『人の弱さと強さと』

  


1話『取りつくしまもなく』(イベントシーン)



 テランの竜神殿のある湖。静かなBGM
 ダイ、ベンガーナ衣装。ポップ、ロモス衣装。マァム、ネイル衣装。

バラン「最初から強い者などいない……か」

バラン(あの時……ソアラ以外の者とも……絆を結ぼうだなどと思いもよらなかった
 ソアラは優しく……いわば弱い人間だった
 しかし、私を庇った彼女は強かった、私の覚悟よりも……)

 バラン、目を閉じている。

バラン「人は強く……なれるのだな
 しかし、竜(ドラゴン)の騎士はなによりも強くあるのが定め……」

バラン「………………」(!マーク付き)

バラン「また追って来たか……」

主人公「待ってください!」
主人公「話を聞いてください!」

バラン「……その必要は感じない
 ひとり……絆の勇者が単独行動か
 私は君たちと慣れ合うつもりはない。話すことは以上だ」

 バラン、姿を消す。やけにゆっくりと暗転。


2話『一考する竜』

 テラン風の荒れた森。針葉樹が多くて尖った印象で、倒れた木が行く手を阻んでいる。

バラン(人間と魔族と竜族……ともに戦うというのは……
 しかし、人間の伸びしろが大きいのは事実……)

 バラン、目を閉じている。

バラン(強き者、力を持つ者がすべきことは……)

 ☆ ☆ ☆

ピラ「んもー! 主人公、なんで逃がしちゃうのよ!
 なんで避けるのかも聞けなかったってもう、もう!!」 

 ピラちゃん、怒りの表情。

 ☆ ☆ ☆

ポップ「なんだあ? ピンクは牛になったのか?」

ピラ「っ!!」

 ピラちゃん、怒りの表情。

マァム「ポップ、ちゃんと前見て戦って!」

 マァム、戦いの表情。魔弾銃を構えてる。


3話『竜(ドラゴン)の騎士でも』

バラン「……!」

バラン「またゼバロの手の者か……彼奴らもしつこいな」

 ☆ ☆ ☆

ダイ「バランのとこにモンスターが!」

 ダイ、真剣な表情。

ポップ「助けなくても大丈夫そうだけど、助けないってわけにもいかねぇよな」

 ポップ、真剣な表情。

マァム「当たり前でしょ!」

 マァム、戦いの表情。魔弾銃を構えている。

 ☆ ☆ ☆

バラン「……助太刀のつもりか?」

ダイ「……弱くても、戦いやすく協力はできる!」

 ダイ、戦いの表情。

ポップ「いくら竜(ドラゴン)の騎士でも、この数を一掃とはいかねぇだろ!」

 ポップ、戦いの表情。


4話『竜からの指示』

ピラ「これよ! これが絆の力よ!!
 弱くても、小さな力でも、繋がれば強くなれる、有利に出来る」

ピラ「なのに、なぜ、頑なに避けるのバラン!?」

 ピラちゃん、怒りの表情。

 ☆ ☆ ☆

バラン「戦いやすく……小さな力でも……か」

 バラン、目を閉じている。

バラン「では指示通りに動け」

 ☆ ☆ ☆

バラン「ダイ、主人公は親玉をしっかり叩け
 魔法力のある君たちは周囲の雑魚を片付けろ」

バラン「……悪くない!!」

 バラン、戦いの表情。


5話『無駄ではない力』

 小洒落た石造りの街。丘の上に城が見える。のどかなBGM。

ポップ「ふぅ、やったな!」

マァム「邪魔にならずに戦えたかしら?」

 マァム、嬉しそうな表情。

ダイ「……うん、たぶん」

バラン「………………」

主人公「まだ共闘するのは無理ですか?」
 →バラン「……未熟ではある」
  バラン、目を閉じている

主人公「またひとりで行動するんですか?」

バラン「だが、今回の共闘が足手まといだとは思わなかった」

ピラ「っ!!」(!マーク付き)

 ピラちゃん、驚きの表情。BGM停止。

バラン「お前たちの連携が絆の血からであるというならば……」

 感動的なBGMに変更。

バラン「人間にとって強い力になるのであろう
 しかし、私はいまだに納得したわけではない。ただその力、人間の伸びしろは評価する」

主人公「ありがとうございます!」
 →バラン「……フン」
  バラン、目を閉じている。

主人公「評価されるなんて思わなかった!」
 →バラン「必要であれば、な」

バラン「……ピラよ、私は慣れ合うつもりはないぞ」

ピラ「わかってる、それでも構わないわ」

ピラ「いまは無理でも、きっと……主人公が絆を深めてくれる」

 ピラちゃん、目を閉じている。

ピラ「あたしはそれを信じてる。だから、孤立しないでくれればいい!」

バラン「……今は弱くとも、か
 そうなる日が来るのか否か……私であれば最後まで見届けられよう」

 画面中央に鍵が出現し、光る。バラン、消える。

ポップ「って、行っちまうのかよ!!」(汗マーク付き)

 ポップ、驚きの表情。

マァム「でも、大丈夫よ。ね、ピラちゃん?」

 マァム、嬉しそうな表情。

ピラ「ええ……」

 ピラちゃん、目を閉じている。


《感想》

 バランと和解しているようにみえるイベントですが、バラン自身は心の中であれこれ思っていることを全然伝えていないので、ダイとの和解は遠い気がします(笑)
 ダイも、じっとバランを見るばっかりで、思っていることを言わないし。
 この親子には、もうちょっと会話が必要みたいですね。

 その分、ポップと主人公が口を出してる感じがします。
 マァムは彼らを見守っている感じですね。
 怒りまくっていたピラちゃんも最後には落ち着いたみたいで何よりです♪


ハドラー1話に進む
バラン2話に戻る
ゲーム道場に戻る
トップに戻る

inserted by FC2 system