Q6『魔界編でのポップの留学していた頃はどんな感じだったんでしょうか?(王様や貴族との関係とか)』 |
レオナ「まず、ポップ君は戦後初めて行われた世界会議の場で、世界各国の王達に自国にくる様に招かれているの。ただし、この時はどの国もポップ君が自国に永久就職してくれるのを期待して、好条件での待遇と役職を用意していたわ」(勇者行方不明編『大魔道士か、魔法使いか』参照) アバン「その時はポップが断ったのでとりあえず保留になりましたが、どの国の王もその意思は変わっていませんよ。第二回めの世界会議では正式な議題にこそなりませんでしたが、その期待は誰もが抱いていましたしね。
レオナ「あのパーティの時は、苦労したわ〜。どこの国の王様もやれポップ君を見舞いにきたがったし、具合がどうだのって根掘り葉掘り聞くんですもの。 ポップ「ああ、まぁな。あの時は確かに、しつこく誘われたっけ。 レオナ「しかし、すごく図々しいというか無視のいい話だったわよね、アレ。 ポップ「なはは〜、あの時は迷惑かけちまって悪かったよ、姫さん」 アバン「姫の尽力があったからこそ、ポップは宮廷魔道士見習いという気楽な立場で短期留学できることになりましたからねえ。 フローラ「(笑いながら)まあ、王族と一般市民からの評価は、すごく高いのよね。ポップはどこの国でも留学中にそれなりに活躍して、なんらかの形で手柄を立てていたから。 でも、残念ながらと言うべきか……貴族には、少々受けが悪かったみたいね。
バウスン将軍「体面を気にする貴族ほど、一般市民の活躍を認めようとはしませんからな。まったく、困ったものです。 ノヴァ「それのせいでポップがリンガイアに留学している間は正直な話、いい迷惑だったな。ボクが護衛役兼世話係として選ばれたんだけど……ちょっとでも目を離すと、すぐにルーラでどっかに行っちゃうし!」 ポップ「そ、そんなのはたまにしかやらなかったじゃないか、大袈裟にいうなよ〜」 ノヴァ「(皮肉っぽく)週に1、2度は決まって無茶をやらかすのは、世間ではたまとは言わないと思うけどね」 バウスン将軍「ははは…(乾いた笑い)まあ、それはさておくとして、ポップ君の活躍はリンガイアの復興に大きく貢献してくれました。
オーザム王「(幼いながらも毅然として)それは我が国でも同じです、 フローラ「カール王国でも、ポップには大いに感謝しているのよ? アバン「ええ、もう二度と手に入らないだろうと誰もが諦めるしかない状況でした。だけど、ポップがパデキアの種を見つけてくれたんですよね、嬉しいですよ。 レオナ「やだ、ポップ君、カール王国でもそんなことしてたの?」 ノヴァ「まったく、反省している気配がないね」
レオナとノヴァに睨まれ、ポップ、いささか慌てます。
ポップ「せっ、先生っ?! そんなことバラさなくってもっ?!」 ロモス王「はっはっは、ポップ君はワシの国でもやはり洞窟探索で活躍してくれたものだよ。おかげで廃棄されたはずの鉱山が再発掘され、そこで銀の鉱脈が発見されたのは大助かりだったよ」(魔界編『少し重たい秘密』参照) テラン王「我が国でも、ポップ君の滞在がよい方向に働いてくれた。彼を一目見ようと、一度は捨てた祖国に戻ってくる民は多かったし、それに彼はテランに新しい可能性を示唆してくれた。 レオナ「こうやってまとめて聞いてみると、華々しい活躍ぶりよねえ。 ポップ「いやっ、待てよ姫さんっ?! それ、おれとは無関係のも混じっているからっ!
ポップとレオナが揉める中、場の空気をまったく読まずに巨匠が登場します。
ムッシュ・カタール「そして、ベンガーナ王国ではポップ君の登場はちょっとしたセンセーションでしたよ! なにしろ我がデビュー作にして、指折りの自信作『ひなげしの君』に瓜二つの少年がやってきたのですからな。 ポップ「(頭を抱えて)そんな話題は、死ぬほどいらなかったんだけどよ〜。おまけに、親父をいまだに恨んでいるっぽい大臣にはでっ食わすし、親父の家族にも初めて会ったし、ベンガーナの王様やアキームさんにやたらと勧誘されまくるし、もう、ホントに何とかしてくれって感じの留学だったぜ……!」
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