『勇者としての素質』

  


1話『厳しい試験の始まり』(イベントシーン)

 空が見えない深い森。夜。緊迫感のあるBGM
 ダイ、ポップ、デルムリン島衣装。

アバン「さて、今日の修行はある意味、ちょっとした試験です
 ここの森に出るモンスターはかなりの強敵と調べがついています
 今まで通りに戦ってると、苦戦を強いられるでしょう」

 アバン、身構えている。

アバン「私がそばで見守っていますが、場合によっては命を落とすかもしれません」

 アバン、目を閉じている。アバン、身構えている。

アバン「主人公……それでも今日の修行を始めますか?」

主人公「皆を守れる自信がない……」
主人公「皆を巻き込みたくない……」

アバン「ふふっ、なるほど、そういう答えですか」

 アバン、満面の笑顔。

アバン「では、ここはしっかりと私が皆さんを守りましょう
 そして、今日の修行開始しましょう」

ポップ「え、始めちゃうの先生?」(!!マーク付き)

 ポップ、驚きの表情。

アバン「ええ、いきますよ皆さん!!」」

 アバン、真剣な表情。身構えている。


2話『先生の笑顔』

 夜の森。

ポップ「………………」

 ポップ、真剣な表情で目を閉じている。

ダイ「どうしたのポップ?」

ポップ「いや、主人公の答えになんで先生笑ったのかなって思って」
 
 ポップ、真剣な表情。

 ☆ ☆ ☆

ポップ「主人公は修行をする・しないには答えなかった
 なのに、嬉しそうに笑ったのがちょっと気になってさ」

 ポップ、真剣な表情。

ダイ「へぇ〜、ポップって本当にいろいろよく見てるんだね!」

 ダイ、驚きの表情。

 ☆ ☆ ☆

アバン「ポップ、聞こえてますよ? しっかり集中してください」

 アバン、白眼鏡。

ポップ「は、はいッ!!」

 ポップ、驚きの表情。


3話『勇者としての素質』

アバン「役割を皆わかってきたようなので、ポップの疑問に答えましょう
 主人公は勇者の素質たる回答をしたからです」

ポップ「勇者の素質……?」

 ☆ ☆ ☆

アバン「ええ、勇者は皆を導き……皆と手を取って戦う、だけではなく……」

アバン「無理な挑戦や戦闘をしない、という冷静な判断も時には必要なのです」

 アバン、白眼鏡。
 
アバン「それが答えとして返ってきて、嬉しかったのですよ」

 ☆ ☆ ☆

アバン「主人公は皆を守りたい、けど今はできない」
 
 アバン、真剣な表情で目を閉じている。身構えている。

アバン「そうキチンと判断できました、ベリーベリー素晴らしいことです
 その気持ちがあれば、この修行はきっとうまくいきます!」

 アバン、真剣な表情。身構えている。


4話『仕上げの修行』

アバン「さあ、仕上げですよ。今まで教えたことすべてを……」

 アバン、真剣な表情。身構えている。

アバン「ここで発揮してください! 皆の命は私がキッチリ守ります」

 アバン、真剣な表情。身構えている。

 ☆ ☆ ☆

ポップ「よし、いくぞぉ!!」

 ポップ、戦いの表情。

ダイ「いこう、主人公!!」

 ダイ、戦いの表情。


5話『本当の目標』(イベントシーン)

 空が見えない深い森。夜。のどかなBGM

アバン「素晴らしい! 皆、よくがんばりましたね」

 アバン、満面の笑顔。

ポップ「じゃあ……先生……?」

ダイ「主人公も?」

アバン「主人公は基準を満たしました
 けれど、それは『アバンの使徒』のもの……ではありません」

ポップ「えええー? 先生そんなぁ!」(汗マーク付き)

 ポップ、驚きの表情。

アバン「ノンノン、早とちりは困ります」

 アバン、白眼鏡。

アバン「そもそも、アバンの使徒という言葉にこだわる必要はないのです
 あなたはこの世界を助けるんですよね、主人公?」

主人公「はい」
主人公「……たぶん」

アバン「であれば、アバンの使徒になることがあなたの目標ではないはずです
 勇者としての素質は、しっかりと基準を満たしています
 あなたは絆の勇者としての強さと心をしっかりと持ち得ている
 ダイくんたちとの絆も、強く、太く、深くなっている
 アバンの使徒という名前はもう必要ないくらいでしょう」

ダイ「おれたちはもう仲間だもんね!」

 ダイ、満面の笑顔。

ポップ「ああ、そうだな! 先生の修行を受けた兄弟弟子だ!!」

 ポップ、満面の笑顔。

アバン(きっと主人公は唯一無二の存在になるでしょう
 アバンの使徒という名前よりも、ずっと素晴らしい勇者になる……
 私がこの世界に降り立った意味、それはこの勇者を育て上げること
 ダイたちのように私が居なくなっても、皆を導いてくれるように……)

 アバン、目を閉じている。

ポップ「ん? 先生、どうしたんすか?」

アバン「ああ、いや……皆さん修行でお腹が空いたでしょう?」

アバン「今晩は豪勢なごちそうを作りましょう!」(♪マーク付き)

 アバン、満面の笑み。


《感想》

 アバンが絆の勇者を見守り、絆の勇者がちょっぴりレベルアップすると言う、キチンとまとまったいいお話です。
 でも、主人公とアバン先生のやり取り以上に、ダイとポップの方が気になります。

 細かな部分に気がつくポップも好きですが、ポップのことにはよく気がつくダイも好きです。ダイ、ポップのこと好きすぎですよね♪
 


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