注：念のための注意書き。こちらのレスはK方様の書かれたSS「四界の楔　続編」への感想なので、ネタバレ満載です。
　この作品はいずれ神棚への奉納を予定しておりますので、純粋をお話を楽しみたい方はこのレスはお読みにならない方がいいかと思います。

　SS、ありがとうございます♪
　

「え……っ、ノヴァ、可哀想！　ここでぐっとポップとの恋愛フラグ強化イベント発生じゃなかったの!?」　というのが、実は真っ先に浮かんだ感想でした（笑）

　漂流から目覚めまでのシーン、総カットがある意味ですごく残念です〜。原作で、漂流中に死にかけたポップが告白未遂するシーンや、力が尽きているのにマァムを庇おうとするシーンが大好きな上、ノヴァに方を借りるシーンはやっぱりお姫様抱っこにグレードアップしているかな〜と、ちょっぴり期待していましたので！

　多分、ノヴァもポップを（ついでにマァムも）心配して一生懸命探していたんでしょうに、彼の活躍が一切気づかれない辺りが悲しいですね。
　
　でも、それ以上に哀しく感じるのが、どこまでも傍観者であろうとしているのに徹し切れていないポップの心境ですね。

　ダイへの心配よりも先に戦況を確かめようとしたのに、それでいて実際にはフローラへの気遣いを優先してしまう辺り、役目に徹しきれないでいる気がします。そもそも、戦況やフローラの立場を気にするよりも先に、アバンの思い人という点で彼女を見てしまう辺り、ポップってなんだかんだ言って役目よりも自分の感情を重視しているんですよね、当然と言えば当然のことなんですが。なのに、自分が感情に拘っていることを認めたくないと頑なにふるまう彼女は、痛々しい様に感じます。

　すでに仲間達とここまで踏み込んでしまった以上、人と深く関わり合わないまま終われなくなっているのに。そもそも自分の方は一方的に相手を大事に思って何かを与えたいと思いながら、思いを返されるのは極端に拒む傾向が見ていて辛いですね。

　なのに、本人はまだそれに気がつかず、自分の役割を果たそうとしているのが哀れでなりません。

　……ついでに、ショックを受けまくって傷心な上に、ポップに見舞いにも来てもらえないダイにも、違う意味で途方もない不憫さと哀れみを感じずにはいられませんが（笑）