『正義の快進撃』(2021.5.7) |
《粗筋》 アバンの呪文により、閉ざされていたバーンパレスへの扉は見事に開いた。 アバンがみんなに呼びかけ、先へと進む。 ダイ「先生、ありがとう……!」 嬉しそうな笑顔で、ダイはアバンに礼を言う。 アバンのやり方を見て、ダイは力が正義だと言い切るバーンが間違っていると確信を持てたのだ。 元気よく頷き、門をくぐって先に進むダイ。その行く手には、ポップ、マァム、レオナの三人が足を止めて待っていた。 そこには、数え切れないぐらい群がる怪物達と、こちらを振り向いているヒュンケルの姿があった。 アバンは姿勢を正すと、頭を深く下げて一礼する。その背に見えるバーンパレス内は暗闇に包まれていて、先を行ったはずのダイ達の姿も見えない。 怪物達も全員が城に突入したことを知り、ヒュンケルを倒して追撃しようと騒ぎ出す。 が、ヒュンケルは不敵にも怪物達に背を向けたまま、ぶっきらぼうに言い切った。 ヒュンケル「無理だな」 意外な発言に、その場にいた怪物達は一斉にヒュンケルに注目する。 怪物達はヒュンケルの発言の意図が分からず、いらつきのままに一斉に襲いかかってきた。 ヒュンケル「……わからんか? 今からオレは、後先考えずに思う存分暴れられると言うことだ」 まるで、時間がゆっくりと流れているかのように全ての動きが遅くなって見える。食うに跳び上がり襲いかかってくる怪物達の動きも、振り返るヒュンケルの動きさえもスローモーションのよう。 振り返りながら槍を垂直に構えたヒュンケルは、それを両手で力強く石の床に打ち付けた。 ヒュンケル「いくらでも来い! 今日のオレは疲れを知らん!!」 不敵にそう言い放つヒュンケルの顔には、隠しきれない喜びが溢れていた。刃先から生み出される光が、その顔を照らして輝く。 その頃、バーンパレス内を走っていたポップとマァムは、背後からの光に気づいて振り返った。二人とも、驚きを隠せない。 マァム「まさか……!?」 ポップ「今日、二発めェ!?」 ヒュンケル「グランドクルス!」 ヒュンケル「決してここは通さんぞ!!」
その美しさにマァムだけでなく、城を見慣れているはずのレオナでさえ超一流の宮廷だと驚きを隠せない。 ポップ「どこの城より豪勢だよっ……」 どこか不機嫌そうに、ポップもそう認める。 一つは、城の美しさを誇るため、ルートを決めている可能性。
マァム「ここも一見素敵な場所だけど……」 レオナはアバンの言う通り、どれだけ進んでも道が別れないことを気にしていた。 と、そこにゼイゼイと荒い息をつくポップが、ちょっと待ってくれと頼み込む。 ダイ「そういや、ポップはずっとヘトヘトのまんまだっけ」 レオナはダイを振り返り、ダイもヘトヘトだったんじゃないかと問うが、ダイは走ってたらそこそこ元気になったとあっけらかんと答える。 ヨロヨロしながらポップはマァムに近づき、回復呪文をかけてくれるようにねだる。 が、両手でマァムに抱きつこうとしたポップを、マァムは無表情のままスッと後ろに下がって躱した。手が空ぶって、自分で自分を抱きしめるようなお間抜けな格好になったポップは、その場で転んでしまう。 ポップ「死にそうなオレをほっとくのかよぉお〜?」 足元に頬ずりしてせがむポップに、マァムは怒りの表情を浮かべて拳を握りしめる。 マァム「じゃあ、こっちの方で楽にしてあげようかしら……?」 その後、逃げ出したポップと、ポップの髪を掴んで追いかけるマァムが、じゃれ合う子犬のようにその場をぐるぐると駆け回る。 ポップ「いてでっ、いてっ!」 マァム「逃げないでよぉっ」 そんな二人の騒ぎを横に、腕を組んで考え込んだアバンは、手をポンと打ち、あそこで一休みしていきましょうと決定する。 ポップ「敵の城の中で?」 アバン「ええ!」 にっこりと笑ったアバンは、両手で「魔法の筒」を取り出して見せた。 その頃、バーンパレスの奥では瞑目するバーンのところに、重々しい足音が近づいていた。金属的なその音に、バーンは表情一つ変えず、振り返りもしない。 ???「出番が近そうですな、バーン様」 その声を聞いて、バーンはようやく目を開ける。 バーン「おまえか」 バーンの玉座のすぐ後ろ、紗のカーテン越しに見えるのは巨体の影だった。謎の人物は、ミストバーンだけに任せておけないと自信満々だ。慇懃に、だがしっかりと、バーンパレス最強の守護神の自分を売り込んでくる男に対し、バーンは振り向きせず答えた。 バーン「好きにしろ」 ???「はっ」 短い答えと共に、金属的な足音が遠ざかっていく。それを聞きながら、バーンは再び目を閉じた。 その頃、アバンはカラフルなピクニックシートの上に皿やカラトリーなどを鼻歌交じりに広げていた。 アバン「いやぁ〜、よかった、よかったぁ〜♪ こんなこともあろうかとぉ〜♪ ピクニックセットを持ってきておいてぇ〜♪」 どんな事態を予測していたのかしらと、仲間達にこっそり耳打ちするレオナ。ダイやマァムは困ったように苦笑するが、ポップはどこか不機嫌そうだ。 ヒュンケルが一人で戦っているのを気にして、声高に不満を口にするポップを、マァムは困ったような顔で横目で見ていた。 が、そのポップの後頭部に白い羽根が突き刺さった。 しかし、ポップの身体が淡い緑色に光ったかと思うと、彼はすぐにむくっと起き上がった。 弟子達の驚きを楽しんでいるかのように笑い、アバンは金色の羽を掌に載せて一同に見せながら、説明をする。 もう一本、銀色の羽を取り出しながらアバンは、ポップに放ったのは主に回復用に使うシルバーフェザーだと説明した。 説明を聞いたマァムは、その両方の特性を併せ持ったのがアバンのしるしなのかと問いかける。 話を聞いて、ダイは自分の胸元からアバンのしるしを掌に載せ、じっと見た。 輝聖石は熟成に時間がかかるので、破邪の洞窟では金と銀の二種類の羽しか作れなかったとアバンは説明する。 ポップ「ァテッ」 抜き取った羽を眺めたアバンは意外そうに、ポップの魔法力が満タンになっていないことを指摘する。並の魔法使いなら2、3人満タンにできる魔法力を入れていたのに、空になったと語るアバン。 それを聞いて、ポップはいつの間にか自分が成長していたことに驚く。 しかし、ぐいっと詰め寄るアバンは、そうはいかないと強く言い聞かせる。 納得したポップを見て、アバンは笑顔を浮かべ、二本のシルバーフェザーをマァムの両手の上に乗せた。 素直に頷きつつも、先生はどうするのかと問うマァム。 どこに隠し持っていたのか疑問に思う大きさに、ダイ達は目を丸くするばかりだ。 同時に城の構造も調べてくると言うアバンを、一人では危険じゃないかと心配するダイ。 アバン「ええ、そうですね。そこで、レオナ姫」 突然指名され、戸惑いながら返事をするレオナ。 立ち上がり、マァムにダイ達のことを頼むレオナ。マァムはいささか心配そうだ。 ポップ「……どうする?」 マァム「回復しましょ……」 マァムもまた、気が抜けた様子だ。 ダイは中央に置かれたお弁当箱に手を伸ばす。 ダイ「うわぁ、変わんないなぁ、先生」 ダイとポップは嬉しそうに、マァムはどこか心配そうな表情でお弁当を囲む。 マァム「先生が来てくれたからって、安心してはダメよ。これまで通り、私達だけで頑張るつもりでいないと」 マァムの優等生的発言に、ちょっとげんなりした表情を浮かべるポップ。 ポップ「う〜ん、なんだよぉ〜」 そこに、ダイが真面目な声で話しかけた。 ダイ「今は先生の言う通り、おれたち、完璧に回復しておこう。いざという時、全力で戦えるように。もう二度と……先生が命を賭けて戦わなくてもいいように……」 最後には俯きがちにそう言ったダイの言葉に、ポップは服の袖をまくり上げ、腕を剥き出しにする。 頭に刺されるのは勘弁なと言うポップに、ダイとマァムは思わず噴き出していた。笑い出した二人に、ポップはさらにおどけた口調でせめて腕にとねだる。 ポップ「そーっと、な」 マァム「一緒でしょ!」
アバン「いいのですよ、姫」 レオナに来て貰ったのは、これを受けとって欲しいからだと言い、ゴールドフェザーとシルバーフェザーの入った入れ物を差し出すアバン。 レオナ「これを、私に……?」 戸惑いながらも、フェザーを受けとるレオナ。 レオナ「でも、どうして……」 アバン「あなたなら、私の代わりが務まると思ったからです」 レオナ「私が!?」 アバンの思いも掛けぬ言動に、レオナはただ、驚くばかりだった。
ザボエラ「ミストバーン様ぁ〜」 地面を走ってミストバーンの方へ駆け寄ってくるザボエラは、こんなはずではと泣き言を漏らしていた。 ノヴァが大きく振りかぶり、自分よりも巨大な怪物を一刀両断する。 バダックのパプニカ一刀流と、カールの騎士の協力プレイで敵を確実に仕留めていく。 チウ「へ、へへへ……魔界のモンスターも、たいしたことなかったな……! こらえきったぞ!」 見れば、魔王軍側で立っているのはすでにミストバーンとザボエラのみ。怪物達は軒並み、倒れていた。 魔界の怪物達はしょせん獣の群れであり、協力することを知らない。ここにいる人間達の方が、少々使命感が上だったようだと断言するロン・ベルク。 彼らが守っているミナカトールの魔法陣の中には、毅然と佇むフローラが、そしてメルルを抱きかかえて治療するエイミの姿があった。 それを、感情の読めない双眸で見返すミストバーン。顔を引きつらせたザボエラは、心の中でミストバーンと人間達をぶつけ合う策を立てる。その間に自分だけは逃げるというセコい作戦だが、ザボエラは躊躇なくそれを実行した。 ミストバーンにすがりつくようにして、彼を持ち上げる形で戦うようにとそそのかし、その間に自分はバーンパレスに戻ってバーン様をお守りするとまくし立てる。 だが、ミストバーンはそれを一笑した。 ノヴァ(仲間割れ……?) 剣を構えたまま、成り行きを見守るノヴァ。ロン・ベルクも、静かに魔族の会話を見守っている。 ザボエラを自業自得とばかりに、突き放すミストバーン。 ミストバーン「今まで己のためにいろいろな奴を利用してきたおまえだが、最後の最後で悪い相手を選んだな……!」 おののくザボエラに背を向け、バーンパレスに戻り、バーン様を守るのは自分だと宣言するミストバーン。ザボエラを助ける義理はないと言い、すがりつくザボエラに怒りを露わにして怒鳴りつける。 ミストバーン「たまにはッ! 自分の手足を動かせっ!!」 ショックを受け、絶句するザボエラ。 怒りに手を震わせながらも、ザボエラは彼の背に必死に話しかける。 ザボエラ「ミストバーン様……いや、ミストバーン!」 かつて同じ六団長だったという仲間意識を揺さぶりかけ、仲間を見捨てるのかと訴えかける。 まるで揚げ足を取るように、それほど付き合いの長い仲間なら、こちらがこんな時に言う言葉ぐらい分かるだろうと、揶揄するミストバーン。 ザボエラ「だ、……大魔王様のお言葉は……」 覚えていないのでは無く、衝撃からそこまでしか呟くことの出来ないザボエラ。 ミストバーン「そう、全てに優先するのだ!」 俯き、ザボエラは今度こそ言葉を失う。崩れ落ちるように、その場に膝をつくザボエラ。 ザボエラが了解したようだと満足げなミストバーン。 ミストバーン「フッ……そうとってもらっても結構」 ミストバーンはロン・ベルクに、そして、思ったよりも骨があった人間達に別れを告げる。 ミストバーンは消え、ザボエラだけが取り残される。 ノヴァ「そして、味方のくせに尊敬されなかった奴がここにいるってわけか」 クロコダインはザボエラに、もう他に手はないから降伏するようにと呼びかける。バーンパレスに戻っても処刑されるし、この人数と戦って勝てると思うほどバカではあるまいと声をかけたのは、明らかにクロコダインの善意だった。 が、ザボエラは「バカ」と言う言葉に過敏なまでに反応を見せる。 ザボエラ「……ばか? バカ、か……」 含み笑いながら、立ち上がるザボエラ。その笑いは、哄笑へと変化した。 嘲りの表情のままに、クロコダインを笑うザボエラ。 そんなザボエラに対して、彼の自慢の怪物達はどいつもこいつも虫の息だと言い返すバダック。 確かめるように周囲を見ると、地面に倒れた怪物達が苦しそうに喘いでいる。動くことは出来ないが、息はあるようだ。 ザボエラ「……困る……そいつは困るな」 どこかイッてしまった目をぎらつかせ、ザボエラが魔法力を高める。 ノヴァ「呪文か……来るぞ!」 ノヴァの注意に、兵士達が魔法攻撃に備えて身がまえる。 驚く人間達。 味方のはずの怪物に攻撃するザボエラに、驚くバダックとクロコダイン。 瀕死の部下を自らの手を殺したことに、憤慨するクロコダイン。 ザボエラ「超魔合成!」 手を広げ、ザボエラがそう叫んだ瞬間、怪物達に埋め込まれた魔法の球が発行して浮き上がる。埋め込まれた死体ごと浮いた球は見る間に集まり、ザボエラの方へと引き寄せられていく。 不自然な姿のまま飛んでいく怪物の死体に、兵士やチウは目を見張るばかりだ。 白光の後、見えた者は無数の怪物達が寄り集まって作られた不気味な人型だった。怪物達は原型を残しつつも半ば溶けて融合し合い、より不気味な様相を呈している。 怪物達の身体が不意に色を失って膨れ上がり、一つの肉体になるように統合されていく。腕が、爪の生えた足が、次々に形作られる中、ザボエラは得意げに語る。 超魔生物は圧倒的に強いが、生命力を消費するという欠点がある。人に実験するのはいいが、自分ではやりたくないと考えるザボエラ。 変化していくザボエラを、チウは驚いて見つめていた。 ザボエラの理想とは、自分が一切痛みを感じること無く、他者をいたぶれること。 ノヴァ「さ……、最低の発想だ……ッ!」 引きつった顔で、変化していく怪物を見つめるノヴァ。 ザボエラ「それは……こいつじゃぁあ!」 クロコダインをはるかに凌ぐ巨体の怪物が、上からその場にいた者を見下ろしていた。超魔生物よりも格段に細いながら、猛々しさと禍々しさでははるかに勝る怪物――超魔ゾンビの誕生だった。 驚きと恐れの入り交じった顔で見上げる人間達。 デカい図体をこけおどしと決めつけ、大きくジャンプして斬りかかるロン・ベルク。 チウ「やった!」 喜ぶチウや人間達。 ノヴァ「ああっ!?」 地面に降り立ったロン・ベルクは、信じられないように折れた自分の剣を見つめる。 ザボエラ「強烈な一撃をありがとう、ロン・ベルク。これで結論が出た……! これこそまさに、究極の超魔じゃよぉっ!」 折れた剣を頭に突き刺したまま、勝ち誇る超魔ゾンビ。 眼科の奥から片目だけを光らせ、超魔ゾンビの笑い声だけがロロイの谷に響き渡った――。
《感想》 門が開いた時の、ポップの喜びっぷりやはしゃぎ方がいいですね。原作のギャグ顔ではなく、割と普通っぽい嬉しそうな感じでした。 アバン先生が立ち止まっているダイに気づいて声をかけるシーン、原作では戸惑いがある感じでしたが、アニメではごく自然に話しかけている感じでいいですね! どの弟子にもきちんと目を配っていて、こまめな声をかけを自然にしている感覚です。 ダイが先生に背を押された後、ポップ達のところへ向かう際、三人が立ち止まって待っているのもなんだか嬉しかったです。原作ではないシーンなので。 原作でもたびたびアバン先生の眼鏡が光って表情が見えなくなる演出はあるんですが、なまじ表情が見えないだけに彼が今、どんな気持ちだろうと想像する余地が深まる気がします。 ヒュンケルが一介の戦士に戻ると発言する時、少し、肩に力を入れたように見える後ろ姿がカッコいいです! グランドクルス直前のスローモーションと、炸裂後の上から見た図、実に良かったです! 原作ではこの後、バーンとミストバーンのやり取りやキルバーンの仮面選びのシーンがあるのですが、アニメでは前回やったので当然のようにカット。 バーンパレス内部、原作で見た感じでは、てっきりギリシャ風な白亜の城のイメージだったのですが、窓やら、床に近い部分などに青いマーブル模様の装飾が多数入っていたのにびっくりしました。 透明感はないのですが絵にしては単調すぎるので、青をベースにしたレアな大理石なのか。 天井が茶色かったのは、ちょい驚きでした。 窓枠などは、よく見ると金色だったりします。思っていた以上に豪華絢爛な城でした。 ポップのバーンパレスの感想は、アニメの改変ですね。ちょっと不機嫌そうな言い方がいい感じ♪ でも、ふと思ったのですが、レオナはともかくポップの知っている城って…… ロモス城……クロコダインが暴れたせいで、半壊状態。 ……比べる対象が、そもそも普通じゃない気がします(笑) 西洋風の城の構造は、大抵は迷路のように複雑化しているパターンの方が多いんですが、出入り口付近の直進ルートがある場合だと、落とし穴やら、天井から槍だの熱した油だのを落とすスペースがあったりだとか、とにかく不吉なイメージがあります。 特に、直線通路で上から鉄柵が降ってきて行く手を阻んだり、後続を断ったりするのは映画やマンガでは定番ですね。 ダイ達が走るシーン、原作と同じようにレオナ、ダイ、マァム、ポップの順で走っているのですが、原作ではダイの側に浮いているゴメちゃんが、アニメではポップの側に居ます。 正直、ロモスの船の船首に飾られた水瓶を持つ乙女の像の方がずっと素敵だと思います。 ダイとレオナの「ヘトヘト」なやり取り、カットされなくて嬉しかったです♪ レオナのしかめっ面を段階を追って変化してくれたのも、いい感じ。 ポップを躱す際のマァムの無表情さに、爆笑しました。転んだポップを見下ろすマァムの表情がまた、「すんっ」とした感じで、思いっきり興味なさげなのがなんとも(笑) ポップの方は、不○二子に抱きつく某怪盗の子孫ばりに甘えた声で抱きつこうとしているのに(笑) 原作ポップ「おれ、もう一発こずかれただけで死にそう……!」 原作ではポップは最初から這ってマァムの足にすがりつき、太股やらお尻に手を這わせているのですが(笑)、アニメでは抱きつきに失敗してから彼女の足にしがみついていますね。メンタル、強い! 足にスリスリとほっぺを擦り付けているという、かなり控え目なセクハラなのに、原作よりも怒られているのはアニメならではですね。 でも、アニメの展開だとツッコみたくなりますね……「ポップ、まだ元気に動けるじゃん」と(笑) あ、ボイスはダイでお願いします。 お弁当の話を聞いた時のポップとアバンの台詞も、アニメの改変ですね。ポップの台詞は、まさに読者全員の代弁だと思います(笑) あの筒は中に入っているものを劣化させずに保存する機能があるっぽいので、お弁当入れにはちょうどいいかもしれません。 ここで、原作通りにバーン様のターン。 マキシマムの声、思っていたよりも男性的で渋めの声でした。 アバン先生のお弁当を取り出すときの台詞は原作のままですが、歌うような節をつけていたのは予想外すぎっ。ミュージカル?(笑) ポップの不満シーン、原作ではもっと小声でブツブツ言っているのかと思っていましたが、アニメでははっきりとアバンを非難していますね。 結果的にポップの非難に賛成も反対もしきれず、気になって横目で見ているしかできない不器用さが彼女らしいですね。 ポップが白目を剥くシーン、全体を青っぽい色合いにしてスピード戦をかけた表現が気に入りました♪ 原作ではアバン先生が羽を投げるシーンがありましたが、アニメでは羽が飛んでいるシーンだけで、代わりに倒れたポップをみんなが見ている場面でアバン先生が羽を投げたままのポーズを見せるシーンになっていました。 しかし、ピクニックシートでみんながきちんと正座して並んでいるのって、可愛くていいですね。日本人的にはシートの上なのに靴を脱いでないのは違和感があるし、そのままで正座はどうよと思わないでもないですが。 フェザーの説明、羽の輝きがすごく綺麗でした。 ダイの頭の上からゴメちゃんが、横から一緒にアバンのしるしを見るレオナと、三人そろってしるしを見るシーンが可愛いです。 アバン先生がポップから羽を抜くシーン、原作では片手で軽く抜いていますが、アニメでは頭を片手で押さえてから引っこ抜いていますね。……アニメの方が深く刺さっているイメージです(笑) アバンの説得シーン、原作だと普通に話していますが、アニメだとポップに思いっきり顔を寄せて圧をかけまくっています。 アバン先生がマァムに羽を渡すシーン、原作では二人とも立った状態で渡していますが、アニメではアバン先生は立っていますが、マァムだけでなく弟子達は座ったままですね。 アバン先生が脇の下付近を探った挙げ句、巨大ハンマーを出すシーンはなんとも笑えました。しかも、音楽が某猫型ロボット風味(笑) っていうか、原作でも名前が出てなかったのに、まさかここで名前を知ることになろうとは(笑) 手伝いにレオナを指定するアバン先生、眼鏡が真っ白なあたりがものすごく胡散臭いです!(笑) レオナの肩に手を掛ける動きや、人さらいのような連れ去り方なんか、めっちゃ怪しい! それにしても、今回はダイの頭の上にゴメちゃんが乗っているシーンが長く続いて、すごく癒やされます。ふわふわ浮いている姿も可愛いですが、ダイの頭を巣のようにペタッとしている姿は、もっと好きなんです♪ アバン先生を見送った後の、ポップとマァムの気が抜けたようなやりとりはアニメの改変ですね。 先生のお弁当、とっても美味しそう♪ な、なんという心遣い! にしても、このお弁当ってウインナー、串刺しミートボール、エビフライ、チキンナゲット、ローストポーク(もしくは焼き豚)などと、思いっきり肉食寄りですね。 アバン先生の顔を作るのにハムやゆで卵も使っていますが、お野菜が少し足りない気が。 まあ、他にりんごとオレンジを丸のまま用意していましたし、ビタミンはそっちで摂取する計算なのかもしれません。 他に、複数の種類のパン、ジャムらしき瓶、さらに魔法瓶とMとかかれた瓶もありました。 中央の顔はご飯だったんですね。ダイ大世界、お米があった!(笑) 原作では、それこそケチャップでさらっと描いたような簡単な眼鏡だったので、なおさらコロッケかと思っていましたよ。 ダイ、ポップ、マァムの三人になったら、みんなが足を崩して座っているのが見ていてなごみます。 三人の反応の差も、楽しいところ。 マァムの台詞は、原作と改変されています。 原作マァム「……そうかしら? 私……なんだか、先生が無理して明るく振る舞っているように見えるわ……。なにか、どうしても素直に安心できない……そんな気が……」 原作のマァムの方が、勘が鋭いですね。 ダイの台詞も短くカットされ、アバンに関する台詞が改編されています。 原作ダイ「……もう二度と……あんな悲しいのはごめんだ……!!」 アバンのメガンテシーンを回想しながらのこの台詞、割と好きだったんですが。それに、ポップやマァムがしんみりした表情を見せるシーンもあったんですが、アニメではポップの胸元だけを暗めのシルエットで見せると言うシーンに改編されています。 レオナやマァムの胸元がアップにされるシーンは割とありますが、ポップの胸元がアップされるシーンは少ないので、ちょっと意外でした。 開き直ったようなとぼけた表情も悪くないですが、原作の注射を嫌がる子供のような表情が好きだったので、頭に刺されるのを嫌がる点を強調して、それをきっかけにダイとマァムに笑って欲しかったです。 原作では、腕にしてくれとおちゃらけるタイミングで笑っているようにも見えるので、そっちでもよかったなぁ、と。 笑い出した後のポップとマァムのアドリブ台詞は、いい感じ♪ レオナとアバンの会話、原作ではレオナはアバンが死ぬ覚悟をしているのを見切ったような態度を取っているのですが、アニメでは戸惑っている感じですね。 そして、順番が入れ替わって、地上の人間軍のシーンに。 ロン・ベルクとミストバーンの戦いは、動きが速すぎて普通に見ていると目が追いつきません(笑) チウの台詞、原作では「大口の割にはたいしたことなかったな」なのですが、悪戯小僧達との会話がこれまでなかったせいか、改変されていました。 ザボちゃんとミストバーンのやり取りは、なかなか楽しかったです。 ノヴァとロン・ベルクのカットが混じっているのは、アニメの改変ですね。原作ではここで彼らの出番はないので、ちょっと嬉しかったです ミストバーンの台詞、一部改変されていますね。原作では「最後の最後で悪い相手にぶつかったな」でした。 目をカッと見開いてのミストバーンの激昂シーン、かっこよかったです。それに引き換え、ザボちゃんはコミカルなぐらいショックさを強調されていますね(笑) クロコダインのザボエラが捨てられた時のモノローグ、彼目線からザボエラの後ろ姿を眺めるシーンが挿入されたのは秀逸な改変です! こうやって、しょんぼりした後ろ姿を見ているとなんか可哀相…………と、思う必要もないですか(笑) クロコダインの思いやりに満ちた降伏勧告に、煽ってくるスタイルで小馬鹿にしてくる上目遣いのにくったらしいことといったら! 悪戯小僧、瀕死状態で倒れてはいました。お尻が妙にプリティー。 しかし、怪物達へのトドメとか、死体の扱いとか、ひどいものですね。人外だと容赦ない気が……。 超魔ゾンビの第一段階、くっついた怪物達が混じっているようで混じりきっていない図が、思っていた以上に生々しくて不気味すぎっ。原作だと白黒だから、ここまでカラフルだと思わなかったせいもありますが、なまじ色彩が鮮やかなだけにこんなにもブッキーになるとは……っ。 超魔ゾンビ、逆光のせいかおどろおどろしい色彩に見えますね。カラフルだった超魔ザムザよりも迫力を感じます。 ロン・ベルクが剣を構えた時、刃に顔が映り込む演出が実によかったです。 予告では、超魔ゾンビがめっちゃ出張っています! 頑張っているロン・ベルクやノヴァ、クロコダインがいいなぁと思っていたら、最後の最後で頬がこけ、痩せ衰えたノヴァの姿が出てきたのは衝撃でした。 ダイ達が一切出てきませんでしたが……これ、地上の仲間達が死に物狂いで戦っている中で、その頃の本家勇者は…… ダイ「あー、これ、すっごく美味しいよ!」 ポップ「てめー、一人でバクバクくってんじゃねえよー。ほら、おれにも食わせろって」 マァム「ちょっとポップ、ほっぺたに食べかすつけて……もう、だらしないんだから!」 ポップ「なっ、なんだよっ、ガキじゃあるまいし、一人で拭けるって!」 ……などと、ラブコメ一歩手前の楽しいピクニックをやっているような気がしてなりません(笑) |