『決勝戦の異変』(2021.6.5)

 

《粗筋》

 大観衆で賑わうロモス武術会場では、チウとゴメスの試合に期待して、観客達が大いに盛り上がっていた。
 しかし、人気の無い通路で話し合っているダイ達にはそんな賑やかさは微塵もない。

 チウとゴメスの試合が始まる中、マァムは敵とはいえせっかくお父さんと巡り会えたのに、それを倒すための武器なら覇者の剣はダイに持たせたくないと訴える。
 辛そうな表情を見せるマァムに、ポップは口を開いた。

ポップ「マァム……竜の騎士の力は、世界を滅ぼしちまうかもしれないおっそろしい力だ。実際、バランはその力で人間を滅ぼそうとしている。だけど、ダイはそのおっそろしい力を、正しいことに使ってきたんだ。
 だからダイに……バランと戦えるだけの武器をっ、なんとかしてやりたいんだよ!」

 ポップの言葉を聞いて、ハッと息をのむマァム。 
 訴えるポップの肩を、ダイは軽く叩く。
 ダイもまた、マァムを説得するために話しかける。

ダイ「マァム、おれはバランを倒したいんじゃないだ。見せてやりたいんだよ。あの人が言っている竜の騎士より、じいちゃんに育てられて、アバン先生に教わって、みんなと一緒に戦ってきたおれの方が、ずっとすごいんだってことを」

ダイ「それには、真魔剛竜剣と渡り合える覇者の剣は剣が必要なんだ。もし、危険なことに使いそうになったら、おれをガツンとやってもいいからさ!」

 明るい笑顔で、ダイは自分で自分の頬を殴ってみせる。
 ダイの言葉を聞いて、マァムは目が覚めたとばかりに大きく目を見開き、それからおかしそうに笑った。

マァム「分かったわ、ダイ。急に色々聞いたから驚いちゃったけど……覇者の剣、きっとこの腕でとってあげるわよ!」

 ふっきった笑顔を見せるマァムは、力こぶを作る仕草をして、腕を叩いてみせる。マァムの理解を得たことで、ダイとポップの表情も明るいものに変わった。

 気合いを込めて突き出したマァムの拳に、ポップ、ダイの手が重ねられる。ゴメちゃんも、その様子を見て嬉しそうにはしゃいでいた。
 チウの応援に行こうと言うマァムに促され、闘技場に戻るダイ達。
 だが、彼らが見たのは、愉快なぐらい勢いよく空中に放り出されたチウの姿だった。

 ゴメスにぶん殴られ、床にどしゃっと落ちるチウだが、目を回しつつも彼は立ち直りが早い。
 老子とマァムさん以外で、自分をここまで苦しめたのはキミが初めてだよ、と対戦相手に偉そうに語っている。

 ――が、それを見ているマァムは、チウが老子とマァム以外と対戦したことがないのを知っているだけに、呆れ気味だ。
 
 しかし、必殺技を出そうとするチウに、ダイ達も注目する。マァムの説明では、大岩をも砕く力があるという。
 右腕を高速でブンブン回し、ジャンプしてパンチを食らわす「窮鼠文文拳」を放つチウ。

 一瞬驚くも、即座にパンチで応対するゴメス。
 二人(正確には、一人と一匹)の拳が交差する――と、思った瞬間、ゴメスのパンチが呆気なくチウの顔面をぶん殴っていた。
 完全に気絶して、あっさりと負けてしまうチウ。

 レフェリーがゴメスの勝利を宣告し、客達が盛り上がる中、ダイ達はしみじみと呟く。

ポップ「そりゃあ、大岩は反撃してこないもんな」
ダイ「……弱いね、あいつ」
マァム「努力はするんだけどね……そうか、そうだったのね」

 ダイと話して、マァムは、今、初めて気がついたとばかりにチウの方へと目をやった――。






 試合後、ダイ達は医務室にいた。
 ベッドの上でひっくり返り、苦しそうに唸っているチウを、すぐ側の椅子に座っているマァムは心配そうに見ている。ダイとポップは、少し離れた所でそれを見守っていた。

 チウはなぜ自分が負けたのかと、悩んでいる。そんなチウに、マァムは言いにくいが弱点が分かったと告げる。
 跳ね起き、自分には弱点はないと豪語するチウ。

 パワー、スピード、テクニック、どれをとってもと言いかけるチウを遮って、マァムはきっぱり言う。

マァム「あなた、大ネズミだから手足が短いのよ」

 その言葉に、大ショックを受けるチウ。
 ダイとポップがその弱点について話し合う中、チウはショックのあまりマァムに抱きついて泣き出す。





 傷心のチウとは裏腹に、武術大会は盛り上がり続けた。
 バロリア選手が勝ち上がる中、ダイ、チウ、ポップとゴメちゃんは、観客席に並んで見物していた。
 まだ落ち込んでいるチウを、ダイは励まそうとする。リーチが無くても、頭突きや体当たりで戦えばいいじゃないかと言うダイ。

 しかし、すねているチウはそんなのはカッコ悪いと撥ね付ける。そもそも、マァムにかっこいいところを見せるのが目的で武術大会に出たと暴露するチウに、怒り出すポップ。

 愛に国境は無いと言い切るチウに、ポップはますます激昂する。チウはポップがマァムの昔の男だと見当をつけ、自分は女性の過去には拘らない男だといい、これでキッパリ別れてくれと金(2ゴールド)を渡す。

 ドカッと、思いっきりチウの頭をぶん殴ったポップを見て、周囲にいた女性も驚いたように二人に注目する。
 チウは武闘家に手を上げるとはいい度胸だと、ポップへ殴りかかろうとするが――ポップが手を伸ばして頭を抑えてしまうと、リーチの差のせいで全然攻撃が届かない。

 しばらく頑張った結果、無駄だと判断したのか、急に動きを止めたチウはポップの手を払いのけ、言った。

チウ「今日はこのぐらいで勘弁してやる……!」

 あまりの態度に、ダイとポップだけで無くその場にいた連中はそろってコケてしまう。
 変なヤツと知り合っちゃったとダイも呆れ気味だが、その時、チウがマァムの出番だと声を上げる。

 闘技場に現れたマァムは、チウの声援に振り返ってウインクをする。
 が、試合が始まると、一転して猛々しい動きを見せるマァム。
 ダイ達は無邪気にマァムの活躍を喜ぶが、ポップは今一歩、素直に喜びきれない様子だ。

ポップ「ハハハ……すげー……」

 予選で、マァムは続いて魔法使いと戦う。
 相手の打ち出す魔法を低い姿勢で左右に移動し、素早く避けたマァムは、隙を見て一気に距離を詰め、相手の肩を掴んで殴ると見せかけ、巴投げをしかける。
 塀まで飛ばされ、魔法使いはあえなくダウンした。

 次の相手は、鎖を掴んだまま振り回され、涙ながらに叫んでいた。
 鉄球を振り回して攻撃するはずが、逆に鉄球部分を掴まれ、自分自身が鉄球のようにいいように振り回されていたのだ。
 巨大な鉄球を抱え込んだマァムは、勢いをつけて相手を振り払い、場外ホームランのように会場の外へとぶん投げた。





 レフェリーが決勝戦へ駒を進めたベストエイトのメンバーを、声も高らかに紹介する。

 優勝候補筆頭の、怪力無双のラーバ。
 鞭使いのスタングル。
 魔法使いフォブスター。
 狩人ヒルト。
 格闘士ゴメス。
 騎士バロリア。
 正体不明のゴースト君。
 紅一点の武闘家マァム。

 この中の誰が優勝し、誰が覇者の剣を手に入れるのか。
 サッと開いたカーテンの向こうには、光り輝く覇者の剣が鎮座していた。それに目を引かれるダイとポップ。

 ベストエイトのメンバー達も、覇者の剣に興味津々だ。ただ、彼らは剣としてでは無く金儲けのアイテムとして欲している者もいる。
 それを聞いたマァムは、覇者の剣を手に入れる覚悟を改めて固める。
 
 熱意を燃やす大会参加者を見下ろすロモス王は、マァムの参加を喜んでいた。が、近くにザムザがいないことに気がついて、兵士に彼の居場所を尋ねる。
 兵士は、あそこにといいながら闘技場の方を指した。

 レフェリーは舞台から飛び降り、闘技場の観客席に手を振り上げ、主催者のザムザからルールの説明をしてもらう旨を告げる。
 階段の中央部分に立っているのは、豪華な神官風の衣装を着たザムザだった。
 
 そのザムザに注目するダイ。
 ポップは王様の主催じゃ無かったのかと感心しているが、ダイは警戒の目でザムザを見ていた。

 まず、ザムザからここまで勝ち残ったメンバーへの褒め言葉がかけられる。だが、それはいつの間にか、不吉な言葉へとすり替わっていた。

ザムザ「実に素晴らしい素材がそろったものだ……おまえ達は、明日の魔王軍の血肉となるのだ!」

 憤るゴメスを無視して、ザムザは指を鳴らす。すると、闘技場の床を割って爪のような物が出現し、それは皮膜を伴った鳥籠のように闘技場全体を包んでしまう。
 中にいる誰もが、止める暇すらなかった。

 それを間近で見たレフェリーは腰を抜かし、ダイ達も驚きを隠せない。
 高笑うザムザは、素早い動きで不気味な鳥籠状の檻の上へと飛び乗った。

 ザムザに、どういうことかと問い詰めるロモス王。
 慇懃に礼を述べたザムザの身体が炎に包まれ、衣装や肌色が一新される。彼は悪びれること無く、ザボエラの一子、ザムザだと名乗りを上げた。

 






 ザムザの正体が魔族だったことに、驚愕するロモス王。
 驚いているのは、ダイ達も同じだった。そして、ザムザの嫌な笑い声は、檻の中に囚われたマァム達にも聞こえていた。

 ザムザは、妖魔士団で行っている超魔生物の実験のため、どうしても強靱な人間が欲しかったのだという。そのためにロモス王を利用していた。
 さらに、この作戦によりロモスから人材も奪えるし、ロモス王も始末できればなお都合がいいと、王に攻撃を仕掛けるザムザ。

 派手な爆煙が噴き上がり、観客達が悲鳴を上げる。だが、魔法の黒煙が収まった先に見えたのは、マントで魔法を防いだダイと、手を広げて王様や兵士達を庇うポップの姿だった。

 突然のダイの乱入に驚くザムザ。
 ダイは自分が相手だとマントを脱ぎ捨て、ポップに王様達に避難を頼む。戦いやすいように、一段高いところへ飛び上がるダイ。

 自分に対して身構えるダイを見て、ザムザは一石二鳥が三鳥になったかもしれないとほくそ笑む。

 レフェリーは魔王軍の登場に怯え、逃げるようにとアナウンスをしたかと思うと、マイクを投げ捨てていち早く逃げにかかった。それに釣られるように、観客達も悲鳴を上げながらバタバタと逃げ出す。

 檻の中にいる決勝戦出場者達も、動揺は隠せない。
 ゴメスは魔王軍につかまるのを嫌い、勢いをつけて檻の壁を殴る。ぐんにゃりと腕を受け止めた檻の壁は、ゴムのようにその拳を跳ね返した。
 驚愕するゴメス。

 バロリアが剣で連続的に突くが、壁はぷるんと揺れるだけで、穴すら空かない。フォブスターの魔法も利かず、ただの檻ではないと誰もが感じ始めていた。
 ゴースト君が壁をツンツンとつつき、生きていると発言する。

 





 一方、外では人々が逃げる中、会場に残っていたチウがマァムの名を叫びながら、檻へと近寄ってくる。
 檻に飛びつき、なんとか開けられないかと力を込めるチウ。が、ゴメちゃんはそのチウの耳をパクリとくわえ、引っ張り出す。

 その時、魔法弾が飛んできてチウのすぐ近くで炸裂する。
 飛ばされ、ひっくり返ったチウに、ザムザは不機嫌に罵る。言い返すチウを庇うかのように、ゴメちゃんは翼を広げてチウの口を塞ぐ。

 モルモットにもならないと、チウに魔法をぶつけようとするザムザ。そこに、ダイが止めろと叫びながら突っ込んでくる。
 ダイへの迎撃のためにメラゾーマを放つが、ダイは竜の紋章の宿る拳で炎を無効化し、ザムザの背後を取る。

 竜の騎士の力を目の当たりにし、目を見開くザムザ。
 ダイはチウとゴメちゃんに、ポップの所へ行くように指示を出す。反抗するチウを、ゴメちゃんは耳を引っ張って連れて行こうとする。

 マァム達を離せと迫るダイを前に、ザムザは不意に笑い出す。
 どこか狂喜じみた勢いで竜の騎士の力を賞賛し、ダイに魔法攻撃を仕掛けながら、自分の研究の目的について演説する。

 パワーに劣る妖魔の弱点を補うべく研究された、超魔生物。
 魔族を越えうる究極の力として、研究目的としたのが神々の作り上げた兵器である竜の騎士だった。

 父親であるバランを兵器と言われ、怒りを感じたダイはザムザの放つベギラマを紋章の力で跳ね返す。

 研究のため、使い捨てのモルモットとして人間を選んだと言うザムザ。
 怒りに燃えるダイを見て、ザムザはもっと怒れと彼を挑発する。ダイを完全にサンプルと見なし、歓喜に満ちた表情で叫ぶ。

ザムザ「おまえの親父みたいな、化け物をつくるためのなぁ!」

 父親を貶されたことで、ダイの怒りが限界点に達し、毛を逆立ててこれまで以上に怒りを露わにする。
 本気で腹を立てたダイは、一瞬でザムザの前に移動し、彼の横っ面に拳と叩き込む。呆気なく吹っ飛ばされ、城壁に叩きつけられるザムザ。

 それを見ていた王様達やチウは、すごいと興奮する。
 が、それを無言で見ているポップ。
 
 城壁にのめり込むほど叩き込まれたザムザは、ニヤリと笑う。
 そこに突っ込んできたダイに、腹への強烈なパンチを食らった。ダイの攻撃はそれだけにとどまらず、紋章の力を全開にしながら顔をボコスコに殴りまくる。

 ダイの強さや成長ぶりに喜ぶロモス王や兵士達。
 だが、ポップは警戒と心配の入り交じった表情でダイを見ていた。

ポップ(カッとなって飛ばしすぎるんじゃねえぞ。その野郎、なにかあるぜ……!)

 ダイの猛攻を受けながら、ザムザはこの程度なら勝てると自信たっぷりにほくそ笑む。
 しかし、強烈なボディーを受け、再び闘技場の観客席に叩きつけられる。
 荒い息をつきながら、彼を見下ろしているダイ。

 王様達はチャンスとみて、ダイに止めを刺せと声援を送るが、ポップは異変を感じ取っていた。
 ダイの竜の力で攻撃している割には、ザムザのダメージが少なすぎることに疑問を感じている。ダイも、それに気づいていることも――。

 地面に降り立ったダイは、やはり肩で息をしながらザムザを睨みつけていた。

 その時、チウは突然尻尾を毛羽立て、ガクガクと震え出す。怯えだしたチウをビビっているのかと気遣うポップだが、チウは強気に違うと言う。
 ザムザを見ていると、勝手に尻尾が震えるのだと言うチウ。

 一方、ザムザは苦しげに立ち上がりながらも、ダイを挑発して攻撃を誘う。
 一発で止めを刺そうと、ダイはバランが使った紋章閃を打ち出した。気合いを込めた一撃がザムザを貫き、決まったと喜ぶポップ。

 だが、紋章の光に焼かれつつも、ザムザは耐えた。余波で破けた服の下から、不気味な口のようなものがのぞいている。
 驚く一同。
 ポップがいち早く、彼の正体に気がつく。

 超魔生物は、すでに90%は完成していた――ザムザ自身の身体を持って。
 竜の騎士の力を十分に見せてもらったザムザは、今度は超魔生物の力を見るがいいと変身を開始する。

 ザムザの額のサークレットが光り、それを機に彼の身体が歪に膨れ上がっていく。はち切れるように身体が膨れ上がり、翼が生え、複数の怪物の特徴を組み合わせた怪物へと変身する。 
 超魔生物を目の当たりにして、目を大きく見開くダイ。





 一方、檻の中に閉じ込められているマァム達も、怪物の唸り声を聞いていた。外で何か起こっていることを感じとり、警戒を見せる決勝進出者達。





 外では、ポップが震えまくるチウを振り返り、その怯えに納得していた。
 全モンスターの集大成のような化け物である超魔生物――変わり果てた姿になったザムザは、ダイに向かって尊大に挑発し続ける。
 かかってこいと高笑いし続けるザムザの声が、コロッセオに響き渡った――。

 
 


《感想》

 オープニングでダイがザムザと戦うシーンに、武闘家マァムも参戦! マァムが岩を砕くアクションが追加されました! おお、忍法・岩石雪崩的なこの岩の乱舞にそんな意味があったとは予想もしていませんでした。

 なるほど、最初からダイとマァムが組んでザムザに攻撃を仕掛けるというイメージの元に作られた動きだったんですね。でも、マァムが転職前はネタバレ防止として、ダイのみの単独アクションにしてあった、と。

 OPラストのマァムも、しっかりと武闘家マァムに。でも、ダイの方はなぜか新衣装じゃないのはなぜ?(笑)

 ロモスの武術会場、めっちゃ満員! 作りは原作と同じく、古代ローマのコロッセオ風。原作では真上から見たカットは無かったので、全景を見ることが出来て嬉しい♪

 観客に女性もかなり混じっていることや、お酒らしきものを飲みつつ見学しているおっさんがいたりと、観客達も割と力を入れて描写しているのも嬉しいところ。
 
 マァムが覇者の剣を渡すのを拒否るシーンは、まるっと繰り返していますね。大事なことだから、二度言いました的に。
 試合と同時進行していることを強調するためか、チウ達の様子とダイ達の様子が交互でしたが、今回ばかりは説得に力をかけるためにあまり場面変換を入れて欲しくなかったです。

 マァムの反論、原作では感情的に否定した感じでしたが、アニメではより落ち着いた感じで、それだけに親子の戦いに強い悲しみを感じているように見えました。

 でも、マァムを説得するシーン、大いに不満がありますっ!
 アニメでの説得を全文記載してみましたが……原作に比べて、明らかに短くされまくっとりますよっ。ポップの台詞など、三分の一以下ですが。

 密かに好きなシーンだっただけに、ここまで短くカットされたことは衝撃でした。ダイやポップが竜の騎士の力についてどんな風に考えているか、ここまできちんと、長く語るシーンはそうそうないのに〜っ。

 原作のポップの説得は、竜の騎士の力について都合よく考えていた自分に対する自嘲や、竜の力の恐ろしさを実感し、バランとダイと比べたからこそ、ダイを信じようとする確かな決意が込められていて、すごく気に入っていたのに〜っ。

 ダイだって、ポップのその信頼があるからこそ、自分の正体について揺らぐ事が無くなったと思っていたのに〜。

 アニメだとそもそもポップの説得に力を感じないため、ダイの説得やマァムの翻心も軽すぎるように感じます。説得を短くしたせいで「おっそろしい力」と言う言い回しが二回、近いタイミングで繰り返されちゃったのも、悪印象な感じですね。

 イントネーションや言い回しが気に入っただけに、無駄にそこだけを強調するのでは無く、ダイへの信頼を強く感じさせる台詞を用意して欲しかったです。

 ついでに言うなら、原作で好きだった「私もあなた(ダイ)を信じるわ! ポップと同じように」の部分までなくなっていましたよ、しくしく(泣)

 確かにここは台詞ばかりのシーンになるので、冗長で動きが無く、つまらないと思うかもしれませんが、こんなシーンこそしっかりと見せて欲しかったです。

 三人が手を重ね合うシーン、動きで見せてくれたのは嬉しかったし、ダイの『頼むよ』と言う台詞追加、ゴメちゃんがその手の上で弾むシーンは文句なくよかったのですが……ちょびっと不満が!

 マァム、ポップ、ダイの順に手が重ねられているのは原作通りなのですが、原作ではマァムの手は上向きになっていて、ポップの手を握り込むような形になっています。

 つまり、ポップとマァムがいつになくがっちりと手を握り合う、貴重なシーンだったんですよ! それが、マァムが拳を差し出すという、めっちゃ色気の無い展開に……こうして、ただでさえ数少ないポプマ要素が消えていく……(笑)

 チウの吹っ飛ばさシーン、原作よりさらに派手に飛ばされていて、笑っちゃいました。私と老子以外と戦った事が無いというマァムの内心ツッコみのシーン、マァムが真顔のまんまなのがちょっと意外でした。

 原作ではマァムにしては珍しく崩れ気味の表情だったのに、アニメではやたら綺麗な表情って感じで。女の子は、あまり顔を崩したくないって方針でしょうかね?

 その直後に、ダイとマァムが真顔でチウの試合に注目している中、ポップは思いっきり半目になっていましたが(笑) ポップは崩した顔が描きやすそうでいいですね、やっぱり。

 『なにいってんだよ、このネズミは……』とでも言わんばかりの半目のあきれ顔、原作にはない表情なんですが、ぴったりですね。
 で、ちゃんと必殺技と聞いて驚く辺り、付き合いがいいです。

 チウの窮鼠文文拳、思っていたより尺をしっかり使って見せていた! 手を回すアクションといい、ゴメスが一瞬警戒心を見せ、スローモーションのように殴り合おうとするシーンの見せ方といい、割と本気ですね、スタッフさん(笑)

 特に、殴り合うシーンでスローになるところは、ボクシング漫画のお約束、クロスカウンター寸前の演出っぽくて良かったです。そして、そこからのー、いきなりギャグなワンパン終了(笑)

 原作ではダイとポップがコケたり、呆れまくった変顔を見せたりと賑やかな展開でしたが、アニメでは動きが大人しかったのが意外でした。

 マァムは意外そうに目を見張り、ダイはそんなマァムを横目に見て、ちょっと困ったような顔をし、ポップは目を瞑ってアゴに手を当て、しみじみ呟くという、原作とはまた違った動きが面白かったです。
 ダイの「弱いね、あいつ」の台詞も、ここに場所移動しているのがお見事。

 でも、マァム……チウが負けたのが信じられない、的な顔をしていましたが、いや、どうみてもあれは負けるのが目に見えていましたからね!?(笑)

 医務室の入り口のカットが追加されていましたが、名札ではなくベッドのイラストが描かれていたのに、驚き。

 識字率が低い時期ほど、文字よりもイラストを多用する傾向があったので、アニメのダイ大世界も思っていたよりも識字率が低い設定なのかと思いました。
 ヘタすると、ダイが標準でポップやレオナの方が特殊だったりするのかもしれませんね。
 
 医務室と思われる場所にいるチウが、弱点などないと言うシーン、原作には無かった改変ですね。さりげに、チウは台詞や出番が増やされています♪
 ショックを受けるシーンも、真っ白に燃え尽きたチウが渦に飲み込まれるようにスローモーションで回りながら、マァムの声をエコーで聞くという凝りよう。

 いや、大ネズミだからと言う辺り、原作よりもまだソフト表現になっているんですけど、ショックさ加減はアニメの方が上ですね。
 また、アニメではナレーションを一切カットしている方針の成果、武闘家として致命的弱点だとツッコむのはポップの台詞に改変されています。

 チウ、しっかりとマァムの胸に飛び込んでいる!? なんて、ちゃっかりさん。ポップも「なんなんだよ、こいつは?」ってぼやいてないで、ツッコまなくていいの!? 明らかに、アニメのポップ以上にセクハラ行為していますけど(笑)

 ダイ、チウ、ポップの会話、爆笑しまくりでした。
 頭突きで戦うヒーローをカッコいいと思うのかと聞かれ、ダイが素直に「おもわないけどさ」と答えた時、ポップが「おい」とツッコんでいましたよっ。
 原作にはない、こんな合いの手、いいですねえ。

 しかし、チウ君に言いたい!
 バランは獣のごとく頭突きで戦っても、ワイルドさ爆発でカッコよかったですよ!

 チウのテーマソング(?)、聞いていて楽しいですね。
 チウに、マァムさんの昔の男と言われ、顔をちょっと赤らめているポップがいいですね。原作ではチウに呆れていて、照れる気にもならなかったみたいですが、アニメではより強くマァムを意識している感じ。

 それにしても、アニメの2ゴールド、大きすぎやしませんか?(笑) これだと、持ち運びがめっちゃ不便そう。
 チウとポップの会話を聞いていたのか、周囲の観客までそろってコケているシーンを見て「ノリがいいな!」と思わずツッコみましたよ。

 ロモスの武術会場の観客達は、原作でもめちゃくちゃしっかりと書き込んであって、アシスタントさん達の情熱を感じるシーンなのですが、アニメでも観客達に対する愛を感じます。
 割と、男女ペアで来ている客が多いですし。

 普通、格闘技の見物客は男性が多めに偏りそうなものですが、ロモスでは元々武術が盛んなのかもしれません。

 マァムが振り返ってウインクするシーン、可愛さにドキッとしました♪ でも、原作の生真面目なマァムの雰囲気からすると、ウインクはらしくない気がしますが。
 
 試合開始と同時に、いきなり相手のアゴに膝蹴りを噛ます動きは気にいりました!
 無邪気に喜ぶダイとチウの横で、ポップがなんとも言えない半目で見ているのが笑いましたね。

 マァムと魔法使い戦、見ていて面白かったです!
 やっぱり、魔法使いって距離を詰められたらおしまいだと実感。マァムの動き、キビキビしていていい感じ。しかし、巴投げまで武芸に入っているとは……!

 プロレス技やら空手技も混じっているなとは思っていましたが、柔道まで守備範囲とは、武神流、恐るべし(笑)

 鉄球使いは、あまりにもお気の毒。
 場外ホームランって……マァム、どんだけ怪力やねん、とツッコみたいっ。すごすぎでしょ。

 原作では一コマで済ませていたマァムの予選の快進撃、思いっきり遊んでいますね。欲を言えば、ラッキーな感じで偶然勝ち残った風を装うゴースト君の試合運びも見てみたかったです。

 ロモスメンバー達、初めてカラーを見ました〜っ。全体的に茶色っぽくて、なんだか手抜きなお弁当みたい(笑) みんな、割と地味な配色だったんですね。
   
 ラーバの登場は原作通りのポーズで、特にアクションはなし。金髪なのには驚きましたが、ツヤが足りないので印象がメッチャ地味!

 鞭使いスタングルは鞭をふるアクションが追加されていました。……けど、それ以上に、髪が茶色、バンダナが焦げ茶、ベストとズボンが茶色でシャツが薄い茶色というセンス、なんとかならなかったんでしょうかね!?
 スカーフが赤なのがほぼ唯一の差し色で、ほぼ茶色……! うむむ、山羊座だと茶色がラッキーカラーなんですが(笑)

 なのに『スタングルさまー』と黄色い声が上がっていましたよっ、えっ、うそっ。

 魔法使いフォブスターは、緑のローブに深緑のマント……魔法使いは基本的に緑なイメージなんでしょうか?
 両手から魔法を生み出していますが、どっちもメラっぽいです。

 狩人のヒルトは、俯瞰の視点から見下ろすカットと、手を軽く上げるだけのアクションが妙に渋くてカッコいいです。
 でも、こやつもベストは茶色で弓も茶色、シャツも薄茶ですけどね(笑)

 チウと戦ったゴメスは、胸の筋肉をピクピク動かすリアクションがいかにも、と思いました。

 騎士バロリアは、剣を素早く突きまくるアクションと、格好つけて剣を納めるアクション付き。
 正直、女の子に声をかけられるのは彼かと思っていましたよ(笑) まさかのノー歓声でしたが。

 まあ、ヒュンケルの鎧に比べると輝きが全くない灰色なあたり、だめなんでしょうかね。
 
 そして、ゴースト君……筆者は君に言いたい。足、見せすぎないでっ!
 原作では足先しか見せていなかったのが、ふくらはぎまで見せるってどういうこと!? 

 原作では、ずんぶりむっくりして、ちまっと可愛く小さめだった体型が、アニメでは等身が上がっている上に足が見えすぎているせいで、中の人が透けすぎだから!
 お子様ショーの着ぐるみのジッパーが見えるみたいで、気まずいから!

 しかも、その足、おっさん臭が隠しきれていないからっ! なんか、すね毛が見えそうながっしり加減が、すっごく嫌っ。
 ああ、銀色なサムライさんとこの○リザベスの中身を見てしまった気分ですよっ。

 原作では、もっとだぶっとした印象の布っぽい格好だったのに、アニメでは妙に立体的過ぎるのもなんかイヤンな感じ。
 マァムの足を出し惜しみしておいて、ゴースト君の足見せ度をあげるのって、なんか違くないですかっ!?

 後、原作ではフラフラ〜と頼りなく動く印象だったのに、アニメでは単にひょいひょい足を交互に上げて素朴で原始的な踊りに興じている印象で、動き方もイメージが違うんですけど。……なにより、足の見せすぎだし。

 マァム、女の子から「可愛いー」と声援が入っていました。マァムの人気に、ポップが半目になっていましたね。

 後、レフェリーさん、ものすごいプロなんですよねえ。
 紹介で一人一人を盛り上げていますが、戦士は勢いよく盛り上げる感じで、魔法使いの時はちょっと勿体ぶった感じなど、差をつけながら紹介しています。
 
 ザムザの台詞も、思いっきり改変がかけられていますね。
 そして、ゲームオーバーの文字の書かれた球のイベントが、オールカットされちゃっています。……割と好きだったのに〜。

 バイオプリズン、思っていたよりもずっと気色悪い配色でした……っ。
 骨みたいな部分がくすんだ白、皮膜が濁った赤で、ホラー映画ティストですね。ただ、救いはホラー特有のぬめりというか、テカリが入っていないこと。あれで生っぽいテカリが入っていたら、内蔵ティストが強まっていたところでした。
 
 驚いたのが、檻の上に乗る時のザムザのスピード。
 てっきり短距離ルーラか、トベルーラだと思っていたのですが、残像を残した動きは自力で動いているっぽい描写です。

 ザムザの配色、基本的にザボちゃんに似ていますね。原作の配色と同じですが、原作よりも色が鮮やかなので妙に派手に見えます。

 それにしても正体を暴露したザムザ、アニメだと肌の色が小麦色で妙に健康的だなっ!?(笑) もっと顔色が悪いというか、生白いインテリを想像していたのに、すっごく意外です。変身前の色白ザムザの方が、まだイメージだったのですが。

 ザムザがロモス王に攻撃を仕掛ける際、トベルーラで空中に浮き上がる描写がいいですね。原作ではずっとバイオプリズンの上に立っていますが、高度を取ったことでより魔法の威力が上がったように見えます。

 ただ、ダイのマントのシーンはgっかりです。マントがやけに長く、もったりとした動きのない形で描かれているので、毛布に包まっているみたいで全然かっこよくないです。
 原作の、動きのあるマントの流れを期待していたのですが。

 その直後の、マントを払いのけて手を伸ばすシーンがカッコイイだけに、もったりしたマントが残念! 後、マントを脱ぐ捨てるシーンはあっさりしすぎて、残念度がアップしています。
 原作の、肩当てを毟り取る仕草がかっこよかったので、そこがカットされてしまったのが残念でなりません。

 ダイがマントを着たアクションは貴重なので、早過ぎるマント剥奪にがっかりです。

 ダイが王様の観覧席の上に飛び乗るシーン、原作には無かったですね。ザムザの高さに合わせて動いています。

 バイオプリズン、アニメだと原作よりも柔らかさが増している感じですね。ゴメスの腕ののめり込み方が、原作より深くなっています。
 バロリアの剣、突きのラッシュになっているのが不満。原作の、剣を突き立てても効き目がない表現が好きだったのに。

 ゴースト君の声、おふざけっぷりが強まっている感じですね。
 ロモスの人々、逃げ方が素晴らしい! この非常時に、誘導員もいないのに、みんなが列を成して出口へと整然と走っているとは。

 ゴメちゃんが攻撃の気配に気づくシーンがカットされていましたが、必死にチウを助けようと耳を引っ張ったり、文句を言い返すチウの口を塞ぐシーンなど、ゴメちゃんの活躍が地道に増やされていますね。

 それはいいけど、チウとゴメちゃんの避難をポップに頼むシーンが無くなったのは残念です〜。ブツブツ言いながら面倒を見るポップのやり取りが、好きなのに〜。
 チウ君、かなり優遇されていますな。

 ザムザの超魔生物の説明シーン、魔法攻撃をしながらというのはいいですね。ずっと演説していたのでは動きがない上、ダイも黙って聞いていないで攻撃しろよ、という展開になっちゃいますから。
 トベルーラで飛びながら魔法を放つザムザは、ダイを軽くあしらっているように見えるので、魔法分野ではザムザの方が上みたいですね。

 ザムザがバランを貶してダイを挑発するシーン、クズっぽさが強くていい演技でした。
 フレイザードも周囲に敵意を撒き散らすタイプの敵でしたが、彼の場合は闘争心の高さのあまりハイテンションになり、周囲を無差別に攻撃するタイプだと感じました。

 が、ザムザは周囲を見下すあまり、自分が優位に立っていると誇示するために必要以上に他者を貶めるタイプに見えますね。フレイザードより、ヘイトを集めるタイプです(笑)

 それはそうと、ポップの王様の避難のさせ方がめっちゃ不満。
 王様達がすでに一階で見物していて、ポップが後から降りてきていますが……原作では、王様を庇いながら一緒に移動しているのに!
 ついでに、ザムザの意見を聞いてなんてクズ野郎だって怒っていたのに、それもなくなっているし。

 ところで、ポップがダイの竜の力についてロモス王に説明していますが、よく考えたら、この時のロモス王ってダイが竜の騎士の子だって知らないんじゃ……(笑)

 ま、まあ、ロモスでもダイが竜の紋章を額に浮かべて戦っていたのは見ているはずなので、全然意味不明な情報ってわけじゃないでしょうね。

 ザムザの不死身っぷり、原作では血にまみれていても平然としていることで表現していましたが、アニメでは服が汚れても怪我も血もないことで表現していました。

 ふむ、怪我の表現を抑えるアニメの倫理観が、巧まずしてザムザの不死身さを強調するとは(笑)
 個人的には、この時のザムザの血の色を見たかったので、流血して欲しかったんですけど。

 超魔ザムザ、……なんか、色がすっごくポップでカラフル(笑) 怖さを出すために初登場時だけでももっと影を強めるか、色を濁らせてほしかったです。シルエット状態の方がかっこよかったですよ〜。

 変身シーンも目玉の膨れ上がり方や、靴を破って爪が生える演出など、多少のグロさに目は引かれたけど、迫力や変身後のインパクトではバランの方が確実に上ですし。
 特に、翼の出方がバランに比べて地味すぎ〜。

 超魔生物となったことで、ザムザの声にエコーがかかりましたね。
 ついでに、ザムザが変身を始めた途端、ちゃっかりとポップの後に隠れたチウに笑いました。

 エンディングで、ゴースト君の声が「???」になっていましたね。
 あれ? 予告の超魔ザムザの方が、心なしか格好良く見える!? 目の描き方に、差違があるせいでしょうか。

 来週の超魔ザムザの方が目の大きさが小さく、陰険さが強い印象を受けます。今週の超魔ザムザは、目の掻き方が大きめでギョロ目なせいか、シリアスさよりもコミカルさを感じるせいですかねー。

 しかし、予告でフィンガー・フレア・ボムズのネタバレしちゃうわ、チウ君活躍回だと早くもバラしちゃうわ、思いっきりネタバレしていくスタイルは変わらないみたいです。

 ダイとポップが必死に戦うもピンチ! マァムも檻の中でピンチ! だが、そこに誰かが颯爽と助けに現れる! その人物は果たして――!

 と、予告で盛り上げといて、来週、チウ君登場にぎゃふんとさせて欲しかったですねえ(笑)
 この予告なら、クロコダインかヒュンケルが来ると思うじゃないですか。ポップだって原作で、多分その二人を想像していたのに、チウが出てきて抱く善としていましたし。

 でも、そこでショックを受けたからこそ、ポップはチウの頑張りを認め、見直したんだから、視聴者にもガッカリ&見直し感覚を味合わせてほしかったものです。


《おまけ・新装再録版21、22巻》

 21巻の表紙は、ドルオーラを放つダイ!
 背景はバーンパレスで、魔力炉が後ろに見えていますね。ドルオーラ特有の手の組み合わせから光が放たれているのが、実にカッコイイです。
 今回は巻頭カラー&二色カラーが一話でした。
 
 でも、カラーの表紙がものすごくシンプルなダイとゴメちゃんの図で、背景が真っ白なのに違和感を覚え、手持ちの連載時のジャンプから切り抜いたダイ大を引っ張り出して比較してみました。

 そうしたら、ちょうどこの回は人気投票募集の回だったので、背景にはパッチワーク状態に各キャラのカットが入り、左端には投票募集と応募要項などが描いてあったんですね。

 背景のキャラ達はこれまでの絵のコピーを、赤、緑、オレンジ、青などの様々な色の一色塗りにする後生になっていて、ぱっと見、すごく派手な表紙でした。
 そのせいか、コミックス版とは、ずいぶん印象が違ってみます。

 後、背景に派手な色の数々を持ってきたせいか、この回のカラーの発色はすごく悪くて、薄い色合いになっていますね。
 コミックス版で見た方が、色がずっと鮮やかでしたよ。

 でも、これって当時のカラー表紙を再現していると言っていいのか、少し悩みました(笑)

 22巻の表紙は、レオナとマァム♪
 レオナは魔力炉に襲われて、破けた服をアレンジしたバージョンの衣装で、パプニカのナイフを手に身構えています。レオナにしては珍しい、戦うスタイルですね。

 後方にいるマァムは、アムド化しています。胸の鎧部分が壊れているので、アルビナスと戦った後のようです。
 23巻の方にいる誰かに向かって拳を打とうとしている模様。ちらっと見える衣装から見て、アルビナスとの戦いの途中じゃないかと推理します!
 
 背景はバーンパレスの天魔の塔へ向かう階段かな? ストーリーに合わせて、きちんと背景も動いていますね。横顔の老バーン様が実に渋いです。
 ふむふむ、この調子だと、23と24で、ポップとシグマにヒムとヒュンケルが待っている感じでしょうか。

 22巻では二色カラーが一話だけなのが寂しいですが、キャラクター人気投票が載っていました。

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