『戦慄の竜闘気(ドラゴニックオーラ)』(2021.3.27) |
《粗筋》 バランの手刀が、クロコダインの鎧を貫く――! それは、バランの全身を覆う竜闘気(ドラゴニックオーラ)の効果だった。額の紋章が輝く時、全身に防御膜が覆い鋼鉄以上の強度をもたらす。 それを聞いて、クロコダインはロモスでダイと戦った時のことを思い出す。ダイもまた、竜の紋章が額に浮かんだ時には信じられない強度を発揮していた。その理由を思い知るクロコダイン。 竜闘気を全開にして戦えば、地上のいかなる生物も太刀打ちできない――絶対の自信と共に、猛烈な速さで突っ込んでくるバラン。 だが、クロコダインはその速さに合わせ、バランの顔に拳を打ち込もうとした。 その激しさに、思わず息をのむポップとレオナ。 いきなりのクリーンヒットでクロコダインの頭蓋を揺らしたバランは、ジャンプで彼の頭の上を飛び越し、逆方向からの強襲を仕掛ける。激しい連打を、腕をクロスさせて耐えようとするクロコダインだが、あまりの勢いに踏ん張る足ごとズルズルと後ろへ押されてしまう。 戦いの激しさに、ポップとレオナは瞬きすら出来ない。 猛攻に耐えながらも、クロコダインが必死に斧を掴み、バランへ振り下ろそうとする。が、冷静にそれを見ていたバランは、手刀を軽く当てることで大斧の軌道を反らした。 クロコダインの腕を掴み、逆手にひねり上げる。激痛に、思わず悲鳴を上げるクロコダイン。 だが、バランは容赦しなかった。 バラン「これでもう……おまえは戦えない」 それを見ていたポップは、レオナに言う。 ポップ「姫さん……ダイを頼む」 それだけでポップの意図を悟ったレオナは、分かったと頷き、一瞬の迷いもなく湖へと飛び込んだ。それを目だけで見送ってから、バランへと警戒の目を向けるポップ。
だが、それに「待て!」と声をかけたのは、ポップだった。 倒れたクロコダインを庇うように、杖を構えて立つ魔法使いの少年を、バランは理解できないものを見るような目で眺める。 バラン「……なんの真似だ?」 ポップ「魔法が効かねえんだから、こいつでぶったたく!」 その発言に、バランが一瞬、目を光らせる。その言葉は、明らかにバランの怒りの琴線に触れたらしい。バランの一喝は、凄まじいまでの迫力に満ちていた。 だが、蛇に睨まれたカエルの恐怖を味わい、手にした杖を震わせながらも、ポップはその場を引こうとしない。 バランが徹底的にクロコダインを叩いたのは、彼のような力や闘気の使い手こそが一番恐ろしいからだ、と。 ポップ程度の力で殴りかかってきても、ダメージを与えるどころかポップの腕の方がへし折れると断言するバラン。 そんなポップを止めようと、メルルが駆け寄ろうとする。ナバラは腕を掴んで孫娘を止めるが、メルルはポップが殺されてしまうと、悲痛に叫ぶ。
バランも、思わず目を見張る。 クロコダイン「この場は、オレに任せろと言ったはずだぞ」 傷ついたクロコダインを気遣うポップだが、まだ左腕があるとクロコダインは戦う気満々だった。 かつてのロモスでの戦いで、ポップの勇気によって心の目を拭われたと告げるクロコダイン。 ポップを高く評価し、賞賛するからこそ、クロコダインは命を懸ける覚悟がある。その覚悟に感謝し――だからこそ、クロコダインだけを死なせはしないと決意するポップ。 クロコダインは左腕に力を込め、元々ヒビの入っていた鎧をぶち壊すほど筋肉を高める。 しかし、バランは慌てもしない。 太陽を覆い隠すように、雨雲が呼び寄せられる。 しかし、バランが剣を振り下ろそうとした時、高い音がその場に響き渡った。彼らはそろって、音の源を探す。 そして、その中央部分から飛び出してきたのは、額の紋章を輝かせたダイだった。 ダイはポップとクロコダインの前に立ち、バランに敵意の籠もった目を向ける。 が、ダイは手にした自分の剣をバランの頭上に放り投げた。ちょうど、バランの剣に集まるはずだった雷は、ダイの剣に吸収され、ギガブレイクの予備動作が損なわれる。 思ってもなかった奇手に、驚くバラン。 ダイの放ったアバンストラッシュを受け止めるバラン。が、そこにすかさずクロコダインの獣王会心撃が打ち込まれる。防戦一方になっていたバランにこれは躱せず、まともに技を食らう。 激しい爆音と土煙が立ちこめる中、頭を抱えるポップ。 勝負がついたかと思ったせいか、クロコダインがふらついて膝をつく。 だが、彼女が駆けつけるよりも早く、クロコダインの瞼にほっそりとした手が優しく押し当てられ、回復魔法の光が輝く。 まだ逃げていなかったのかと呆れるように言うポップに、ナバラはメルルがダイ達を助けると主張したことを告げる。 が、ダイはメルルに逃げるようにと言う。 竜闘気を全開にして、耐え凌いだのだ。 額から赤い血を流しているバラン――竜の騎士が怪我を負ったことに、誰よりも一番驚いたのはバラン自身だった。 予想以上のダイの力を、バランはようやく認める。 一方、バランがそんなことを考えているとは知らないダイ達は、さっきと同じように自分達の技を全力でぶつけようと考えていた。 そして、ダイの可能性を考え、ダイの力の根源を奪うと宣言した。 再び、バランが紋章を光らせた時、ダイの額の紋章も光り輝いた。 響き渡る共鳴音は、ダイだけでなくポップ達をも苦しめていた。 激しい頭痛に耐えるダイ。 次々に思い出されるのは、島での生活。 バランの気合いのこもった吠え声と同時に、それらの思い出はガラスのように崩れ落ちる。 それと同時に共鳴音も止んだため、耳から手を離したレオナはすぐに倒れたダイのそばにしゃがみ込む。 だが、何かが地面に落ちる音に振り向くと、バランもまた、肩で息をしながら地面に膝をついていた。 力を使いすぎたバランは、いずれまたディーノをもらいに来ると宣言し、その場からルーラで去った。 その時、ダイが小さくうめいて目を覚ました。 ダイ「きみたち、だれ?」 驚くポップ達。しかし、ダイはどうして自分がこんな所にいるのかと、不思議そうに呟くだけだ。呆然と、そんなダイを見つめる仲間達。
ハドラー「痛み分けとも思えん……」 だが、キルバーンはさも自分だけは分かっているとばかりに、含み笑った。 キルバーン「フフッ、そういうこと」 そして、テランの森の中の小さな小屋。 小屋に入ったメルルは籠にかけていた布をはずし、食料や薬草などと手に入れてきたと告げる。 しかし、メルルはそれは逆だという。 ポップとメルルが連れだって隣の部屋に行くと、レオナがクロコダインの目に回復魔法をかけている最中だった。 そこには、ぼうっとした様子でベッドの上に座っているダイと、しょんぼりとしているゴメちゃんの姿があった。 ピイと呼びかけるゴメちゃんに対し、ダイはまるで初対面の相手にでも対するように話しかけ、友達になろうと手を広げる。 それを受け止め、なんで泣くのかと尋ねながらあやすダイは、ゴメちゃんの気持ちには全く気づいている様子はない。 完全な記憶喪失――バランは竜の紋章の共鳴を利用し、ダイから人間としての記憶を奪ったのだと説明するクロコダイン。ダイが赤ん坊同然の白紙になったことや、次のバランの攻撃を危惧するクロコダインだが、レオナはいつになく取り乱した様子で、ダイの記憶が無くなったことを嘆く。 ダイの両手を掴み、自分を思い出せないのかと迫るレオナ。必死なレオナに対して、ダイは少し引き気味だ。 それとは逆に、ポップは額のバンダナを外しながらダイに近づき、包帯代わりに額に巻いてやる。 ダイ「ありがとう、お兄ちゃん」 だが、その感謝にポップは一瞬、傷ついた表情を浮かべた後、烈火のごとく怒り出す。ダイの襟首を掴み、自分やアバンのことまで忘れたのかと怒鳴りつけるポップ。 今にも殴りかかりそうな勢いのポップをレオナやクロコダインが諫めるが、ポップはダイを引きずって外へと連れだし、放り出す。 しかし、ダイはそんなのは出来ないと怯えるばかりだ。 そんなダイの様子に、ポップは崩れ込むように地べたに膝をついた。 そんな中、ダイを悲しそうに見ていたレオナは一度目を閉じてから、決意したようにきっぱりという。 レオナ「行きましょう、ダイ君」 レオナにしがみついて泣いていたダイは、戸惑ったように目を開けた――。
あれは、見事な手だと。 まさかと否定しようとするハドラーだが、その時、悪魔の目玉がバランの居場所を報告する。 それは、バランが竜騎衆――自分の最強の配下を呼び出そうとしている証だった。 竜騎衆のことを知らなかったザボエラは素直に驚くが、キルバーンの口調は何処までも軽く、からかい混じりのものだ。
と、遠くから聞こえる雷鳴にも似た音を聞いて、バランは竜騎衆の接近を悟る。 真っ先にやってきたのは、金色の竜に乗る鳥人系の魔族だった。 続いて、海から大渦の中央から出現したのは、海戦騎・ボラホーン。 三人はそろって、バランの前に並ぶ。 自分に忠実な部下達を、バランは静かに見返した――。 《感想》 『竜騎衆、ついに見参っ』 それはそうと、バランの手刀の威力、余波が背中まで突き抜けているのが通背拳っぽいなと思いました。 バランがクロコダインに挑むシーン、原作では一足飛びで距離を詰めたかと思っていましたが、アニメではめっちゃ飛んでいました! バランパパン、トベルーラも得意みたいですね。 後、嬉しい改変がクロコダインがストレートを放ってきたこと! 原作ではバランの勢いに対応しきれず、無防備のまま一発食らっていますが、アニメでは敵わぬまでも抵抗している感がいいです。 バランがクロコダインを殴る構図、原作と似てはいるんですが、原作では打ち下ろしの右パンチに見えますが、アニメではむしろ下からぶん殴ったアッパーに近い感じですね。 で、頭を揺らしてめまいを起こさせた直後に、反対側に回り込んでラッシュを仕掛けるとは、プロボクサーも真っ青の詰めですね。原作ではクロコダインの頭上をジャンプして飛び越えるシーンはないのですが、アニメでは素晴らしくメリハリのある動きになっていました! が、原作で棒立ちになって殴られまくっていたクロコダインが、もしレフェリーがいたらスタンディングダウンを取られそうだったクロコダインが、アニメでは両手を交差させて少しでも攻撃を弱めようと頑張っていましたっ。 って、なんだか、リメイクアニメ版、ちょいちょいボクシングな動きをぶっ込んできているような気が(笑) バラン対クロコダイン戦で、ちょくちょくポップとレオナのカットが入っているのも、嬉しい改変。戦いに目を奪われて、どうしても見てしまうという感じがします。 クロコダインの必死の大斧攻撃、原作では普通に躱されていましたが、アニメではバランが軌道を反らしていなしているアクションをつけているのもいいですね。徹頭徹尾、バランがこの戦いを支配している感じがします。 バランがクロコダインの目を潰すシーン、クロコダインの目のアップに緑色の血が画面一杯に広がるという描写は良かったです♪ また、このシーンでゴメちゃんが羽で目を隠しているのは原作もアニメも同じなんですが、ポップとレオナの表情が微妙に変わっているのも嬉しい点。 多分、ポップの方がクロコダインと付き合いがある分、彼の痛みを想像してしまったという解釈なんでしょうね。 しかし、クロコダインがうつ伏せに倒れるシーンを見て思ったのですが……クロコダイン、お尻が思ってたよりおっきいな!? 尻尾の盛り上がりと太さが、めちゃくちゃこんもりしていますよっ。 そして、目をやられた出血シーン! 血の色が緑だと思って、派手にやり過ぎじゃないでしょうかね!? 赤くなければ流血OK? ますますニチアサ基準に悩みます。 ポップがこの場に残ると宣言するシーン、アニメのセリフを削りつつ信頼関係を表すテンポの良さは気に入りました♪ レオナがゴメちゃんに話しかけるシーンがなくなったのは残念でしたが、高飛び込み選手のごとくピンと姿勢の伸びたレオナの飛び込みには見惚れましたとも! うっわ、レオナ、まさかあんなに泳ぎが巧かったとは(笑) パプニカのマーメイドと呼ぶべきか、あるいはパプニカのトビウオと呼ぼうか、一瞬迷いました。 それはさておき、レオナが湖に飛び込むところを確認するように一瞬見やってから、あらためてバランに向き直るポップのカットは、アニメの改変ですね。 ダイが湖の底近くでぷかぷかと漂っているのも、改変されています。原作ではダイの足が岩場に挟まれていて、レオナがそれを外すシーンがあったのですが。 でも、何にも無いのに浮き上がりもしないとは……ひょっとして竜の騎士って全身筋肉の塊で浮力がないんでしょうかね?(笑) ポップがバランに杖を片手に立ち向かうシーン、台詞は短くカットされていましたが、その分、気迫のこもった演技に満足しました。 ダイもそうですが、バランも竜の紋章が輝くと目が金色に変化するので、人外感が強まって見応えがありますね。 また、旧コミックス、文庫版以降で違っていたバランの台詞が、アニメ版でも改編されていました。 旧コミックス「気がふれたか!? 小僧ッ!!」 旧コミックスのままだと放送禁止用語になるし、かといって文庫版以降だと意味不明だと思っていたのですが、アニメでは類語を持ってきましたね。差別にならない程度の侮蔑セリフがやっといい感じに収まって、ホッとした気分です。 バランとポップの会話も、良かったです〜♪ ガクブルしているのに「弱点をペラペラしゃべっちまっていいのかよ」と、強がる口調と表情がたまりませんでした! 怖いけど、ハッタリをしかけている感があります。 ナバラがメルルの腕を掴み、引き戻そうとするのですが、腕を引かれたメルルが痛そうに顔をしかめて身体を半回転させています。……えー、ナバラさん、やっぱり武闘派占い師?(笑) メルルの方が背が高いのに、ナバラさんの方が力が強いっぽいですよ!? クロコダインがポップに語った人間賛歌、ロモスでの戦いが回想としてながされていたのがいいですねえ。ポップの服が違っているのを見て、初期のポップの服が明るい黄緑色で、メインの服がそれよりも濃い緑色だとあらためて実感しました。 クロコダインの言葉に感動するポップの表情の変化が、また良かったです! 戦いの中でうっすらと開けられた、クロコダインの右目、赤くなっているのがリアルですね。目を開けきれなくて細く開いている辺りも、格好いいです。 レオナが湖にぷはっと上がってくるシーンがちゃんと再現されたのは、嬉しい限り! でも、ポップの「さっすが賢者の卵!」の台詞はカットされちゃいましたね。割と好きな台詞だったので、ちょっと残念です。 アバンストラッシュと獣王会心撃の合わせ技も、迫力満点。原作と違い、ポップとレオナがちょいちょい爆風のダメージを表現するキャラとして、カットが挟まれていますね。 メルルの回復魔法シーン、なんだか神秘的な雰囲気が強いですね。そしてそして、ポップの顔を見た後、顔をちょっと赤くしているところがめっちゃ可愛いですよ〜。 ついでに、レオナ、泳ぎは見事ですが走るのは結構遅いですね(笑) スポーツ万能ってわけでもなさそうです。 ダイの台詞も、改変発見。 原作ダイ「いけない! そんなことレオナに任せて逃げるんだ!」 ……言っていることは両方とも同じなんですが、原作のダイの方がデリカシーがないように感じるのは、気のせいでしょうかね?(笑) バランがダイの力の源が仲間にあると見抜くシーン、ダイの背後に仲間達の幻影が見えるシーンは好きです♪ 原作では横長だったコマでしたが、アニメではゆっくりと上から下へ流れる形になっていて、新鮮な感じでした。 よく見れば、登場するキャラや表情はほぼ原作通りなんですが、レオナがすごく可愛い感じに改変されていました♪ 原作だと同じく横顔同士でも、ポップの顔の方が大きく書かれていて、マァムは後ろの方の位置にあったから、おそろい感がなかったんですよねー。 頭痛に耐えるダイがブラスの幻に会うシーン、ダイの瞳が金色に変化していました! つまり、古い記憶を目の当たりにするのも、竜の騎士の特殊能力の一つってわけなんですね。能力発揮中は、目の色が変わる演出はわかりやすくていいです。 ブラスの思い出シーン、マァムがアバンを思い出す時と同様に、草の生えた地面部分だけを描写し、背景を白くすると言う手法なのがいいですね。 そして、回想シーンがめっちゃ凝っていました! 背景の思い出は、止め絵と動画を交えて次々変化していましたね。原作の題の混乱を、巧く表現していると思いました! 記憶を失った直後のダイ、レオナの手を振り払うシーンや額から血が流れるシーンがカットされていましたね。 魔王軍視点のカットも、ここで新しく挿入されていますね。アニメではとにかく、リアルタイムでの動きに力を入れているみたいです。 雨の中のメルルのお買い物、籠にちゃんと布が被さってるのに感動! なんたる女子力の高さ! 原作ではパンが水浸しになってましたね、そう言えば(笑) ポップがちょうどいいタイミングでドアを開けたのも、嬉しいところ。 代わりに、ポップが外の様子をよく確かめてから、ドアを閉めるシーンが追加されていましたね。 メルルのテランの民への細やかな非難、原作ではポップは呆れ気味でしたが、アニメでは信じられないとばかりに怒った様子を見せたのと、半眼になって無理もないとぼやく表情が実に良かったです。 クロコダインの治療、原作では済ませた後でしたが、アニメでは治療風景を見せていますね。 記憶を失ったダイが、すっごく可愛い系ショタにっ。いきなりゴメちゃんをナンパしとりますが(笑) そう言えば、原作では記憶喪失ダイの着ているシャツの色は黄色だったのですが、アニメでは白になっていました。イメージ的に白の方がいいなと思っていたので、これは嬉しいカラー選択ですね。 クロコダインが記憶喪失の解説をしている間も、ゴメちゃんを両手で揺すってみたり、高い高いしながら笑いかけたりと、ダイはマイペースなお子様っぷりを発揮しています。 でも、レオナに迫られた途端、これまでの笑顔は何処行ったんだって感じにドン引き状態になっていますが。……レオナが不憫。 ポップがバンダナを外すアクション、きっちりと描かれていたのに感動しました! バンダナを外す際、頭をちょっと振る動きとか、シュルッとバンダナがほどける動きとか、滑らかでいいですねえ。 ダイがポップを「お兄ちゃん」と呼ぶシーンで、ポップが怒る前に傷ついた表情が入っていたのは、嬉しい改変でした。 でも、ポップがダイを外に引きずり出すシーン、襟首を引っ張ったままなのが残念。原作では、ポップはダイの首に腕を絡めるような感じで引っ張っていて、普段じゃれている時の動きと同じだったのが気に入っていたのですが。 ダイがポップから逃げてレオナに抱きつくシーン、原作ではレオナはほぼ棒立ちなのですが、アニメでは抱き返していますね。 っていうか、シーンにより、持っていたりいなかったりしていそうな気がしますね(笑) ポップを見つめるメルルの表情が、切なげで実にいいです! 無言のまま、まだ赤い目でじっとポップを見ているクロコダインもいいですねえ。 そして、レオナだけはポップではなく泣くダイを見つめているのも、いい改編ポイント。 荒れるハドラーと、ふてぶてしいキルバーンのシーンには笑いました。 東西を問わず、目上の人の前で勝手に腰掛けるのは無作法というのが常識ですが、キルバーンは知らん顔……と言うより、知っててからかっているパターンに思えますね。 バランの竜騎衆召喚のシーン、思っていた以上に格好良かったです! なんと言っても、自信たっぷりなあの声がいいですね。 しかし、キルバーン! 彼にはもの申したいっ。 なぜ、キングが最前線に!?(笑) どういう打ち方したんですか。しかも、ナイトの位置が一個向かいのマスなので、これでは次の手で追い詰められないのですが! 竜騎衆の登場シーンにはワクワクしました! 予告では、いきなりダイが牢屋に閉じ込められる不穏な雰囲気から始まっているのはいいんですが、ガルダンディーに痛めつけられるポップが映っていて、すでにポップのピンチが約束されちゃっていますね(笑) |