注：念のための注意書き。こちらのレスはK方様の書かれたSS「四界の楔　続編」への感想なので、ネタバレ満載です。
　この作品はいずれ神棚への奉納を予定しておりますので、純粋をお話を楽しみたい方はこのレスはお読みにならない方がいいかと思います。

　SS、ありがとうございます♪
　

　なんと、一気に千年後に来ましたね！
　ダイ、本当に根性で生き延びていたんですね（笑）　バラン並みに成長しつつも髭が生えていないと聞き、なんとなくホッとしました。

　ヴェルザーが意外なぐらいまともに生活していたのにも、びっくりです。
　仲間達のその後で、レオナの名前よりもメルルとクロコダインの名前の方が残っていそうなのが、面白かったです。

　考えて見れば、実際に千年の歴史を誇る皇族のいる現代日本でも、戦乱期に最も辣腕を振るった天皇の名前などはすぐに思い出せるものじゃないですしね。でも、昔であろうと源氏物語を書いた紫式部の名は有名なように、娯楽の方が庶民の心に強く残るのかもしれません。

　歴史に名を残すのは始祖者であり、難しい政治危機をうまく切り回した政治家の名前などは埋もれがちになるんですよね〜、レオナには気の毒ですが。

　江戸幕府で言えば、初代将軍徳川家康は有名ですがその息子であり二代目将軍は影が薄いです。実は、二代将軍秀忠は地味ながらなかなかの遣り手で徳川幕府の実質的な基礎固めを行っていますが、全然目立ってません（笑）

　妻を大事にし妾を持たなかったなど、歴代将軍の中でも生活態度の良さは天下一品なのですが、やっぱり目立たないです。
　むしろ、いろいろとダメっぷりで知られた三代将軍家光や奇行でぶっちぎりな五代将軍綱吉の方が、悪い意味で目立っているような気が。

　なんて、余談に走っちゃいましたが、ダイ大世界でも頑張ったであろう王達の名が千年後には忘れられていて、人々に親しまれた伝承が残っているのは印象的でした。

　それをヴェルザーは客観的にとらえているようですが、ダイはどんな思いで彼等を見ていたのかが気になります。ポップもポップで、目覚めてすぐで世界の状態がまだ分かっていないだけに、仲間達のその後を聞いたらどうなるのか……楽しみです。

　それにしても、千年も経ってもダイはあまり精神的にも成長していないような気が（笑）　ラーハルトが既にいないの一言が気になるのですが、死亡……？　それとも一時的なものなのでしょうか？

　ポップの目覚めのシーン、綺麗なイメージで良かったです！　なんとなく、蛹から蝶が羽化するイメージでした。
　しかし、目覚めたポップの状況把握、確かに早いですね。

　てっきり、成長したダイをダイと認識できないんじゃないかと思っていたのですが。むしろ、バランが復活したことに驚くんじゃないかと思っていたことを、お許しください（笑）　……そこまでお父さんに似なくて、本当によかったです。

　ポップには自分が千年眠っていたという自覚はあるようですが、その間に時間が流れ去ったことを実感するのはこれからなのでしょうね。
　ポップが失った時間を嘆く時に、ダイが支えになってくれることを望みます。

　そして、多分、意図的に名前を出してないであろうヒュンケルやアバンのその後も楽しみです♪