『この腕で勝利を』(2021.10.15) |
《粗筋》 かつて、ミストバーンがバーンパレスで最も美しい場所と称したホワイトガーデンも、階段が崩れてひどい有様だった。 天魔の塔を折り巻いていた尖塔も、一つずつ崩れ落ちていく、 その崩壊の原因であるダイは、吠えながらバーンへと殴りかかる。ダイの拳は、物の見事にバーンの頬を捕らえた。呻きながらも、足でダイを蹴り返すバーン。 両者がぶつかり合う度に火花が飛び散り、その余波で床や壁が壊れていく。互いに殴り合うことだけに夢中になっている勇者と大魔王は、全てを込めて拳をぶつけ合っていた――。
メルル「ポップさんとの繋がりが……」 フローラ「え!?」 ハッとしたような表情を見せるフローラ。 フローラ「みんな……っ」 フローラの口から、珍しくも不安そうな声が漏れる。 同じ頃、暗闇の中、光を感じて目覚めた男がいた。 ラーハルト「ここは……?」 かすかなその声に、真っ先に気づいたのはヒュンケルだった。 ヒュンケル「ラーハルト!」 ラーハルトの近くにいたヒムも、ラーハルトの方を向いて声をかける。 ヒム「やべえ状況で目ぇ覚ましやがったな、おめえも」 それだけ言うと、ヒムは真正面に向き直った。 ラーハルト「なにぃ!?」 立ち上がり、ラーハルトもヒムの見ている方向を眺める。その目が、驚きに見開かれた。 ここはバーンパレスの心臓部らしいと、説明するヒュンケル。最上部から落とされ、閉じ込められたという説明を、真顔で聞き入るラーハルト。 ラーハルト「なんだと!?」 その時、マァムの息吹が響き渡る。会話を一旦打ち切って、マァムの方へ注目するヒュンケル。 気合いのこもった目で真正面を睨みつけるマァムは、左手を前に出して身構え、片足を後ろへ引く。 壁に打ちつけられた拳が、眩いまでに光り輝く。それを見た一同から、思わずのように「おお」と声が上がった。 しかし、光は壁に吸収され、マァムの生身の拳は壁をわずかにくぼませただけにとどまる。 そのマァムの脇を咆哮を上げて駆け抜けたのは、クロコダインだった。 それを見ていたレオナは、この壁は魔力炉と同じ材質で魔法を吸い込んでしまうし、再生能力も高いと判断する。 マァム「でもまさか、マホイミまで吸収してしまうなんて……!」 納得しきれないように言うマァムに、困ったように腕を組むブロキーナ老師。 部屋全体が揺れているのを見ながら、アバンは自分達が元に戻ったことから考えて、ダイが大魔王に致命的なダメージを与えたか、魔力の源を絶ったと考える。 両者の激突でバーンパレスが崩壊しても、もはやバーンにはそれを維持する魔力が無い……このままでは自分達はバーンパレスの中心ごと落下して全滅すると淡々と語る。 ポップ「冗談じゃねえぜ! ここまで来て……っ」 左右に開かれたポップの手から、それぞれ別の魔法が宿る。 ポップ「これならどおでぇ!!」」 ポップの放ったメドローアが、壁を直撃する。 ポップ「だめ……か……これでも……」 肩を落とし、荒い息をつくポップの横をレオナが駆け抜け、壁に注目する。 レオナ「魔法力自体を吸い込んでしまう相手には、さすがのメドローアも効果はないんだわ」 ポップの方を見ながら、そう告げるレオナ。 ポップ「あ……ああ、大丈夫。ちょっと……くらっときただけだ。まだまだ、頭は回るぜ」 マァムの方を振り向きながら、そう強がるポップ。それを聞いて、しんぱいそうな表情をしていたマァムにも、わずかな微笑みが浮かぶ。 ポップ「こいつだって、完璧じゃねえはずだ! 絶対に何か手がある!! ダイが……」 その時も、ダイとバーンは壮絶な殴り合いを続けていた。まるでそれが見えているかのように、ポップは思いを込めて呟く。 ポップ「あのダイが……ッ、全てをかなぐり捨ててまで戦っているのは、なんのためだ!? こんなところで、おれ達が犬死にするわけにゃあいかねえよ!」 力強いポップのその言葉に、仲間達は注目し、聞きいっていた。 その頃の天魔の塔は、壊れゆく細かな破片や瓦礫が夜空へと浮かび上がり、どこか幻想的な光景を醸し出していた。 同じ頃、バーンパレス中央部ではヒムが大きく身を仰け反らせて吠える。すでに回復魔法をうけたのか、その両手はきちんと復元されている。 ヒム「くそったれぇええっ!!」 渾身の力で繰り出されたヒムの拳が、壁に突き刺さった。だが、その穴は決して大きくはない。 しかし、ポップは振り返ってそんなことはないと反論する。壁に近寄っていったポップは、魔法力の類いでは傷はつかないが、闘気技なら傷はつくと説明する。 ポップ「問題は、その強さだ!」 外壁の修復能力を上回る力で、一瞬だけ吹き飛ばす――そうすればルーラで逃げ出せると言うポップの声は、希望に満ちていた。 レオナ「でも、そんな力は今のあたし達には残されていないわ……」 この心臓部を貫いたことがあるのは、ダイのドルオーラだけだというレオナの指摘に、痛いところを突かれたような表情を浮かべるポップ。 それを聞いて、ポップもうつむいて何かを考え込む。そんな彼に注目している一同。 ポップ(いや、まて。落ち込んじまうには早いぜ) 何か忘れている気がすると、ポップは思いを巡らせる。ドルオーラとまで言わなくても、闘気を全開でぶちかませるなにかがあるのでは、と――。 ポップ「ある……あった!」 その声に、全員が驚きの声を上げる。 ポップ「グランドクルスだ!」 チウはきょとんとするだけだが、クロコダイン達は納得する。 クロコダイン「なるほど!」 レオナ「それだわ!」 だが、マァムはポップに走り寄り、無茶だと止める。傷だらけのヒュンケルにそんな真似をさせるのに反対するマァムを、ポップは軽く腕を押さえて落ち着かせる。 ポップ「元々、あの技をヒュンケルに教えたのは誰だよ?」 半目でそう言ってから、ポップは期待に満ちた目をアバンへと向ける。それに釣られて、アバンを見るマァム。 それ聞いて、目を見開くマァム。 甘えるように、アバンを急かすポップ。 アバン「あはははーっ、いやぁー、さすがはポップ、頭の回転が早い! よくぞそれに気がつきました! では、この場は私に任せて頂く……とゆーことで、かるーく一発!」 上機嫌に笑うアバンに、ポップもはしゃぎ気味だ。 ポップ「わーいっ、お願いしまーすっ、せんせーっ。わーいっ、わーいっ」 身構えるアバンと、はしゃぐポップに割り込むように、鋭い声がかけられた。 ヒュンケル「やめろっ!」 動きを止め、振り返るポップ。 ヒュンケル「やめさせろ、ポップ……また師を犠牲にしたいのか!?」 目を固く閉じ、険しい声音でそう言うヒュンケルに、ポップは驚いたような声を出す。 ポップ「え?」 ヒュンケルはアバンには無理な理由を、淡々と説明する。 ヒュンケル「オレで無くては、あの威力にならない。と言うよりも……オレでなければあれを使って生き残れない」 その説明を聞いて、息をのむポップ。 アバン「そうですね。グランドクルスは下手すると自爆技になってしまう……それを最大級で放出しつつ、自らも生き残る。ヒュンケル、まさにあなたが戦いの中でつかみ取った、奇跡の呼吸……神業とも言える技ですよね」 ヒュンケルを、目だけで振り向くアバン。その口元には、嬉しそうな笑みが浮かんでいた。 ポップ「先生っ」 顔色を変え、師の名を呼ぶポップ、マァム、レオナ。 ヒュンケル「いや、その必要はない! オレがやれば済むことだ」 声を荒げ、アバンの方に歩み寄るヒュンケル。 マァム「だめよ、ヒュンケル! そんなことをしたら……」 ヒュンケル「だが、誰かが生命の危険を承知でやらねばならない……! そうだろう、マァム……」 マァム「でも……!」 なおも言いつのろうとしたマァムだが、その時、一段と大きく部屋が揺れた。
ヒュンケル「時間が無い! オレが……っ」 アバン「いや、私が!!」 チウ「ヒムちゃん!」 ポップ「まさか!」 驚く彼らの前で、ヒムはその技はよく覚えていると言った。自分との戦いで、ヒュンケルが使おうとした技を見よう見まねで再現しようとする。 ポップ(ヒムがっ、グランドクルスを!?) ヒムの腕にヒビが入り、砕ける前兆を見せる。ヒム自身もそれに気づき、驚きを見せる。 ヒュンケル「よせっ、ヒム! オレがやるっ!! オレに任せておくんだ!」 ヒム「そうはいかねえ! ここでおまえに死なれたら、永久に勝てねえ!」 ヒュンケル「くだらんことを言うなっ!!」 振り返らないヒムの頭の飾りにヒビが入るのを見て、ヒュンケルは彼の名を叫ぶ。 ヒム「……本当、いうとな……」 わずかに振り向き、ヒムが本音を打ち明ける。 ヒム「好きになっちまったんだよなぁ、おまえら人間達を。そして……おまえらの仲間達も。ここにいる奴ら全員、オレは好きだぜ! ヒムの両腕に致命的なまでにひび割れが入り、分解寸前となる。 ヒム「オレの戦友達とそっくりだ! もう……誰一人、悲しい顔にゃあさせたくないんだよ!」 身体のあちこちにヒビが入りながらも、ヒムは闘気を高めるのを止めない。ハドラー親衛隊の絆の証だったはずの腕輪さえ、大きくヒビが入って崩れた。 ヒュンケル「ヒムーーッ!!」 ヒム「見損なうなって……てめえが不死身なら……オレもまた不死身だぁああああーーーっ!!」 生死の越を振り切り、ヒムの渾身のグランドクルスが炸裂する。彼の両腕から放たれた巨大な光の十字架は、凄まじい勢いを放出した。 その時、外部からでもはっきりと見える十字傷が、バーンパレスの中央部に刻まれた。 その瞬間、アバンとポップが同時に魔法を唱えた。 「ルーラッ!!」 白い光が、二人を覆い隠した――。
その時、夜空を切り裂くように流れる白い軌跡。 ヒュンケル、マァム、ラーハルト、クロコダイン、レオナ、アバン、ブロキーナにチウが地面に投げ出されていた。彼らは、揃って一方向を見やる。 チウが見たものは、巨大なバーンパレス中央部が炎をに包まれている光景だった。 ヒュンケル「バーンパレスの最後だ……」 炎は勢いを増し、球体を包んで燃え上がっていく。それを見ながら、チウは涙を堪えて呟く。 チウ「ヒムちゃん……キミは立派だった……キミの活躍は永久に忘れない! 本日をもって! 獣王遊撃隊12番をっ、永久欠番とする!」 涙を拭い、敬礼をしてそう宣言するチウ。
ポップ「よかったなぁ、おい。永久欠番だってさぁ」 炎の方を見ながら、冗談めかしてヒムに声をかけるポップ。 ヒム「ちくしょおお、ひでえなぁ隊長さん。ちゃんと生きてるよぉ〜」 恨めしそうな声でそう言い、鼻をすすり上げるヒム。その表情は、もはや金属生命体という域を超えて、人間のように豊かだった。 炎が消え、消し炭となったバーンパレス中枢部――。 バダックはレオナの両手を握りしめ、涙ながらに姫の無事を喜ぶ。 バダック「姫様〜っ」 レオナの横を走り抜けたメルルは、ポップへと向かう。その後ろを走り抜けるアキーム。 メルル「ポップさん……」 ポップ「メルル……ははっ」 照れくさそうに、笑顔で頭をかくポップ。 バウスン将軍「よくぞご無事で」 クロコダイン「うむ」 エイミは、今にも泣き出しそうに目を瞬かせながら想い人の前に立っていた。 エイミ「ヒュンケル……よかった……本当に」 伏せられたエイミの目から、涙が伝って落ちていく。そんな彼女を、ヒュンケルは穏やかな表情で見つめていた。 チウは地上の遊撃隊達に、得意そうに何かを語っている。 チウ「ボクがいたからねぇ……」 そんな光景を、ヒムとラーハルトは満足そうに眺めていた。賑わいは、いつまでも静まりそうも無かった――。 フローラ「よかったわ、みんな無事で……」 アバン「いやぁ〜、本当によく脱出できましたよね」 ごく自然に隣に立ったアバンに、フローラも当然のように頷き返す。 フローラ「ええ」 また、穏やかな目を一堂に向けたフローラだが……その絵が大きく見開かれた。 フローラ「え!?」 人形のようにぎこちない動きで、アバンの方に顔を向けるフローラ。アバンはみんなの方を見るのに気を取られているのか、フローラの動きに気づいていない。 フローラ「……アバン?」 呼ばれて、初めてフローラの方を向くアバン。 アバン「はい?」 気の抜けるような笑顔を浮かべるアバン。それを見たフローラの目が光を失って沈み込み、そのままふらっと倒れてしまう。 アバン「わっ、フローラ様っ、お気を確かにっ」 アバン「大丈夫ですか!? フローラ様っ」 完全に気絶したフローラを抱き起こしながら、焦るアバン。 その後ろで、仲間達は呆れたようにそれを眺めていた。 レオナ「そっか、女王様、先生が生きていたの知らなかったのね」 ポップ「そりゃ、気も失なうか……」 そこに、足音を立てながらロン・ベルクがやってくる。気遣わしげに、周囲を見回すロン・ベルク。 彼の方を向くポップとレオナ。 ポップ「まだ……あそこだ」 ポップに釣られるように、彼の左右にいたメルルとレオナも空を見上げる。 ロン・ベルク「……そうか」 ポップ「また……最後はあいつに頼っちまった。おれ達なんかにゃ手も出せない世界へ、あいつ一人で行っちまいやがってさ……!」 震える手を握りしめながら、ポップは切々と訴える。涙を必死に堪えているような声……だが、ついに耐えきれなくなったのが、ポップは深くうな垂れた。 ポップ「ちっくしょおお!」 固く瞑られた目から、涙がこぼれ落ちる。 心配そうにポップを見つめるメルル。その後ろにいるエイミも、同情の表情を浮かべていた。 ヒュンケル「ポップ……もっと胸を張れ」 その言葉に、顔を上げるポップ。 ヒュンケル「おれ達は全員死力を尽くした。誰もが自分の力委譲の奇跡を起こした」 彼の言葉に、ポップだけでなく誰もが耳をすませていた。気絶から目覚め、今だアバンに抱えられているフローラも、それを聞いていた。 ヒュンケル「だから全員ここにいられる。だからこそダイは、あそこで戦っていられるんだ。 いつにない笑顔を浮かべ、ポップを諭すヒュンケル。 ポップ「……おう! だな!」 強い口調で言い返し、空を見上げるポップは、もう泣いてなどいなかった。ポップが強い光を宿した目で空を見上げることで、仲間達も同じ視線で空を見上げる。 ビースト君「ダイ君は我々みんなの肩を蹴って、天へと駆け上がって行ったんだよ。」 おとぎ話を語るようなブロキーナ老師の言葉に、レオナは彼の方を一瞬振り向き、呟く。 レオナ「後は、もう待つしかないのね。信じて……待つしか」 再び空を見上げるレオナの表情は、どこか切なげだった。 ラーハルト「心配いらん。ダイ様は必ず勝つ! あの方は戦神バラン様の息子なのだから……!」 みんなが揃って、空を見上げていた――。 その頃、壊れかかったバーンパレスでは、ダイがバーンに殴りかかっていた。互いの名を呼び合いながら、思い切り拳をぶつけ合う勇者と大魔王。 地上からも、一瞬だけ光ったその光は見えていた。それを見ながら、ポップは思う。 ポップ(勝って……勝ってくれよ、ダイ。そして、戻ってこい! どんな姿でもいい、おれ達のところへ! 声には出さぬまま、ポップは強く――強く、そう思った。
ダイが見たものは、丸く、巨大な大地の姿だった。海の上に雲が多い、地図のように地上の形が見て取れる。 ダイ「地上!?」 初めて見る地上に、驚くダイ。 ダイ「やつを……倒さなければ!」 バーンがいると思しき方向に走り出すダイ。
バーン「勝てぬ……このままの身体では」 せめて両腕があれば――そう言った直後から、たとえ両腕があっても勝てないと自覚するバーン。 バーン「今のあやつは魔獣……勝利のために、全てを捨てている……!」 自分の手を見つめるバーン。 バーン「余も……捨てねばならぬか」 バーンの手が、額の第三の目に伸ばされる。 大量の血が飛び散り、バーンは苦痛に呻く。
ヴェルザー「む? この強烈な波動……バーンめ、まさか。鬼眼の力を解放するつもりなのか? それほどの相手か……あの竜の騎士の息子は……」
ダイ「すごいエネルギーだ!! バーンめ、なにを……!?」 何のためらいもなく、異変の起こっている所へジャンプするダイ。 光が消え、それが目を閉じたバーンだと分かる。 バーン「ダイよ。竜の子よ。見事だ……おまえの強さは、この世のものとは思えん。悟ったぞ……おまえに勝つには、余も魔獣にならねばならんとな」 バーンを宿した岩の塊の一部に、ヒビが入った。 その間も、岩のひび割れは大きくなっていき、赤黒い目玉のようなものが出現する。 岩を崩して立ち上がったのは、とてつもない巨人だった。 目を上げると、そこには城以上の大きさを持つ巨人がいた。赤く光る目の上に、バーンの上半身が埋め込まれているのが見える。 一度は踏み潰されるも、とっさに手で支え、踏ん張るダイ。竜闘気を全開にして足を押し返すダイを見て、バーンはほくそ笑む。 瓦礫に飛ばされたダイに、近づいていったバーンが手を伸ばしてくる。が、ダイは竜闘気を全開にして空を飛び、その手を避けた。 ダイ「強い!! それがおまえの本当の正体か!?」 バーン「無礼な。余の本体は、飽くまでこの身体よ……」 今の姿は第三の目、鬼眼に力を上乗せした魔獣の形だと説明するバーン。 バーン「鬼眼王とでも呼ぶべき姿だ」 ダイ「キガン……オウ……」 ダイの目が、最大限大きく見開かれる。 ダイ「そうか、鬼岩城!! あの姿はっ」 再び伸びてきた手を、なんとか躱すダイ。 バーン「いかにも! 余が最強となった姿をイメージして、建造したものだ!!」 床を蹴り、飛び上がったバーンはダイを追う。 自分の肉体に同じ進化を施せば、こうなることは分かっていた――両手を握りしめて力を込めた巨人は、肩から無数のビームを生み出した。ビームは自動的に、ダイを襲う。 バーン「そして、魔力の源たる自分自身に行えば、二度と元に戻れないであろうこともな! 鬼岩城は、余の果たせぬ夢を具現化した玩具の筈だった!」 怒りを込めたバーンの説明の合間も、ビームはダイを追跡し続けた。ギリギリでそれをかわしながら、飛んで逃げ続けるダイ。 バーン「だが……敗北よりはよい……! 敗北よりはっ!! 大魔王バーンの偉大なる名だけは、守り通すことができるッ!!」 ダイ「そのため、使ったのか!! 自ら封じていた力を!! 勝利のためだけにっ」 空を飛び、時に瓦礫を滑り、ビームを避けながら、ダイもまた、声を張り上げる。 ダイ「本来の姿を捨ててまでっ!! ……おれと……同じことを……」 笑いながら、ダイを追って空を飛んでくるバーン。 バーン「それもまたよしっ! 三界を支配する恐怖の魔獣となって、恐れられ続けるのもまた一興よ!!」 巨大化した拳が、何度となくダイを襲う。辛うじて避け続けるダイだが、バーンの攻撃は終わらない。 バーン「ダイ! 竜の騎士!! おまえにさえ勝てれば!! おまえに勝つことが、今の余の全てなのだっ!!」 バーンの執念の一撃が、ついにダイを捕らえた。 バーン「砕けて散れ! ダイーーーっ!!」 狂気じみた叫びを上げ、拳に貼り付いたダイを瓦礫に叩きつけるバーン。 ダイ「全開! ドラゴニックオーラ!!」 青い光を噴き上げ、空へと飛び上がるダイ。 目を大きく見開き、驚愕するバーン。
《感想》 ポップ達の脱出劇に時間を取ってくれて、大感激! 冒頭のバーンパレスの崩壊シーン、見ていてなぜか悲しくなりました。特に、ミストバーンが自慢していたホワイトガーデンの崩壊は無性に寂しかったです。 原作ではここで地上から見上げるフローラ達のシーンが入るのですが、アニメではダイのガチバトルが先でした。 ダイとバーンの殴り合い、ダイとバランの殴り合い並に迷惑な……っ。まあ、今回は壊れるのはバーンパレスなので問題は無いですけど(笑) 実写やゲームでもそうですが、暗さを強調しようとして明るさを落としすぎたせいで、何が映っているのかはっきりと見えなくなってしまうような明度調整をされてしまうと、残念感が半端ないので。 夜の暗さを実感できる色彩でありながら、表情や動きを見るのに阻害のない色彩が好みなので、今回のダイの夜バトルの色合いは嬉しかったです! ……たまにアニメなのに、変なとこだけ夜の闇を追及しすぎてほとんど見えなくなってしまう作品もありましたから……あれはひじょお〜に寂しかったです。 メルルの台詞は、アニメの改変ですね。 地上でフローラ様がみんなの心配をする声音が、本音をのぞかせたような声だったのに感激しました♪ 落ち着いていて優しい声が印象的で、普段から感情を見せずに口調を変えないようにしているなと思っていましたが、みんなを心配する時の声には明らかな不安がにじみ出ていて、彼女の素を感じ取れたようで嬉しかったです。 ラーハルトが目覚めたシーンで、仲間達がバラバラに立っているような感じの中、クロコダインがレオナの真後ろに立っていたのを発見して、ちょっとほっこりしました。 気絶したラーハルトを心配して、ヒムとヒュンケルが一塊になっていたように、クロコダインもレオナを心配して、いざとなったらかばえるように側にいたのかなと考えると、萌えます♪ しかし、バーンパレスの心臓部、灰色っぽい地味な色合いとは思いませんでした。もっと肉々しい赤い色合いか、うっすらピンクなイメージだったのになぁ……と思った後で、名作ゲーム(ただしR18)『沙耶○歌』のイメージがいつの間にか混じっていたことに気がつきましたよ(笑) ええ、ちょっと反省。 それにしても、ラーハルトも気の毒に……。 マァムの閃華裂光拳、タメからしっかりと演出してくれたのが感激でした! ひっさびさのマァムの活躍っ! ……まあ、ノーダメージでしたけど(笑) 素人考えでは、武装化しているのならつけっぱなしの方が良さそうな気がしましたが、閃華裂光拳を打つには邪魔になるのかもしれませんね。手袋も外していたぐらいですし。……ついでに、猛虎破砕拳ももう一度、見たかったです! クロコダインの攻撃も、獣王会心撃で見たかったのに〜。 ブロキーナ老師、原作では「打つ手なし……だね……」と諦め気味の台詞をはいていましたが、アニメでは唸りつつ腕組みをするにとどまっています。 アバン先生の説明の際、バーンパレスの断面図が出てきたのは原作通りでしたが、落下アニメーションで演出されたのには驚きました。危機的状況なのがすごく分かりやすいです。 ポップのメドローア、迫力があっていいですね! これが、作品中最後のメドローア……炎の弓を先に作り出し、氷の矢を生み出す演出が綺麗でした。 今回のメドローアの作り方を見てみると、両手を合わせた段階で光の弓にするのはスピード重視のやり方で、今回の方法が正統な気がしてきました。敵がいない状態で、集中して放てる状態だったことを考えると、この時ほど撃ちやすい状況はないですしね。 メドローア失敗直後、レオナが走ってくる演出がちょっと嬉しかったです。 だけど、アニメではそれをきちんと言葉にしてポップに話しかけているのが、彼女も参戦している印象があっていいですね。 ポップが倒れかかるシーン、悔しそうな表情をしていたポップが、一瞬背筋を伸ばしたと思った瞬間、目つきがフッと緩んで倒れかかるという演出の細かさに感心しました! 特に、一瞬、背筋を伸ばしたシーンがお気に入りです! つまり、自分の最高の必殺技を無効化された衝撃から立ち直り、別の手段を探そうと思った。 ポップを支えるマァムの反射神経、素晴らしいですね。マァムは真後ろにいたのでポップの表情が見えなかったはずなのに、ふらつきを見逃さずに即座に支えています。 レオナはポップのふらつきに驚いてはいますが、反応するだけの反射神経はなかったようですね。 また、アバン先生はポップの様子に目を向け、マァムの後ろにいたヒュンケルもそれを見ていました♪ ところで、原作ではマァムはポップの肩の辺りを支えていましたが、アニメでは片手は肩に、片手は脇の下にと差し込まれています。 ポップの強がりと、それを見守るマァムの表情が、たまらなく好きです! ポップの犬死に拒否宣言、気迫がこもっていて良かったです! そして、全員集合図の改変にも感動! が、アニメではポップの左右にマァムとレオナが寄り添い、全員がポップに顔を向けているので、彼への期待が感じられて嬉しくなりました♪ アニメの配置を見た後で原作を見ると、ちょっとバラバラ感があるようにさえ見えてしまいます。 レオナとマァムがポップの両脇にいるせいか、画面もなんか華やか。そして、密かに嬉しいポイントが、ヒュンケルがポップの真後ろにいることだったりします。 ダイとバーンの殴り合いシーン、動きが速っ。 クロコダインの台詞、原作ではヒムの復元についてと、「これまで……なのか……!」という弱音が混じっていましたが、アニメではそこはカットされていますね。 ポップの脱出計画の際、レオナとクロコダインの台詞の一部がカットされていますね。 原作レオナ「あれほどの破壊力をもった技を、誰が使えるっていうの?」 原作クロコダイン「残念だが、たとえ己が5人いたところで、ドルオーラには及ばん……!」 妙に具体的なこの部分がそろって無くなっているのが、面白いです。このまま、二人の会話として通用しそうな感じですね。 ドルオーラについて語るクロコダインが、自分の力のなさを嘆くように手を震わせている姿はシビれるぐらいかっこよかったです。抑えめの声とは裏腹に、手に現れた隠しきれない悔しさが際だって見えて、実に印象的でした。 ポップが悩むシーン、左右反転していましたが、それよりも印象的だったのは周囲にいる仲間を2〜3人ずつ、ゆっくりと見回すように映し出していたこと。 周囲が暗くてちょっとモノクロっぽい色彩になっているのも相まって、まるで……『犯人は、この中にいる!』と言わんばかりの演出に、つい笑ってしまいました(笑) ポップがわざわざ指を交差させて、グランドクルスと言うシーンが妙に可愛いです。 男率の高いダイ大では、めったにない美少女が寄り添い合っているシーンだったのに〜。 グランドクルス発言で、チウはそもそもグランドクルス自体見た事がなかった気がしますが、なぜ彼の台詞を残してクロコダインとレオナの台詞を削りまくったのかが疑問です(笑) 原作クロコダイン「な、成程……! あれならば闘気エネルギーの最大放出!」 原作レオナ「ドルオーラに限りなく近い威力が出せるかも……!」 説明が一気に省かれましたが、アニメのクロコダインとレオナの短くも息の合った掛け合い、勢いがあっていいですね♪ マァムが反対するシーン、原作ではマァムはポップの腕をむんずと掴み、ポップは逃げ腰になって落ち着けと言っていますが、アニメではマァムの動きはポップにすがりつくような感じで、かなり落ち着いている感じがします。 でも、ポップの台詞が削られていたのは、返す返すも残念! 原作ポップ「お、落ち着けよ、マァム!! あんな半死人に頼んなくてもいいの!!」 ヒュンケルをさりげなくディスっているこの口の悪さ、聞きたかったです〜。 でも、アバン先生を見る時の期待に満ちあふれたポップの顔が、実に可愛くて満足です。この表情はアニメの改変ですね♪ アバンを振り返り、目をキラキラさせているポップの信頼の表情もイイ感じ♪ その間、アバン先生が白眼鏡のままなのが、事情を知ってから見返すと意味深に感じます。 ポップとアバン先生のやり取りで絵が左右逆転していますが、それ以上に差を感じるのは、原作では笑顔を見せていたアバンの目が、アニメではずっと白眼鏡のままだったこと。 それに全く気づかないポップが、腕をブンブン振ってはしゃいでるのが可愛いです♪ 原作では書き文字だった「わーいわーい」を、きちんとセリフにしてくれたのも嬉しいポイントです♪ お調子者師弟本領発揮とばかりに、息の合ったはしゃぎっぷりがいいですね。 そこに割り込むヒュンケルの説明は、かなりカットされていました。「だが、それを最大最強の技に進化させたのはオレだ」の説明は、傲慢な響きが気に入っていたので、カットされたのは残念です。 ヒュンケルの説明を聞くポップの表情も、原作よりも驚きが強い分、子供っぽさを感じられて気に入りました。 想像に過ぎませんが、アバンはヒュンケルの使ったグランドクルスを見た時から、自分の教えた技の可能性を再確認し、いざという時の備えになるかもと想定していたように思えます。 そして、この部屋に閉じ込められてあれこれ試す中で、自分がグランドクルスを使うことも模索していたのではないかと思えてなりません。ポップが思いつかなかったら、最終的には自分から言い出して試すつもりがあったとは言え、そのことについてどう説明するか、悩んでいたのだと思います。 が、アバンが結論を出す前に、ポップがそれに気づいてしまった。 だからこそ、最初にそう言われた時、すぐには反応しきれなかった……しかし、ポップがその可能性に気づいてしまった以上、危険性を一切説明すること無く、あんな風におどけて見せたんじゃないでしょうか。 成功すれば問題ないですし、もし技と引き換えに自分が死んでしまったとしても、アバン自身もその危険性に気づいていなかった――つまり、ポップがそれに気づかなかったとしても、仕方が無いと思わせることができるように。 そして、ヒュンケルはアバンの迷いや危険性に気づいたからこそ、アバン先生を止めているわけですが、自分だけでは止めきれないと考え、ポップに止めるように言っているのが面白いですね。 ヒュンケルは自分より、ポップの方がアバンを説得できると考えているんでしょう。 ヒュンケルとマァムのやり取りも、かなり改変が。 マァム「だめよ、ヒュンケル! そんなことをしたら、絶対に死んじゃうわ!」 ヒュンケル「だが、誰かが生命の危険を承知でやらなければいけないことならば……! 少なくとも、確実に技だけは成功するオレがやるべきだ……!! そうだろう、マァム?」 見ての通り、原作の方が理屈っぽいです。アニメでは簡略化しつつ、声の演技で省略部分を補っているのが素晴らしいですね。 アニメでは互いに腕をつかみ合っているマァムとヒュンケルが、普通に立っていましたが、原作ではここで二人とも姿勢をちょっと崩しています。 ヒムのグランドクルス挑戦シーン、回想シーンが入ったのが嬉しかったです。回想シーンは色違いのフィルターがかかることが多いのですが、このシーンは色鮮やかな決闘の光景そのままでした。 仲間達の姿を一人ずつ映しながらのヒムちゃんの告白、感動的でした♪ ヒムちゃんのグランドクルス発動直前、原作ではヒュンケル、ポップ、チウがヒムちゃんに呼びかけていますが、アニメではヒュンケルだけに絞っています。 ヒムちゃんのグランドクルスシーン、カッコいい……! 砕ける破片が煌めいて、すごく綺麗ですね。 原作では「今だっ!!」の台詞がありましたが、それを略してルーラだけで簡潔にしている改変が好きです。 漫画のコマのように、左右に二人を同時に見せながらのルーラシーンがひたすら格好良かったです♪ そして、空中でルーラが途切れ、地面に投げ出されるルーラの着地は、凄まじいまでのダイナミックさです。もしかして、アバン先生もルーラがあまり得意じゃない……?(笑) 原作では割と地面に近くに投げ出された印象で、しかもブロキーナ老師などはしっかりと着地を決めていましたが、アニメでは全員倒れています。 バーンパレスの燃え方、原作の方がすぐに真っ黒に燃えまくっている印象ですが、アニメは割と穏やかな印象。十字傷がいつまでも残っているのが、正直意外でした。 チウが涙を拭って敬礼する動きが、めっちゃ可愛い♪ ポップとヒムのやり取り、実に楽しかった〜っ。 アバン先生が必ずみんなを助けると踏んで、ヒムのみを選んで救助したポップの判断力と、ポップのルーラを当てにせずに全員救出を優先したアバン先生の判断が、相談もしていないのに見事に合致しているのに感心します。 でも、ポップが突発的に単独行動を取ったことを思えば、この予期せぬ行動のせいでアバンが着地でバランスを崩した可能性があるのかもと思い至りました。 物を運ぶ際だって、10個の物を運ぶつもりだったのに、それが不意に9個になっていたらバランスを崩しちゃいますもんね。そうだとすると、着地失敗の責任はポップのせいになるのですが(笑) ポップとヒムの会話シーン、左右逆転していますが、実に生き生きとしていて、ポップがヒムを持ち上げる時のわずかなかけ声や、ヒムちゃんが鼻をすする音など、原作には無かった音声も付け加えられている細かさに感動しました♪ CM後、ラーハルトがヒムを座らせているシーンにびっくり。意外と仲良しさん♪ 原作でもラーハルトとヒムが並んでいたので、ラーハルトがヒムを休ませる姿勢を取らせたのは納得いきます。……どう考えても、ヒムって見かけ以上に重いでしょうしね、金属だし。 バダックさんの呼び声にみんなが振り向くシーン、ポップとレオナが並んでいるのは原作通りです。 ポップの応急手当でヒムの命は取り留めたものの、完全回復をさせるのはどうしたらいいのかと相談しているところだったりすると、嬉しいです。 仲間達との合流シーン、水彩画風の止め絵が三枚も用意されたのは嬉しい限り。 そして、合流シーンのみんなが駆け寄る図……手を伸ばしてバダックを迎えようとするレオナに、真っ直ぐにポップの元に向かうメルルがお気に入りポイントです。 しっかりと手を握り合っているバダックさんやバウスン将軍に比べ、メルルはポップの前で立ち止まるなど、どこまでも控え目。 クロコダインとバウスン将軍の挨拶が、将軍同士の風格があって好きです。エイミさん、泣き顔が美しい……! フローラ様の隣に、ごく自然によってきたアバン先生。その後、フローラ様の気絶シーンがもう、大爆笑もの! もし、アバンの浮気容疑が発生したらこの顔になるのでは無いかと思えてしまう、目の色のない瞳が怖っ。 マァムはポップの立ちくらみに即反応したのに、アバン先生は覚悟が足りないのでしょうか。……って、逆に言うと、マァムは常日頃からポップがいつ倒れてもおかしくないと最初から思っていて、支えたり庇おうという思考があるだけなのかも(笑) ロン・ベルクがやってくるシーン、原作ではもっと静かな印象がありましたが、アニメでは勢いがあるように思えました。 しかし、ロン・ベルク、空気が読めないというか、雰囲気ぶち壊しまくり……(笑) ポップが空を見上げるシーン、メルルの顔が映り込んでいるのがお気に入りポイント♪ ヒュンケルがポップを励まし、立ち直らせるシーンに感動しました。 さりげなく目を覚ましているフローラ様とアバン先生のツーショット、いいですね。原作ではフローラ様は気絶したままっぽい描写だったので、彼女にもヒュンケルの台詞やダイの奮闘を知って貰えて、嬉しいです。 ヒュンケルの慰めに、ポップが今にも号泣しそうに顔をくしゃくしゃにしておきながら、それでも耐えて涙を拭くシーンに感動しました♪ ポップが強く、ダイに帰ってこいと望むシーン……実にいいですねえ。 ダイが地上を見おろすシーン、原作では地面が多く見えて飛行機から見おろした雰囲気かなと思いましたが、アニメでは海と雲が多く見えて、もっと高い位置から見おろした雰囲気だと思いました。 それにしても、何の知識も無くあれが地上だと判断できたダイは凄いなと思いますが、もしかすると天界の神々の知識が予備知識として竜の騎士の紋章に刻まれていたのかも知れませんね。 バーンが自ら手で第三の目を抉るシーン、血の代わりに白い透過光を使っていましたが……それでも、絵面がエグいですよっ。 しかし、バーン様が埋め込まれた歪な岩の塊……バーン様の輝き具合を見て、「太陽の塔」を連想しちゃいましたよ!(笑) 全てを捨てたバーン様の台詞、実は改変されています。 ハドラーの決死の覚悟が、バーンに少しでも通じたような気がして、ちょっと嬉しい改変でした♪ ダイが巨大化バーンに殴られるシーン、原作では無防備に吹っ飛ばされていましたが、アニメでは両手で頭を庇おうとする仕草が追加されていました。でも、結局は力の差が酷すぎて吹っ飛ばされているんですけどね。 巨大化バーンと、鬼岩城を重ね合わせた回想シーン、良かったです♪ ダイとバーンのド迫力バトルに、目が釘付けっ! ビームを避けるダイの動きが、スピード感があってよかったです! 原作には無かったビーム攻撃が、ここまで引っ張った動きになるとは……! 現実世界の車のフロントガラスのように、ある程度の衝撃が加わったのなら周囲に被害を与えない形でバラバラに砕ける仕掛けをしておいたのかも。 最終的に鬼眼王の姿に巨大化することも想定に置いていたのなら、邪魔するかもしれない壁などは、ある程度以上の衝撃を受けたのならあっさり崩せるようにしておいた方がいいですし。 最終回予告、普段のような映像ではなく、終始花に囲まれたダイの剣のイラストが映っていたのに涙……っ。でも、バランの剣について告げていた辺り、最後までネタバレしていくスタイル(笑) 最終回だけは、「大冒険が、今、終わる」のナレーションになるかな〜と少し思っていたのですが、いつものナレーションでした♪ |