンケルとそんなこと話したの』という言葉に、いったいダイが言っている『そんなこと』って何だろうとずいぶんと悩みました。何か、とんでもなく親しい話でもしたのかと勘ぐってしまいましたよ（笑）
　なのに、ただ、ロン・ベルクの話をしただけだったとは。

　しかしまあ、場所も選ばないで告白とは……せめて二人っきりで話したらどうかと心の底から思いましたよっ。よりによって父親の前で告白って、そりゃ邪魔もされるというもんです（笑）

　まあ、まだレオナがいる前でやらかさなかっただけでもましですが、ダイ君の今後がすっごく心配です。

　そして、初めてキルヒースが登場しましたね。
　設定を予め聞いていても、やはり役割が分かりにくい人だと実感しました。ポップや両親が、キルヒースに対して負の感情を全く持たない理由がまだ説明されていませんし。
　
　彼の立ち位置や活躍については、今後に期待します♪
　しかし、今回の前編で一番美味しい役どころで出てきたのは、やっぱりアバン先生ですねっ！　名前も出ていないのに、一番美味しいところをかっさらっていってますよ。
　
　ダイ君が真に戦うべきは、大魔王でもポップに過酷な運命を義務づけた『神』でもなく、大勇者かもしれませんねv
　後編も、楽しみにしています♪