『四界の楔 ー発覚編 2ー』 彼方様作 |
「…ああ」 返事と同時にスルリとバンダナを取り、机の上に置く。すると先刻と同じようにポップの全身が淡い光に包まれ、それが消えると少女の姿に戻る。長い髪が背中に広がり、着ている服がややダブついた感じになる。 「あ、先刻のポップだ」 あっさりと言ったダイに、ポップは彼がいない間にレオナに話したのと同じ説明をする。尤もそれをダイが何処まで理解出来るかは怪しいものではあったが。 「ただ、これな。ベースは先生の魔法なんだけど、状態キープに必要なのは俺自身の魔法力なんだ。一日に必要なのはメラ1〜2発分ってとこかな」 「…それでマトリフ師にせっつかれたって事ね」 「まぁ、そのほんの僅かの魔法力が勝敗を分ける事だってあるからな」 今までだってギリギリだった。 「その割には、先刻も逃げようとしてくれたじゃない」 「んー、いざとなると、なかなかなぁ?」 確かに言い出しにくいだろうとは思う。 「えっと。つまりこれからポップはずっと女の子でいるって事?」 ポップとレオナの会話に、ダイが割り込んでくる。 「……簡単にいや、そうだな」 「えー?」 「えー、じゃねぇ!お前は何聞いてたんだ!」 「だってさ、ずっと女の子だって事は、もうおれとお風呂入ってくれないって事だろ?」 先刻、散々渋って、、戻って来た時には少年の姿になっていたポップを思い出して、ダイなりに出した結論だった。 「お・ま・え・は〜。戦いより、俺との風呂の方が大切かっ」 心底呆れたと言わんばかりのポップにダイがむくれる。 「だって、最近あんまり一緒にいてくれないじゃなんか」 「仕方ないだろ?俺とお前じゃ修行の内容が違うんだから」 「おれと一緒にいるのが嫌なのっ!?」 「何でそうなる!?」 「はいはい、二人とも。ちょっと落ち着いて」 段々と痴話げんかのようになってきた二人の言い争いをレオナが止める。 「まだ全部じゃないんでしょ?」 疲れたようにソファの背にグッタリともたれかかったポップに、水を向ける。ダイは彼にしては不機嫌な表情で、そんなポップをじっと見ている。 「もう一つはさ、これしてると先生の魔法力が俺の全身を覆ってるから、俺の魔法力の成長を阻害してるんだって師匠が言ってた。俺がルーラを覚えられなかったのも、そのせいだってさ」 「時期的にも限界なのね」 「ああ。って訳だから、ダイ。理解しろ」 膨れっ面のままのダイの頭を、わしゃわしゃと撫で回す。 「お前な。何がそんなに気に入らないんだよ?」 その表情に、ポップがお手上げと言うように、ため息交じりに問う。確かにダイは甘えたな所もあるが、戦いが関係する事でこうまで頑なだった事はない。 「だって…」 ポップが女の子だったのが嫌な訳ではない。 何も映していないような、静かすぎる瞳。 「ダイ。俺は別に旅から抜けるなんて言ってないぞ?」 宥めるような言葉に、唇をかむ。 「…ダイ君。そんなにポップ君と一緒がいいの?」 「うん」 ためらいもなく頷いたダイに、今度はレオナが小さく息を吐いた。本当は部屋も分けた方がいいと考えていたが、この分ではダイに多大なダメージを与えてしまう気がしてならない。 そんなレオナの心中を読んだ訳でもないだろうが、ポップがこれが最大の譲歩とばかりに言った。 「風呂だけはどうしようもないけど。部屋はそのままでいいよ」 「でも、それじゃぁ…」 「別にいいんじゃね?何処をどうした所で“間違い”なんか起きようもないし」 「それはそうだけど」 とにかくポップと共にいる事が最優先で、性別に全く頓着していないダイの「お子様」っぷりを受けての言葉だとは解るが、それはそれでレオナとしては複雑だ。 「ま、いいわ。それは明日決めましょ。それよりも」 ピ、とポップを指さす。 「明日、ベンガーナのデパートに行くわよ!」 「はい?」 「その服、女の子の体じゃブカブカじゃない。ダイ君の装備もいい物を揃えたいし、丁度いいわ」 「や、別にいいよ。詰めれば済む事じゃん」 一応母親と、ついでにアバンから家事関係は一通り仕込まれているし、経済観念もシビアに出来ている。それでなくとも今のパプニカに余計な出費をする余裕などない事は、子供にでも解る。 「ええ、袖や裾はそうよね。でも、足りない所は?」 レオナの指はポップの胸元で止まっている。 ダイとの事で複雑な思いはあるし、今が戦時中で国庫に余裕がない事など、レオナが一番解っている。 「それに、毎日修行ばっかりでも駄目よ。少しは息抜きもしなきゃ。ね、ダイ君、明日三人で買い物に行きましょう!」 「ポップとレオナと?」 「そうよ」 「うん!行こう。ね、いいだろ、ポップ」 「う…っ」 満面の笑顔でねだられて、言葉に詰まる。ここ数日、ダイの要求をスルーし続けてきた自覚があるだけに断りにくい。期待一杯の目で見上げてくるダイに、何故か罪悪感が刺激される。 「解ったよ。朝一で師匠に断りいれてくるから。それでいいだろ?」 「じゃ、明日は一日ポップといられるんだ」 押し倒す勢いで抱き着いてきたダイに苦笑するも、レオナのじっとりとした視線に気づいてギョッとする。 “あの時の嫌な予感て、これだ。絶対、これだ” 背に冷や汗が流れる。 “…言ったら言ったで、それも怒るんだろうけどさ” 自分が好意を持っている男の子を、男だとみなしていないと言われた日には「何よ、それ!」で散々文句を言われるに決まっている。 「ふ…」 レオナの吐息ともつかない、小さな笑い声に気付いたのは耳のいいダイではなく、ポップだった。何しろダイときたら、子犬の如くポップにじゃれ付くのに夢中なのだから。 「そう、そうよね」 「レオナ?」 地の底を這うような声に、やっとダイが反応する。 「新しい服を買ったら、ポップ君をお披露目しないとね」 「は…?」 「そうよ。そうしないと、皆戸惑うじゃない。男だと思ってたポップ君が本当は女の子だってきちんと周知しないと!」 力強く宣言したレオナに、ポップはざっと血の気が引くのを感じた。 「髪だってそんな流しっ放しじゃなくて、きちんと整えて。衣装もポップ君に一番似合うのを選ばないと」 「待てっ。今、装備じゃなくて衣装って言ったな!?」 反射的に言い返したポップだったが、レオナは全く取り合わない。 「いいじゃない。魔法使いの服なんて、見た目には普通の服と変わらないモノが多いんだから」 「よくない。そもそもオヒロメって何だよ」 「一度で済ませるにはそれが一番でしょ。それにきっと、城の男連中の士気だって上がるわよ」 「−−−−何だって?」 最後の一言に耳を疑う。 毒気を抜かれたように言葉が止まったポップに、レオナは容赦なく追い打ちをかける。 「ね、ダイ君。今のポップ君見て、どう思う?」 「どうって?」 遠慮なくポップに抱き着いているダイが、きょとんと聞き返す。 「中身はそのままだけど、女の子としての見た目よ」 言われて、ダイは穴が開きそうな程ポップを見つめる。全体に柔らかい印象になってはいるものの、顔立ちそのものはそれ程変わっていない。 「…んだよ」 流石に居心地が悪いのか、やや引き気味になっているポップに、ダイはそれこそ太陽のような笑顔で力一杯のたまった。 「すっごい可愛い!」 臆面もなく言われた一言に、ポップは冗談抜きでめまいを覚えた。そう言いながら、隙間なくポップに抱き着いているダイの中で、果たしてポップの性別はどう認識されているのやら。 「そうよねー。可愛いわよねー」 何かを含んだような満面の笑み。 レオナやマァムのような、パッと人目を引くような華やかさはないものの、黙って座っていれば清楚な白い花の風情を醸し出すだろう。それも百合のような主張の強い花ではなく、コデマリのような可憐さだ。 「いや、可愛いって…俺が?」 だが当の本人は、自分の容姿を全く評価していないらしい。その様子にレオナはまたニンマリと笑った。 「それは明日になれば解るわよ。うふふふふ…腕が鳴るわぁ」 「何する気だよ!?普通でいいからな。ヒラヒラとかフワフワとか、絶対いらないからな!」 不穏な言葉に、毛を逆立て子猫のようにポップが抗議するが、やはりそれもレオナはスルーだ。 「うるさいわね。あんまりゴチャゴチャ言うと、マリンやエイミのお古を着せるわよ!」 「それはやだ!」 「だったら大人しく付き合いなさい!」 ビシィ!と効果音がつきそうな勢いでポップの目前に指をさす。 人間、最悪のものを提示されれば、それ以外のものを受け入れるハードルが下がる。レオナの勢いに押されたのもあるだろうが、案の定ポップは黙り込んでくれた。 “ああ、ストレスたまってんだな” 何となく解ってしまった。 「ダイ。いー加減離れろ」 一応彼なりに手加減はしているのだろうが、段々と息苦しくなってきている。ついでに動きが制限されっ放しなせいとダイの重みで、腰から下が痺れだしてきた。 「いいじゃん、もう少し。なんか柔らかくって気持ちいいし」 「…!離れろっ、ボケェ!」 『柔らかくて気持ちいい』などと、取りようによってはヤバい言葉に、ポップはダイを殴り飛ばした。これ以上レオナの不興を買うなど絶対に御免だ。 「ひどいよ、ポップ〜」 「やかましいわ。限度ってものを考えろ!」 ポップの力で殴ったところで、ダイがダメージを受ける筈もない。なのにわざとらしく頭を撫でて、ちょっぴり涙目で抗議するダイから、ポップはレオナに視線を向けた。それにつられるように、ダイもレオナへと目をやる。 「誰かに抱き着けば安心するってんなら、レオナ姫にしとけよ」 すげなく言って、ポップは立ち上がった。 「えー、幾らおれでも、女の子にむやみに抱き着いちゃいけない事位知ってるよ」 “…って言うか、ポップでないと意味ないし” 寧ろここは、心の声を言っとけと言う場面だが「お子様」なだけに「子ども扱いするな、それ位知ってる」と言いたい気持ちが勝ってしまったが故の言い分だった。 「……ああ、そう」 口達者なポップにしては珍しく、たったそれだけ言うと扉へと向かった。 「ポップ?!」 「俺、もう寝るから」 淡々とした、何処か冷たいとさえいえる声音。 「おれ、何か悪い事言った?」 オロオロするダイに、こちらも流石に呆れてしまう。 「あのね、ダイ君。ポップ君も女の子だって、今ずっと話してたでしょ?」 脱衣所でポップがそう言っていたが、ここまでずっと『少女のポップ』を見ていて、その上あれだけみっちりと抱き着いておいて、性別認識の切り替えが出来ていないとは思わなかった。 「おれは…ポップがどっちでも構わないけど」 「ダイ君にとってはそうでも、ポップ君からしたら本来の自分を否定された気持ちになってもおかしくないのよ」 噛んで含めるように言い聞かせる。 「おれ…っ、そんなつもりじゃ」 「ええ。ダイ君に悪気がないのは、ポップ君だって解ってるでしょうけど」 だが、悪気がなければ、全てが許される訳ではない。 「ポップに謝んないと!」 「頑張ってねぇ」 言葉と共に、机の上に置きっ放しだったバンダナを咄嗟に掴んで出ていったダイを見送って、レオナはそれまでとは打って変わって真剣な表情になった。 女として生まれて、男として生きる。 レオナは、勇者アバンを直接は知らない。 それに彼は学者の家系出身で、ダイとは違い魔法も得意としていたと言う。あのバンダナ一つ取っても、その技量が確かなものだと解る。流石にマトリフには及ばないにしろ、そんな人が自分の魔法が、弟子の魔法使いとしての成長を妨げる事に気付かない、と言うのもおかしな話だ。 また、ポップの男としての振る舞いが、一年そこそこのものとは思えない程堂に入っているのも腑に落ちない。 “それに…” 服装について言い争っていた時に、ほんの一瞬見せた昏い瞳の色が気にかかる。 あんな瞳をレオナは知らない。 なのにあれに似た瞳すら知らない。 “彼女は…何を抱えているのかしら?” ポップが男で良かったと安堵したのは今朝の事。それが本当は女の子だと知って、強力なライバルになると焦りを感じたのは、つい先刻。
ポップを傷付けてしまったかも知れない、という思いからダイにしてはソッと扉を開ける。遠慮勝ちに部屋に入ると、寝ると言っていたポップは、クッションの上で本当に眠っているゴメちゃんをぽよぽよと撫でながら、ボンヤリと窓の外を見ていた。 「……ポップ」 返事は、ない。 「ポップってば」 少し強く呼ぶと、細い肩がピクリと揺れた。ゆっくりと振り返ったポップの表情に、ダイはホッとする。 「何だよ、早かったな」 けれど言葉は微妙に冷たい。 「えっと、おれ、ポップが女の子じゃないとか思ってないから」 「ああ…いいよ、別に」 「けど、先刻…ポップ・・」 何と言えばいいのか解らなくなって挙動不審になったダイの頭を、ポップは何時ものように撫で回した。 「バッカ、気にすんなよ。確かにちょーっとカチンと来たけど、元々俺が黙ってたのが悪いんだし」 「それなら、いいけど」 「いいって事にしとけ。大体、男だろうと女だろうと、俺のやる事は変わんないんだから」 「ポップのやる事?」 「お前を支える事。違うか?それとも、女じゃ不安か?」 少年の時と同じ笑顔で言ったポップに、ダイは大袈裟な程、首を振った。 「そんな事ない。男でも女でも、ポップはポップじゃないか」 「ああ…そうだよ」 先刻とは逆に、今度はポップがダイを抱き締める。何処か縋りつくように、強く。 ーーーー変わらないよ 「ポップ…?」 今までだって、男としては細いと思っていたけれど、少女となった(戻った)ポップは、それよりも更に細くて何処もかしこも柔らかくて、先刻は自分が遠慮なく抱き着いていたけれど、逆にこうして抱き締められると、何だか妙にドキドキしてしまう。 “ホントに、女の子なんだ” 結構今更だが、この時やっとダイの中で「ポップが女である」認識が出来上がった。 「あ、ポップ、これ」 そのドキドキを誤魔化すように、手にしていたバンダナを渡す。 「ああ、サンキュ」 触れた瞬間、また光に包まれると同時にポップの姿が変化する。けれど何時ものように頭に巻く事はせずに丁寧に折り畳むと、ゴメちゃんが寝ているクッションの横に置く。 「それ、どういう仕組み?」 「俺の肌に触れれば、効力を発揮する。尤も普通のモシャスと違ってベースが俺自身だから、能力値はそのままだ」 「それって…」 「男の姿はしてても、体力も腕力も女のままだったって事だ。お前から見たら、そりゃ頼りなかったろ?」 苦笑と共に告げられて、またダイは首を振った。 操られたブラスを助けられたのも。 “そうだ、先生のモシャスがかかってるって言ってた” 愛用品であると同時に、形見とも言える物だ。けれど、これからの戦いにはそれが邪魔になるのだと説明された。 ーーーーおれがいるよ そう言おうとして、けれど言えなかった。ポップの瞳が、あの深淵の闇を映していたから。光のない、虚ろな瞳。 「ポップ!!」 自分が呼んでも応えてくれないかも知れない。そんな恐怖を思い出す間もなく、大声を出していた。その声に、ポップは先刻と同じようにゆっくりとダイへと振り返った。 「ポップ…」 「……ダイ?」 まだ少しボンヤリとしてはいるものの、それでもポップはダイの声に反応した。
翌日、一度マトリフの元へと向かい戻ってきたポップは、またバンダナをしていた。 「ポップ…それ…」 「あら、可愛いじゃない」 「まぁ、本当」 気球の準備をしている三人に、それぞれ声をかけられる。 「エイミさんも行くのか?」 「いえ、私は準備のお手伝いだけよ」 一応は付いていこうとしたのだが、レオナに止められたのだ。女の子としての楽しみを全く知らなさそうなポップに、目一杯おしゃれをさせてやるのだとはしゃいでいた。 勿論、目的がそれだけではない事はエイミにも解っている。 とはいえ、きっとポップは今日一日、レオナのストレス解消の為に生きた等身大の着せ替え人形として遊ばれるに違いない。…とりあえずエイミは心の中でポップに謝っておいた。 「ねぇ、バンダナしててなんで女の子のままなの?」 「師匠に消してもらったんだよ。元々、モシャス用に手に入れた物じゃなくて、5歳の時から使ってた物だから、ないと落ち着かないんだ」 懐かしいような、切ないような表情で、ポップは語る。 愛おしむようにバンダナに触るポップを見ながら、ダイが複雑な表情になる。今傍にいる自分より、ポップの中では未だにアバンの存在の方が大きいと言われているようで、何だか面白くない。 「ポップ。ほら、早く行こう。レオナだって待ってるよ」 「あ、ああ」 少年の時にピッタリだった手袋は、今は少し布が余ってたわんでいる。その手を引っ張るダイに、ポップが少し戸惑いながら歩を進める。 「どうしたんだよ、ダイ」 何だか急に不機嫌になったように見えるダイに、ポップが不思議そうに声をかける。だがダイはそれに答えずに、ただポップの手を引っ張る。 “だってポップはおれの魔法使いだもん” それがどんな感情なのかまでは、ダイは理解していない。だがポップの中に、自分以上の存在がいるのが嫌だった。 「ちょ…っダイ、痛い」 「あ、ごめん」 思いがけず手を掴む力が強くなっていたらしく、ポップが抗議の声を上げる。ただそれで力を緩めはするものの、離そうとはしないダイにポップが小首を傾げる。 「ほんと、どうしたんだよ」 「どうもしないよ」 「???」 ポップは増々不思議そうな顔になるが、ダイのボキャブラリーの貧困さを知っている為、これ以上聞いても明確な答えは返ってこないだろうと諦める。 「それじゃ、行くわよ」 ただそんな思いを表に出す事はなく、二人が気球に乗り込むと出発の合図をエイミに告げる。 “だって、この二人じゃねぇ…” まだまだ恋愛感情未発達な「お子様」ダイ。 「ベンガーナかぁ。ポップは行った事ある?」 「いや、初めてだ」 「ふふっ。じゃぁ、驚くわよ〜」 ダイとレオナの二人とも、理解の差こそあれ、ポップが何か隠している事には気付いている。けれど本人がそれに関して何一つ口にしようとしない以上、下手に突く訳にもいかない。 そんな微妙な重さを背後に忍ばせながら、それでもこの時までは楽しかったのだ。 彼方様から頂いた、素敵SSです! 元々は拍手でダイ大への萌え語りを語っておられていたので、せっかくそこまでお考えになっているのなら是非お話になさってはと唆し……いやいや、おすすめしてみたのですが、言ってみるものですね♪ まさか、こんなにもボリュームたっぷりのSSに成長するだなんて思いもしませんでした! 女の子にしてはやけに男の子の振りが板についている謎めいたポップや、ポップを恋のライバルと見なしつつもなにやらファイトを燃やしているレオナと、原作以上の複雑な恋愛模様からも目が離せませんっ。 長編向きの複雑な設定をも練り込んでおられるので続きが気になるところで終わっているのがまた、続きをあれこれ想像しちゃいますねv
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