１話『真の仲間として』（イベントシーン）

　明るい森の小道。静かなBGM
　
ハドラー（守り続けてきた魔軍司令としての地位だが、それを奪われることをオレは恐れていた
　非情な手段を使ってでも自分の立場を守りたかった
　まさか、その恐れこそオレの迷いを助長してきたのか……？）

　ハドラー、目を閉じている。

ポップ「さっきからあいつなにをだまりこんでんだ？」（汗マーク付き）

　ポップ、驚きの表情。

ハドラー「………………」

ハドラー「なんだ？　なにか言いたげな顔だな……」

主人公「もっと一緒に戦おう」
主人公「連携して戦うのはどうかな？」

ハドラー「なんだと……？」

ハドラー「手を組むつもりはないと言ったはずだ。あくまで利用価値があるから共にいる」

主人公「いい話があるんだけど」
主人公「嫌かもしれないけど」

ハドラー「何度も言わせるな！　貴様らの力なんぞ要ら……くっ！」

　ハドラー、怒りの表情。

ハドラー（!!マーク付き）

　ハドラー、揺れるエフェクト。

ダイ「さっきの戦いの傷がまだ癒えてないんだ……」（汗マーク付き）

　ダイ、驚きの表情。

ポップ「はあ……いつまでも強がってんじゃねぇよ」

　ポップ、驚きの表情。

ハドラー「黙れ……」

　ハドラー、怒りの表情。

ハドラー「黙れ黙れ黙れェ！！」

　ハドラー、激怒の表情。

２話『危機的状況』

　森の中。

ポップ「お前と言い争ってる暇はねえな」

　ポップ、真剣な表情。

ハドラー「小僧……後で覚悟しておけ……」

　☆　☆　☆

ハドラー「チッ！　雑魚ごときが……！」

　ハドラー、真剣な表情。

ポップ「だから単独行動はよせって！」

　ポップ、戦いの表情。

ポップ（はあ……これだから嫌なんだよ……）

　ポップ、真剣な表情で目を閉じている。

　☆　☆　☆

ポップ「こいつら意外と強ぇ……」

　ポップ、苦痛の表情。

ダイ「みんなでなんとか持ちこたえよう！」

　ダイ、真剣な表情。

ポップ「そうだな！」

　ポップ、戦いの表情。

　☆　☆　☆

ハドラー「はあ……はあ……
　このオレがこんなところで……」

　ハドラー、苦痛の表情。

３話『魔軍司令のプライド』

ダイ「あのハドラーが押されている……」

　ダイ、驚きの表情。

ポップ「ダイ、来るぞ！　集中しろ！」

　ポップ、戦いの表情。

　☆　☆　☆

ハドラー「ぐぬ……。んん……？」

　ハドラー、苦痛の表情。

ハドラー（……!?　これは薬草……）

　ハドラー、驚きの表情。

ハドラー「絆の勇者……余計な真似を……」

　ハドラー、苦痛の表情。

　☆　☆　☆

ハドラー（何度もオレを構いおって……
　こいつらに助けて貰うなどプライドが許さん！）

　ハドラー、苦痛の表情。

ハドラー「オレを舐めるな！！」

　ハドラー、戦いの表情。

４話『差し伸べられた手』

ハドラー「オレに舐めた真似をしたことを後悔させてやろう……」

　ハドラー、戦いの表情。

ポップ「まーまー強がっちゃって」

　ポップ、満面の笑顔。

ハドラー「こいつらを倒したら次は貴様だ、小僧」

　ハドラー、怒りの表情。

　☆　☆　☆

ポップ「一体何匹いるんだよ！」

　ポップ、驚きの表情。

ハドラー「ハッ！　怖じ気ついたか！」

　ハドラー、真剣な表情。

ポップ「う、うるせえ！」

　ポップ、驚きの表情。

　☆　☆　☆

ハドラー「グッ！　あと少しだと言うのに……」

　ハドラー、苦痛の表情。

ハドラー「!?　絆の勇者がオレの前に!?」

　ハドラー、驚きの表情。

ハドラー「盾になろうというのか？　バカな!!」

　ハドラー、驚きの表情。

　☆　☆　☆

ハドラー「最後の最後まであいつはオレに手を貸すのか」

ハドラー「あいつの言っていた絆……」

　ハドラー、目を閉じている。

ハドラー「ええい！　なにを考えてる！　そんなものオレには不必要だ！」

５話『繋がりを求めて』（イベントシーン）

　明るい森の小道。のどかなBGM

ポップ「やったぜ！　おれたちの勝ちだ！」（♪マーク付き）

　ポップ、満面の笑顔。

ダイ「今回も連携技がうまくいったね」

主人公「これも絆の力だね」
主人公「みんなのお陰だよ」

ポップ「へへっ！　お前らに信頼されてっとおれはいくらでも強くなれるぜ」

　ポップ、満面の笑顔。

ダイ「……ポップ、さっき逃げようとしてなかった？」

ポップ「し、してねえよ！　おれを信頼しろっての！」（汗マーク付き）

　ポップ、驚きの表情。

ダイ「あははは！　ごめん、ごめん！」

　ダイ、満面の笑顔。

ハドラー（くだらん……）

ハドラー（絆などなんの力になる。そんなものただの気休めだ）

　ハドラー、目を閉じている。

ポップ「ハドラーも、そのなんだ……さっきは助かったぜ」

ハドラー「貴様……なにを言っている……？」（！マーク付き）

　ハドラー、激怒の表情。

ポップ「勘違いすんなよ！　あくまでさっきの戦いだけの話だ！」（汗マーク付き）

　ポップ、驚きの表情。

ポップ「まぐれだったとしても、一緒に戦ったから勝てたのは事実だからよ」

ポップ「てめえと絆が芽生えたなんてこれっぽちも思ってねーからな！」

　ポップ、驚きの表情。ツンデレ風。

ポップ「ほら、さっさと先に進もうぜ」

ハドラー（絆、か……）

　BGM、停止。

ハドラー（オレには不必要……いや、持ち合わせてはいないものだ）

　　感動的なBGMに変更。

ハドラー（……だからなのか？
　オレの強さに足りないものは……
　ひとりで十分だと思っていた。今もその考えは変わらん）

ハドラー（しかし、もしも……もしもいつか誰かとそんなものが結べたならば……）

　ハドラー、目を閉じている。

ハドラー「ハッ……！　オレはなにを言っている
　全く馬鹿げた話だ」

　ハドラー、真剣な表情。

《感想》

　悩めるハドラーに、ガンガン突っ込んでいくポップの組み合わせ、いいですね。ハドラーの次は貴様だ発言には笑いました。
　ハドラーが決してポップの名を呼ばず、小僧呼ばわりしている辺り、覚醒前のハドラーっぽいです。

　ポップが逃げたってからかうダイとのやりとりも楽しかったですが。
　ハドラーに礼を言うポップの態度が、ツンデレっぽくて実に楽しかったです。

　主人公はせっせとハドラーを守り、庇っている様子ですが、ポップのツンデレの方が目についちゃいます。